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ゆうぎり (護衛艦)
海上自衛隊の護衛艦、あさぎり型の3番艦。 ウィキペディアから
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ゆうぎり(ローマ字:JS Yugiri, DD-153)は、海上自衛隊の護衛艦。あさぎり型護衛艦の3番艦。艦名は「夕方に立つ霧」(夕霧)に由来し、旧海軍の東雲型駆逐艦「夕霧」、吹雪型駆逐艦「夕霧」に続いて日本の艦艇としては3代目。
本記事は、本艦の艦暦について主に取り扱っているため、性能や装備等の概要についてはあさぎり型護衛艦を参照されたい。
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艦歴
要約
視点


「ゆうぎり」は、中期業務見積りに基づく昭和59年度計画3,500トン型護衛艦2224号艦として、住友重機械追浜造船所浦賀工場で1986年2月25日に起工され、1987年9月21日に進水、1989年2月28日に就役し、第1護衛隊群に直轄艦として編入され横須賀に配備された。
1989年3月17日、第1護衛隊群隷下に第46護衛隊が新編され、同日付で就役した「あまぎり」と共に編入。
1991年7月1日から7月31日、護衛艦「しらね」と共にフィリピン方面海上実習に参加。
1994年、護衛艦「くらま」、「さわかぜ」、「はたかぜ」、「こんごう」、「あまぎり」、「あさぎり」、「はまぎり」、補給艦「ときわ」、潜水艦「たけしお」と共に環太平洋合同演習(RIMPAC)に参加。5月31日に横須賀基地出港。8月24日に横須賀基地帰投。
1995年7月1日から8月4日、フィリピン方面海上実習に参加。
同年11月2日、ウィリアム・J・ペリーアメリカ国防長官が来艦。
1996年5月19日から8月13日、環太平洋合同演習(RIMPAC)に参加。同演習参加中の6月4日14時15分(現地時間)ハワイの西方約2,400㎞の西部太平洋上で20mm機関砲(CIWS)による射撃訓練を実施中、標的を曳航していたアメリカ海軍空母「インディペンデンス」搭載のA-6艦上攻撃機を誤射により、撃墜するという事故を起こしている(パイロットは脱出し内火艇により救助)。
1997年3月24日、隊番号の改正により第46護衛隊が第5護衛隊に改称。
2000年、練習艦「かしま」と共に遠洋練習航海に参加。4月14日、東京を出港し、西回りでの世界一周遠洋練習航海に従事中の4月19日に後部煙突付近から出火したが、損害軽微のため航行を続行し、9月8日、東京に帰投。
2001年3月14日、第3護衛隊群第7護衛隊に編入され、定係港が大湊となり、同地に転籍。
2005年3月19日に江田内を出港し、練習艦「かしま」、護衛艦「むらさめ」と共に近海練習航海に参加。神戸、四日市、大湊基地、横須賀基地、東京晴海ふ頭に寄港。その後、遠洋練習航海に参加し、イギリスのポーツマスに寄港の際にはトラファルガーの海戦200周年記念国際観艦式に参加している。
2009年、遠洋練習航海に参加。
2010年5月8日に第5次派遣海賊対処行動水上部隊に参加するため大湊基地を出航し、5月10日に横須賀基地を出航した「むらさめ」と合同してアデン湾へ向かった[1]。6月5日から9月16日まで34回の船団護衛を実施し、10月15日に横須賀に寄港したのち、10月17日に大湊に帰港した[2]。この任務中の6月9日、屎尿浄化装置の異常によりトイレ内に有毒ガスが充満し、隊員1名が中毒死する事故が起きている。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による東日本大震災に対し、災害派遣される。
2012年8月31日、第13次派遣海賊対処行動水上部隊としてソマリア沖・アデン湾に向けて大湊から「まきなみ」とともに出航。任務終了後の帰投途上の2013年1月23日、インド洋でモルディブ国防軍コーストガード哨戒艇「シャヒード・アリ」と親善訓練を実施し、2月11日、大湊に帰投した。
2013年3月7日、編成替えにより護衛艦隊直轄第11護衛隊に編入、定係港が再び横須賀となり、同地に転籍。編入後、函館どつくで定期検査及び艦齢延命工事を受ける。
2016年3月6日、第24次派遣海賊対処行動水上部隊として「ゆうだち」と共にソマリア沖・アデン湾に向けて横須賀基地から出航し[3]、9月7日に横須賀に帰港した[4]。なお、帰国途上の9月1日、フィリピン海軍の「ラジャ・フマボン」(旧護衛艦「はつひ」)と親善訓練を実施した[5]。
2021年2月9日から3月16日にかけて練習艦「せとゆき」及び「はたかぜ」とともに第54期一般幹部候補生課程(部内課程)学生の外洋練習航海に参加する[6]。その参加途中の2月26日にはグアム周辺海空域において本艦のみスペイン海軍練習帆船「フアン・セバスティアン・デ・エルカーノ」と親善訓練を実施した。また、2月28日には僚艦とともに同海空域において米海軍空母「セオドア・ルーズベルト」、巡洋艦「バンカー・ヒル」と共同訓練を実施した[7]。
同年6月12日、第39次派遣海賊対処行動水上部隊として横須賀から出港する[8]。なお、出国行事は6月5日に横須賀地区で実施した後、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を踏まえ、乗組員全員に対しPCR検査を実施するとともに、5日から横須賀及び日本近海において14日間にわたり訓練等を行いつつ乗組員の健康観察を実施した上で、ソマリア沖・アデン湾に向け進出した[8]。その進出途上の6月30日にはトリンコマリー沖で米スリランカ主催共同訓練(CARAT)に参加。米海軍からは沿海域戦闘艦「チャールストン」、P-8A、スリランカ海軍からは哨戒艦「ガジャバフ」、「サユララ」、スリランカ空軍からはBELL212等が参加し、捜索救難訓練、戦術運動等を実施した[9]。7月10日には、カラチ沖において、パキスタン海軍フリゲート「アラムジル」及び搭載航空機(Z-9EC)と日パキスタン親善訓練を実施した[10]。同年8月29日、アデン湾において、ドイツ海軍フリゲート「バイエルン」との間で共同訓練を実施した[11]。同年9月14日、アデン湾においてイタリア海軍フリゲート「フェデリコ・マルティネンゴ」と共同訓練を実施した[12]。同年10月16日、アデン湾においてスペイン海軍フリゲート「ビクトリア」と共同訓練を実施した[13]。11月11日、アデン湾において英海軍空母「クイーン エリザベス」を中心とする英空母打撃群(CSG21)との間で共同訓練を実施した[14]。任務終了後の帰国途上の12月13日に沖縄南方海域においてドイツ海軍フリゲート「バイエルン」日独共同訓練を実施した[15]。同年12月19日に横須賀に帰港した[16][17]。
2024年3月5日、沖縄南方海域において、自衛艦隊司令部、第3護衛隊とともに海上保安庁との共同訓練を実施した。海保からは第十一管区海上保安本部、巡視船「おきなわ」・「くにがみ」が参加し、情報共有訓練、護衛艦及び巡視船の運動要領等に関する訓練を実施した[18]。
同年6月14日および15日、関東南方の訓練海域においてインド海軍フリゲート「シヴァリク」と日印共同訓練(JIMEX24)を実施した。訓練項目は各種戦術訓練(対潜戦、対水上戦、LINKEX)、CROSS DECK及びPHOTOEX[19]。
同年8月23日、関東南方の訓練海域においてシンガポール海軍フリゲート「ストルワート」と日星親善訓練を実施した。訓練項目は戦術運動、PHOTOEX[20]。
現在は、護衛艦隊第11護衛隊に所属し、定係港は横須賀である。
歴代艦長
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脚注
参考文献
外部リンク
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