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中村梅雀 (2代目)

日本の俳優、ベーシスト、作曲家 ウィキペディアから

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二代目 中村 梅雀(なかむら ばいじゃく、1955年昭和30年〉12月12日 - )は、日本俳優ベーシスト作曲家。本名、三井 進一(みつい しんいち)。血液型はAB型。所属事務所は土屋企画。

概要 にだいめ なかむらばいじゃく 二代目 中村梅雀, 本名 ...
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続柄

歌舞伎役者としての続柄は以下の通り。

屋号は成駒屋

来歴

1955年12月12日四代目中村梅之助の長男として東京都武蔵野市に生まれる。

5歳で芝居の稽古、日本舞踊、義太夫、長唄、三味線、茶道、書道などの習い事をはじめた[1]

1965年に「中村まなぶ」として初舞台を踏み、劇団前進座で歌舞伎演劇を学んでいる。

東京都立荻窪高等学校桐朋学園短期大学演劇専攻を卒業後、祖父の三代目翫右衛門の「基礎を固めろ」との指示に従い、吾妻徳穂 (初代)の内弟子となって日本舞踊を学んだ。4年後に師範名取となっている。

1980年の前進座創立50周年記念公演を機に、曾祖父・二代目中村翫右衛門がかつて名乗った梅雀を襲名、「二代目梅雀」となった。

歌舞伎役者の家系出身者であり、前進座所属であるが、積極的にテレビドラマなどへの外部出演を行っている。

NHK大河ドラマには、ナレーションを含めると11作品に出演。初出演となった1969年の『天と地と』では祖父・父と共演。1995年の『八代将軍吉宗』で演じた徳川家重役が話題となり知名度をあげた。

2時間ドラマ信濃のコロンボ事件ファイル』での主演(竹村岩男役)が好評を博しシリーズ化された。映画では『釣りバカ日誌』シリーズでの草森秘書室長役が当たり役となる。

舞台では、1991年に前進座特別公演『煙が目にしみる』の演技が評価され、第46回文化庁芸術祭賞を受賞[2]。2000年に主演(大石内蔵助役)を務めた『大石内蔵助 おれの足音』は[3]、2006年まで全国で縦断公演を行うほどの人気を博し、一躍当たり役となった。この縁で、2016年には赤穂市の第113回赤穂義士祭のイベントにて再び内蔵助を演じている[4][5]

巡業公演『お登勢』の千秋楽2007年10月5日)をもって前進座を退団し、現在はフリーで活動中[6]

2023年からは車だん吉に代わり、『ピタゴラスイッチ』の百科おじさんの声を担当している[注 1]

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人物

私生活

2006年9月21日、前進座に所属する25歳年下の女優・瀬川寿子(当時25歳)と再婚[注 2]2015年7月27日、夫人の妊娠を発表[7]8月23日、女児誕生[8]。梅雀にとっては30代のときに前妻との間に儲けた長女に次ぐ第2子となる。

ベーシスト

ピアニストだった母の影響から幼いころはジャズに傾倒した。12歳でベースを始め、中学生時代にバンド活動を開始する。松原正樹安田裕美らと結成したジャズ・フュージョンバンドで自らエレクトリックベースを弾き、作曲も手がける[注 3]。また、ベースを中心としたギターコレクターでもある。特にジャコ・パストリアスの熱狂的なファンとして知られており、2009年1月にはパストリアスが使用したブラックのフェンダー・ジャズベース(シリアルナンバー #028100)を入手した[11]

前進座退座の経緯

下積みでのギャップ

梅雀の述懐によると、吾妻徳穂 (初代)に日本舞踊を学んだのは祖父の伝手であった[12]。稽古場では他の弟子からお坊ちゃん扱いを受け、師匠のお付きをしながらも自分の世話をやいてもらっていたという。しかし前進座では全て自分でやらねばならず、そのうえで先輩の世話も強いられるため、入座後の梅雀はその世界になかなか馴染めずにいた。

先輩座員との確執

前進座は梨園の門閥主義から独立すべく生まれた劇団であり、祖父はその創立メンバーであった。実力主義を信条とする祖父にならい、父親も後輩に厳しかった。何もできない梅雀は先輩から総攻撃を受け、在籍した26年間常に梅雀を目の仇にしていた先輩もいたという[13]。こうした確執が徐々に深まっていった[14]

待遇面、経費面での不満

前進座は厳格な年功序列の世界であり、何年籍を置いても32番目だったという。また、外部出演による収入の9割以上を劇団に納め、昇給もわずかだった。なお、退座時点での収入は一般企業における大卒初任給以下。そのほかインタビューを受ける際の衣装代・舞台用の化粧品代は自費でまかない、劇団が認めない音楽活動での出費も重なり、借金が膨れ上がっていた。これに加え、モチベーションにつながる役者が劇団内に不在だったことなどから退座を決意[15]

父からの言葉

父親の四代目梅之助は「本来なら止める立場だけれど、できない。お前の苦しさがよくわかるから」と理解を示したという[16]

出演

テレビドラマ

映画

舞台

  • ありふれた女(1998年10月) - 島宗菊夫 役
  • 大石内蔵助 おれの足音(2000年、2006年:前進座、名古屋市民会館、ノバホール、他縦断公演) - 主演・大石内蔵助
  • 元禄めおと合戦(2008年、新歌舞伎座・中日劇場・明治座) - 主演・尾形光琳
  • 最後の忠臣蔵(2009年12月:明治座、2010年10月:中日劇場) - 主演・寺坂吉右衛門 役
  • 女は遊べ物語(2010年9月、明治座) - 主演・伊藤七蔵 役
  • 男の花道(2012年7月、新歌舞伎座・羽島市文化センター・ルテアトル銀座) - 主演・土生玄碩 役
  • 新橋演舞場 喜劇名作公演(新橋演舞場)
    • 大当り高津の富くじ -江戸育ち亀屋伊之助-(2013年2月、新橋演舞場) - 主演・亀屋伊之助 役
    • 単身赴任はチントンシャン(2016年2月) - 主演・二見文太郎 役
    • じゅんさいはん(2016年2月) - 主演・三治郎 役
    • 恋の免許皆伝(2017年2月) - 主演・高砂頼母 役
  • TFJ第一回公演 晩餐(2013年10月、池袋サンシャイン劇場ほか全国8都市公演) - 主演・高槻耕太郎 役
  • 夫が多すぎて(2014年、シアタークリエ) - ウィリアム 役
  • 三匹のおっさん(2015年11月、中日劇場・博多座ほか) - 有村則夫 役
  • 夫婦漫才(2017年、博多座・新歌舞伎座・シアター1010/2019年/2021年) - 主演・伸郎役
  • 正しいロックバンドの作り方 夏(2020年8-9月、東京グローブ座・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)
  • ひげよ、さらば(2023年9月 - 10月、PARCO劇場ほか)[51]
  • あのよこのよ(2024年4月 - 5月、PARCO劇場ほか)[52]
  • ダブリンの鐘つきカビ人間(2024年7月、東京国際フォーラム ホールCほか) - ジジイ 役[53]
  • 天保十二年のシェイクスピア(2024年12月 - 2025年1月、日生劇場ほか)[54]
  • 昭和元禄落語心中(2025年2月 - 4月、東急シアターオーブ 他) - 七代目八雲 役[55]
  • たとへば君 四十年の恋歌(2025年9月〈予定〉、新国立劇場 小劇場[56]
  • 坂本冬美特別公演(2025年10月〈予定〉、新歌舞伎座[57]

その他のテレビ番組

配信ドラマ

イベント

  • 今に生きる万葉 額田王〜音楽と語りによる創作ステージ〜(2014年12月24日、大阪SAYAKAホール) - 歌と語り
  • 第113回赤穂義士祭 義士行列(2016年12月14日、兵庫県赤穂市) - 大石内蔵助

ラジオドラマ

CM

  • 日本ハム(2001年) - ナレーション
  • サントリー烏龍茶(2005年) - ナレーション
  • たなかの柿の葉すし(2012年 - ) - ナレーション
  • 日本香堂 新盆見舞い(2012年 - )
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脚注

外部リンク

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