Loading AI tools
日本のテレビアニメ番組、メディアミックス作品 ウィキペディアから
『おジャ魔女どれみ』(おジャまじょどれみ)は、1999年より東映アニメーションが断続的に制作している、オリジナル魔法少女アニメ作品、およびそのシリーズの総称。版権上、原作は東堂いづみとされており[注 1]、アニメにとどまらずコミック・ゲームなど、幅広いメディアミックス展開も行われた。
おジャ魔女どれみシリーズ | |
---|---|
ジャンル | 魔法少女、女児向けアニメ、コメディ、ファンタジー |
アニメ:おジャ魔女どれみ(第1シリーズ) おジャ魔女どれみ♯(第2シリーズ) も〜っと!おジャ魔女どれみ(第3シリーズ) おジャ魔女どれみドッカ〜ン!(第4シリーズ) | |
原作 | 東堂いづみ(擬人名称) |
シリーズディレクター | 五十嵐卓哉(第1 - 第4シリーズ) 佐藤順一(第1シリーズ) 山内重保(第2シリーズ) |
シリーズ構成 | 山田隆司 |
キャラクターデザイン | 馬越嘉彦 (※キャラクターコンセプトデザイン名義) |
音楽 | 奥慶一 |
アニメーション制作 | 東映アニメーション |
製作 | 朝日放送、ADK 東映アニメーション |
放送局 | 朝日放送・テレビ朝日系列 |
放送期間 | 第1シリーズ:1999年2月7日 - 2000年1月30日 第2シリーズ:2000年2月6日 - 2001年1月28日 第3シリーズ:2001年2月4日 - 2002年1月27日 第4シリーズ:2002年2月3日 - 2003年1月26日 |
話数 | 第1シリーズ:全51話 / 第2シリーズ:全49話 第3シリーズ:全50話 / 第4シリーズ:全51話 |
OVA:おジャ魔女どれみナ・イ・ショ | |
シリーズ構成 | 山田隆司 |
キャラクターデザイン | 馬越嘉彦 |
アニメーション制作 | 東映アニメーション |
製作 | ナイショ制作委員会 |
発表期間 | 2004年9月24日 - 2005年3月25日 |
話数 | 全13話 |
その他 | 監修:佐藤順一、中村隆太郎(第12話のみ) |
映画:映画 おジャ魔女どれみ♯(第1作) 映画 も〜っと! おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ(第2作) | |
監督 | 五十嵐卓哉(第1作) / 山内重保(第2作) |
制作 | 東映、東映アニメーション、バンダイ |
封切日 | 2000年7月(第1作) / 2001年7月(第2作) |
上映時間 | 30分(共通) |
漫画:おジャ魔女どれみ(おジャ魔女どれみ♯ を含む) も〜っと!おジャ魔女どれみ おジャ魔女どれみドッカ〜ン! | |
原作・原案など | 東堂いづみ |
作画 | たかなししずえ |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | なかよし |
レーベル | KCDXなかよし |
発表号 | 1999年3月号 - 2003年1月号 |
巻数 | 全4巻(未完) (無印3巻・も〜っと!1巻) |
話数 | 全44話 |
小説:おジャ魔女どれみ16(第1巻) おジャ魔女どれみ16 Naive(第2巻) おジャ魔女どれみ16 TURNING POINT(第3巻) おジャ魔女どれみ17(第4巻) おジャ魔女どれみ17 2nd 〜kizashi〜(第5巻) おジャ魔女どれみ17 3rd 〜COMEON!〜(第6巻) おジャ魔女どれみ18(第7巻) おジャ魔女どれみ18 2ndSpring has……(第8巻) おジャ魔女どれみ19(第9巻) おジャ魔女どれみ20's (20's) | |
著者 | 栗山緑(第1 - 9巻)、影山由美 (20's) |
イラスト | 馬越嘉彦 |
出版社 | 講談社 |
レーベル | 講談社ラノベ文庫 |
発売日 | 2011年12月2日(第1巻) 2012年5月2日(第2巻) 2012年11月30日(第3巻) 2013年7月2日(第4巻) 2013年10月2日(第5巻) 2014年2月28日(第6巻) 2014年9月2日(第7巻) 2015年6月2日(第8巻) 2015年12月2日(第9巻) 2019年10月2日 (20's) |
巻数 | 全9巻(通巻)+1巻 (20's) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
本項目では、必要に応じ以下の初回公開順に則った略称で表記する。作中の時系列上では『も〜っと! おジャ魔女どれみ』(第3シリーズ)と『おジャ魔女どれみナ・イ・ショ』(第5シリーズ)が同時期を描いた作品となっている。
この他、コミック版は別に略称を設けて該当節にて解説する。
本シリーズは、1999年に第1シリーズ『おジャ魔女どれみ(全51話)』が、テレビアニメとして制作・放送されたことに端を発している。東映アニメーションが約15年ぶり[注 2]手がけた魔法少女物であり、当初は4クールの放送予定であったが、第1シリーズのヒットに伴い、同シリーズ放送期間中のゴールデンウィーク以降に、続編である第2シリーズ『おジャ魔女どれみ♯(全49話)』と、劇場版の制作が決定。以降、後述の通り現実と作中の時間経過をシンクロさせて物語が進行し、2001年には劇場版第2作も制作・上映されたものの、第1シリーズの時点から卒業までのエピソードを描くという構想や、4年を上回るとどれみたちの頭身が高くなりアクション路線に傾斜する可能性があるという懸念から、地上波でのテレビアニメシリーズは第4シリーズをもって終了の運びとなった[1]。地上波テレビアニメシリーズは最終的に16クール(4年)、4シリーズ(通算201話)という長期間の放送となり、これら一連のシリーズが放送されていたテレビ朝日系列の日曜8時台後半のテレビアニメ枠(朝日放送制作枠)の人気作品へと発展した[2]。また本シリーズにて確立された、同枠における「2月上旬スタートの1年間の放送期間」というサイクルは、一部の例外も挟みながらも2024年現在まで踏襲されていくこととなる。アニメ作品としてはその後、2004年に番外編『おジャ魔女どれみナ・イ・ショ(全13話)』が、パーフェクト・チョイス(現・スカチャン)でPPV放送(後に地上波でも放送)されている。
これらテレビアニメシリーズと並行して、月刊少女漫画雑誌『なかよし』ではたかなししずえによる漫画版も連載され、このうち単行本『おジャ魔女どれみ』(全3巻)と『も〜っと! おジャ魔女どれみ』(1巻のみ発売)が刊行された。またテレビアニメシリーズ終了後の2011年12月から2015年12月にかけて、高校生になった主人公たちを描く小説『おジャ魔女どれみ16』シリーズ(既刊10巻)が講談社ラノベ文庫より展開された。
前述の通り、魔法少女物という体裁を取っているものの、魔法ヒロイン路線よりも主要人物である彼女達だけでなく、周囲の人物達の葛藤や成長に比重が置かれている。魔女の中には自らの意思で魔法を使うのをやめたり、魔法を捨て人間として生きることを選んだ魔女も描かれるなど、作中における魔法も万能の解決手段として描かれることはなく、人物の迷いや悩みと向き合い、彼らの背中を押す程度の描かれ方であることが多い。テレビアニメシリーズでも初期の挿話では、魔女見習いである主人公たちの技量不足もあって全く役に立っていない話、後期には魔法が無くても話が成り立つような話、末期には魔法を一切使用しない話まで作られた。また、他の魔法少女物とは異なる点として、所謂魔法少女としての姿が「変身」によるものではなく「お着替え」であることが挙げられる。これは幼い子供の目線で考えた結果、自分で着替えることが一人前への大前提であることから発案されたもの[3]で、作中ではそうした点を活かし、見習い服の下(普段着)のポケットから物を取り出したりするといった描写も見られた[4]。
各シリーズとも基本的には一話完結のストーリーであるが、シリーズ全体で見ると1話ごとでストーリーにつながりを持っており、長期シリーズとなったこともあり、以前の話で出てきたキャラクターがその能力や性格を活かした形で後に再登場する、というケースも散見される。また、作中での四季も放送時期と合わせてある[注 3]など、物語内の時間経過の速度が現実と大体同じになるように作られていた。また、放送時期に現実で起こった出来事が、作中に反映されることもあった[注 4]。さらに、テレビアニメシリーズでは主人公陣の一人を通じて家族内の不仲と和解を描き、第3シリーズでは不登校(長期欠席)児童・生徒問題も取り上げたりと、それまでのアニメでは展開し辛かった社会的問題を取り上げる場面も語られている。こうした傾向は、小説として展開された第6シリーズにも引き継がれ、同シリーズでは現代の高校生にとって身近な内容である学校裏サイト問題が取り上げられている。以上を踏まえて、シリーズの時系列はテレビアニメシリーズをリアルタイム基軸としており、第5シリーズ以降の物語は作品発表時期が作内時間ではない。特に第6シリーズとなる『おジャ魔女どれみ16シリーズ』では、それに関連して北京オリンピックなどの描写が存在[5]する。
1話単位での構成・演出上の特徴としては、第1シリーズ第1話と第5シリーズ第12話を除く全話において、アバンタイトルが通常20秒[注 5]流されている。内容は本編自体の抜粋からイメージ映像的なもの、あるいはミスリードを誘うような内容であることもままある他、アバンタイトルの内容が本編と全く関係ない時もある[6]。第1シリーズ第47話以外のアバンタイトルの全てにフレームが付く。また、CM前後のアイキャッチが第2シリーズまでは12秒、第3シリーズ以降は10秒と比較的長い[注 6]ことも特徴の一つである。全作を通じて、オープニングアニメーションの変更はマイナーチェンジのみであり、第4シリーズと第5シリーズ第12話を除きエンディングの変更はない。次回予告は、第2シリーズまではエンディングの前に、第3シリーズ第14話以降はエンディングの後に配されており、各シリーズごとに締めの決めゼリフが用意されている。コメディ路線の回ではどれみがオチを担当することが定番となっている。その回のタイトルと次回予告の決めゼリフの読み上げは、どれみ役の千葉千恵巳がシリーズを通して担当している[注 7]。提供テロップの背景は、第2シリーズまではBGMなしのブルーバックが用いられ、第3シリーズからはBGMつきの作品のイメージ静止画へと移行している。
タイトルロゴや主人公の名前にもあるように、音楽に関連する記号や用語が作中では頻繁に登場する[注 8]。
本シリーズの生みの親は、前番組『夢のクレヨン王国』(1997年 - 1999年)でプロデューサーを務めた関弘美、脚本家の山田隆司、シリーズディレクターだった佐藤順一の3人である。
前番組とは異なり原作も何もなかったので、関は魔法や魔女に関する書籍など、要となる資料を片っ端から集めた。特に関を共感させたのが、『夢のチョコレート工場』の作者ロアルド・ダールの『魔女がいっぱい』である。関はこの書籍のストーリーではなく、「たくさんの魔女が人間の世界に入り込んで生活している」と言うところに惹かれ、イメージとして企画した。これが採用され制作が開始された。シリーズディレクターには、企画段階から参加している佐藤が担当した。「おジャ魔女」という名称も佐藤のアイデアによるものである。シリーズディレクターに関しては佐藤の要望でもう一人加わった。それがテレビアニメシリーズでメインシリーズディレクターを務めることとなる五十嵐卓哉である。五十嵐は本シリーズの立ち上げ以前にも、『美少女戦士セーラームーン』(1992年 - 1997年)や『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』(1998年 - 1999年)で高い評価を受けていた。2004年に放送された第5シリーズでは、監修を本シリーズについて知り尽くしていた五十嵐にしようとしていたが、生みの親である佐藤が務めることになった。
次にシリーズ構成(脚本)である。脚本はストーリーの基本となり、それに重ねて対象年齢が小学校低学年、高学年のため、いかに子供たちに分かってもらえるかが重要となる。そのため、関による小学三年生以下の男女児童のマーケティングがおこなわれ、『おジャ魔女どれみ』という作品のコンセプトが制作されていった。加えて、クラスメイトたちの設定やシリーズ中の各エピソードは、スタッフたち自身が小学生だった頃の思い出を元にした部分が多いという。また第3シリーズで扱った不登校児の問題などは、実際の小学校で意見を集めるなどした。
キャラクターデザインには、『ママレード・ボーイ』や『剣風伝奇ベルセルク』で好評の馬越嘉彦を起用した。最初のキャラクターデザイン段階では手足に関節や筋肉があったが、佐藤の「誰にでも描けるキャラクターにして欲しい」という要望で「棒みたい」になった[7]。この他、美術は前作から継続でゆきゆきえと行信三が、色彩設計も同じく辻田邦夫が担当した。製作担当については、第3シリーズの中盤まで風間厚徳が務めており、風間の製作編成への異動に当たり、本シリーズで製作進行のキャリアを積んできた坂井和男が後任として起用された。第4シリーズ終盤では、当時スタジオジブリへの出向により、2年以上の空白期間があったアニメ監督・細田守が演出で参加、『時をかける少女』などで有名な女優・原田知世の声優参加などが一部で話題となった[8][9]。
本シリーズは音楽にも定評がある[10][11]。作中で使用された劇伴のすべて、それに挿入歌やキャラクターソングの一部は奥慶一の作曲によるもので、作中での挿入歌やお着替えシーン、マジカルステージの音楽も特徴的で、各シリーズの挿入歌集(BGMコレクション)の売上も好調だった。
出演声優は、『夢のクレヨン王国』にも出演していた声優陣の大半が本シリーズにも引き続き参加している他、本業が声優ではない役者を起用するという傾向も引き継いでおり、一例としては前出の原田知世や、舞台女優としての活躍も多い堂ノ脇恭子などが挙げられる。
スタッフ一同、第5シリーズ終了後「二度と『どれみ』に携わることはない」との気持ちであったが、本シリーズのスタッフが多数起用された『ハートキャッチプリキュア!』(2010年 - 2011年、プリキュアシリーズ第7作)が好評を博し、栗山緑名義で同作品の脚本を手がけていた山田のもとにも「どれみみたいな作品また作ってくださいよ」という声が寄せられるようになった。これを受けて、山田の筆により公式な続編『おジャ魔女どれみ16シリーズ』が刊行された[12]。また、2024年3月にはシリーズ開始25周年を記念し、主要なスタッフが再結集の上で制作された新作映像『おジャ魔女どれみ1620s』が公開された。関弘美が語るところによれば、この新作映像は本シリーズが「次のステージに駆け上がるためのチャレンジ」であるといい[13]、また同時期に開催された「AnimeJapan 2024」にて、新作映像でも見られた大人と子供の両方の姿が登場する作品を構想していることも発表されている[14]。
シリーズごとにテーマが設定されているが、それ以外にも全体を通してどれみたちやそのクラスメートの日常生活、恋の悩みや体の悩み、人間関係など、日常に潜む困難にも立ち向かう様子も描かれている。
1999年2月7日から2000年1月30日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜8:30 - 9:00(JST)に全51話が放送された。前述の通り、同系列における同時間帯での本シリーズの放送は、その後第4シリーズ終了まで踏襲された。作品のテーマとしては友情が掲げられている。
シリーズタイトルと区別する意味で、一部スタッフやファンの間からは『無印』と通称されているほか、2005年発行の『おジャ魔女どれみ メモリアルアルバム』では『第1シリーズ』と表記されている。次回予告の決めゼリフは「ハッピー! ラッキー! みんなにとーどけ![注 9]」。オープニングアニメーションの変更は第25話から、アイキャッチの変更は第27話から行われた。また、序盤には効果音の変更も複数回にわたって行われている。
ドジで妹の春風ぽっぷからもバカにされる自称「世界一不幸な美少女」の小学3年生・春風どれみ。魔女に憧れ、好きな人に告白する勇気を魔法で手に入れたいと思っていた彼女は、ひょんなことから本物の魔女・マジョリカと出会う。この時マジョリカが魔女であることを、どれみが見破ってしまった[注 10]為に、マジョリカは魔女ガエルの呪いの力により魔女ガエルとなってしまう(猫に変身していたマジョリカのお付きの妖精ララは正体を隠す必要がなくなったため、元の妖精の姿に戻る)。
魔女ガエルに変えてしまったマジョリカを元の姿に戻すため、どれみは幼なじみの藤原はづき、転校生の妹尾あいこ、後にはどれみの妹春風ぽっぷと共に魔女見習いとしての修行に励んでいく。
魔女見習いとしての修行を続けていた3人は、偶然にも人間界に潜む「バッドアイテム」というものを見つける。これは、かつて魔女界に封印されていた「バッドカード」がとりついたものであり、持ち主の願いと正反対の不幸をもたらす。3人は魔女界の女王様からバッドカードの回収を依頼される。
中盤からは、別の魔女の下で魔女見習いをしている瀬川おんぷが登場。最初は自己中心的な性格で、どれみたちとは異なり魔法はあくまでも自分自身のために使っていた彼女だったが、どれみたちとの触れ合いを通じて次第に変わっていく。
その後、どれみ・はづき・あいこ・おんぷは見習い試験などのすべての課題をクリアし、一度は晴れて魔女になるが[注 11]、直後にクラスメイト全員[注 12]から魔女であることを見破られる[注 13]。おんぷがとっさに魔法でクラスメイトの記憶を消去したためにこと無きを得たが、禁断の魔法の反動を打ち消すブレスレットが完全に壊れ、効果を打ち消すことが出来ず、おんぷは24時間以内に助けないと百年の眠りにつく呪いにかかってしまう[16]。おんぷを救うことは禁忌に触れた罰にある者を救うことになり、魔女界の禁忌で同罪にもかかわらず、どれみたちは自分たちの魔女としての資格剥奪と引き替えにおんぷを目覚めさせる。
「魔法の力を借りなくても、自分たちの努力で願いをかなえることは出来る」ことを学んだ彼女たちは魔女から普通の人間の女の子に戻り、そして大親友となったのであった。一方で、元の姿に戻るすべを失ったマジョリカはMAHO堂を閉店することを決めた。
2000年2月6日から2001年1月28日にかけて、全49話が放送された。また放送期間中の2000年7月8日には、劇場版1作品(テレビアニメと同じく30分の短編映画作品)も公開された。作品のテーマとしては愛情が位置づけられ、先々代の女王様など、後のシリーズの世界を広げる要素も同シリーズにて次々と登場した。また、同シリーズではMAHO堂が花屋になったことから、作中でも花言葉が多数登場した。
次回予告の決めゼリフは「ドキドキ! ワクワク! クルクルまーわれ!」。オープニングアニメーションの変更は第24話から、アイキャッチの変更は第3話と第8話のマイナーチェンジの後第29話から行われた。第1話のみ、次回予告BGMが「おジャ魔女はココにいる」のカラオケバージョンである。
2002年度東京アニメアワード優秀作品賞受賞。
魔女は人間と違いバラの木から生まれる。その中でも100年に一度、とてつもない魔力をもった魔女の赤ちゃんを産むという「ウィッチー・クイーン・ローズ」の開花が間近に迫っていた。 魔女見習いの資格を失い人間に戻ったどれみたちはいつも通りの日常を過ごしていたが、小学3年生の終業式の日の夜に、「魔女ガエルの村」に旅立つマジョリカとララを見送ろうとMAHO堂の跡地に行くが、彼女たちは置き手紙だけを残してどれみたちの妖精ドド・レレ・ミミ・ロロと一緒に旅立ってしまっていた。悲嘆にくれる彼女たちだったがマジョリカの忘れ物に気づき、それを届けに魔女界へ入る。途中、ウィッチー・クイーン・ローズから魔女の赤ちゃんが生まれるところに居合わせたことから、彼女達は1年間その赤ちゃんのママとなることを義務づけられてしまう[注 14]。
小学4年生に進級したどれみたちは、新たに仲間に加わった瀬川おんぷとともに再び魔女見習いに戻って、その魔女の赤ちゃん・ハナちゃんを1年間育てることになる。無事に育てることができたなら、以前に没収した水晶玉を返すことを女王様は約束した。どれみたちは出来る限り魔法を使わず[注 15]に、自分たちの力でハナちゃんを育てようと決心するが、慣れない子育てに戸惑うばかり。落第すれば親権を剥奪されてしまうという魔女界の医者マジョハートによる検診を乗り越え、そしてそれぞれが家族との過去の諍いや衝突の中で自分達も両親や周りの人々に愛されながら育っていることを学びながら次第に一人前の母親として、1人の人間としても成長していく。
中盤からはハナちゃんを誘拐して魔女界から領土を取り返そうとする魔法使いたちが登場する。ハナちゃんを守るために新たな力を授かったどれみたちは、ハナちゃんを無事1年間育て上げるとともに魔法使い界と魔女界の戦争も回避させ、再び魔女になれることとなった。
ハナちゃんの魔力、そして、どれみたちとハナちゃんによって人間界と魔女界が再びつながりを持つことを恐れる先々代の女王様(の幻影)はそのことを不快に感じ、「このままでは、自身がかけた魔女ガエルの呪いを打ち破ってしまうため、ハナちゃんを生かしておけない」と、高熱で命を落とす呪いをかけてしまった。その呪いからハナちゃんを救うため、どれみたち4人は呪いの森に入り、魔女としての力を使い切って千年の眠りにつくのと引き換えにハナちゃんの命を助ける。どれみたちの優しさと犠牲を厭わない精神に心を乱された先々代の女王様(の幻影)は姿を消す(消滅はしていない)。そして、ママたちを慕うハナちゃんの必死の叫びが呪いを打ち破り、どれみたちは目覚める。
しかし、ハナちゃんを救うため呪いの森で先々代の女王様(の幻影)の呪いを打ち破る行動により、おジャ魔女達は各自所有していた水晶玉を失ってしまった。水晶玉を失うことは、魔女の資格を完全に失うだけでなく、魔女見習いにもなれない[注 16]ことであることを女王様とマジョリンから伝えられ、おジャ魔女たちは驚愕し落胆する。だがどれみは、「それと引き換えにハナちゃんの命が救われたからそれで良い」と納得する。魔女(魔女見習い)の資格を失った元おジャ魔女達は、魔女界の規定により、1年間育て上げたハナちゃんと別れの時を迎え、悲しみの涙の中、マジョリカ・ララと共に人間界へ戻った[注 17]。人間界に戻った後のMAHO堂にある温室のライフウッドのベッドには、おジャ魔女達とハナちゃんの記念写真が飾られた。
2001年2月4日から2002年1月27日にかけて、全50話が放送された。さらに放送期間中の2001年7月14日には、劇場版1作品も公開された。作品のテーマは成長で、同シリーズからキャラクターデザインが一新され、併せて基本衣装も変更された[注 18]。
次回予告の決めゼリフは「ケーキにクッキー! 魔法のレシピ、教えてあーげる!」である。前述の通り、同シリーズより次回予告の前にエンディングが流れるという構成へと変更され、そのエンディングにも歌詞テロップが追加された[注 19]。オープニングアニメーション・アイキャッチはともに第31話にて変更。またオープニングに登場するハナちゃんの髪型は、本編での髪型変更(第7話)に先駆けて初回の時点でツインテール(左右に水晶玉2つずつ)とされている。エンディングアニメーションは同シリーズより10秒短縮された。
同シリーズでMAHO堂がお菓子屋になったことから、作中でもお菓子のレシピが多数登場したほか、どれみたちも2種類のコスチュームにお着替えするようになった。1つは従来のスタイルを継承した魔女見習い服。もう1つはお菓子を作る時に使われるパティシエ服で、コックコート[注 20]がモチーフとなっている。他方で、同シリーズからはおジャ魔女たちのお着替えのシーンが前シリーズまでよりも少なくなる。お菓子はもとより、パティシエ服が好評[注 21]だったこともあり、第6シリーズ終了後の2017年と2018年には第3シリーズを基にした、「おジャ魔女CAFE」が期間限定で2度開催された。ももこの加入に伴い、同シリーズ以降では作中でも英語のセリフがいくつか登場している。字幕や日本語訳は一切付けられていないものの、セリフの意味については一部除けば前後の文脈から判断することができる。
放送期間中には、交通安全をテーマにした非売品のビデオソフト「おジャ魔女どれみの交通安全」(脚本 - 大和屋暁、演出 - 岩井隆央、作画監督 - 青山充)、「おジャ魔女どれみの自転車安全教室」(脚本 - 大和屋暁、演出 - 岩井隆央、作画監督 - なかじまちゅうじ)の2本をリリース。2本とも、はづきとあいこ、マジョリカとララが登場しない。
ハナちゃんを救うために、魔女の証である水晶玉を割ってしまい、再び普通の人間に戻ったどれみたち。魔女の子供は満1歳になると育ての親と離して魔女幼稚園に預けさせるという魔女界の掟[注 22]により、ハナちゃんとも離ればなれになってしまった。
小学5年生となったどれみたちは女王の計らい[注 23]によって再び魔女見習いになり、帰国子女の新しい仲間「飛鳥ももこ」を加えて、どれみたちを魔女にすることに反対している魔女界の元老たち[注 24]に魔女になることを認めてもらう[注 25]ために、今度はお菓子作りにチャレンジする[注 26]。またクラス替え[注 27]によって新たなクラスメイトや先生[注 28]が多数登場し、彼らの抱える幾多の悩みを共に乗り越えていく。 当初は日本語やアメリカとの考え方の違いから衝突を起こしがちだったももこも、どれみ達の協力やはじめは嫉妬し邪険にしていたある玉木を含むクラスメイトの協力もあって打ち解けていく。 また、彼女たちの奮闘もあり、魔女界の規則(慣例)が見直されていく。
一方、魔女幼稚園に入園したハナちゃんは園内で他の園児同様、寄宿生活を送っていたが、どれみたちが1回目のパティシエ試験に合格後、マジョミラーの独り言を聞いて、魔女幼稚園の裏門からどれみ達が幼稚園の様子をこっそり覗き見る。その最中、でんぐり返しに失敗するハナちゃんを見て、どれみはついハナちゃんを応援すべく声を出してしまい、そのことでハナちゃんにかえって寂しい思いをさせてしまう[注 29]。その後、オヤジーデがハナちゃんを幼稚園から人間界に連れ出し[注 30]、そのことで、ハナちゃんが幼稚園から行方不明になったと魔女界で騒動になってしまい、どれみたちも急きょ魔女界へ向かい大捜索の末[注 31]、人間界の美空町にあるMAHO堂にいるのを見つけ出した。そこで、ハナちゃんはママと禁断の再会を果たす。その後、昼間MAHO堂での経緯とその前の出来事を思い出したどれみは、でんぐり返しに支障がないよう髪型をツインテールに変える[注 32]。その後、マジョミラー園長にハナちゃんを人間界で無事見つけたことを報告し、幼稚園に返しションボリしながら帰ろうとしたところ、ハナはママ達を呼び止め、目の前で「でんぐり返し」にチャレンジし、成功させる。この光景を見たマジョミラーは、「人間界のママ達と会わせるのは魔女として育てるのに良くないというのは考え違いで、人間と過ごすことでハナが学ぶことがある」と、これまでの慣習を見直し、ハナとの定期的な面会を認めることにした[注 33]。
シリーズ中盤でハナちゃんは、ママであるどれみ[注 34]を魔法で人間界から魔女界へ呼び出したことが原因[注 35]で、再び現れた呪いの森にいる先々代の女王様(の幻影)により、魔力の源である野菜を嫌いになる呪いをかけられてしまう[注 36]。再びハナちゃんを引き取ったどれみたちは、人間界で野菜嫌いを治して魔力を取り戻させるために試行錯誤する[注 37]。
どれみたちは工夫を凝らして最終的にハナちゃんの野菜嫌いの呪いを完治させることに成功した。そして、人間界での哀しい思い出から負の感情を暴走させていた先々代の女王様をも助けようとしたが、結果として呪いの森は(同時に先々代の女王の幻影も)消滅したものの、彼女を完全に救うことはできなかった。しかし、呪いの森が消滅したことで呪いの森の周辺の環境が元に戻り、先々代女王の深い眠りについている真の姿が初めて出現した。パティシエ試験を全てクリアするだけでなく、ハナちゃんの野菜嫌いを克服させたこと、幻のレシピを完全再現させ、呪いの森と先々代の女王様の幻影を消滅させることができた功績により、全ての元老院魔女に認められ、全員一致で魔女に戻すことが認められた。女王様をはじめ、どれみたちはいつか先々代の女王様を救うことを誓う。そしてハナちゃんは、野菜嫌いの呪いが克服されたため人間界から再び魔女界へ戻り、どれみたちと離れて生活することになる[注 38]。
2002年2月3日から2003年1月26日にかけて、全51話が放送された。地上波でのテレビアニメシリーズとしての最終作であり、当初はシリーズそのものの完結編として位置づけられていた。作品のテーマは卒業。次回予告の決めゼリフは「ピュアピュアドリームでっかくそーだて!」。前シリーズまでは「マジカルステージ」と唱える所からBGMが変わっていたが、同シリーズではマジカルステージを唱え始めからBGMが変わるようになる(代わりにポロンの音が出ない)などのマイナーチェンジも行われた。また、どれみとハナちゃん以外のおジャ魔女は、お着替えのシーンだけではなく個人でポロンを使うシーンも数えるほどしかない。
第40話からアサツー ディ・ケイのクレジットがASATSU-DKからADKに変更され、オープニングアニメーションの変更は第2話[注 39]と第32話にて実施。アイキャッチの変更は第31話からで、変更前のアイキャッチは5種類が用意された。同シリーズのみエンディングの変更があり、第14話から第30話まで別のエンディングが流されていた。
ハナちゃんは再び、ママと離れて魔女幼稚園で生活するようになった。だが、1歳半からの約半年間、人間界でママたちと再び一緒に暮らしていたことから、他の魔女幼稚園児よりもママへの思いは強く、幼稚園内でも寂しさのあまり泣いてばかり。その様子を見た女王様は、ハナちゃんを連れて先々代女王が眠るライフウッドの根元へ向かう。先々代女王を覆うように取り囲む6つの茨の横には、半分埋まったままのウェンディング・チェストがあった。それを偶然見かけたハナちゃんは女王様の制止を振り切り、そのチェストに触れてしまう。ハナちゃんの強力な魔法により、ウェディングチェストの封印が解かれ、中に封印されていた先々代女王の妖精ババが約1000年ぶりに目覚め、姿を現す。
その頃、スイートハウスMAHO堂に集まったどれみたちは魔女界から連絡があったか気になって学校に行く前に集まるも、何の連絡もなかったため落胆する[注 40]。同じ頃、魔女幼稚園に戻ったハナちゃんは、オヤジーデやマジョポン・マジョピー達先生方をはじめ、園児たちのありとあらゆる手段を使ってもハナちゃんの機嫌を取ることは難しい状況に陥っていた。さらに「(ママ達と一緒に)学校へ通いたい」というワガママ同然の暴走を起こし、自ら持つすべての魔力を使って急成長し、かつ、美空町のMAHO堂までも変えてしまった[注 41]。その行為によりハナちゃんの魔法の力が水晶玉の限界を超えてしまい、4つあった水晶玉を全て割ってしまった。この事態によりハナちゃんは魔女の資格を失ってしまうだけでなく、無断でママ達が暮らす「人間界」へ向かった。6年生になったどれみたちは、最初は金色の髪をした少女が誰なのか分からなかった[注 42]が、その少女が自ら「ハナちゃん」であることを告げ、急成長した姿に驚く。さらに水晶玉を割ってまで人間界にきてしまったことに衝撃をうけてしまう。その時、MAHO堂に来た女王様の計らいにより、魔女の資格を失ったハナちゃんが再び魔女に戻れるよう魔女見習いとして修行をすることになる[注 43]。どれみたちは既に魔女の資格を得ているため、ハナちゃんの見習い試験1級合格のサポートをするよう命じられる[注 44]。そして魔女界の女王様は、晴れてハナちゃんが魔女になったときには、どれみたちを魔女にすることを約束した(なお、ぽっぷは魔女見習い中であったため、このとき対象に含まれなかった。当初の規定どおり、1級の見習い試験に合格したら魔女になるということになっていた)。小学校最後の1年間は、人間界の常識など全く気にしないハナちゃんを加え、これまでにないドタバタ劇が繰り広げられるが、どれみたちが作中の問題解決のために魔法を使うことは次第に少なくなっていく。
一方、先々代の女王様は自らが人間界で味わった辛い思い出から生まれた「悲しみの茨(読み:いばら)」に捕らわれたまま眠り続けていた。どれみたちは、先々代の女王様の悲しみを癒す方法を見つけるために試行錯誤を繰り返すが、茨は次第に成長し、深い悲しみが魔女界や人間界を覆い、皆の気力を奪い始めてしまう。そうした幾多の苦難に加え、小学校卒業を前にそれぞれの複雑な家庭事情や将来のことについても悩み、自分なりの答えを見つけ出していく。
苦闘の末、どれみたちは悲しみの茨を消し、先々代の女王様を目覚めさせ、魔女ガエルの呪いも解かれた[注 45]。無事課題を解決したどれみたちは、改めて魔女となるかどうするかの選択を迫られる。しかし、1か月の考慮期間を経て「魔女にならない」ことを決意する[注 46]。ハナちゃんは次期女王の最有力候補として魔女界で研鑽につとめ、ともに魔女界と人間界が再び交流できるようになる日を目指すことになった。また、これに伴いマジョリカもハナちゃんの後見人に指名されたため、MAHO堂第1シリーズの建物に戻した上で店じまいし、ララや妖精[注 47]たちそしてハナちゃんとともに魔女界へと帰っていった。
2004年6月26日から2004年12月11日まで、スカイパーフェクTVの有料チャンネル・パーフェクト・チョイス(PPV)で全13話が隔週で有料放送された。またCS放送終了後、地上波では2005年より朝日放送をはじめ一部のテレビ朝日系列局や、独立UHF局でも放送された。これは、おジャ魔女どれみシリーズ初の地上波デジタル放送でもあり[注 48]、このような放送形式や各話のフォーマットから、テレビアニメシリーズの1つとして扱われる場合もあるが、元々はテレビ放送を前提としないOVAとして企画・制作されたものであり、スカイパーフェクTVでの放送は先行放送という位置づけとなっている。
前述の通り、第3シリーズと時代設定を同じくする外伝的なシリーズとして制作されており、見習い服やキャラクターの設定についても第3シリーズのそれに準じたものとなっている。同シリーズではささやかな秘密をテーマに、どれみたちやクラスメートの小学5年生の時の、誰にも話せない秘密の話や意外な話、ほろ苦かったり切なかったりするナイショの話が、オムニバス形式で描かれている。このため、前シリーズまでとは異なり魔女界に関する話が中心にならないのも特徴である[注 49]。
次回予告の決めゼリフは「ノートの端っこつまんで破いて秘密のお手紙回しちゃお!」[注 50]。
2011年12月2日[注 51]から2015年12月2日まで、および2019年10月2日[17][18]に講談社ラノベ文庫から通算10巻が刊行された。執筆者は栗山緑(第1 - 9巻)、影山由美 (20's)が、挿絵イラストは馬越嘉彦がそれぞれ担当。
第4シリーズ終了から3年後、高校生となったどれみたちを描いた小説作品で、前シリーズまでのようなテレビアニメシリーズではないが、執筆者・挿絵担当のみならず、CDドラマのプロデューサーを関弘美が務め、また原作者の名義も東堂いづみとして発表されているなど、テレビアニメシリーズの中核スタッフが同シリーズの制作に携わっており、アニメ作品ではないながらも正式な続編、第6シリーズとして位置づけられている。
タイトルの数字は作中でのどれみの年齢を示しており、作中でのどれみの誕生日(7月30日)に合わせて度々変更されている[注 52]。また、後述の通り一部の巻では初版特典として、CDドラマを付録とした『ドラマCD付き限定版』も刊行されている。10巻目『おジャ魔女どれみ20's』は20代になったどれみ達を描いており、9巻目『おジャ魔女どれみ19』の番外編[注 53]に相当する。したがって、2022年現在、『19』のエピローグが本シリーズの最終的な結末に該当する。
前シリーズまでと異なり、どれみたちに対しての「テーマ」や「課題」などは設定・明言されておらず、物語上の問題解決に至る作内時間のスパンも長く設定されている。作品の舞台や内容も、より「現実の過酷さ」に近付いた形となっている。
魔女にならず人間として生き続けることを選んだどれみ達は、それぞれが別々の中学に進み、無事中学を卒業して16歳の高校生になっていた。小学校の同窓会[注 54]であいこ、はづきと再会したどれみ。あいこは新学期[注 55]から、ももこは2学期から[注 56]、美空町に戻って来るという。かつてのメンバーの再集結に喜ぶどれみたちだったが、そこにおんぷの姿はなかった。中学期、成長によってチャイドルとしての仕事を失ったおんぷは、どれみたちとも連絡を絶ち、いずこかへと雲隠れしてしまった。
同窓会終了後、自分たちのこれからを話し合う中で「もし魔法がつかえたら、おんぷちゃんの行方も捜せるのに…」と昔を懐かしむ、どれみたち。しかし「魔法を捨てた決断をしたのは自分たちだ」、と改めて確認し合う。そんな矢先、第1シリーズ(どれみシリーズ原点)の「マキハタヤマリカのMAHO堂」が突如あらわれ[注 57]、そこには魔女界に戻ったはずのマジョリカとララがいた。マジョリカはハナちゃんによって後見人を解任されたのだという。肝心のハナちゃんは反抗期に入り、自分たちの言うことなど聞きもしない。それどころか忠言を続ける自分を疎み、代わりの後見人にマジョルカを指名して自分をクビにしたのだ、と。
マジョリカから聞いたハナちゃんの変容に驚きを隠せない、どれみたち3人[注 58]だが、魔法を捨てて人間として生きる決断をした自分たちには、もはや口を出せる問題でもない。取り敢えずは後見人を解任されてヒマになったから再びMAHO堂を始めるというマジョリカの誘いを受けて、どれみたち[注 59]は再びMAHO堂で働くことにした。
最初は、もはや魔法は捨てたのだからとMAHO堂で働きはしても、魔法そのものには手を出さなかったどれみたちだったが、女性週刊誌がおんぷのプライベートを探り出したことから状況が一変した。おんぷ本人の声明が無いことをいいことにあることないことを書きたて、しまいにはおんぷ本人への人格攻撃までやらかす週刊誌にどれみたちは激昂。このままではおんぷの人生そのものにも影響をもたらしかねない。それを救えるのは友人である自分たちしかいない。そう決意したどれみたちは、おんぷを探し出すことを決意する。
しかし、どれみたちに立ちふさがる現実の壁は、あまりにも高すぎた。なんとか、おんぷが北海道にいるらしいことまではつかめたが、それ以上のことは何もわからない。どれみたちが手をこまねいている間にも女性週刊誌の悪意ある記事は人々を煽り、そして無責任な大衆はおんぷへの攻撃すらも辞さなくなるかもしれない。その焦燥にかられたどれみたちは「笑う月の晩」に「他人(ひと)を守るため、他人(ひと)を救うために、魔女(見習い)に戻ろう」と決断をする。
魔女ガエルの呪いが3年前に解消され、主だったペナルティや制約がないことから、自らに課した制約は「自分のために魔法を使わない」こと。それを破れば永遠に魔法を失う。それを魔女界の女王様に願ってどれみたちは魔女見習いに戻り[注 60]、魔法でおんぷを探し出してことなきを得た。後にことの顛末を聞いたももこがどれみたち[注 61]と同じ条件で魔女見習いに復帰する(ももこが魔女見習いに戻った翌日、MAHO堂は第3シリーズのMAHO堂に改装される)。そして、どれみたちとの絆によって立ち直り女優として再起を始めたおんぷは仕事で赴いたパリにて、ハナちゃんが人間界にたびたび出没していることを知る。小学生時代と異なりインターネットによる情報が急速に発達している現代、混乱は避けられない状況であり(動画も撮られていて、世界中で閲覧されていた)、すでにパリに出没している「謎の人物」の噂は世界中を駆け巡りつつあった。どれみたちは慌てると共に、「どれだけ世界を隔てようと、あたし達はハナちゃんの『母親』だ」と再確認する。
その決意を胸に、おんぷも魔女見習いに戻り[注 62]、ハナちゃんと邂逅を果たす。そしてハナちゃんの口から飛び出たのは、今まで魔女界が、その世界の安定のために隠し続けてきた、とんでもない事実[注 63]だった。その事実を追うためにハナちゃんは今まで反抗期を装ってきたのだという。どれみたちは母親としてハナちゃんの言葉を信じ、そしてハナちゃんとともに、魔女界が隠し続けてきた、その真実を追うことになる。そのために、ハナちゃんは4度目[注 64]となる人間界で留学することになる。
これらの出来事の合間にも、彼女らの周囲には時に大きく、時に大小の「事件」が次々と巻き起こる。16歳から始まる「高校生」という多感な年頃に端を発する、どれみたちゆえの悩みや迷い。同様に苦しみや不安を抱える友人たち。そんな彼らの力になり、時には逆に支えられ、おジャ魔女たちは自らの人生の進路に向けて、さらに大きな成長を果たしていく。
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
美空市(みそらし)及び美空町(みそらちょう)は作品の主な舞台となる架空の地域。
作中には関東地方及び神奈川県を舞台とするような描写が描かれている(第5シリーズ第1話にて小竹達が鎌倉方面から藤沢方面に自転車で向かっているシーンや、小田急小田原線、箱根登山鉄道の発着駅でもある箱根湯本駅が写っているシーン等がある)。
地形は起伏に富み、どれみたちの通う美空市立美空第一小学校[注 65]は海の見える高台に建っている。太陽が海から昇り海に沈むことが地理的特徴。また、ほとんどのおジャ魔女達の住む場所は、美空市美空町である。
全体的に市が設置した建物はデザインに富んでおりかつ新しい物が多いのも特徴。また、美空市には市営スポーツセンターや歴史資料館などスポーツや文化的な施設も数多くある(第4シリーズ第40話)上に複数の線路がある。この点から考えると美空市は規模が大きく、財政状況はかなり潤沢であることが推測できる。また、少なくとも200年前の江戸時代から美空市が存在する[注 66]。
他に今までに美空市にあると確認されている施設は、美空市役所(第4シリーズ第2話)、美空市総合病院(第1シリーズ第51話)、美空第一病院(第5シリーズ第12話)、美空大学(第2シリーズ第20話。ただし建物そのものは確認されておらず、看板だけである)、美空駅、美空市郵便局(第4シリーズ第40話)、美空市立美空中学校(第4シリーズ)、県立美空高等学校(第6シリーズ)などである。美空市内には鉄道が通っており、最寄り駅は「美空駅[20]」。近隣には「青空駅」もある[21]。
MAHO堂(まほーどう)は登場人物たちが働く架空の店。おジャ魔女達が活躍した頃の所有者はマジョリカである[注 67]。
第1シリーズでは、魔女見習いが魔法を使うためには魔女界の通貨でもある「魔法玉」が必要であり、それは自ら作った「魔法グッズ」を売って稼いだお金で、魔女界の問屋から買わなければならなかった。そこでどれみたちは魔女修行をしつつマジョリカの店「マキハタヤマリカの魔法堂」で働くことになったが、その際に自分達で店内を改装し、また店名「マキハタヤマリカの魔法堂」の「マキハタヤマリカ」を削り、後ろの「魔法」を漢字からをローマ字にして、「MAHO堂」に改めた。なおどれみたちは家族やクラスメイトにボランティアで病弱な老婦人の店を手伝っていると説明している。
MAHO堂には、願いごとや悩みといった強い思いを抱いている者を、本人の知らないうちに引き寄せてしまう力を持っている[注 68]。当初は冷房がない[23]という設定だったが、次第に使われなくなった。
廃車だったものを改造したバス「MAHO堂号」[注 69]を1台所有している。このバスはMAHO堂のメンバーの移動手段として使われるほか、移動販売車にもなる。
シリーズの変遷に伴い、MAHO堂も各シリーズの初回で度々改装されており[注 70]、第2シリーズではマジカルステージで「FLOWER GARDEN MAHO堂」という花屋に、第3シリーズ(第5シリーズ)では同じくマジカルステージで「SWEET HOUSE MAHO堂」というお菓子屋に、第4シリーズではハナの魔法だけで「おしゃれZAKKA・MAHO堂」というビーズ細工などの小物などを扱う雑貨屋にそれぞれ改装された。
第6シリーズでは、当初は『おジャ魔女どれみ』同様の魔法グッズの店とされ、後にももこの帰国に伴って第3シリーズと同じくお菓子屋[注 71]に改装されている[注 72]。どれみ、はづき、あいこ、ももこは学業やクラブ活動、個人練習などの合間を縫って、アルバイトとして働いている[注 73]。自分達で店内を改装し、また店名を改めたのも第1シリーズと同じである。どれみとあいこ(後に帰国・転入したももこ)は学校にアルバイト届を出しているが、担任の八巻先生はどれみたちに理由を聞くことなく、「バイトは金が必要だからやる。理由はそれだけで十分だ」と寛容な姿勢を示し、「大人の中に入って、社会勉強できて、金までもらえるんだ。俺はバイト、大いに結構だと思っている」と奨励すらしている[24]。
どれみ達の高校卒業後の『20's』ではマジョリカによってカフェ併設のシェアハウスに改装されている。当初はマジョリカ自身で運営していたが、就職浪人中だったどれみが自ら管理人に立候補し、彼女が運営することになった[注 74]。また、ハナが通学の下宿先として入居している他、パリから帰国したももこが併設のカフェで提供するスイーツ作りのために出入りしている。
第4シリーズ(第5シリーズは第3シリーズと同じ年)までの「MAHO堂」の中では、「SWEET HOUSE MAHO堂」が一番売り上げがあったようである[25]。
マジョルカの「ルカ・エンタープライズ」(芸能プロダクション)やマジョモンローの「MONROE'S MAGICAL SHOP」(菓子屋)など、人間界で暮らす魔女のほとんどは自分の店かそれに類する物を持っており、それらを総称して「MAHO(魔法)堂」と呼ぶこともある[注 75]。中でも美空市の魔法堂は伝統のある著名な店であり、魔女界の女王が即位する前にオーナーだったということもあって、この店のオーナーになることは、魔女界の女王になろうとする者にとって大きなステータス[注 76]であり、次期女王が約束されているとも言われている。
メインキャラクター5人(ももこ・あいこ・はづき・おんぷ・どれみ)の名前をローマ字で書いた頭文字を並べると「M・A・H・O・D (o)」となる[注 77]。
同名の声優ユニットの名前についてはMAHO堂を参照。
魔女界(まじょかい)は作品の主な舞台の一つとなる架空の異世界。人間界とは別の次元にあり、日本とは昼夜逆転している[注 78]。女王と12人の元老魔女によって統治されており、女王は世襲制ではなく、前任者の指名または選挙によって決まるらしい。およそ1000年前[注 79]までは人間界と交流があったが現在は途絶えており、ごく少数の魔女が密かに人間界に住んでいるのみとなっている。魔女界の空はいつも夕焼けのように赤く、小さな島や、何だかよくわからない物が浮かんでいたりする。魔女は魔女界にあるバラの木から生まれる[注 80]。魔女だけでなく知性を持ったタコやイカあるいはムンクやキリコの絵画を思わせる人型生物なども住んでいる。「魔法文字」と呼ばれる音符のような形をした文字が使用されているが、なぜか平仮名や漢字、ローマ字に英語などを使って店の看板が書かれていたりもしている。魔女界の紋章は魔女界の「M」をモチーフにした16分音符のような形をしている(ただし、作中では紋章が16分音符の形で描かれることも多かった)。
他にも魔法使い界[注 81]・星界・音楽界(ミュージカルのみ)・天界などがあり、幽霊(作中では「おばけ」と言っていた)、織姫、彦星など現実世界では実在が確認されていなかったり、伝承上の人物も作中では実在しているという世界観になっている。サンタクロースは第1シリーズでは実在が確認されたが、第2シリーズ以降は登場しない。また、伝説の黄金郷として知られる「エルドラド」は実在することになっている[30]。
上述の架空の場所以外では実在する場所やイベントを基に作られていることが多数あり、あいこが引っ越す前に住んでいた所の大阪府大阪市西成区天下茶屋、あいこの母親がアニメ放送時の居住地及び勤務場所としていた阪南市、またあいこの両親との思い出の場所として箱作海水浴場、マジョリリカの営んでいるペンションの所在地が伊豆高原、ももこが幼稚園児時代から住んでいてマジョモンローの魔法堂があった場所としてアメリカ・ニューヨーク、ももこの母親の出身地として横浜市やその中の横浜中華街、高校生になったあいこが出場したインターハイや兵庫国体[31]、どれみがサッカー部のマネージャーとして関わったサッカーでは、等々力競技場・国立競技場、成長したハナちゃんが出現したパリやカンヌ[32]なども作中にも登場している。さらに、SOSトリオのギャグなどで嘉門達夫や島田紳助、どれみの父・渓介は奥田民生のファンであるなど、実在する芸能人が挙がることもある。実在した言動や作品のシーンなどのパロディなどもいくつかある〔さよなら・さよなら・さよなら(テレビ朝日系列で同じ日曜に放送されていた映画番組『日曜洋画劇場』の解説者だった淀川長治のセリフ)や、○○・カンバーック!(『シェーン』のクライマックス)など〕。
どれみたちのクラスメイトの一人、横川信子による創作。男役の信子があいこと共演する筋書きが多い。小学校卒業後も「美空小町」のペンネームでクラスメイト(高校は別々である)の丸山みほとの創作(合作)活動が、続いていることが第6シリーズで明かされた。
声はテレビアニメシリーズの声優。
放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|
朝日放送・テレビ朝日系列[注 107] | 1999年2月7日 - 2003年1月26日 | 日曜 8:30 - 9:00 | |
山陰放送 | 木曜 16:00 - 16:30 (1999年9月時点)[60] 水曜 16:54 - 17:24 (2001年7月時点)[61] 水曜 16:50 - 17:20 (2002年7月時点)[62] 土曜 7:00 - 7:30 (2003年1月時点)[63] | スポンサードネット | |
チューリップテレビ | 2000年4月15日[64] - 2000年7月1日[65] | 土曜 6:00 - 6:30 | 第1シリーズ |
2000年7月10日[66] - 2000年9月25日[67] | 月曜 16:00 - 16:29 | ||
2000年10月3日[68] - 2001年5月1日[69][注 108] | 火曜 16:28 - 17:00 | ||
2001年7月3日[70] - 2002年3月12日[71] | 第2 - 第4シリーズ | ||
2002年3月26日[72] | 火曜 16:22 - 16:50 | ||
2002年4月1日[73] - 2002年9月23日[74] | 月曜 16:20 - 16:50 | ||
2002年9月28日[75] - 2004年5月15日[76] | 土曜 6:00 - 6:30 | ||
宮崎放送 | 2001年5月7日 - 8月6日 | 月曜 - 木曜 5:30 - 6:00[77] | 第1シリーズ |
2001年10月1日 - 12月26日 | 月曜 - 木曜 5:30 - 6:00 | 第2シリーズ | |
2002年9月4日 - 2004年8月11日 | 水曜 5:30 - 6:00[78] | 第3シリーズ以降 | |
テレビ高知 | 水曜 16:30 - 17:00[60] | 第1シリーズのみ |
放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|
朝日放送 | 2005年3月25日 - 4月10日 | 第1話 - 第6話、第8話 - 第12話は平日午前(子供アニメ大会枠)にて、 第7話、第13話は日曜6:30 - 7:00にてそれぞれ放送。 | |
メ〜テレ | 2005年4月2日 - 7月9日 | 土曜 7:00 - 7:30 | 6月18日は「全米オープンゴルフ」、6月25日は「全米女子オープンゴルフ」の生中継のため休止。 |
テレビ神奈川 | 2005年6月21日 - 11月15日 | 火曜 20:00 - 20:30 | 7月5日は『神奈川県議会中継』(19:00 - 20:25)、7月12日は『プロ野球〜横浜 横浜×広島』(19:00 - 21:30)、7月19日は『プロ野球〜甲子園 阪神×横浜』(19:00 - 21:30)、8月2日は『プロ野球〜横浜 横浜×阪神』(19:00 - 21:30)、8月16日は『プロ野球〜大阪ドーム 阪神×横浜』(19:00 - 21:30)、9月13日は『プロ野球〜ナゴヤドーム 中日×横浜』(19:00 - 21:30)、9月27日は『プロ野球〜横浜 横浜×中日』、10月4日は『神奈川県議会中継』(19:00 - 20:25)、11月8日は『高校サッカー選手権神奈川県大会〜等々力』(19:00 - 21:30)のためそれぞれ休止。 |
群馬テレビ | 2005年8月2日 - 11月1日 | 火曜 17:00 - 17:30 | 9月13日は『競艇中継』(14:45 - 17:30)のため休止。 |
秋田朝日放送 | 2005年8月25日 - 12月8日 | 木曜 16:00 - 16:30 | 9月8日は『健康達人の旅〜膝関節とサメ軟骨の巻〜』(16:00 - 16:30)、11月24日は『わくわくビューティ!』(16:00 - 16:30)、12月1日は『インフォ』(16:00 - 16:30)のため休止。 |
チバテレビ | 2006年2月1日 - 5月23日 | 火曜 17:30 - 18:00 | 3月7日は『茨城県立高校入試解答速報』(17:30 - 17:45)、『地球は元気!まつりに乾杯!!』(17:45 - 18:00)のため休止。 |
テレビ埼玉 | 金曜 18:30 - 19:00 | ||
サンテレビ | 月曜 - 木曜 7:00 - 7:30 | ||
北海道テレビ | 日曜 6:30 - 7:00 | ||
TVQ九州放送 | 日曜 5:30 - 6:00 | ||
サガテレビ | 水曜 15:30 - 15:57 |
BS朝日では「おジャ魔女どれみ#」の途中で打ち切られた。CS放送では、キッズステーションにおいて第4シリーズまでが放送され、字幕放送も実施された。
海外では、韓国において第3シリーズまでがMBCで、第4シリーズがケーブルテレビ「トゥーニバース」のみでそれぞれ放送。後者では主題歌を差し替えて放送となった。また第5シリーズは韓国の他、イタリア、スペインでも日本と同様にケーブルテレビでの放送実績がある。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 配信日 |
---|---|---|---|
第1話 | 結成!お笑いMAHO堂 | 栗山緑 | 2019年 3月23日 |
第2話 | 今は昔 パート1 | 大和屋暁 | 4月14日 |
第3話 | 誰が突っ込み? | 4月28日 | |
第4話 | 連想クイズ | 5月12日 | |
第5話 | ステーキの呪い | 栗山緑 | 5月26日 |
第6話 | 今は昔 パート2 | 6月8日 | |
第7話 | 何食べる? | 大和屋暁 | 6月22日 |
第8話 | おジャ魔女大喜利 その1 | 栗山緑 | 7月6日 |
第9話 | 今は昔 パート3 | 大和屋暁 | 7月20日 |
第10話 | 玩具 | 8月4日 | |
第11話 | ハナちゃんがやってきた | 栗山緑 | 8月25日 |
第12話 | 通訳 | 大和屋暁 | 9月7日 |
第13話 | いらっしゃい | 9月22日 | |
第14話 | おジャ魔女大喜利 その2 | 栗山緑 | 10月5日 |
第15話 | 最近どうなの? | 大和屋暁 | 10月19日 |
第16話 | ハナちゃんはストーカー?① | 栗山緑 | 11月2日 |
第17話 | 今は昔 パート4 | 大和屋暁 | 11月16日 |
第18話 | 玉木麗香は絶好調! | 栗山緑 | 12月1日 |
第19話 | あいちゃんの恋愛事情 | 12月14日 | |
第20話 | はじめての○○ | 大和屋暁 | 12月28日 |
第21話 | ハナちゃんはストーカー?② | 栗山緑 | 2020年 1月12日 |
第22話 | 今は昔 パート5 | 1月26日 | |
第23話 | もしも、あいちゃんが東京育ちだったら | 2月9日 | |
第24話 | 今は昔 パート6 | 大和屋暁 | 2月23日 |
第25話 | おジャ魔女大喜利 その3 | 3月7日 | |
第26話 | おジャ魔女大喜利 その4 | 3月22日 |
20周年大感謝祭(カーニバル)プロジェクトクラウドファンディングの特典としてBlu-ray収録予定の短編Flashアニメ[79]。全5話。また2020年1月10日開催の期間限定ショップでも第2話をミニシアター上映された[80]。
話数 | サブタイトル | 脚本 |
---|---|---|
第1話 | さいこうのおくりもの♪[81] | 東堂いづみ |
第2話 | げんきのまほう♪ | 山崎亮 |
第3話 | あめふりのまほう♪ | 黒須美由記 |
第4話 | ことばのまほう♪ | 成田良美 |
第5話 | みんなのたからもの♪ | 高木黎 |
『おジャ魔女どれみ』20周年記念として制作が発表された[83]映画作品で、キャストおよびスタッフも再集結して制作された[84][85]。テレビアニメシリーズとは異なりどれみたちではなく、子供のころに『どれみ』を見ていた女性3人を主人公に据え、一緒に旅に出るという物語が描かれている。
当初は2020年5月15日に公開予定[86]であったが、制作上の都合により公開を同年秋に延期することが、2020年3月19日に発表[87]。その後同年11月13日に公開されることが、8月18日に改めて発表された[88]。
2021年1月、第75回毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞[89]。
たかなししずえによる漫画版が、講談社の月刊誌『なかよし』の1999年3月号から2003年1月号まで連載された。単行本は、後述の漫画版第2シリーズの1巻までが刊行され、漫画版全体としての最終話は『おジャ魔女どれみ公式ヒストリーブック』に収録された。
基本的な設定は第1シリーズのそれに準じるものの、物語構成とストーリーは独自のものとなっており、特に第1シリーズのおんぷ編に相当するエピソードから、第2シリーズに相当する辺りまでは完全にオリジナルの展開となっている。また連載当初は、毎月15 - 20ページ程度の枠による通常の漫画連載であったが、後述の漫画版第3シリーズの開始(2002年3月号)に伴い、月8ページ単位のショートコミックへと移行し、さらに内容の簡略化が進むこととなった。
雑誌連載時において、第2シリーズのそれとして掲載されていた物語[注 116]は、単行本収録に際して前半が「テレビアニメ第1シリーズの話」[注 117]、後半が「テレビアニメ第3シリーズの話」[注 118]としてそれぞれ組み込まれており、その都合上単行本では『おジャ魔女どれみ♯』という物語そのものが存在していない[注 119]。これを踏まえて本節のみ、漫画版において「テレビアニメの第1シリーズならびに第2シリーズ前半部」に相当する部分を「漫画版第1シリーズ」、「テレビアニメの第2シリーズ後半部と第3シリーズ」に相当する部分を「漫画版第2シリーズ」、そして「テレビアニメの第4シリーズ」に相当する部分を「漫画版第3シリーズ」として、それぞれ呼称するものとする。
単行本各巻の巻頭には、おまけとしてテレビアニメシリーズの画像を元としたシールが添付されている。
上記『おジャ魔女どれみ16シリーズ』を参照
2001年と2002年にそれぞれ第3シリーズと第4シリーズを題材としたマスクプレイミュージカルが上演された。イベントなどで行われるアトラクションと同様に着ぐるみが演じるものであるが、「音楽界」を舞台にしたオリジナルストーリーや専用の歌が作られるなど本格的な物であった。これとは別に2003年にも、第2シリーズと第4シリーズのストーリーを編集し、二部構成にまとめたマスクプレイミュージカルが劇団飛行船によって上演されている。2004年の『プリキュア・ナージャ・どれみスーパーヒロインスペシャルショー』も着ぐるみで上演された。
上記とは別に、本シリーズとのコラボレーション企画として指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ『≠ME』のメンバーによる舞台「≠ME ACT LIVE『おジャ魔女どれみドッカ~ン!』」も2022年5月15日から22日まで品川プリンスホテル ステラボールにて上演された[104][105]。
第4シリーズ放送時に結成された、子役タレントによるダンスユニット。配役は以下の通り。
テレビアニメの各シリーズ毎に発売されているが、リリース元は各々異なっている。特に『おジャ魔女どれみ』のCDは、放送当時発売された分はバンダイミュージックが現在存在しないためすべて廃盤となっているが、その収録曲などは大部分が第3シリーズのCDや「MEMORIAL CD BOX」に再録された。第6シリーズに関しては文庫本のドラマCD付き限定版(初版特典版)にCDドラマが付録として添付されている。
第4シリーズから、同時間帯にて放送された『ヒーリングっど♥プリキュア』までのの映像作品は、セル・レンタル共にマーベラスエンターテイメント→マーベラスAQL→マーベラス発売、ポニーキャニオン(『ハートキャッチプリキュア!』まで及び『Go!プリンセスプリキュア』以降[注 124])販売となる。
この他、VHSビデオもセル・レンタルそれぞれがリリースされていた。第2シリーズのみ全13巻、それ以外は全12巻。
地上波テレビアニメシリーズ全4作と、劇場版2作が東映アニメオンデマンドにて有料配信されており[110]、各シリーズの第1話は無料でも視聴できる。第5シリーズについてはビデオマーケットが取り扱っている[111]。その他、東映アニメーションミュージアム公式YouTubeチャンネル(旧・東映アニメーション創立60周年公式YouTubeチャンネル)でも、第1 - 第5シリーズの第1話を視聴できる[112]な他、前述の通りショート・ショート作品『おジャ魔女どれみ お笑い劇場』も期間限定で配信された。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.