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Vリーグ (2018-2024)

以前日本で行われていたバレーボールリーグ ウィキペディアから

Vリーグ (2018-2024)
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VリーグV.LEAGUE、ブイリーグ)は、日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ機構)が2018/19シーズンから2023/24シーズンまで主催していた、日本男子女子セミプロバレーボールリーグである[1][2]

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概要

日本のバレーボールのプロリーグ構想(スーパーリーグ構想)に基づき[3]、2017/18シーズンまで開催されてきたVリーグ(V・プレミアリーグV・チャレンジリーグI・II)を再編して開催される。当初は参加全チームがクラブチーム(プロチーム)となることが想定されたが、V・プレミアリーグ全チームからリーグが分裂しないように移行するよう要望を出されたこともあり[4]、結果的に参加チームにリーグライセンス制度こそ導入したものの、リーグそのものの運営形態としては、実業団主体のプレミアリーグ/チャレンジリーグの発展形となる形にとどまった。

リーグは DIVISION1 (V1)、DIVISION2 (V2)、DIVISION3 (V3) の3部構成で行われる[5]。リーグ開幕前は「V.LEAGUE V3リーグ」といった表記も用いられていた事例もあった[6] が、初年度の2018-2019シーズン開幕を前に「DIVISION」の表記に統一している。

これまで、ホームゲームの開催権利は都道府県バレーボール協会に譲渡してたが、それをホームチームに譲渡しチーム主体の運営を求めるものとした。また、一定数のホームゲーム開催を義務付け、ホームゲームを増加させた[3]

Vリーグ機構は以下のように目的を挙げている[7]

  • 世界のトップリーグを目指し、日本のバレーボールの水準の向上およびバレーボールの普及を図る。
  • 豊かなスポーツ文化の振興ならびに国民の心身の健全な発達に貢献。
  • トップリーグのスポーツ文化の創造の先駆的役割を果たす。

また、次の5つのビジョンを掲げている[7]

  • 世界に挑戦
  • ファン重視
  • 地域に密着
  • 常に発展
  • 成果の拡大
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V.LEAGUE参戦条件

バレーボールチームのV.LEAGUE参戦には、Vリーグ機構への「入社」が必要となる。そのためには、「Vリーグライセンス交付規則」に定めるS3ライセンスの取得が必要である[8]

Vリーグ機構入社には以下の手続きが必要である[8]

  1. 入社希望シーズンの前年に開催されるV3参戦説明会に出席する。
  2. Vリーグ機構指定期日までにS3ライセンス申請を行う。
  3. Vリーグ機構理事会より10月末日までに審査結果が通知され、承認されたチームは、S3ライセンス交付及び入社内定となる。
  4. 入社内定チームは、入社事業年度の定時社員総会を経て正式入社となる。

S3ライセンス取得により、V3リーグ出場が可能となる[8]

女子は2023-24シーズンまでV3リーグが開催されなかったため[9]、2022-23シーズンまでは、S3ライセンス取得により特例でV2リーグ出場となっていた[注 1]

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沿革

  • 2016年
    • 9月20日:2018年度を目途に新リーグを創設しプロ化を目指すことを発表[10][11]。2016年11月30日を参入手続き期限と定め、参入希望を募った。
    • 11月29日:チーム運営、ホーム&アウェイ制、ホーム会場の収容人数の条件を緩和し、新リーグ参入手続き期限を12月31日に延長した[12]
    • 12月27日:V・プレミアリーグ全チームよりスーパーリーグ構想への要望が出されたため、それを基に議論を重ねて2017年4月を目途に新リーグ構想を作り上げると発表[4]
  • 2017年
    • 5月31日:スーパーリーグ構想記者会見を行い、2018年に新リーグ「スーパーリーグ」に移行すると発表した[13]
    • 12月25日:新リーグ名称をV.LEAGUEとし、仮称であったS1/S2/S3リーグの正式名称をV1/V2/V3リーグにすると発表[1]
  • 2018-19シーズン
    • V1女子が内定していたフォレストリーヴズ熊本の退社に伴い同チームのS1ライセンスを取消[14]。V1女子は定員より1チーム少ない11チームでスタートとなった。
    • リーグ編成は、V1男子:10、V2男子:9、V3男子:6、V1女子:11、V2女子:10[5](初年度参戦チームはV.LEAGUE2018-19を参照)。
    • V1女子は東西に分かれた2カンファレンス制を採用[5]
    • 2018年10月26日:V1男子、サントリーサンバーズJTサンダーズ(サントリーのホームゲーム)で初年度のV.LEAGUEが開幕。
  • 2019-20シーズン
  • 2020-21シーズン
  • 2021-22シーズン
    • 前シーズンV3男子の3チームがS2ライセンスを取得しV2昇格し、V2男子の1チームがS3ライセンスに格下げとなりV3降格となったため、V2男子は2チーム増加し15チーム、V3男子は2チーム減少し4チームになった[22]
    • 女子1チーム(仙台)が入社し、V2女子は10チームとなった[22]
    • 男子チームの福岡ウイニングスピリッツと女子チームのヴィアティン三重が翌シーズンS3ライセンスを取得し、翌シーズン入社内定となった。
    • V2男子は2022-23シーズンより10チームを定員にすることとなり、当シーズンは15チーム中下位5チームを自動降格、9-10位をV3上位との入替戦出場とした。
  • 2022-23シーズン
    • 運営法人が一般社団法人ジャパンバレーボールリーグに改称
    • 2021-22シーズンに行われたV2男子、V3男子の定員調整により、V2男子、V3男子とも10チームとなった(V3男子は1チームの新入社(福岡WS)を含めて10チームである。)。
    • 女子1チーム(三重)が入社し、V2女子は11チームとなった。
    • 男子1チーム(フラーゴラッド鹿児島)と女子3チーム(アルテミス北海道倉敷アブレイズカノアラウレアーズ福岡)が翌シーズンS3ライセンスを取得し、翌シーズン入社内定となった[23]
  • 2023-24シーズン
    • 新たなトップリーグとしてSV.LEAGUEが創設され、V.LEAGUEはその下部リーグの名称となる。運営法人は分割され、前者は一般社団法人SVリーグ、後者は一般社団法人ジャパンバレーボールリーグ、それぞれの管轄となる[24]

リーグ構成

2023-24シーズン現在、男女ともにはV1/V2/V3の3部構成[25]。2022-23シーズンまでは、女子はV1/V2の2部構成だった[9]

さらに見る ディビジョン, 男子 ...
昇格・降格(2022-23シーズンまで)
  • V・チャレンジマッチでV1・9-10位の2チームとV2・1-2位の2チーム、V2・9-10位の2チームとV3・1-2位の2チームによる入替戦が行われる(入替戦有無は該当チーム所有ライセンスによる)。
  • S3ライセンスが交付されればVリーグ機構入社内定となりV3昇格となる。

リーグ再編成

Vリーグを運営する日本バレーボールリーグ機構では、2023年2月に、2024-25シーズンよりリーグを以下のように再編することを明らかにした[26]。6月に移行後のライセンス規定を発表した[27]

S-V.LEAGUE
新設されるトップリーグ。男女とも最大16チームで構成される。参加要件としては「ホームアリーナ確保、ユースチーム設置、チーム名に地域名を入れること」[28]などが挙げられているが、完全プロ化までは求めない。レギュラーシーズンはホーム&アウェーの44試合制で、上位8チームがトーナメント方式のプレーオフを行い優勝チームを決定する仕組みとなる予定。
リーグ名称の「S-V.LEAGUE」は2023年4月に発表された。リーグ名称の頭に付く「S」は「Strong(強く)、Spread(広く)、Society(社会)」の意味とされる[28]
V.LEAGUE
SVリーグへの参加を希望しないチームの受け皿として「V.LEAGUE」も存続させるが、1部制・東西カンファレンスの形に再編される[28]
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チーム一覧

  • 2023-24シーズン参加チームを「ホームタウンの全国地方公共団体コード順→所属するカテゴリの高い順→チーム名の五十音順」に並べた。
  • チーム名およびホームタウンはいずれも一般社団法人日本バレーボールリーグ機構に掲載されているもの。
  • 2023-24ライセンスは2022年10月12日に発表されたもの[23]。(ヴォレアス北海道は、2023年3月15日に発表されたもの[29])「」は下位ライセンスから格上げとなったチーム、「」は上位ライセンスから格下げとなったチーム。

男子

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女子

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退会したチーム

女子
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試合日程

基本的に土日に開催される[30]。時折、金曜日開催などの試合もある。

完全なホーム・アンド・アウェー方式ではないが、各ディビジョンのV・レギュラーラウンド全試合が所属チームのホームで行われるようになっている。

V1は、週ごとに以下の2パターンで開催される[3]

  1. 1会場に2チームが出場し、1日のみの1試合開催。
  2. 1会場に4チームが出場し、2日間で各チーム2試合ずつ行う。

V1男子は、10チームが各週において、パターン1で1組、パターン2で2組に分かれて試合を行う。なお、2020-21シーズンは、多くの大会で1会場1試合の形式(一部2試合)となり、完全なホーム・アンド・アウェー方式にだいぶ近い形となった。週2試合ペースで試合を行い、連日(基本土日)で同会場・同カードの試合を行う[31]

V1女子は、カンファレンスごとに、6チームが各週において、パターン1、パターン2で1組ずつに分かれて試合を行う。交流戦は、12チームがパターン2で3組に分かれて試合を行う。2020-21シーズンは短縮日程のため1リーグ制でやや不規則な日程となった[32]

V2、V3はV1と比べて比較的不規則な日程になっているが、全試合が所属チームのホームで行われる日程になっている。

V1のファイナルステージは集中開催方式で行われる。

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試合方式[33]

要約
視点

V1男子

V・レギュラーラウンドとV・ファイナルステージの二段階方式で行う。

V・レギュラーラウンド

10チームによる4回戦総当たりで、1チーム36試合を行う。上位6チームがV・ファイナルステージ進出。下位4チームは最終順位が確定する。

V・ファイナルステージ

トーナメント方式で行われ全試合1戦方式とする。

レギュラーラウンド3~6位でクォーターファイナルを行う。勝者がセミファイナル、敗者が5位決定戦に進出する。クォーターファイナルの勝者とレギュラーラウンドの上位2チームでセミファイナルを行い、勝者がファイナル、敗者が3位決定戦に進出する。

V1女子

V・レギュラーラウンドとV・ファイナルステージの二段階方式で行う。

V・レギュラーラウンド

12チームによる2回戦総当たりで、1チーム22試合を行う。上位6チームがV・ファイナルステージ進出。下位6チームは最終順位が確定し、下位2チームはV・チャレンジマッチ(入替戦)出場となる。

V・ファイナルステージ

トーナメント方式で行われ全試合1戦方式とする。

レギュラーラウンド3~6位でクォーターファイナルを行う。勝者がセミファイナル、敗者が5位決定戦に進出する。クォーターファイナルの勝者とレギュラーラウンドの上位2チームでセミファイナルを行い、勝者がファイナル、敗者が3位決定戦に進出する。

V Cup

12チームを2グループに分け1回戦総当たりで予選を行う。各グループの上位2チームがファイナルラウンドに進み、セミファイナルを行う。勝者がファイナルに進み、敗者が3位決定戦に進む。

V2男子

V・レギュラーラウンドのみが行われ、10チームによる3回戦総当たりで、1チーム27試合を行う。

V2女子

V・レギュラーラウンドとV・ファイナルステージの二段階方式で行う。

V・レギュラーラウンド

10チームによる2回戦総当たりで、1チーム18試合を行う。上位3チームがV・ファイナルステージ進出。下位7チームは最終順位が確定する。

V・ファイナルステージ

レギュラーラウンドの2位と3位でファイナル3を行い、勝者とレギュラーラウンド1位とファイナルを行う。いずれも1戦方式で行う。

V3男子

V・レギュラーラウンドとV・ファイナルステージの二段階方式で行う。

V・レギュラーラウンド

11チームによる2回戦総当たりで、1チーム20試合を行う。上位3チームがV・ファイナルステージ進出。下位8チームは最終順位が確定する。

V・ファイナルステージ

レギュラーラウンドの2位と3位でファイナル3を行い、勝者とレギュラーラウンド1位とファイナルを行う。いずれも1戦方式で行う。

V3女子

V・レギュラーラウンドのみが行われ、4チームによる5回戦総当たりで、1チーム15試合を行う。

全ディビジョン共通事項

ポイント制

各ディビジョンともリーグ戦ではポイント制(勝ち点制)が導入され、試合ごとに以下の条件でポイントを付与する。勝数が同じである場合、このポイントによって順位が決まる。この配点方法はバレーボール・ワールドリーグなどと同じ方式である。

さらに見る 条件, 付与ポイント ...
リーグ戦順位決定方式
各ディビジョンのV・レギュラーラウンドでは、勝率の多いチームほど上位となる。勝率が同じである場合は、「ポイント→セット率→得点率」で比較し、得点率まで同率のチームが生じた場合には「対象チーム間の勝率→ポイント→セット率→得点率」で優劣を決める。

過去の試合方式

V1男子
さらに見る 年度, チーム数 ...
V1女子
さらに見る 年度, チーム数 ...
V2男子
さらに見る 年度, チーム数 ...
V2女子
さらに見る 年度, チーム数 ...
V3男子
さらに見る 年度, チーム数 ...
リーグ順位決定方式
さらに見る 年度, 試合方式 ...

V・チャレンジマッチ

各ディビジョンリーグ戦終了後、V1男子・V2男子入替戦、V2男子・V3男子入替戦、V1女子・V2女子入替戦を、それぞれ以下の要綱で行う[34][35][36][37][38]

上位ディビジョンと下位ディビジョンの出場チームによる入替戦が行われる。組み合わせは以下の通り。

  • V1男子・V2男子入替戦 : V1・9位 vs V2・準優勝、V1・10位 vs V2・優勝
  • V2男子・V3男子入替戦 : V2・9位 vs V3・準優勝、V2・10位 vs V3・優勝
  • V1女子・V2女子入替戦 : V1・11位 vs V2・準優勝、V1・12位 vs V2・優勝

それぞれ、2勝した方が次シーズンのV1参入となり、1勝1敗の場合は、セット率→得点率の順で決め、それでも決まらない場合は上位ディビジョンのチームを次シーズンの上位ディビジョン参入とする。

下位ディビジョンの上位2チームとも上位ディビジョン参入に必要なライセンスを所有してない場合は、当該入替戦を開催しない。下位ディビジョンの上位2チームのうち一方のみが上位ディビジョン参入に必要なライセンスを所有、あるいは、上位ディビジョンで上位ディビジョン参入に必要なライセンス喪失チームが発生した場合は、V・チャレンジマッチの開催について別途定める。

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歴代優勝/準優勝チーム

要約
視点

歴代優勝チーム

DIVISION1

DIVISION2

DIVISION3

昇格・降格

チーム名はV.LEAGUE公式サイトのチーム概要に記されている略称で示す。V.LEAGUE参入チームは原則V3からの参戦となる。

男子

さらに見る 年度, V1 ...

女子

さらに見る 年度, V1 ...
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通算成績

要約
視点

2019-20シーズン終了時点の通算成績。V1のゴールデンセットは第2戦とは別に扱う。

V1男子・レギュラーラウンド

さらに見る チーム名, 年 ...

V1男子・ファイナル6

ポイントは持ち点を含まずファイナル6で挙げたもののみ。

さらに見る チーム名, 年 ...

V1女子・レギュラーラウンド

さらに見る チーム名, 年 ...

V1女子・ファイナル8

ポイントは持ち点を含まずファイナル6で挙げたもののみ。

さらに見る チーム名, 年 ...

V2男子・レギュラーラウンド

さらに見る チーム名, 年 ...

V2女子・レギュラーラウンド

さらに見る チーム名, 年 ...

V2女子・ファイナル6

ポイントは持ち点を含まずファイナル6で挙げたもののみ。

さらに見る チーム名, 年 ...

V3男子・レギュラーラウンド

さらに見る チーム名, 年 ...

女子・チャレンジマッチ

さらに見る チーム名, 年 ...
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放送・配信

  • 旧プレミアリーグから継続する形でDAZNにてV1の大半をライブ配信していたが、2021年で配信の契約が終了したことがスポーツ報知から報じられた[39]
  • 新生Vリーグ開始に合わせて排球堂マーケティングが運営する公式動画配信サイト「V.LEAGUE TV(略称V.TV)」を新設。V1のDAZN非配信試合とV2・V3全試合をライブ配信、DAZN配信試合は試合開催10日後以降にアーカイブ配信していた。2021-22シーズンからはV1全試合とV2・V3のうち注目試合のライブ配信に移行し、これに伴い会費の改定を実施する[40]。2022年7月31日付けで排球堂マーケティングが日本バレーボールリーグ機構と統合されたため、2022-23シーズンよりイージースポーツと提携して「V.TVイージースポーツ」リニューアルされた[41]
  • V2・V3のうち、V.TV非配信試合については、YouTubeなどを通じて主管クラブによるライブあるいはオンデマンド配信が適宜行われる場合がある。
  • 2022年3月よりV1男子の試合を1日1試合ずつひかりTVにて配信していた[42]
  • 衛星放送ではNHK BS1BSフジGAORAフジテレビONE/フジテレビNEXTにてV1一部試合を生中継している。
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脚注

関連項目

外部リンク

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