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剣客商売 (テレビドラマ)
日本の小説作品、テレビ時代劇番組 ウィキペディアから
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『剣客商売』(けんかくしょうばい)は、池波正太郎の時代小説『剣客商売』を原作としたテレビ時代劇である。フジテレビ系で放送された。
解説
池波は新潮社刊『日曜日の万年筆』に収録された随筆「名前について」で、主要人物の1人、秋山小兵衛の風貌は「旧知の歌舞伎俳優・中村又五郎をモデルにした」と書いており、後述するように中村又五郎は実際に小兵衛をテレビドラマで2度演じている。
加藤剛・山形勲版
要約
視点
1973年4月7日から9月1日までフジテレビ系「土曜8時枠」(土曜 20:00 - 20:56)で放送された。
2012年2月から時代劇専門チャンネルにて、HDリマスターの上で放送された(その後も2013年7月から再放送され、BSフジでは2014年5月に再放送)。なお、主役はあくまでも大治郎を演じる加藤であり、「雨の鈴鹿川」(第7話)のように小兵衛が登場しない回もある。また、キャストの項でも明らかなように、オリジナルの登場人物が多数出て来るのが、この版の特徴でもある。
キャスト(加藤剛・山形勲版)
主要人物(加藤剛・山形勲版)
- ※印は、本放送のオリジナル人物
- おかよ※(梅屋(飯屋)の女将) - うつみみどり(第1話、第3話 - 第5話、第7話 - 第8話
- 太吉※(おかよ姉妹の弟) - 簾内滋之(第1話 - 第8話、第10話
- おぬい※(おかよの妹) - 木村由貴子(第1話 - 第8話
- おみね(弥七の女房) - 片山真由美(第1話 - 第6話、第8話、第10話
- おはる - 梶三和子(第1話 - 第6話、第8話、第11話
- 新助※(梅屋の若い衆) - 岡本信人(第4話 - 第8話
- 傘の徳次郎(弥七の手下) - 武田昌之(第4話 - 第6話、第11話
- 岩五郎(おはるの父) - 岡田映一(第4話、第6話
- 和泉屋吉右衛門(三冬の母方の伯父) - 小栗一也(第2話
ゲスト(加藤剛・山形勲版)
- 第1話「父と子と」
- 第2話「女武芸者」
- 第3話「剣の誓い」
- 第4話「井関道場、四天王」
- 第5話「妖怪小雨坊」
- 第6話「まゆ墨の金ちゃん」
- 第7話「雨の鈴鹿川」
- 第8話「辻斬り」
- 第9話「決斗、見付宿」
- 第10話「嘘とまことの間」
- 第11話「身代金千両」
- 第12話「おかしな入門者」
- 第13話「鬼熊酒屋」
- 第14話「三冬の女ごころ」
- 第15話「信濃の老虎」
- 第16話「御老中毒殺」
- 第17話「兎と熊」
- 第18話「ある剣客の死」
- 第19話「忘れた顔」
- 第20話「男まさり」
- 第21話「逆転仇討ち」
- 最終話「明日への旅立ち」
スタッフ(加藤剛・山形勲版)
放送日程(加藤剛・山形勲版)
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中村又五郎版
要約
視点
1982年12月3日から1983年3月4日までフジテレビ系『時代劇スペシャル』(当時は金曜 20:02 - 21:48)で放送された。
中村又五郎は池波正太郎が小兵衛のモデルにした人物でもあり、満を持しての小兵衛役での出演となった。大治郎は1973年版に引き続いて加藤剛が務めた。2作とも、複数のエピソードを織り交ぜて一つの作品とする手法をとっている。
- ※放送日の後に記した題名は、取り入れられているエピソード名である。
キャスト(中村又五郎版)
スタッフ(中村又五郎版)
放送日程(中村又五郎版)
藤田まこと版
要約
視点
1998年10月14日から2010年2月5日までフジテレビ系で放送された。前2作が東宝との共同制作だったのに対して、今作は松竹との共同制作。レギュラー5シリーズ(計47話分)とスペシャル6作が制作された。
キャスト(藤田まこと版)
レギュラー
- 秋山小兵衛(剣客) - 藤田まこと
- おはる(小兵衛の下女 → 妻) - 小林綾子
- 秋山大治郎(小兵衛の息子) - 渡部篤郎(第2シリーズまで)・山口馬木也(第4シリーズより)[注 2]
- 秋山(佐々木)三冬(大治郎の妻・田沼意次の娘) - 大路恵美(第3シリーズまで)・寺島しのぶ(第4シリーズより)
- 秋山小太郎 - 當銘竜基(第5シリーズより)
- 弥七(別名「四谷の弥七」・小兵衛の元弟子の岡っ引) - 三浦浩一
- おみね(弥七の妻) - 佐藤恵利
- 徳次郎(傘屋で通称「傘徳」・弥七の手下) - 山内としお
- およね(料亭不二楼の仲居) - 江戸家まねき猫
- 長次(料亭不二楼の板前) - 木村元
- おもと(舟宿「不二楼」女将) - 梶芽衣子
- 飯田粂太郎(大治郎の一番弟子) - 尾上寛之(第4シリーズより)
- 嘉助 - 江戸家猫八(第3シリーズまで)・多賀勝一(第4シリーズより)
- 生島次郎太夫(田沼意次用人) - 真田健一郎
- 田沼意次(老中) - 平幹二朗
セミレギュラー
- 小川宗哲(小兵衛の友人・医師) - 島田順司(第3シリーズまで)・奥村公延(第4シリーズより)・島田順司(スペシャルから)
- 岩五郎 - 原哲男
- おさき - 絵沢萌子
- 鰻売りの又六 - 徳井優
- 桶屋の太次郎(弥七の下っ引き) - 蟹江一平(スペシャルのみ)
- 永山精之助 - 梨本謙次郎
- 牛堀九万之助(牛堀道場) - 竜雷太
上記のうち、島田・徳井・蟹江・梨本の4名は、別の役でのゲスト出演もしている(詳細は、各シリーズゲスト出演者の項を参照)。
ゲスト(藤田まこと版)
第1シリーズ(1998年)
- 第1話「父と子と」 (原作 - 女武芸者)
- 第2話「井関道場四天王」
- 第3話「まゆ墨の金ちゃん」
- 第4話「御老中暗殺」
- 第5話「老虎」
- 第6話「深川十万坪」
- 第7話「箱根細工」
- 第8話「嘘の皮」
- 第9話「天魔」
- 最終話「兎と熊」
第2シリーズ(1999年 - 2000年)
- 第1話「辻斬り」
- 第2話「暗殺」
- 第3話「剣の誓約」
- 第4話「婚礼の夜」
- 第5話「勘ちがい」 (原作 - 徳どん、逃げろ)
- 第6話「三冬の縁談」
- 第7話「いのちの畳針」
- 第8話「悪い虫」
- 第9話「隠れ簑」
- 第10話「雨の鈴鹿川」
- 最終話「妖怪小雨坊」
第3シリーズ(2001年)
- 第1話「手裏剣お秀」
- 第2話「鬼熊酒屋」
- 第3話「狂乱」
- 第4話「冬木立」
- 最終話「金貸し幸右衛門」
第4シリーズ(2003年)
- 第1話「陽炎の男」
- 第2話「約束金二十両」
- 第3話「ぶんたろの命」 (原作 - 秋の炬燵)
- 第4話「赤い糸」
- 第5話「東海道見附宿」
- 第6話「誘拐」
- 第7話「騙された男」
- 第8話「逃げる人」
- 第9話「勝負」
- 第10話「剣の師弟」
- 最終話「待ち伏せ」
第5シリーズ(2004年)
- 第1話「昨日の敵」
- 第2話「秘密」
- 第3話「越後屋騒ぎ」
- 第4話「狐雨」
- 第5話「消えた女」
- 第6話「その日の三冬」
- 第7話「新妻」
- 第8話「鰻坊主」
- 第9話「女と男」
- 最終話「暗殺者」
スペシャル(2004年 - 2010年)
- 「助太刀」(2004年)
- 「母と娘と」(2005年)
- 「決闘・高田の馬場」(2005年)
- 「女用心棒」(2006年)
- 「春の嵐」(2008年)
- 「道場破り」(2010年)
スタッフ(藤田まこと版)
- ナレーター - 橋爪功
- 企画 - 市川久夫、能村庸一、遠藤龍之介、武田功
- 脚本 - 古田求、田村惠、野上龍雄、田坂啓、中村努、下飯坂菊馬、金子成人、田上雄、岡本さとる
- 音楽 - 篠原敬介
- 監督 - 小野田嘉幹、岡屋龍一、井上昭、酒井信行、吉田啓一郎、高瀬昌弘、舛田明廣、石原興、三村晴彦、林徹、原田真治、富永卓二
- 予告ナレーター - 小林清志
- 撮影 - 石原興
- 美術監修 - 西岡善信
- 料理監修 - 近藤文夫(銀座近藤)
- 現像 - IMAGICA(現・IMAGICAウェスト)
- ロケ協力 - 大覚寺、八幡堀を守る会
- プロデューサー - 能村庸一、河合徹、藤山太一郎、保原賢一郎、佐生哲雄、足立弘平、武田功、遠藤龍之介、後藤博幸、成河広明
- 製作協力 - 株式会社松竹京都撮影所
- 制作 - フジテレビ、松竹
- 題字 - 竹内志朗
放送日程(藤田まこと版)
第1シリーズ
第2シリーズ
第3シリーズ
第4シリーズ
第5シリーズ
スペシャル
備考
- オープニングなど
- レギュラーシリーズのオープニングは、シリーズを経るごとに変化している。
- 第1シリーズでは雷鳴の中で小兵衛が複数の忍者と思しき相手に斬り合いを演じるのに併せて橋爪功のナレーションがかぶり、サウンドロゴの後にオープニング。ここで出演者・スタッフを紹介。
- 第2シリーズは雷雨の中で小兵衛と大治郎が複数の剣客相手に斬り合いを演じるのに併せて橋爪功のナレーションがかぶり、サウンドロゴの後にオープニングで出演者・スタッフ紹介。
- 第3シリーズは本放送では渡部が降板したこともあり、タイトル表示が替わり、渡部シーンはカットされたが、再放送以降は第2シリーズと同一のものを使用。
- 橋爪によるナレーションは、「戦国乱世は遠い昔のことながら、武士の魂、やはり剣。敢えて戦がなければこそ、腕に覚えの剣客どもは売り込み合戦に明け暮れる。いや、まさしく昨今、剣術は商売なり」。第1シリーズと第2・第3シリーズとでは口調が若干異なる。
- 第3シリーズまでは基本的にオープニングフィルムの内容は同一。
- 第4シリーズからはオープニングナレーションが無くなり、タイトル表示の後、小兵衛宅を中心とした映像をバックにレギュラー出演者と主要スタッフのみを紹介するオープニング。このシリーズのみエンドロールがあり、出演者・スタッフはそこで紹介される。(但し、ナレーターの橋爪だけは紹介されない。)バックの曲は穏やかな曲調。
- 第5シリーズはタイトル表示の後、オープニングで出演者・スタッフを紹介。エンドロールは再びなくなった。
- スペシャル版は各作品によってオープニングが違っている。
- テーマ曲は、第1 - 3シリーズまでは共通。第4シリーズで変わり、第5シリーズでは更に変更された。第5シリーズのテーマ曲は、第2シリーズ劇中で使用されたことがある。
- レギュラーシリーズのオープニングは、シリーズを経るごとに変化している。
- 出演者について
- 第3シリーズでは大治郎(渡部)が「恩師・辻平右衛門の墓参の旅に出た」という設定で出演しなくなり、第4シリーズで大治郎が渡部から山口馬木也に、三冬が大路恵美から寺島しのぶに、それぞれ交替した。
- こうした事情もあり、第1・第2シリーズでは、主演が藤田と渡部の両名という扱いになっていた(次回予告ナレーションでもそのように言う)が、渡部が降板してから後のシリーズでは、一貫して藤田のみが主演という立場である。
- 医師・小川宗哲は、第3シリーズまでとスペシャル版に於いて島田順司が演じているが、第4・第5シリーズに於いては奥村公延に演者が交代している。
- 第4シリーズの途中で大治郎と三冬が結婚し、同最終話で三冬が長男・小太郎を懐妊する設定(小太郎の登場は第5シリーズから)になっている。他に飯田粂太郎が第4シリーズから大治郎の一番弟子という形で登場している。また、同じ第4シリーズからは三冬の老僕・嘉助も江戸家猫八から多賀勝一に交代した。
- 第3シリーズでは大治郎(渡部)が「恩師・辻平右衛門の墓参の旅に出た」という設定で出演しなくなり、第4シリーズで大治郎が渡部から山口馬木也に、三冬が大路恵美から寺島しのぶに、それぞれ交替した。
- 放送形態について
- 第5シリーズは10話製作されたが、同一時刻で先行ネットされた関西テレビ放送や、ドラマ再放送枠などを利用する形で遅れネットされた系列局以外は7話までしか放送されておらず、残り3話(8〜10話・最終回)は『剣客商売スペシャル』として同年5月1日(関東ローカルだが、一部同時ネット局も順次放送)に連続放送された。それをも放送されなかった局は、再放送としての扱いで改めて全話放送された。
- 時代劇専門チャンネルやホームドラマチャンネルなどでは断続的に本作各シリーズ(スペシャル版含む。但しスペシャル版は別枠での放送になるケースが多い)の再放送が行われており、またこれに併せて順次HDリマスターが実施されている。但し、第1シリーズ一話は84分拡大版のため(主に地上波では)再放送されないケースが多い。
- その他
- キャッチコピーは「剣は売っても心は売らぬ!!」
- 2006年6月16日放送のスペシャル版『剣客商売スペシャル 女用心棒』はシリーズ最高視聴率18.6%(関東)を記録した。
- 藤田は自ら、「『鬼平』やったら次は『剣客』どっしゃろ」と思い、秋山小兵衛役にオファーを出していた。
- 能村庸一は、1973年版に続いてプロデューサーを務めた。
- 小兵衛の鐘ヶ淵の隠宅は、撮影のために広沢池湖畔に作られたセットである。当初、借地の関係で数年で壊す予定であったがシリーズの長期化に伴い、藤田が亡くなる2010年まで建っていた。あまりにも自然なため、第4シリーズから入った山口は、これがセットだと知って驚いたという。他の時代劇の撮影にも用いられた。取り壊される直前、時代劇専門チャンネルにて、剣客商売の出演者やスタッフが撮影の思い出を語る「剣客商売を語る」という番組が作られ放送された。
- 時代劇専門チャンネルでは、この作品のスピンオフとして、この小説に登場する料理を紹介する「剣客惣菜」というミニ番組が作られ、放映されていた。番組ではドラマで料理指導を担当した近藤文夫監修の元に、小説に登場する料理が近藤の手で実際に作られた。番組ナビゲーターは、おはる役の小林綾子が担当している。2012年1月には同番組の特別番組も放映された。
- また、この企画はやがて池波作品全体に波及する形でリニューアルされ、2013年4月-6月期に「池波正太郎の江戸料理帳」として放送された(月代わりのホスト役の俳優が、番組内で取り上げられる料理に関連する作品の一部を朗読し、池波にゆかりのある人物をゲストに招いて料理を食しつつ対談するというスタイル)。
- テレビと同じキャスティングで何度か舞台化もされているが、2008年の明治座公演では藤田まことが病気のため降板し、ドラマで老中の田沼意次役を演じた平幹二朗が小兵衛の代役を務めた。
- 第3シリーズまでと第5シリーズは画面アスペクト比4:3の標準画質での制作であったが、第4シリーズは画面アスペクト比16:9の標準画質制作、その後ハイビジョン制作に移行された。
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北大路欣也版
要約
視点
2012年からフジテレビ系で放送されているシリーズ。共同制作は藤田版に引き続き松竹。
放送枠は「金曜プレステージ」(第1作 - 第3作)、「金曜プレミアム」(第4作)。
小兵衛役の藤田まことの死去後、キャストを一新しての製作となった[2]。 第6作より藤田まこと版と同様に大治郎と三冬のキャストが交代。
キャスト(北大路欣也版)
主要人物(北大路欣也版)
ゲスト(北大路欣也版)
- 第1作「御老中暗殺」(2012年)
- 第2作「剣の誓約」(2013年)
- 第3作「鬼熊酒屋」(2014年)
- 第4作「陽炎の男」(2015年)
- 第5作「手裏剣お秀」(2018年)
- 第6作「婚礼の夜」(2020年)
スタッフ(北大路欣也版)
放送日程(北大路欣也版)
- 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯
- 第5話は19:00 - 21:00に「第87回全日本フィギュアスケート選手権」中継が編成されたため、21:00 - 23:12に繰り下げて放送する予定だったが、同中継が5分延長したため、5分繰り下げて21:05 - 23:17で放送。
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放送局
本放送
再放送
- 地上波各局
- 時代劇専門チャンネル
- ホームドラマチャンネル
脚注
外部リンク
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