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カリメロ
イタリアのアニメ作品 ウィキペディアから
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『カリメロ』(Calimero)は、黒いヒヨコのキャラクター及びそのキャラクターを主人公としたテレビアニメ作品である。
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概要
イタリアの漫画家であるニーノ・パゴットとトーニ・パゴットのパゴット兄弟と、兄弟のアニメ制作会社に勤めていた漫画家のカルロ・ペロニによって1963年に考案された[1]。当初はイタリアの洗剤会社Mira Lanza(現・Reckitt Benckiser (Italia))がRAIのCM番組カロゼッロ向けに製作したアニメーションCMのキャラクターとして登場し、CMがイタリアの視聴者から好評を得たため短編アニメ作品が製作された。
CMキャラクターを元にして製作された短編作品は、1963年7月14日よりイタリア国内で放送を開始した。アニメーションは全290話が製作され、各国の言語に翻訳されイタリア国外でも放送(放映)された。
キャラクター
カリメロは卵の殻を頭にかぶっている黒いヒヨコである。テレビCMでは当初は白いヒヨコで、産まれた際に殻が割れにくく、脚だけが殻から飛び出した状態で巣から水たまりに落ち、泥で黒くなってしまった。黒くなったため親にも気付かれず途方にくれるが、人間に拾われMira Lanzaの洗剤AVAに浸されて白い色に戻るという内容であった。
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テレビアニメ
要約
視点
合計3作品の制作・放映が行われている。
- 第1作(1974年)
- 第2作(1992年)
- 第3作(2013年)
第1作及び第2作は日本が制作し、第3作はフランス・イタリアを中心とした体制で制作された[2]。
第1作
当時、『カリメロ』の放映権を手にしていた日本の会社であるK&Sが東映動画と共に日本向けに全45話のテレビアニメを制作し、1974年10月15日から1975年9月30日にNET(現:テレビ朝日)系列で放送された[3]。厚生省中央児童福祉審議会推薦作品。
本作に脚本家として参加した井出隆久によれば『ムーミン』のように原作者との交渉が行われ、当初の構想が使用できなくなるなど脚本作りにおいて苦心を重ねた様子が明かされた[4]。
放送終了後はCSでの再放送が行われたが、日本国内での映像ソフト化は実現していない。
声の出演(第1作)
スタッフ(第1作)
- 原作:ニーノ・パゴット、トニー・パゴット、カルロ・ペロニ
- 連載:小学館の学習雑誌
- 企画:関根光致子(K&S)
- 企画協力:山田太一
- 監修:矢吹公郎
- 音楽:木下忠司
- キャラクター監修:高橋信也
- 美術監督:千葉秀雄
- チーフディレクター:芹川有吾
- NETプロデューサー:後藤武彦
- 製作担当:籏野義文(東映動画)※フィルムクレジット上はノンクレジット。
- 撮影:金田顕一、金子周司
- 編集:千蔵豊(タバック)
- 音響ディレクター:本田保則
- 録音:神原広巳、小久保正雄(タバック)
- 効果:イシダサウンドプロ、E&Mプランニングセンター
- 選曲:宮下滋
- 現像:東映化学
- 制作進行:小宮博秀、佐伯雅久 他
- 制作協力:東映動画、博報堂
- 制作:NET、K&S
- ※以上の表記と内容は衛星放送再放送時のフィルムクレジットと諸資料に基づく。
主題歌(第1作)
- オープニングテーマ - 「ぼくはカリメロ」
- 作詞 - よしだたけし / 作曲 - 木下忠司 / 歌 - 山崎リナ
- エンディングテーマ1 - 「好きなのプリシラ」(第1話 - 第9話)
- 作詞 - 山田太一 / 作曲 - 木下忠司 / 歌 - 山崎リナ
- エンディングテーマ2 - 「この顔だあれ?」(第10話 - 第45話(最終回))
- 作詞 - よしだたけし / 作曲 - 木下忠司 / 歌 - 山崎リナ
- ※絵描き歌になっていてカリメロの姿を描いている。
- レコード:ポリドール・レコード
各話リスト(第1作)
※第1話~第20話・・・毎週火曜日19時30分~20時00分放映、第21話~第45話(最終回)・・・毎週火曜日19時00分~19時30分放映。 ※本放送時は2週分既存の話数の再放送が行われた。
放送局(第1作)
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※ 系列は2022年現在のもの。
第2作
『楽しいムーミン一家』のテレスクリーンが製作し、テレビ東京系列にて1992年10月15日から1993年9月9日まで木曜19:00〜19:30(JST)に放送、同年12月に残り10話分が集中放送された。制作は9話までをテレ・イメージが担当し、10話以降は制作協力として関わっていたビジュアル80が昇格する形で引き継いでいる。
前作に見られた「色の黒さゆえにピーター達からいじめられる」という設定は削られ、みんなを引っ張っていく頼もしいヒーローになった。
テレビ東京の木曜19時枠としては最後のモノラル放送アニメである。今作は前作に登場しなかったジュリアーノが登場する。
声の出演(第2作)
スタッフ(第2作)
- 原作:ニーノ・パゴット、トニー・パゴット、カルロ・ペロニ ※フィルムクレジット上は「ニーノ&トニー・パァゴット」。
- 制作:多葉田一夫
- キャラクターデザイン:西野理恵
- 美術設定:土師勝弘
- 音楽:山本純ノ介
- 撮影監督:佐野禎史
- 音響監督:浅梨なおこ、宇井孝司
- プロデューサー:池田朋之(テレビ東京)、小坂聖(テレスクリーン)、小平正夫(テレ・イメージ)→宮下勇治(ビジュアル80)
- 総演出:冨永恒雄
- 制作協力:三井物産
- オープニングアニメ:毛利和昭
- エンティングアニメ:工藤裕加
- 調整:山田冨二男、内田誠
- 効果:石野貴久
- 編集:森田編集室
- タイトル:マキ・プロ
- 現像:IMAGICA
- 制作デスク:月野正志
- 制作事務:迫直子
- 広報担当:伊藤真理(テレビ東京)
- 文芸担当:吉田伸
- 担当演出:うえだしげる
- アニメーション制作:テレ・イメージ(現:ワコープロ)→ビジュアル80
- 制作:テレビ東京、テレスクリーン
主題歌(第2作)
- オープニングテーマ「ねぇ!カリメロ」
- 作詞 - AZUSA / 作曲 - 茂村泰彦 / 編曲 - 飛澤宏元 / 歌 - ラズベリー
- エンディングテーマ「恋に気をつけて」
- 作詞 - 坂田和子 / 作曲 - 瀬井広明 / 編曲 - 飛澤宏元 / 歌 - ラズベリー
上記2曲を収録したCDは、キングレコードより発売された。
各話リスト(第2作)
放送局(第2作)
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
系列は放送終了時(1993年12月)のもの。同時ネット局は全てテレビ東京系列フルネット局(放送当時)。
ビデオソフト(第2作)
1995年から1996年にかけて、SOFTX、BMGビクター、ビームエンタテイメント(現:ハピネット)より42話分を収録したVHSソフトが発売された。1997年には傑作エピソード1話を収録したVHSソフトがPSG(ピーエスジー)より発売。裏には付録としてカリメロたちのぬり絵がある。
- BMGビクター/ビームエンタテイメント発売分
- VOL.1 潜入! ゆうれい城の秘密 他2話
- VOL.2 発見! 工事現場に古代遺跡 他2話
- VOL.3 怪奇! 枯れた花のナゾ 他2話
- VOL.4 突撃! 海賊船をやっつけろ! 他2話
- VOL.5 大混戦!? オバートグランプリ 他2話
- VOL.6 登場! 世紀の大発明家ドビンチ 他2話
- VOL.7 お見事!? スージーは名ジョッキー 他2話
- VOL.8 さがせ! 消えた人魚姫 他2話
- VOL.9 魔法の国の大冒険 他2話
- VOL.10 大恋愛!? 逃げ出した花嫁 他2話
- VOL.11 追跡! 大トカゲのお引っ越し 他2話
- VOL.12 カーニバルで大フィーバー 他2話
- VOL.13 探検! 謎のユウレイ島 他2話
- VOL.14 原始時代で大冒険! 他2話
第3作
1963年のキャラクター登場から50年となる2013年、イタリアで新作のCGIアニメが製作された。各11分で104話、日本での話数は103話。イタリアでの放送はRAI 2で2014年まで、フランスではTF1で放送され、日本でも2014年10月7日から2016年9月25日までテレビ東京系で放送[32]。ネット配信のGYAO!と楽天ShowTime(いずれも月曜12時00分更新)でも2014年10月から1週遅れで配信された。
なお、2015年4月改編でテレビ東京が平日朝7:30~8:15の45分枠に生放送の情報ワイド「チャージ730!」を立ち上げることが決まったため、同年4月から放送時間を土曜9:00 - 9:14枠に移動した[33]。2016年4月改編で新ウルトラマン列伝が土曜9時00分に移動するため、同年4月から放送時間を日曜7時00分 - 7時14分に移動した。2016年10月改編で「こねこのチー ポンポンらー大冒険」が開始されるが、9月18日にはいとしのムーコ(再放送)が放送を終了するため、9月25日の最終回では15分の拡大放送(2話連続)となった。
声の出演(第3作)
スタッフ(第3作)
- 原作 - ニーノ・パゴット、トニー・パゴット、イニャツィオ・コルナギ
- 監督 - ウィリアム・ルノー
- シリーズ構成 - マルコ・パゴット、ジー・パゴット、ヴァレリー・バランスキー
- 日本語版制作 - グロービジョン
- 演出 - 百瀬浩二
- 翻訳 - 石原千麻
- エグゼクティブプロデューサー - 斉木裕明、鈴木伸育、ピエール・ベライシュ
- プロデューサー - 菅沢正浩、松下卓也、マルク・ドラミ
- アニメーション制作 - GAUMONT ANIMATION
- 製作 - GAUMONT ANIMATION、GAUMONT TELEVISION 、STUDIO CAMPEDELLI、TV TOKYO、KODANSHA
主題歌(第3作)
- オープニングテーマ
- 「カリメロの歌」(2014年10月7日 - 2016年9月25日)
- 歌 - プリシラ(大久保瑠美) (2014年10月7日 - 2015年3月31日、2015年10月3日 - 2016年9月25日)
- 歌 - 玉城ティナ(2015年4月4日 - 9月26日)
- エンディングテーマ
- ED1(2014年10月7日 - 2015年3月31日、2015年10月3日 - 2016年9月25日)
- テレビ東京版のエンディング、挿入歌にも使われている。
- ED2「ぼくはカリメロ」(2015年4月4日 - 9月26日)
- 作詞 - よしだたけし、山田太一 / 作曲 - 木下忠司
- 歌 - 玉城ティナ
- カリメロのコラボレーション企画として特別に使用された。
各話リスト(第3作)
放送局(第3作)
※2016年4月3日現在
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脚注
関連項目
外部リンク
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