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アントニオ・ジョヴィナッツィ

イタリアのレーシングドライバー (1993 - ) ウィキペディアから

アントニオ・ジョヴィナッツィ
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アントニオ・マリア・ジョヴィナッツィAntonio Maria Giovinazzi, 1993年12月14日 - )は、イタリアプッリヤ州マルティーナ・フランカ出身のレーシングドライバー

概要 アントニオ・ジョヴィナッツィ Antonio Giovinazzi, 基本情報 ...

2017年に「ザウバー」から代走でF1デビュー。2019年から同チーム母体の「アルファロメオ・レーシング」でフルタイム参戦を果たした。

(※マスメディアによっては「アントニオ・ジョビナッツィ」と表記される場合もある)

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経歴

要約
視点

カート

2006年から2012年カートレースに参戦。2006年は「36°トロフェオ・インダストリー - ミニカート」「ユーロ・トロフィー・バイ・60・ミニ」「イタリアン・ナショナル・トロフィー60cc」の各選手権でチャンピオンを獲得する。

フォーミュラ・ピロータ チャイナ

2012年から「フォーミュラ・ピロータ チャイナ」(Formula Masters China)への参戦が決まり、ジュニア・フォーミュラのキャリアをスタートさせる。全18戦の内、6回の優勝を決め参戦初年度でチャンピオンを獲得した。同年は、BVM・チームTarget Racing)から「フォーミュラ・アバルト英語版」の最終戦にゲストドライバーとして参戦した。

FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権

2013年より、ダブル・R・レーシング英語版から「FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権」へ参戦する。第4戦(ブランズ・ハッチ)レース1で初入賞し、シーズンを通じて31ポイントを獲得。総合17位でシーズンを終える。翌年は、カーリンCarlin)へ移籍して2年目のシーズンに挑む。

イギリス・フォーミュラ3選手権

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F3時代(2014年)

2013年は、ショーン・ゲラエルと共にダブル・R・レーシングから「ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権」に続き「イギリス・フォーミュラ3選手権」にも参戦した。開幕戦(シルバーストン・サーキット)レース2にて、F3カテゴリーでの初優勝を果たした。シーズンを通じ、総合順位も2位に入り躍進した[1]

マスターズ・オブ・フォーミュラ3

2013年7月7日に開催された「マスターズ・オブ・フォーミュラ3」に参戦、10位でチェッカーを受ける。

GP2シリーズ

2016年プレマ・パワーチームから「GP2シリーズ」へステップアップする。

開幕戦・第2戦と入賞圏外やリタイヤでノーポイントだったが、第3戦バクー市街地コースのレース1、2で連勝。その後はコンスタントにポイントを重ね、ポイントリーダーで最終戦を迎えた。しかし、その最終戦の結果ピエール・ガスリーに逆転され、ランキング2位でシーズンを終える。

F1

2016年9月、2016年のGP2での成績が評価されてスクーデリア・フェラーリから、同チームの本部・マラネロでのF1シミュレーター作業の機会を提供された[2]。同年12月19日、フェラーリのサードドライバーに就任することが発表された[3]。メディアによってはこの就任に合わせてフェラーリの育成プログラムFDA所属となったと紹介する媒体もあるが、あくまでフェラーリが彼とサードドライバーの契約を締結しただけである[4]

テストドライバー時代

2017年

2017年2月2日、マラネロでフェラーリの2015年版マシンSF15-Tをテストした[5]

ザウバーパスカル・ウェーレインレース・オブ・チャンピオンズでのクラッシュで背中を負傷したため、プレシーズンテストの前半(いわゆるテスト1)の4日間はウェーレインの代走を務めた[6]。ウェーレインの体調回復の遅れから開幕2戦も代走を務めた[7][8]2011年ヤルノ・トゥルーリヴィタントニオ・リウッツィ以来、6年ぶりにイタリア人のF1ドライバーが出走することとなった。デビュー戦となったオーストラリアGPでは、リタイアが相次ぐサバイバルレースをかいくぐり、ポイント獲得はならなかったが12位完走を果たした。

同年6月にフェラーリのパワーユニットを使用しているハースF1チームから計7回のフリー走行1回目(FP1)を担当することを発表[9]。7月のイギリスGP初め、予定通り計7回のFP1の出走を行った[10]

2018年

2018年は前年と違いザウバーのリザーブドライバーのみの登録となり、同年ドイツGPでは金曜午前のFP1に参加。そして、同年ロシアGP前にザウバーが2019年のドライバーとして彼を起用することを発表し、2019年からフル参戦を果たす予定である[11]

レギュラードライバー時代

2019年

2007年ワールドチャンピオンのキミ・ライコネンのチームメイトとしての2019年からのフル参戦が決定[11]。また、イタリア人のF1ドライバーがフル参戦を果たすのは2011年以来となる。カーナンバーは「99」を選択した。また、記録上はアルファロメオからの参戦となるが、ザウバーがネーミングライツの形でコンストラクター名をアルファロメオへと変更して参戦する形なため[12]、チーム名は違うがスポット参戦したチームからフル参戦する形となる。

第4戦で自身初のQ3進出を達成(ただし、PUペナルティの影響で最後尾スタートとなった)。第8戦では今季2度目のQ3進出を達成[13]。また、第9戦はライコネンと共にQ3進出を達成。そして、同決勝ではダブル入賞を達成し、キャリア初入賞を飾った[14]。第13戦ベルギーGPではPU交換ペナルティで18番手スタートながらも決勝では順位を上げていき、9位入賞が目前であったが終盤にクラッシュし入賞を逃した。これにより、厳しい立場に立たされた[15]と思われたが、第14戦と第15戦を下位ながらも入賞し、特に第15戦では暫定のラップリーダー[16]となり、11月に彼の続投が発表された[17]

2020年

開幕戦で9位でチェッカーを受け、今季初入賞を記録[18]。シーズンの成績は開幕戦の入賞を含め計3回を記録した。

メディアからはフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)所属のドライバーに押し出される形で今シーズンでF1のシートを喪失するのではという見方[19]をされていた。実際、今年F2参戦中のFDA所属の3名がレギュレーションで許されている2年落ちのフェラーリのF1マシンでのテスト走行[20]が行われ、特にそのなかのミック・シューマッハカラム・アイロットが悪天候で中止となったものの、第11戦フリー走行(FP1)での出走が予定[21]されたうえ、チームはライコネンとの残留交渉[22]は認めたが、ジョヴィナッツィに関しては候補者の一人とコメント[19]しただけであった。

そんななか、第13戦前となる10月30日、チームからライコネン並びジョヴィナッツィとの契約延長に合意し、2021年シーズンも同じラインナップとする事を正式発表された[23]

2021年

第5戦モナコGPでは、予選は今季初のQ3進出を果たし10番手を獲得[24]。決勝は10位入賞となり、今季初入賞を記録した[25]。だが、来季のチームのシートの確保に関しては、自他ともに厳しいと見られていた[26][27]。そして、第19戦終了後、チームはジョヴィナッツィの放出とシートの候補の一人となっていた周冠宇の起用を発表[28]。同年を以てF1を去ることとなった。その発表からまもなく、フォーミュラE参戦中のドラゴン・ペンスキーと契約し、2022年はそちらへ参戦することを発表した[29]。だが、ツイッターでF1参戦が決まった時と同じ写真を掲載し、「これがF1での最初の写真ならば、F1での最後の写真はまだ撮られていない」と綴りF1復帰への意欲を示した[30]。また、フェラーリのリザーブドライバーは来季以降も継続する。

WEC

2023年よりWECのル・マン・ハイパーカー (LMH)クラスで参戦を開始するフェラーリ51号車のドライバーとなり、この年のル・マン24時間耐久レースではフェラーリに58年ぶりとなるル・マン総合優勝をもたらした[31]

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エピソード

  • ジョヴィナッツィはドライバーの巨額資金に支配されているF1の現状について「金絡みでF1シートを失ったのは僕だけじゃない[注 1]」「財政面が交渉材料となった場合、F1はあまりにも冷酷」と批判している[32][33]
  • ジョヴィナッツィはアルファロメオ時代のチームメイトだったキミ・ライコネンが公の場で「友人」と認めた数少ない人物である[34]。ライコネンはフェラーリ時代のチームメイトのフェリペ・マッサからは「上手くはやれていたと思うけど、キミは自分の殻に篭りすぎる。」、ロマン・グロージャンからは「(ロータスのチームメイトだった)2年間で話しかけられたのは一度だけ言われた『子供の誕生日おめでとう』の一言だけ。」と言われるなど人付き合いを殆どしないことで知られ、それまで公の場で「友人」と認めたのは近所に住むセバスチャン・ベッテルのみだった。

レース戦績

略歴

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  •  : ゲストドライバーとしての出走であるため、ポイントは加算されない。
  • * : 今シーズンの順位。(現時点)

シングル・シーター・レーシング

FIA フォーミュラ3・ヨーロピアン選手権

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イギリス・フォーミュラ3選手権

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マカオグランプリ

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GP2シリーズ

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フォーミュラ1

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フォーミュラE

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スポーツカー・レーシング

ドイツツーリングカー選手権

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ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ

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FIA 世界耐久選手権

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ル・マン24時間レース

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出典

外部リンク

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