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リアルインパクト
日本の競走馬 ウィキペディアから
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リアルインパクト(欧字名:Real Impact、2008年5月14日 - )は、日本の競走馬・種牡馬[1]。おもな勝ち鞍は2011年の安田記念、2015年のジョージライダーステークス。
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経歴
要約
視点
デビュー前
当歳時に生産者であるノーザンファーム代表・吉田勝己と一口馬主法人のキャロットクラブ代表・手嶋龍一によって2009年のセレクトセールに上場されたものの、買い手がつかず3000万円で主取りとなった。そこでセレクトセールにいた調教師の堀宣行に声をかけ、同クラブで4000万円(400口)で募集された。
2歳
2010年6月に函館競馬場に入厩。当初は夏開催でデビュー予定だったが、ゲート試験に合格後に疲れが出たため放牧に出された。9月に再度入厩後、順調に調教を積み、10月の東京競馬場の2歳新馬戦で後藤浩輝を鞍上にデビュー。圧倒的1番人気に支持され、レースも3馬身差で快勝した。次走の京王杯2歳ステークスでは中団から馬群を割って追い込むが、外から伸びたグランプリボスに3/4馬身差をつけられ2着。更に朝日杯フューチュリティーステークスではフランシス・ベリーに乗り換わり、直線最内から伸びるもゴール前で再度グランプリボスに交わされ2着に敗れた。
3歳

(写真中央上部)
レース後は宮城県の山元トレーニングセンターに放牧に出されたが、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に遭い、同トレセンでの調整が不可能になった。このため、3日後に美浦トレーニングセンター近郊の牧場に輸送された後、3月18日に美浦トレセンに帰厩した。この影響で調整が遅れ、初戦のニュージーランドトロフィーでは内田博幸を鞍上に迎えて挑むも11着に敗退した。レース後は調子が上向き順調に調教を重ね、NHKマイルカップに臨んだがスタートの出負け、直線で前が壁になるなどスムーズなレースが出来ず、内から伸びてくるも3着に敗退。三度グランプリボスの後塵を拝する。この時点で東京優駿(日本ダービー)に出走可能な収得賞金を保持していたが、距離適性を考慮して日本ダービーの出走登録を見送り、敢えて古馬相手の安田記念に出走。9番人気の低評価ながらも、戸崎圭太を鞍上に3、4番手で進めると直線で抜け出し、右前脚を落鉄しながらも[6]最後は同厩舎のストロングリターンの追撃をクビ差抑え、1分32秒0のタイムで勝利した。同競走において出走した3歳馬は当馬のみで、2004年のメイショウボーラー(11着)以来7年ぶりであった。3歳馬による安田記念(前身の安田賞含む)勝利は第2回のスウヰイスー以来59年ぶり、1984年のグレード制施行により安田記念がGIに指定された1984年以降では初の3歳馬による勝利となった[注 1][7]。また、グレード制施行以後に古馬GI競走で1勝馬が勝利したのも史上初である[8]。
夏の休養明け緒戦となった毎日王冠では岩田康誠を鞍上に3番手追走から直線で一旦先頭に立ったが、外から追い込んできたダークシャドウに交わされ2着に終わる。マイルチャンピオンシップに福永祐一騎乗で1番人気で出走、好位で脚を溜めたが直線で伸びず5着に敗退。阪神カップも福永が騎乗し、道中では3番手を追走したが、直線で進路が開かず、内々で詰まってしまい10着に敗退した。
4歳
2012年緒戦は2月26日の中山記念。道中好位の3番手につけたが直線で差を詰められず3着。続く4月22日のマイラーズカップでは1番人気に支持され、道中中団を追走したが、直線で失速し18着と殿負けに終わった。連覇がかかった6月3日の安田記念では2番手に位置し直線で一旦先頭に立つも6着に敗れた。秋の初戦10月7日の毎日王冠は道中4番手を追走、直線では弾けるような反応はなく徐々に差を詰める程度で4着に敗れた。続く11月18日鞍上を岩田康誠からR・ムーアに変わって挑んだマイルチャンピオンシップではスローペースの中5番手を追走、直線を向くも伸びずにそのまま5着でゴールした。
5歳
2013年緒戦は2月3日の東京新聞杯で鞍上はデクラン・マクドノー。外から好スタートで先団4番手につけたが、その後直線で失速すると馬群に沈み11着に終わった。次走2月24日の中山記念は道中シルポートが大逃げを打つ展開で後方を追走、最後見せ場もなく8着に敗れた。3月31日のダービー卿チャレンジトロフィーは積極的に前を行く作戦で4番手を追走、しかし直線でギアが上がらず12着に敗れた。約6ヶ月半の休みを経て出走した富士ステークスで2着と好走。マイルチャンピオンシップでは10着に敗れた。続く阪神カップで逃げ切り勝ちを収め、安田記念以来約2年6ヶ月ぶりの勝利を挙げた[9]。
6歳
2014年は初のスプリント戦となるオーシャンステークスから始動し8着[10]。高松宮記念では不良馬場で力を発揮できず9着に敗れた[11]。再びマイル路線に戻り、安田記念に出走したが高松宮記念と同様に不良馬場が合わず13着と大敗[12]。夏は休養し、11月のキャピタルステークス6着を挟んで阪神カップへ出走。コパノリチャードとの叩き合いを制し、連覇を達成した[13]。
7歳
2015年はオーストラリアのG1・ドンカスターマイルに参戦することとなった[14]。現地初戦としてG1・ジョージライダーステークスへの出走を決めた[15]。レースでは先手をとる展開で、直線に入ってからの叩き合いを制し優勝した[16]。続くドンカスターマイルでは2着に敗れた[17][18]。帰国初戦の安田記念と秋初戦の毎日王冠はともに12着に敗れ[19][20]、マイルチャンピオンシップでも8着に敗れた[21]。11月28日付けで競走馬登録を抹消した[22]。
- 2013年阪神C
- 2014年阪神C
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競走成績
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種牡馬時代
競走馬引退後は2016年より種牡馬となり、社台スタリオンステーションで繋養される[23]。
同年のシーズンオフからはシャトル種牡馬としてオーストラリアのアローフィールドスタッドで繋養される[24]。
2019年のファーストシーズンサイアーランキングで3位となる。初年度産駒からラウダシオンがNHKマイルカップを勝ち、初重賞かつ初GI制覇となった[25]。
2021年より優駿スタリオンステーションで繋養されることになった。
主な産駒
太字はGI・JpnIを示す
グレード制重賞優勝馬
地方重賞優勝馬
血統表
リアルインパクトの血統(サンデーサイレンス系 / Nothirdchance 5×5) | (血統表の出典) | |||
父 ディープインパクト 2002 鹿毛 北海道早来町 |
父の父 *サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 アメリカ |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 *ウインドインハーヘアWind in Her Hair 1991 鹿毛 アイルランド |
Alzao | Lyphard | ||
Lady Rebecca | ||||
Burghclere | Burghclere | |||
Highclere | ||||
母 *トキオリアリティー Tokio Reality 1994 栗毛 アメリカ |
Meadow Lake 1983 栗毛 アメリカ |
Hold Your Peace | Speak John | |
Blue Moon | ||||
Suspicious Native | Raise a Native | |||
Be Suspicious | ||||
母の母 What a Reality1978 栗毛 アメリカ |
In Reality | Intentionally | ||
My Dear Girl | ||||
What Will Be | Crozier | |||
Solabar F-No.3-i |
- 半兄にオーシャンステークス勝ちのアイルラヴァゲイン(父:エルコンドルパサー)、半弟にクイーンエリザベス2世カップを制したネオリアリズム(父:ネオユニヴァース)[31]がいる。
- 半妹ウィルパワーの仔に安田記念・マイルチャンピオンシップ優勝馬インディチャンプ、シルクロードステークス優勝馬アウィルアウェイがいる。
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脚注
外部リンク
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