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映画・テレビドラマ等の制作に関連する事故リスト

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映画、テレビドラマ、テレビ番組、コマーシャルフィルム等の製作時に発生した事故の一覧である。太字のタイトルは死亡事故を示す。

乗り物による事故の抜粋は、映画・テレビドラマの乗り物による事故リストを参照。

銃や火薬による事故の抜粋は、テレビドラマの武器火薬類による事故リストを参照。

1910年代

  • The Perils of Pauline “Through Air and Fire” (1914 連続活劇)
ポーリンの危難」シリーズの第1話。女優のパール・ホワイトが熱気球でマンハッタン島の低空に15分ほど浮かぶ予定だったが、急に雷雨になり突風で舞い上がってしまった。高層ビルに衝突しないよう操縦士がバラストを捨てると高度1,500mまで上昇し大西洋の沖に4キロほど飛ばされたが、運良く東風を捕まえることが出来、離陸から3時間半後にハドソン川の対岸に着地した[1]
彼女の人気が上昇するに連れ「スタントダブル」という発想が生まれた[2]
  • Across the Border(1914) 
アーカンソー川を馬で渡るシーンを撮影中、女優のグレース・フォアマン(24)が深さ1mの川に落馬した。カメラマンのオーウェン・カーター(29)が助けようと川に飛び込んだが2人とも流されてしまい、カーターは5日後に、フォアマンは9日後に遺体で発見された[3]
  • The Girl of the Golden West(1915) 
俳優のハウス・ピーターズが手にした拳銃本体が吹き飛び、顔と手に重度の火傷を負った[4]
無名時代のエーリッヒ・フォン・シュトロハイムがセットの屋根から転落し、肋骨を2本折った[5]
  • The Captive (1915)
ライフル銃で木製ドアを撃ち抜くシーンで、セシル・B・デミル監督はリアリティを求め実弾を使用した。次の撮影に移行する際、実弾を抜き取るのを怠り、エキストラのチャールズ・チャンドラーが頭を撃たれ即死した[6]
  • 神に見離された女 The Woman God Forgot(1917) 
アステカのピラミッドを模した巨大な木造セットの斜面を兵士や奴隷が滑り落ちるシーン。複数のエキストラがひどい擦り傷を負ったが、それらは想定済みで斜面の下では消毒用のヨウ素が入った容器を持ったスタッフが待機していた[7]
  • Wet and Warmer(1919)
コメディアンのビリー・リッチーがダチョウに攻撃され負傷した。多くの新聞雑誌が面白おかしく伝えたが実際は深刻な怪我だった。この事故の2年後に42歳で死亡したが因果関係は不明[8]
  • The Valley of the Giants (1919) 
主演のウォーレス・リード(31)は撮影現場のオレゴン州に向かう列車で事故に遭い、背中を痛め、頭頂部を6針と腕にも骨まで達する裂傷を負った[9]
映画会社は撮影が滞らないよう鎮痛剤のモルヒネを与えたが、薬物中毒とアルコール依存症、鬱病になり4年後に亡くなった[10]
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1920年代

  • ロイドの化け物退治 Haunted Spooks(1920)
映画の宣伝フィルムを撮影中、ハロルド・ロイドが拾い上げた小道具の爆弾が炸裂した。右手の親指と人差し指を吹き飛ばし、顔にも火傷を負い一時的に視力を失った[11]
  • The Skywayman (1920) 
飛行機が燃えながら墜落するシーンの夜間撮影で、操縦士ミルトン・エリオット(26)と副操縦士オーマー・ロックレア(29)が乗る機体が発煙筒を焚きながらきりもみ降下しそのまま地面に激突した[12]。照明係が上空を照らすアーク灯を消し忘れたため、空間識失調を起こしたと推測されている。
スタントマンのレオ・ノーミスがオートバイで時速70kmで車の側面に激突するスタント[13]を行い、肋骨6本と骨盤を骨折した[14]。(ノーミスは1932年の「空の花嫁」の撮影中に死亡した)
飛行機から垂らした縄ばしごから時速90kmで走る列車の屋根に乗り移るスタントをジーン・パーキンス(24)が行なった。3回続けて失敗し、4回目も断念しようとしたときに縄ばしごから滑り落ちて死亡した[15]
  • Plunder (1923 連続活劇) 
「ポーリンの危難」シリーズの最終回。パール・ホワイトが500ドル(現在の25万ドル)以下でのスタントを拒んだため、スタントダブルにジョン・スティーブンソン(38)を起用した。女装した彼はバスの屋根から高架鉄道の桁に飛び移ろうとしたが、道路に落ちて頭蓋骨骨折で死亡した[16]
  • The Eleventh Hour(1923) 
複葉機が上空で爆発するシーンを撮影するため、パイロットのディック・カーウッドが10秒のタイマー式爆薬を仕掛けパラシュート降下しようとしたところ、タイマーが誤作動し飛び降りる寸前に爆発した。カーウッドは失神したが、落下中に飛行機の破片が当たって正気が戻った[17]。(カーウッドは翌年の”The Air Hawk”で事故死した)
  • The Brass Bottle(1923)
象のチャーリーが調教師のカーリー・ステッカーを襲い、肋骨骨折、裂傷、打撲、脳震盪を負わせた。チャーリーは安楽死させられた[18]
給水塔にぶら下がるバスター・キートンがロープを引っ張り大量の水で地面に叩きつけられるスタント。11年後の健康診断で首を骨折していたことが判明した[19]
  • The Air Hawk (1924)
ディック・カーウッドが飛行機からぶら下がる縄ばしごから転落し死亡した[20]
  • The Warrens of Virginia(1924) 
テキサス州のロケ地で、マーサ・マンスフィールド(24)がリムジンで休憩していると、足元に放り投げられたマッチの火が南北戦争時代の衣装に引火し、火だるまになって叫びながら車から転げ落ちた。
主演のウィルフレッド・ライトルが外套を被せて火を消したが、首と顔以外に大火傷を負っており翌日死亡した[21]。衣装を脱がせようとした運転手も両手に重い火傷を負った。
誰がマッチを投げたのか不明のままである[22]
  • 犯人は誰だ Raffles, the Amateur Cracksman(1925) 
ユニヴァーサルスタジオの楽屋でガスストーブが爆発し、休憩していた女優のケイト・レスター(67)が全身火傷で死亡した[23]
ローマで行われたチャリオットレースの撮影で、チャリオットがカーブを曲がる際に車軸が壊れ、スタントマンが9mほどの高さまで飛ばされ内蔵破裂で死亡した[24]
大砲の発射シーンを撮影中、バスター・キートンが大砲に接近しすぎて爆圧で意識を失った。また、マスケット銃の誤射で助監督のハリー・バーンズが顔面に空砲を食らった[25]
列車のブレーキ係のフレッド・ローリーが車両を連結しようとした際に車輪に巻き込まれ足を轢かれた[26]
  • The King of the Jungle(1927 未完成) 
撮影場所となったロサンゼルスのセリグ動物園で、俳優のゴードン・スタンディング(39)がライオンに襲われ翌日病院で死亡した[27]
フォッカー D.VⅢが不時着するシーンの撮影で、簡単に折れるはずの車輪が折れず機体が地面に突き刺さった。衝撃でベルトが千切れ、スタントパイロットのディック・グレイスは計器盤に頭から突っ込んで首の骨を折り、脊椎4ヶ所を圧迫骨折した[28]。医者に1年間ギプスを付けるよう言われたが、彼は恋人に会うため3ヶ月後にギプスを外し病院を抜け出した。
  • Noah's Ark (1928)
クライマックスの大洪水シーンの撮影で3名が溺死したとされている。他にも1名が片足を切断し、数名が骨折した。この映画は7,500名のエキストラを雇っており、その中に無名時代のジョン・ウェインがいた。
  • 黄金の世界へ The Trail of '98 (1928)
アラスカ州コードバのコッパー川を急流下りする際にボートが岩にぶつかり、スタントマンのハワード・ドーターズ(23)、レイモンド・トンプソン(37)、ゴードン・カーヴェスの3人が投げ出された。カーヴェスは自力で岸に泳ぎ着いたが、あとの2人は行方不明のままである[29]。また、彼らを助けようと川に飛び込んだジョセフ・ブタン(24)が5キロ下流で遺体で見つかった[30]
  • The Godless Girl (1929) 
炎上する部屋で演技をするため、ジョージ・デュリエとリナ・バスケットが体中に耐火材のアスベストを塗り撮影に挑んだ。デュリエは熱くて途中で退避したが、バスケットはセシル・B・デミル監督に認められようと演技を続け、前腕に大火傷を負った[31]
  • Thunder (1929)
映画製作中にロン・チェイニーに肺がんが見つかった。しかし仕事の環境が改善されないまま出演させられたあげく、コーンフレークを使った人工雪を吸い込んでしまい肺炎を発症。半年後に入院先で喉から出血し亡くなった[32]
  • Black and White Revue (1929 未完成)
マンハッタンのスタジオで火災が発生し、16歳から24歳のコーラスガール4名、メイク係1名、記録係1名、電気技師3名、消火に駆け付けた建物管理人の計10名が焼死した。照明器具が割れて火花が飛び、カーテンに引火して燃え広がったという証言がある[33]
  • The Aviator(1929)
ロケハン中に飛行機が墜落し、スタントパイロット兼俳優のウィリアム・ハウバー(38)とカメラマンのアルヴィン・クネヒテルが死亡した[34]
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1930年代

シコルスキーS-29-Aが7,500m上空から旋回しながら急降下していると、エンジンカバーが吹き飛び主翼の布が裂け始めた。パイロットのアル・ジョンソンは同乗するフィル・ジョーンズに飛び降りろと叫びパラシュートで脱出したが、ジョーンズは脱出できず死亡した[35]
その後アル・ジョンソンは低空飛行中に高圧線に接触してクレメント・フィリップスと共に墜落死した。
この撮影は難しすぎると指摘されたプロデューサー兼監督のハワード・ヒューズは自ら低空飛行を試して失敗し、顔面に重傷を負った。
  • Such Men Are Dangerous(1930)  
ロサンゼルス沖でスタント飛行を撮影していた2機のスティンソン・デトロイターが接触し、両機は燃えながら太平洋に墜落した[36]。監督のケネス・ホークス(32、ハワード・ホークスの弟)、助監督のマックス・ゴールド、撮影監督のコンラッド・ウェルズ(33)とジョージ・イーストマン(30)、カメラマンのオットー・ジョーダン(25)とベン・フランケル(36)、小道具係2名、パイロット2名の計10名が死亡した。
  • The Viking[37](1931) 
流氷と氷山の映像を撮るため、映画のタイトルにもなったヴァイキング号がプロデューサーや助監督、撮影クルーの他、漁師138名と密航者2名を乗せカナダのホース諸島へと出港した。夜9時頃、流氷を砕くための25箱のダイナマイトが大爆発を起こし、ヴァイキング号の船尾を吹き飛ばし沈没した[38]
この事故で27名が死亡、監督の愛犬のニューファンドランド犬も死んだ。爆薬庫の近くでパイプを吸う者がいたという生存者の目撃証言もある[39]
ゲイロード・ロイド(ハロルド・ロイドの兄)が実弾を使った発砲シーンの撮影を見学しているとき、砕け飛んだ弾丸の破片が目に突き刺さり片目を失明した[40]
  • 空の花嫁 Sky Bride (1932)
上空1,500mで複葉機のドッグファイトシーンを撮影中、レオ・ノーミスが操縦する複葉機がきりもみ降下しながらそのまま地面に激突した[41]。彼は「空のダグラス・フェアバンクス」と呼ばれるほど名の知れたスタントマンだった[42]
  • 小牧師 The Little Minister (1934年) 
暴徒シーンの撮影中にエキストラが誤ってジョン・ビールの目を刺し視力を失いそうになった[43]
  • 恐怖の四人 Four Frightened People(1934) 
ハワイの湿地帯で、クローデット・コルベールが不衛生な沼に首まで浸かるという過酷な演技をセシル・B・デミル監督に命じられ、2日後に40℃の高熱を発し入院した[44]
戦闘シーンを撮影中、馬が堀に落ち4人のスタントマンが重傷を負い、4頭の馬も安楽死させられた。彼らは賠償金を要求したがセシル・B・デミル監督は「簡単なシーンを台無しにした」と反発した[45]
  • 進め龍騎兵 The Charge of the Light Brigade(1936) 
エロール・フリンが敵陣に突撃するシーンを撮影しているとき、並走するスタントマンのビル・ミード(71)の馬がつまづいたせいで落馬し、地面に落ちていた剣がミードに突き刺さり死亡した[46]
  • The Road Back (1937)
元海兵隊のジョージ・デイリーが第一次世界大戦の戦闘シーンを撮影中に爆死した[47]
以前から股関節炎に苦しんでいたライオネル・バリモアがセットの音響ケーブルにつまずきき股関節を骨折した[48]。それからは車椅子で過ごすことが増え、鎮痛剤のモルヒネやコカインを多用した。
また製作中に共演者のジーン・ハーロウが急性腎不全で亡くなった[49]
西の悪い魔女が炎と煙と共に消えるシーンで、マーガレット・ハミルトンの近くに仕掛けた花火が不意に爆発し、顔にⅡ度の熱傷、右手にⅢ度の熱傷を負った。
女性スタントマンのベティ・ダンコが代わりを演じたが[50]、ほうきに跨っていると柄の中に仕掛けてある火薬が爆発し、11日間入院したうえ足に火傷跡が残った[51]
ブリキ男役のバディ・イブセンは、体に塗ったアルミニウム粉によるアレルギーで呼吸器疾患を悪化させ役を続けることが出来なくなり、ジャック・ヘイリーに交代し声のみの出演となった。
  • Hotel Imperial(1939年) 
騎兵隊の突撃シーンで、スタッフが置き忘れたカメラを乗馬の名手でもある主演のレイ・ミランドが飛び越えたが、鞍のストラップが切れて落馬し瓦礫に頭を打った。額を8cmほど切り24時間意識が戻らず、2週間入院した[52]
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1940年代

オーソン・ウェルズが階段を駆け降りようとするシーンでつまずいて転げ落ち、足首を骨折した[53]
砲撃によって騎兵隊が落馬するシーンの撮影で、スタントマンのジャック・バドロング(28)が手からサーベルを落とし、刃が上を向いて立っているところに落馬した。サーベルは背中から腹部に貫通し数日後に死亡した[54]
スタントマンのジョージ・マーフィーが昼食時に酒を飲んで酔っ払った状態で馬から落ち、首を折って死亡した[55]
  • Lost Canyon(1942)
荷馬車の車輪が岩に当たって横転し、俳優のチャールズ B・マーフィー(58)が投げ出され、荷馬車の下敷きになって死亡した[56]
  • Signed with Their Honor(1943 未完成)
2機のグロスター グラディエーター複葉機が空中で接触した[57]。パイロットはパラシュートで脱出したが、製作は中止となった。
プールで嵐のシーンを撮影しているとき、ヒューム・クローニンがボートから落ちて底面に潜り込んでしまい、待機していたライフガードに助けられた。落ちる際に肋骨2本を折っていた[58]
  • The Royal Mounted Rides Again(1945 テレビドラマ)
俳優のアディソン・ランドール(39)が落馬して死亡した[59]。落ちそうになった帽子を掴もうとした、馬が驚いてふり落とされた、心臓発作、など様々な臆測がある[60]
セシル・B・デミル監督が戦闘シーンで本物の火がついた矢を飛ばすことにこだわり、エキストラ10名が火傷を負いうち1人は髪を燃やした[61]
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1950年代

キャサリン・ヘプバーンがヴェネチアの運河に落ちるシーンを4回も撮り直した。汚水と消毒液のせいで目の痒みを訴え、生涯を結膜炎で悩まされた[62]
ローレンス・オリヴィエの脛に矢が刺さったが撮影を続行した[63]
無名時代のアン・バンクロフトがアメリカ先住民の役を得たが、乗っていた馬が突然走り出し鞍の角に背中を激しく打ち付けた[64]。復帰に数か月かかり、役はデブラ・パジェットに代えられた。
撮影に使われた場所が、3年前に大規模な地上核実験が行われたネバダ核実験場の風下220kmの地点だった。放射性降下物により、監督のディック・パウエル、出演者のジョン・ウェインペドロ・アルメンダリスアグネス・ムーアヘッドらが70年代に癌で死亡したと言われている[65]
  • 十戒 The Ten Commandments (1956)
砂嵐のシーンを撮影中、松明を持ったエキストラが転び、そばに立っていた少女の服に引火し燃え上がった。メイク担当者が慌てて少女の衣装を引きちぎったおかげで彼女は軽い火傷で済んだ[66]
決闘シーンの撮影中にタイロン・パワー(44)が心臓発作で倒れ、搬送中に亡くなった。75%を撮り終えていたがユル・ブリンナーが役を引き継いだ[67]
怪獣バランの足元でトラックが爆発するシーンで、着ぐるみを着ていた中島春雄が腹部に大火傷を負った[68]
ディック・ヨークゲイリー・クーパーが数人の負傷者を乗せたトロッコ(シーソー状のハンドルを上下して動く軌道車)を走らせるシーンで、ヨークがハンドルを持ち上げようとしたとき監督の「カット!」の声がかかった。負傷者役の男が急にハンドルを掴んだため、その男の体重がヨークの背中にのしかかり、ヨークによると「そのとき背中の右側の筋肉がパキッと裂けた」という。
その後は背中が曲がり後遺症に苦しんだ。人気番組の「奥さまは魔女」を降板したのも撮影中に痛みで気を失ったのが原因だった[69]
ベテランスタントマンのフレッド・ケネディ(48)が落馬し首の骨を折って死亡した。ジョン・フォード監督はショックのあまり取り乱し、直ちに撤収して撮影地を変更した[70]
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1960年代

  • The Siege of Sidney Street (1960)
部屋が燃え上がるシーンの撮影で俳優のレナード・サックスの体に耐火ジェルを塗ったが、過密スケジュールのせいで頭にだけ塗るのを忘れてしまい頭部を火傷した[71]
大砲が発射の反動で後退し、車輪がローレンス・ハーヴェイの足の上に乗り上げた。ハーヴェイは複雑骨折の激痛に耐えながらそのシーンの撮影を続けた[72]
スパルタカスが叛乱を起こす場面で、チャールズ・マッグローが大きな鍋に顔を突っ込まれたあと顎を強打し、顎の骨を骨折した[73]。その瞬間を映画の中で見ることが出来る。
リハーサル中にオードリー・ヘプバーンが乗る馬が突然止まったため馬の頭上を超えて落馬し、5分ほど気を失った。オードリーは足を捻挫し、脊髄4か所を骨折していた[74]
日活撮影所で撮影の休憩時に赤木圭一郎(21)が自分のために購入したゴーカートを乗り回し、アクセルとブレーキを間違え猛スピードで倉庫の鉄扉に激突した。頭を強く打っており7日後に死亡した[要出典]
  • Whiplash (1961 オーストラリアのテレビドラマ)
俳優兼監督のジョー・マコーミックが誤って空砲のショットガンで撃たれ2週間入院した[75]
エレベーターに起爆スイッチを仕掛けるシーンで、デヴィッド・ニーブンがエレベーターピットの汚い水の中にいたため唇の切り傷から感染症を引き起こした。完治しないうちに残り3日間の撮影をしてさらに悪化し、7週間入院した[76]
  • 石の上の花 Flower on the Stone(1962)
兵舎が炎上するシーンの撮影で、3回目のテイクで兵舎が倒壊した。中にいた女優のイナ・ブルドゥチェンコが全身の78%を火傷し16日後に死亡した[77]。当時妊娠3か月だった。
フランク・シナトラヘンリー・シルヴァが格闘するシーンで、シナトラがカンフーの技で小道具のテーブルの端を叩き割ったときに小指を骨折していた[78]
列車上での銃撃戦を撮影中、貨車に積まれた丸太を固定する鎖が外れた。ジョージ・ペパードのスタントダブルを務めるボブ・モーガンが丸太と一緒に転げ落ち、丸太に押し潰され片足を失った[79]
B-17爆撃機から乗組員がパラシュート降下するシーンの撮影で、ロバート・ワグナーのスタントダブルを務めるマイク・ライリーがイギリス海峡に着水し溺死した[80]
スコットランドのアーガイルでボートチェイスシーンのロケハンをしているとき、ヘリコプターが湖面に不時着し15mの湖底に沈んだ。テレンス・ヤング監督、美術監督のマイケル・ホワイト、カメラマンが乗っており、ヤング監督は泳げないパイロットを支え続け全員無事救助された[81]
ハロルド坂田が鉄格子に刺さった帽子を取ろうとする際に火花で手を火傷したが、痛みに耐えながら感電死する演技を続けた[82]
  • There Is Such a Lad(1964)
ソ連の俳優ボリス・バラキナ(50)は高熱を出しながら撮影を続けたが、椅子に腰掛けて昼食を摂り、立ち上がろうとしたときに心臓発作を起こし死亡した[83]
  • Direktor (1965 ロシア)
トルクメニスタンでの撮影でロシア人俳優ウルバンスキーが運転するトラックが横転し、脊髄を損傷した[84]
  • Lt. Robin Crusoe, U.S.N. (1965)
カウアイ島で全長4.9mのボートを大波が襲い、カメラマンのロバート・キング・バゴットが船外に流され溺死した[85]
特殊効果担当のピーター・エレンショー も別の撮影で船から落ちたが自力で岸にたどり着いた[86]
フェニックス号の飛行シーンを撮影中、機体が地面に触れ胴体が真っ二つになって墜落し、機体の設計・製作も手掛けた操縦士のポール・マンツが即死した[87]
  • Eye of the Devil (1966)
キム・ノヴァクが馬にひかれて脊椎を負傷し長期入院した。撮影は残りわずかだったが、彼女は出演を辞退しデボラ・カーが役を引き継いだ[88]
  • High Jungle(1966 テレビシリーズ 未完成)
ペルー奥地のワジャガ川で丸木舟が転覆し、エリック・フレミング(41)とニコ・ミナルドスが急流に投げ出された。ミナルドスは岸に泳ぎ着いたが、フレミングは3日後に遺体で見つかった[89]。この事故で製作を中止した。
  • Judoka-Secret Agent(1966)
パリでの撮影最終日、俳優のアンリ・ガルシンがMGのスポーツカーをセーヌ川沿いに駐車しようとしたところ、アクセルとブレーキを踏み間違え10m下の川に転落した[90]。ガルシンは窓から出て救助されたが、助手席にいた女優のパトリシア・ヴィテルボ(27)が脱出できず死亡した[91]
  • Le Saint prend l'affût(1966)
ルノー・カラベルがスリップするシーンをフランス人スタントドライバーのジル・ドゥラマール(44)が演じたところ、後の車軸が折れて制御不能となりガードレールに激突した[92]。ドゥラマールはフロントガラスに頭を突っ込み死亡、同乗者は車外に投げ出されたが一命を取り留めた。
宮崎県で撮影中、上昇気流で舞い上がったオートジャイロがヘリコプターのスキッドに立っていたカメラマンのジョン・ジョーダンの足を切り裂いた[93]。日本で緊急手術を受けたあとイギリスに帰国し足を切断した。(彼は1970年の「キャッチ22」の撮影中に死亡した)
  • ポンティアックのテレビCM(1967)
車の走行シーンを撮影中、前方を走るカメラカーのクレーンブームが車に衝突した。吊り下げられらたカメラがフロントガラスに突入し、女優のブレンダ・リー・マインゼンハイマー(22)とカメラマンのラファエル・ジョン・エスポジートが死亡した[94]
カリフォルニア州ロザモンドの砂地でジープが横転しそうになり、クリストファー・ジョージゲイリー・レイモンドジャスティン・タールが投げ出された。 ジョージは脳震盪を起こし首と背中を負傷[95]、レイモンドは足首を骨折、タールは腕に軽傷を負った[96]
クリストファー・ジョージは1983年に52歳で亡くなった際、この事故の後遺症と思われる心臓挫傷が認められた[97]
  • グランド・バカンス Les Grandes Vacances(1967)
走行する車に軽飛行機で着陸するスタントに失敗し、スタントパイロットのジャン・ファルー(36)が死亡した[98]
「怪獣ゴーンとの決闘」の手製火薬を使うシーンで、ウィリアム・シャトナーのすぐそばで爆発したため聴覚障害を負った。1990年代にも激しい耳鳴りに悩まされていると語った[99]
椅子が燃え上がるシーンを撮影するため、スタッフのゲイリー・ストライナー(ラッセル・ストライナーの弟)がガソリンを撒いたところ、前の撮影の火が消えておらず自分の衣服に燃え移った。ビル・ハインツマンが彼を床に倒して消したため軽い火傷で済んだ[100]
ダーレン・ネスビットが射殺される演技をする際、体に装着していた血糊の火薬の爆発で一時的に視力を失った[101]
ケーブルカーの屋根を飛び移るシーンで、スタントマンのアルフ・ジョイントが手すりに顔面を強打し歯を3本折った[102]
  • 空軍大戦略 Battle of Britain(1969)
スペイン空軍パイロットのフェデリコ・イグレシアス・ランソがセビリアで墜落事故を起こし死亡した。
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1970年代

ロケハン中の軽飛行機がコロラド州ペンローズ郊外に墜落し、監督のロバート・スパー(53)と操縦士が死亡した[103]。同乗していたカメラマンは無事だった。監督はゴードン・ダグラスに代わった。
  • キャッチ22 Catch-22(1970)
メキシコ湾上空1,200mでB-25の爆撃シーンを撮影中、機体が揺れセカンドユニット監督のジョン・ジョーダン(44)が開いているドアから吸い出され死亡した[104]。彼はハーネスを着けていなかった。
  • Golden Eagle(1970)
撮影最終日、タイの映画スター、ミット・チャイバンチャー(36)がヘリコプターから吊るされた縄ばしごに乗るというラストシーンを撮影したが、ヘリコプターの上昇が早く、彼が握ったのは一番下の段だった。パイロットはその状況に気付かぬまま上昇し、両手で体を支えきれなくなって転落死した[105]
ハワイで行われたリハーサル中、日本軍の急降下爆撃機を模したヴァルティーBT-13がサトウキビ畑に墜落し、パイロットのガイ・トーマス・ストロング(35)が死亡した[106]
アイリッシュ海上空で複葉機と撮影機のヘリコプターが衝突し、助監督のバーチ・ウィリアムズ、カメラマンのスキーツ・ケリー(56)、パイロットのジェームズ・リディ(47)とギルバート・ショマの4名が死亡した[107]
第9話「恐怖のコブラ男」の撮影中、時速80kmで走行するオートバイが転倒し運転していた藤岡弘が大腿骨を複雑骨折した[108]
ダブリン近郊のウェストン空港でスタントパイロットのチャールズ・ボディントンが操縦するRAF BE2複葉機が墜落し死亡した。
翌日には飛行機が送電線に接触して川に落ち、俳優のドン・ストラウドと操縦士のリン・ギャリソンが負傷した[109]
  • Matlock Police (1971 オーストラリアのテレビドラマ)
カーチェイスシーンの撮影中、主演俳優が運転するパトカーが砂利道のカーブでコントロールを失い、撮影助手のコリン・エノール(21)が車と土手の間で押し潰され即死した[110]
マルコム・マクダウェルが強制的に瞼を開け続けるシーンで、付き添っていた眼科医が点眼薬を注すのを忘れたため角膜を傷めた[111]
ステージ上で主人公が更生したか確かめるシーンでは肋骨を折った[112]
市街地の喧嘩のシーンで、ジャンニ・ルッソがジェームズ・カーンに鉄製のごみ箱で肘を叩かれ、肘の骨の一部が欠けた。さらにフェンスを越えて投げ飛ばされたときに肋骨2本を骨折した[113]
  • The Last Lion(1972)
アフリカロケで音響技師のジェームズ・チャップマンがライオンに襲われて死亡した。
バート・レイノルズがカヌーで滝を越えるときに尾てい骨にひびが入った[114]
  • La Cloche Tibétaine(1973 フランスのミニシリーズ)
トルコのロケ地で、俳優のロジャー・デルガド(55)とトルコ人のカメラマン2人が乗ったタクシーが渓谷に転落し全員死亡した[115]
  • X-Factor (1973)
ウィリアム・シャトナーのスタントダブルのパトリック・マドセンがワシントン州モーゼスレイクでバイク事故を起こし、脊椎骨折で全身麻痺に陥った。
  • 地獄のために鐘は鳴る The Bell from Hell(1973)
スペイン/フランス合作のホラー映画。撮影最終日にクラウディオ・グエリン監督が映画の舞台にもなった鐘楼から転落し死亡した。自殺か事故かは謎のままである[116]
ベッドに仕掛けた装置でリンダ・ブレアを激しく揺らしたところ、背中に激痛が走り泣き叫んだが誰もが演技だと思って止めなかった。彼女は脊椎を損傷しており、脊柱側弯症で長年苦しんだ[117]
撮影監督のアレックス・トムソンがカメラ台から転落し重傷を負い[118]ダグラス・スローカムに交替した。
  • Primal man(1974 ドキュメンタリー)
番組制作会社がチャーターしたシエラパシフィック航空802便コンベア440が、離陸して約6分後に尾根に激突した。出演者、撮影スタッフ、乗務員の36名全員が死亡した[119][120]
ベテランスタントパイロットのフランク・トールマンが操縦する複葉機のラダーバーが破損して不時着し、脊椎2本を損傷し58針縫う重傷を負った[121]
  • ドクター・フー Dr.Who(1975)
ドクター役のトム・ベイカーが濡れた岩場で足を滑らせて転倒し鎖骨を骨折した[122]
アイガーの西の尾根で撮影しているとき、落石がイギリス人登山家のデヴィッド・ノウルズ(27)を直撃し死亡した。一緒にいたマイク・フーバーは骨盤を骨折した[123]
プロムの撮影中に消防ホースの高圧水がP・J・ソールズに直撃して転倒し意識を失った。水圧で片方の鼓膜が破れていた[124]
  • No Deposit, No Return(1976)
車が埠頭を滑りながら海に落ちるカースタントで、路面にオイルを塗りすぎたため車がスピンし欄干に衝突した。スタントマンのデイル・ヴァン・シッケルは脳に損傷を負い、生涯を後遺症で苦しんだ[125]
撮影現場に向かう特殊効果監督ジョン・リチャードソンが運転する車が対向車と衝突し、助手席にいた恋人のリズ・ムーア(31)が死亡した[126]
ベテランスタントマンのアルフ・ジョイントが、屋上からエアバッグに飛び降りる簡単なスタントに失敗し重傷を負った。彼は「誰かに押された感じがした」と語っている。
2人の事故は直前に参加した「オーメン」の呪いだと噂された[127]
  • ハイライダーズ  Hi-Riders(1977)
ピックアップトラック(フォードF100)が牧場の橋から川に転落するスタントで、スタントマンのヴィク・リバース(29)が一旦は車から出てきたものの意識を失い溺死した[128]
  • メラニー・グリフィスのセクシー・ジョイライド Joyride(1977)
撮影車が横転する事故を起こし、窓から身を乗り出してカメラを構えていたチャールズ・A・パーキンソンJr.が死亡した[129]
Greased Lightning”[130]の撮影時にジェフ・コナウェイが誤って車から滑り落ちて背中を打ち、鎮痛剤を乱用するようになった[131]
また終盤のダンスコンテストを夏休みの学校の体育館で撮影したが、窓もエアコンもないため室内の温度は47℃に達し、マイケル・トゥッチをはじめ数名のキャストが熱中症になった。
パインウッドスタジオに作られたエアフォースワンの主翼が折れて落下し、模型製作スタッフのテリー・ヒル(29)が圧死した[132]
ウォン・チェンリーの蹴りがジャッキー・チェンの顔面に当たり前歯を一本折った[133]
劇中でUH-12ヘリコプターが着陸に失敗するシーンは撮影中に起きた事故だった。大きな被害がなかったので映画で使用した。
  • カムズ・ア・ホースマン Comes a Horseman(1978)
ジェイソン・ロバーズのスタントダブルのジム・シェパード(40)が馬に引き摺られるスタントを行なったが、馬が予定の進路から外れ柵の支柱に頭をぶつけて死亡した[134]
72年型シェベルが看板を突き破って納屋の屋根を壊すシーンで、アーネスト・ボーグナインのスタントマンのボブ・ヘロンが脳震盪を起こし、左側の肋骨全てが胸骨から分離した[135]
ドナルド・サザーランドが街なかを走るシーンの撮影時、VWビートルに轢かれフロントガラスに体を打ち付けた。
時速25kmで走行するステーションワゴンから2人の女性スタントマンが飛び降りようとしたとき、運転者のボビー・バスがコカインを吸った影響で突然時速55kmに急加速した。2人は地面に叩きつけられ脳震盪を起こし体中を怪我した[136]
エリック・エストラーダの白バイが駐車中の車に衝突し、重量400kgの白バイが彼の上に倒れた。エストラーダは胸骨と右手首を折る重傷を負った[137]
  • The Bushtrackers(1979)
ナイロビの空港を離陸しようとしたセスナ機がフェンスに接触して墜落・炎上し[138]、監督のゴードン・パークスJr(45)とカメラマンのピーター・ギルフィラン、案内人のマイルズ・バートン、操縦士のテッド・ガーギスの4名全員が死亡した[139]
ケンタッキー州レキシントンに建設中のビルの22階からスタントマンのA.J.バクナスが飛び降りたが、エアバッグが破裂し死亡した[140]。高さは98m、エアバッグの衝撃吸収能力は30m程度だった[141]
彼はジョージ・ケネディの代役として既に9階からの転落シーンを撮り終えていたのだが、自身の飛び降りの最高記録を更新しようとプロデューサーのリー・メジャースを説得して起きた事故だった。
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1980年代

カーチェイスのリハーサル中に撮影トラックが横転し、撮影助手のロドニー・ミッチェル(32)が死亡、他8名が負傷した[142][143]
  • Kolilakkam(1980)
俳優のジャヤン(41)がオートバイからヘリコプターのスキッドにしがみついた際、ヘリコプターがバランスを崩して墜落しジャヤンが死亡、副操縦士が足を複雑骨折した[144]
ヘリコプターが太平洋上に墜落し、トム・セレックの代役として右前席に座っていたカメラマンのロバート・ヴァン・デル・カー(34)が死亡した[145]。パイロットのロバート・サンダースは軽傷だった[146]
  • That's Incredible!(1980 リアリティ番組)
時速160kmで接近する2台の車を生身のまま飛び越えるスタントを行い[147]、スタントマンのスティーブ・ルイスが足と膝に重傷を負った[148]
  • The Five of Me(1981)
撮影助手のジャック・タンドバーグ(50)が無人のスタントカーに跳ねられ死亡した[149]
4人乗りボブスレーがコースアウトし、スタントマンのパオロ・リゴン(23)が下敷きになって死亡した[150]
路肩に横転したバギーにバイクが突っ込んで宙を舞うシーンで、スタントマンのガイ・ノリスがバイクから放り出される瞬間に両足をバギーにぶつけ左大腿骨を折った[151]
幅30mの運河を日産フェアレディZがジャンプするスタントで、ノーズが落ちないよう車体後部にウェイトを載せたところ空中で上を向いてしまい、車体後部が岸壁に激突し、飛び越えることはできたが車は大破した。スタントマンの三石千尋が脊髄圧迫骨折の重症を負った[152]
スタントマンのジェームズ・ニッカーソンが運転するアストンマーティンDB5が時速80kmでフォード・クラブワゴンに衝突した。DB5の助手席でタイヤの白煙発生装置の操作をしていた女性スタントマンのハイジ・フォン・ベルツが、この事故で永久的な全身麻痺に陥った。DB5の助手席にシートベルトが無かった[153]
ボートチェイスシーンのリハーサル中に3人が乗ったジェットボートが転覆し、操縦者のビル・クラークが溺れ死んだ。彼はレスリー・アン・ウォーレンのスタントダブルとして女装していたため救命胴衣を付けていなかった[154]
嵐のシーンを撮影しているとき、ヤン・フェダーが足を滑らせ艦橋のセットから流された。フェダーの姿が消えたのをベルント・ダウバーが気が付き艦橋に引っ張り戻した[155]
ウォルフガング・ペーターゼン監督は「とても良かった。もう一回やってくれ!」と喜んだが、このときダウバーは肋骨2本を骨折していた[156]
アフリカの自然保護区で行われた撮影で多数の事故が起きた。ティッピ・ヘドレンが象の背中から落ちそうになり象が鼻で救い上げようとして誤って足を骨折、さらにライオンに首や頭を噛まれ歯が頭蓋骨に到達するほどの大怪我を負った。
メラニー・グリフィスはライオンに襲われ顔の辺りを50針縫った。ノエル・マーシャル監督はライオンに身体中を11か所噛まれ、すぐに入院して56針縫合したが敗血症と壊疽にかかった[157]
撮影監督のヤン・デ・ボンはヘドレンを噛んだライオンに頭皮の一部をむしり取られ、220針縫って元に戻した[158]
70名以上が負傷したと言われているが、ティッピー・ヘドレンによると実際に大怪我をしたのは7名ほどだという[159]
  • マジック・クエスト 魔界の剣 The Sword and the Sorcerer(1982)
24mの崖からジャンプしたスタントマンのジャック・タイリー(37)がエアバッグに届かず死亡した。走り寄って頭を抱きかかえた撮影スタッフは、後に「割れたガラスが詰まった袋のようだった」と語った[160]
プリス(ダリル・ハンナ)がセバスチャンから逃げようとしてバンに体当たりするのは演技ではなく、歩きにくいハイヒールのせいで実際に転んだ。このとき彼女は肘を骨折した[161]
アーノルド・シュワルツェネッガーが狼に追われるシーンは、衣装に生肉を縫い付け、訓練されていない犬が本当に追いかけている。が、すぐに追い付かれてしまい、茂みに落ちて背中に12針縫う怪我をした[162]
ペルーの密林で撮影を行なったが、エキストラとして雇った1000人近い地元住民のうちの1人がマラリアで亡くなった[163]。伐採業者の1人は毒蛇(マムシの一種)に足を噛まれて膝下を切断した[164]
また、先住民のアマワカ族の同意を得ずに乗り込んだため彼らの怒りを買い弓矢で襲撃された。スタッフの1人は首に、もう1人は腹に長さ1.5mの矢が刺さり、設備が整っていないキャンプのテーブルで手術を行なった[165]
当初はジェーソン・ロバーツ主演で撮影が進められていたが、40%ほど撮り終えたところでロバーツがアメーバ赤痢を発症、マイアミの病院に運ばれたときには体重が18kgも減っていた[166][167]
パトカーが線路をジャンプするシーンで、スタントマンのベニー・ドビンズが腰椎を圧迫骨折する重傷を負った。余りにも飛びすぎたため現実的なジャンプを撮り直した[168]。(ドビンズは1988年の「レッドブル」の雪山での撮影中に心臓発作で死亡した)
廃坑でシルヴェスター・スタローンが弾着火薬の上に手を置いてしまい手に大怪我を負った。
ランボーが木の枝にぶつかりながら落ちるシーンはシルヴェスター・スタローン本人が行なったが、このスタントで肋骨を折った[169]
監督のボリス・セイガルがヘリコプターから降りる際にテールローターに接触し死亡した[170]
  • オーストラリア観光省のテレビCM(1982)
牧場を馬が走るシーンを空撮しているとき、ヘリコプターに取付けたカメラが送電線に引っ掛かり墜落した。撮影監督のゲイリー・ハンセン(40) 、プロデューサーのアラステア・マクドナルド、カメラマンのジョン・ヤシウコウィスの3名が死亡した。パイロットは救出された[171]
ユーゴスラビアのロケ地に向かうヘリコプターが墜落し、パイロットのナイジェル・ソーントン、スタントパイロットのデイヴィッド・ペリン、整備士のジャロン・アンダーソンの3人が死亡した[172]
  • レーサー 真夜中の復讐 Midnite Spares (1983)
オーストラリアのカーアクション映画。レースシーンを撮影中に1台がコースアウトし、デヴィッド・ブロストフが跳ねられ死亡した[173]
チャック・イェーガーがF104から緊急脱出するシーンの撮影で、スタントマンのジョセフ・レナード・スヴェック(35)が3,000m上空のセスナ機から飛び降りたがパラシュートが開かぬまま砂漠に落下した。装着していた発煙筒の煙で意識を失ったと推測されている[174]
ヴィク・モロー(53)、子役のミカ・ディン・リー(7)とレニー・シンイー・チェン(6)の3人がベトナムの戦場を逃げるシーンを撮影しているとき、UH-1ヘリコプターが真上に墜落した。チェンが機体の下敷きになったあとモローとリーにメインローターが直撃し全員が即死した[175]
  • The Late, Late Breakfast Show(1983 BBCのリアリティ番組)
車による約70mのジャンプを行なったが、予定外の着地点に落下し、回転しながらガードレールに激突した。スタントドライバーのリチャード・スミスが骨盤を骨折し、頭や首、背中などを負傷した[176]
別のエピソードでは、大砲で人間を射出するスタントで女性スタントマンのバーバラ・スリーマンが肩を骨折した。
アル・パチーノM-16自動小銃を連射した直後に銃身を握ってしまい手のひらを大火傷した[177]
  • 苦力 Coolie (1983 インド映画)
アミターブ・バッチャンが殴られてテーブルの反対側に転がるスタントをしたあと、腹部の痛みを訴え倒れ込んだ。脾臓が破裂しており生死を彷徨ったが数か月後に奇跡的に回復した。
この事故を受け訪米中のラジーブ・ガンディーが急きょ帰国し、母親のインディラ・ガンディー首相は個人的に病院に見舞いに訪れた。またバッチャンの回復を祈る祈祷会に数千人が集まるなど社会現象となった[178]
撮影の待ち時間に、俳優のジョン・エリック・ヘクサム(26)が小道具の銃でふざけてロシアンルーレットの真似事をして頭部に空砲を発砲した。爆圧で頭蓋骨が割れ、骨片が脳に喰い込んで大量の脳出血を起こし脳死状態のままその年に死亡した[179]
格闘シーンでバート・レイノルズの顔に金属製の椅子が当たり顎を骨折した。しばらくの間は流動食しか摂れなくなり、撮影終了時には体重が14kgも減った[180]
ユルゲン・プロホノウフの特殊メイクにチューブを埋め込み、傷口から緑色の液が出てくるような細工を施したが、ポンプの不調で高温の液体が漏れ、プロホノウフは顔面にⅠ度~Ⅱ度の火傷を負った[181]
  • ペプシのCM (1984)
ステージの花火がマイケル・ジャクソンの髪に引火し、髪に塗っていたジェルが燃え上がった。頭皮と顔にⅡ度〜Ⅲ度の火傷を負い、一部は頭蓋骨が露出するほどだった[182]
スタントマンのラリー・ホルトが運転するジープが撮影スタッフを跳ね、3人が骨折などの重傷、7人が軽傷を負った[183]
カメラ機のベル205ヘリコプターが墜落炎上し、スタントマンのリード・ロンデル(22)が焼死した。操縦士のスコット・マーハー(36)は右足首と左鎖骨の骨折、脊椎損傷、顔面に切り傷を負う重傷[184][185]
その3週間後、ピックアップトラックが炎上するシーンの撮影で、フロントバンパー付近に取付けた発煙装置が突然発火し、女性スタントマンのデジレー・カーンズ(28)とキャロル・ランドール(18)が大やけどを負った。カーンズは顔面の皮膚移植を行うほどの重傷だった[186]
ジャッキー・チェンが2階建バスを制止するシーンで、2人のスタントマンはガラスを破ってマツダ・ルーチェの屋根に落ちる予定だったが、スタントドライバーが大型バスのエアブレーキの扱いに不慣れだったため急停車してしまい、手前の硬い路面に落下し大怪我をした[187]
ジャッキー・チェンがデパートの吹抜けのポールを滑り降りるシーンで、両手にⅡ度の熱傷を負い脊髄を傷めた[188]
テロリストが鉄のドアを爆破するシーンで破片が弾丸のような勢いで飛び散り、警備員を演じるスタントマンのマックス・マックスウェルが右腕の骨折、額の裂傷、膝の打撲などの重傷を負った[189]
アラスカのロケ地に向かうヘリコプターが送電線に接触して墜落し、パイロットのリチャード・ホーリー(40)が死亡した[190]
メキシコのアカプルコで滝の爆発シーンを終えた後、特殊効果担当のクリフォード・ピーター・ウェンガーJr.(34)が火が残っていないか確認しようとしたところ、岩場で足を滑らせ転落死した[191]
シルヴェスター・スタローンは映画にリアリティを求め、ドルフ・ラングレンに最初の数発を本気で殴ってくれと依頼した。その夜スタローンが胸部に異常を感じたため受診すると、心臓が膨張し血圧が200を超えていたため9日間集中治療室に入った[192]
ジャッキー・チェンが高さ5mの建物から木に飛び移った際に枝が折れ落下し岩に頭を打った。頭蓋骨の一部に穴が空いていたためプラスチックのプラグを埋め込んだ。このとき左耳の聴力もほぼ失った[193]
劇中で使用される無線操縦の芝刈機がコントロールを失いカメラの台を巻き込んだ。飛散した木の破片がカメラマンのアルマンド・ナンヌッツィの顔面を直撃し、彼は片目を失明した[194]
  • The Late, Late Breakfast Show(1986 BBCのリアリティ番組)
地上40mに吊り上げたコンテナからスタントマンのマイケル・ラッシュがバンジージャンプを行なったが、バンジーコードを固定するカラビナクリップが外れており地面に激突し即死した[195]
爆発物が仕掛けられている建物から脱出するシーンで、爆発のタイミングを誤りスタントマンのアーネスト・ロビンソンが両足に大火傷を負った[196]。彼はこの事故で引退した。
アリゾナ州での撮影で、ベル206ヘリコプターがナバホ橋の下を潜り抜けようとして橋桁に接触し峡谷に落下した。イタリア人俳優のクラウディオ・カッシネッリ(46)とパイロットのダン・ナスカが死亡した[197]
パイロットのアート・ショールが操縦するピッツS-2カメラ機が、南カリフォルニア沖上空3,000mで「機体に問題発生」という無線を最後に行方不明になった。洋上で破片を発見したが遺体は回収できなかった[198]
アリゾナ州でカーチェイスシーンを撮影中、過積載のカメラカーが横転しスタッフが投げ出された。撮影助手のブルース・イングラム(40)が死亡し[199]、7名が負傷した。
追跡シーンの撮影中、オートバイを運転していたスタントマンのダー・ロビンソン(39)がコントロールを失って12mの崖に転落し、木の枝が突き刺さって死亡した[200]
  • マンハッタンミステリー/消えた黒い箱 The Squeeze (1987)
ホーボーケンで桟橋からハドソン川に車を転落させるスタントシーンの撮影で、ベテランスタントマンのビクター・マグノッタ(44)が車から脱出できず溺死した[201]
ヴィンセント・ドノフリオはこの映画のために体重を130kgまで増やしたが、ブートキャンプのシーンで障害物を避ける際に膝を捻挫した。症状は重く靭帯再建手術を受けた[202]
ショーン・コネリートミーガンで蜂の巣にされるシーンの撮影で、着弾の特殊効果で吹き飛んだ破片がコネリーの目に入り入院した[203]
ケイリー・エルウィスクリストファー・ゲストに頭を殴られるシーンを撮影する際、容赦せずに本気で殴るようゲストに指示し、頭部に裂傷を負い意識を失った。
番組収録中にモデルのジャニス・ペニントンにカメラが当たり、彼女は客席に転落し意識を失った。この事故で肩が2.5cmほどずれ、また手術痕が残ったため水着を着ることが出来なくなりモデルとしてのキャリアを失った[204]
ブルース・ウィリスがテーブルの下で耳元で拳銃を連射したせいで左耳の聴力の70%を失った[205]
アーノルド・シュワルツェネッガーが雪の中をふんどし姿で格闘するシーンで、スタントコーディネーターのベニー・ドビンズが心臓発作を起こし急死した。彼は俳優たちが凍えないようにヒーターを設置するなどの作業中だった。
フィリピンのマニラ湾でヘリコプターが墜落し、エキストラとして雇われたフィリピン兵4名が死亡、地上のスタッフ5名が負傷した[206]
  • 軽井沢シンドローム (1988 テレビドラマ 未完成)
撮影中の車が街路樹にぶつかり、荷室にいた録音技師の中山文男(47)が投げ出され、車の下敷きになり死亡した。運転していた堤大二郎は全身打撲、口内を20針縫う裂傷、鼻骨、肋骨、前額部などの骨折を負い、助手席の林家こぶ平は右足靭帯切断、右こめかみを60針を縫う重傷を負った[要出典]
ビフ・タネンと仲間がホバーボードで建物に突っ込むシーンで、女性スタントマンのシェリル・ウィーラーが円筒形の柱に衝突したためエアバッグに到達できず9mの高さからコンクリートの地面に落下。顔と手首を骨折する重傷を負った[207]
  • Gone in 60 Seconds 2(1989 未完成)
映画の中で倒す予定だった高さ50mの給水塔が撮影準備中に倒れた。給水塔を引っ張るワイヤーが弾け飛んで電柱を倒し、監督兼主演のH・B・ハリッキーの車を直撃し彼は即死した[208]。映画は制作中止となった。
ギリシャのコルフ島でヘリコプターが樹木に接触して墜落し、スタントマンのクリント・カーペンターが死亡、他のスタントマン2名とパイロットが負傷した[209]
イギリスの俳優ロイ・キニアが落馬して骨盤を骨折し、翌日死亡した。彼は馬に乗ったことがなくスタントマンを要求したが受け入れられなかった[210]。この事故によりリチャード・レスター監督が引退した[211]
ダニエル・デイ=ルイスは役に没頭するあまり、数日に渡って車椅子に座ったまま前屈みの無理な姿勢を続けたせいで肋骨が折れた[212]
エド・ハリスが海底に降下するシーンは実際はプールの中をワイヤーで横方向に動かしていたが、途中でワイヤーが絡まり停止してしまった。ダイバーの1人が異変に気付いてボンベの空気を吸わせようとしたが、ハリスは空気と一緒に水も吸い込んでしまい窒息死しそうになった。ハリスは帰宅途中の車中で思い出し、思わず泣き出してしまったという[213]
俳優のショーン・キャナンがドアから投げ出されるシーンを20テイクも繰り返し、その4日後、ラスベガスのホテルで倒れた。検査したところ腹部に血が2.7Lも溜まっていた。
殺陣のリハーサル中、奥村雄大が持った日本刀が、斬られ役の俳優兼殺陣師の加藤幸雄(34)の首に刺さり死亡した[214]。使用された日本刀は小道具ではなく真剣だった。
ジャン=クロード・ヴァン・ダムとジャクソン・ピンクニーが格闘するシーンで、ピンクニーの目に小道具のナイフが当たりピンクニーは片目を失明した。
  • The Sword of Tipu Sultan(1989 インドのテレビドラマ)
スタジオで火災が発生し閉じ込められたエキストラとスタッフ計62名が死亡した。監督兼主演のサンジャイ・カーンは全身の65%、Ⅲ度の火傷を負い、13か月の入院中に72回手術を受けシリーズに復帰した[215]
  • グーバルピス・インナーズの冒険旅行 (1989 未完成)
東京都調布市の日活撮影所第5スタジオで世界デザイン博覧会の映像作品を撮影中、ウレタンと合板で作られた恐竜が発煙装置の熱で発火し、セットに燃え移って火災となった。20代の照明係1名が一酸化炭素中毒で死亡、出口では避難者が将棋倒しになり26名が負傷した[216]
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1990年代

フィリピンでヘリコプターが12mの谷間に墜落し、俳優のジェフ・ブリューワー(30)、カメラマンのガディ・ダンジグ、キーグリップのマイク・グラハム、照明のドン・マーシャル、パイロットのジョジョ・インペリアーレの5名が死亡した[217]
15mの崖からエアバッグに着地するはずが茂みに落下してしまい、スタントマンのジム・マディエラスが重傷、マイケル・サーナが軽傷を負った[218]
  • Bikini Island(1991)
女性スタントマンのジェイ・C・カリン(34)がカリフォルニア州マリブの17mの崖から飛び降りたが、エアバッグの端に着地してしまい岩に当たり死亡した[219][220]
リンダ・ハミルトンがエレベーター内で拳銃を発砲するシーンで、片方の耳に永久的な聴覚障害を負った[221]
剣を使う決闘シーンでクリストファー・ランバートが指に骨まで達する切り傷を負い、マイケル・アイアンサイドは顎を脱臼し歯を一本折った[222]
撮影スタッフのビル・ヴィタリアーノ(33)がシザーリフトを操作していたが停止出来ず、もう1台のシザーリフトの間に挟まれて死亡した[223]
クライマックスのボートチェイスを撮影中、ハリソン・フォードが振り回したボートフックがショーン・ビーンの左眉の上に当たってしまい、8針縫う切り傷を負った。
  • ウィンズ Wind(1992)
オーストラリア人スタントマンのクリス・アンダーソンがヨットのデッキに座って食事休憩していたところへ別のヨットが衝突し、右足の膝下を切断した[224]
  • 999 (1993 ドキュメンタリー番組)  
パラシュート降下事故の再現ドラマを撮影中、俳優兼スタントマンのティップ・ティッピング(34)が森に落下し死亡した[225]
ハワイの火山を空撮中、カメラマンのマイケル・ベンソンら3名が乗ったヘリコプターのローターが火口の側壁に触れ墜落した。ヘリコプターは大破したが3名とも無傷だった。しかし救出されたのは48時間後で、粉塵と硫黄系ガスにより肺の炎症と重度の喉頭炎傷を負った[226]
ジョン・レグイザモがトラックを運転するシーンで、調子に乗ってブレーキを強く踏んだため勢いよくドアが閉まり、ボブ・ホスキンスが手を挟んで指1本を骨折した[227]
フジテレビ第4スタジオのセットの背面にある合板が外れ、内村光良と香港のロックバンドBEYONDのメンバー、ウォン・カークイ(31)が3.5mの高さから転落した。内村は軽傷で済んだが、カークイは頭を強打し数日後に死亡した。
撮影初日に大道具職人が乗ったシザーリフトが電線に接触して感電し大火傷した。
主演のブランドン・リー(28)が撃たれるシーンで、空砲と思われていた拳銃から実弾が発射され死亡した。銃身に詰まっていた弾丸が空砲の爆圧で発射されたと結論付けられた[228]※「クロウ/飛翔伝説 ブランドン・リー死亡事故」を参照
  • L.A.Heat(1995 テレビドラマ)
スタントマンのポール・ダラス(34)が水力発電所施設の地上17mから後ろ向きに落下したが、エアバッグから逸れて地面に激突し死亡した[229]
ロビン・ショウが柱の角に腹部をぶつけてしまい肋骨2本を折った。撮影を中断させたくないので周囲に隠して鎮痛剤を飲みながら続行した[230]
ブリジット・ウィルソンは肩を脱臼したが、救急隊員が元の位置に戻しすぐに現場に復帰した[231]
雨の中を追跡するシーンで、ブラッド・ピットが車のボンネットの上で滑って車のフロントガラスに腕を突っ込み、手の腱を切った[232]
ジャッキー・チェンがホバークラフトに飛び移る際に右足首を骨折した[233]
ケビン・コスナーのスタントダブルのレアード・ハミルトンが乗るジェットスキーが沖合でガス欠になり行方不明になった。数時間後に沿岸警備隊に救助された[234]
ベテランパイロットのマイケル・タンブロ(39)が操縦するヘリコプターのメインローターが岩場の斜面に接触して墜落、タンブロは首と頭蓋骨骨折で死亡した。副操縦士は腕を骨折し、地上スタッフの足に飛散した破片が当たり1名が負傷した[235]
撮影の準備中、俳優のケン・ステッドマン(27)がデューンバギーを移動しようとして横転し、バギーに押し潰され即死した[236]
  • スタント・ウーマン夢の破片(かけら) 阿金/The Stunt Woman(1996)
ミシェル・ヨーが橋から5m下のトラックに飛び降りるスタントに失敗し、脊椎数本にひびが入った。 ”足の裏で後頭部を蹴るくらい”に不自然に背骨が曲がったという。彼女は1ヶ月間の牽引療法を受けた[237]
アンジェラ・バセットのスタントダブルを務めるソニア・デイビスが14mの屋上から狭い路地に置かれたエアバッグに飛び降りようとしたが向かいのビルの壁にぶつかってしまい、地面に激突し死亡した。[238]
不幸にも母親が見学に来ていたときの事故だった[239]
ジェームズ・ボンドを真似たアクションシーンを撮影中、プロスカイダイバーのロブ・ハリス(28)のパラシュートが絡まり1,500メートルの高さから落下し即死した[240]
オーストラリアのヴィクトリア州で、高さ25mの穀物サイロからスタントマンのコリン・ドラグスベック(37)がエアバッグに飛び降りたが、エアバッグが正常に機能しておらず死亡した[241]
ノバスコシア州に造られたセットでの撮影最終日の夜、ケータリングのクラムチャウダーにPCP(幻覚剤[242])が混入され、出演者とスタッフ80名が治療を受けた。以前トラブルを起こしクビになったケータリング業者の元従業員の仕業だった。
ビル・パクストンによると、夕食後の現場はハイになって笑ったり踊ったりする者、泣く者、嘔吐する者などが大勢いたという[243]
傾く船の甲板を乗客が滑落するシーンで、大勢のエキストラが足首骨折、肋骨骨折、頬骨骨折、脾臓破裂などの大怪我をした。
C-123輸送機のモックアップが落下し、特殊効果スタッフのフィル・シュワルツ(39)が圧死した[244]
モーターボートが傾斜地に乗り上げジャンプする際に進路が逸れ、撮影スタッフがいる場所に飛び込んだ[245]。女性スタントマンのジャネット・ワイルダー(29)が死亡し、一緒にいた彼女の夫と父親など4名が負傷した。
ブルースモービルが川に潜るシーンを撮影しようとしたところ、川底に廃車が沈んでいるのがわかりレッカー車で撤去することになった。だが吊り上げた車が落下し、スタントマンが右足膝下を切断、スタントコーディネーターが軽い怪我をした[246]
その3ヶ月後、ブルースモービルが大ジャンプするシーンで、ベテランスタントマンのボブ・マイナーが頭を負傷しヘリコプターで緊急搬送された。重度の脳震盪と脳浮腫と診断され、記憶障害の後遺症が残った[247]
  • ガラパゴス Galapagos: The Enchanted Voyage (1998 ドキュメンタリー) 
スミソニアン博物館で上映する記録映像を撮影するため、ガラパゴス諸島を飛行していた軽飛行機が標高900mの活火山に墜落した。IMAX3Dカメラマンのノエル・アーチャムボルトとパイロットのウィリアム・レイズナーJr.(50)が死亡した[248]
カメラマンのブレント・ハーシュマン(25)が撮影所からの帰宅途中で居眠り運転で事故死した。彼は4日連続で15時間、この日は19時間もの労働のあとに起きた事故であった。これを機に労働時間制限を求める声が高まった[249]
高所撮影用のカメラアームが折れ、地上18mにいたカメラマンのレイ・デ・ラ・モットが転落して負傷、アームの下にいた撮影監督のドナルド・ピーターマンも足と肋骨を骨折、首と頭にも大怪我を負った[250]
GMCバンがジャンプするシーンで、着地の衝撃でスタントマンのウィリアム・スキーン(50)が心臓発作を起こし死亡した[251]。車の車軸が全て折れるほどの衝撃だった。
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2000年代

爆発した手漕ぎボートから舞い上がった破片が、スタントマンのマーク・エイカーストリーム(44)の頭を直撃し死亡した[252]
カリフォルニア郊外の砂漠を撮影中、カメラのクレーンブームが不意に上昇し、地上15mに架かる11万Vの高圧線に接触した。カメラマンのマシュー・ゴーディ(31)が感電死し、デヴィッド・リジオが大火傷を負った[253]
無人島に小屋を作るシーンでトム・ハンクスが左足に切り傷を負った。軽い怪我だろうと撮影を続けたが腫れが治らず、検査で感染症にかかっていることがわかり3週間入院した[254]
高さ10mの撮影用の足場が4,800Vの高圧線に触れ、製作スタッフのジム・エン(38)が感電死した。地上にいた1名が重体、足場に乗っていた5人が負傷した[255]
  • I Dare You(2000 リアリティ番組)
貨車の上に設置したパラシュート降下用のプラットフォームを準備中、スカイダイバーのブレイディ・マイケルズ(36)が梯子を降りようとして手を滑らせ、4.5mの高さから落ちて頭を岩にぶつけた。数日間昏睡状態が続いたあと、生命維持装置が外された[256]
山道を時速24キロで走るトラックが14mの崖に転落し、荷台に乗っていたデヴィッド・モースのスタントダブルのウィル・ギャフニー(29)が死亡した。他の5名は軽傷だった[257]
プジョー406がジャンプしたあとコースを外れ撮影スタッフの列に突入した。カメラマンのアラン・デュタルトル(41)が内臓破裂で死亡し、助手のジャン=ミシェル・バールが両足を骨折した[258]
  • DENGEKI 電撃 Exit Wounds(2001年)
横転するバンからスタントマンが飛び降りるシーンの撮影で、クリス・ラモン(35)が頭部を強打し6日後に死亡した[259]
ヴィゴ・モーテンセンがアドリブでヘルメットを蹴って足の指を2本骨折し、別のシーンでは歯を1本負った。オーランド・ブルームは落馬して肋骨を3本骨折した[260]
ウィノナ・ライダーがセントラルパークの長い階段を自転車で下るとき、ヒールがペダルに引っ掛かって転倒し腕を3ヶ所骨折した[261]
ヴィン・ディーゼルのスタントダブルのハリー・L・オコナー(44)がプラハのモルダウ川に降下しようとしたが、パラツキー橋に激突し即死した[262]
カーチェイスシーンを撮影中、TVRタスカンを運転する池田努が駐車車両との衝突を避けようとしてハンドル操作を誤り、見物人の列に突っ込んで5人が重軽傷を負っ[263]
格闘シーンを撮影中、ベニチオ・デル・トロが落ちているナイフに飛び付こうとして手首を骨折した[264]
イエスキリストを演じるジム・カヴィーゼルは、70キロもある十字架を長時間背負ったため脱臼し、さらに前のめりに転倒して地面に顔を打ち唇を噛み切った[265]。劇中で口から垂れる血はそのときのものである。
また、冬のイタリアで薄着のまま毎日何時間もメイク椅子に座らされたため、低体温症になり肺炎を患った。ローマ兵士に鞭打ちされるシーンでは背中を保護する板が外れてしまい、背中に35cmの裂傷を負った[266]
ゴルゴダの丘のシーンの撮影時は天候が悪く、カヴィーゼルは両耳に雷の放電を受け髪の毛が逆立った。ヤン・ミケリーニ助監督の傘に落雷があり指先を火傷した[267]
  • Cross Bones(2004 リアリティ番組)
セスナ機がフロリダ沖で墜落し、撮影監督のニール・フレデリックス(35)のシートベルトが外れず溺死した[268]。飛行機を操縦していたダニエル・ジリリ監督と、スタッフ2名は救助された[269]
  • キル・ビル Vol.2 Kill Bill: Volume 2(2004)
ユマ・サーマンが運転するVWカルマンギアがコントロールを失ってヤシの木に衝突し、脳震盪および首と膝を負傷した。撮影当日になって車が替えられたため、クエンティン・タランティーノ監督にスタントマンに代わって欲しいと言ったが拒否されたという[270]
パトリック・ウィルソンが裸馬から3回落馬し怪我をした。
  • トロイ Troy (2004)
戦闘シーンの撮影でボディビルダーのジョージ・カミレリが足首を負傷した。手術を受け退院したが、数日後に胸の痛みを訴え心不全で死亡した[271]
ジョージ・クルーニーマーク・ストロングに拷問を受け椅子を蹴り倒されるシーンで、頭を床に打ち硬膜(脳を守る脊髄液を包む膜)が破れた。鼻から脊髄液が垂れ、激しい耳鳴りがして立つことも出来ず、記憶障害にも悩まされた[272]
クルーニーは治療が始まる前、あまりの苦痛に自殺を考えたと語っている[273]
プラハで格闘シーンを撮影中、ダニエル・クレイグは顔面を殴られ前歯2本を折ってしまった。急きょロンドンから歯科医を呼び寄せ治療した。以後、格闘シーンはマウスピースの使用が義務付けられた[274]
進行役のライアン・ダン(34)が肩から落馬し筋肉を損傷。血栓が出来、命に関わる症状を引き起こした[275]。その治療中に鬱病になり2年間引きこもった。
(その後「ジャッカス」に復帰したが、2011年にペンシルバニア州郊外でポルシェ911 GT3を飲酒運転し事故死した[276]
  • Wowowee (2006) 
フィリピンのバラエティスポーツ番組「Wowowee」の1周年記念番組をスタジアムで開催したところ、賞金目当てに3万人の観客が集まった。そのうちゲートが開いたと勘違いした人々が押し寄せ将棋倒しになり、74人が死亡、514人が負傷した。 犠牲者の多くはマニラ周辺の最貧の地区に居住する高齢者や中年女性だった[277]
  • Past Tense(2006)
ガブリエル・カーテリスが共演者のエイドリアン・ヒューズにヘッドロックされて階段から引きずり下ろされる撮影を行なったあと、手の痺れと頭痛を訴えた。数日後、顔面麻痺や体のけいれん、言語障害などを発症した[278]
リチャード・ハモンドが運転するジェットエンジン搭載車「ヴァンパイヤ」が時速460キロで右前輪がバーストした。パラシュートが開いたが間に合わずコースアウトし何回転かして止まった[279]。彼は脳に障害が残る重傷を負った。
司会者のトム・フォードが古いベッドフォード・ラスカルでドリフト走行をして横転し、足の指数本を骨折した[280]
  • The Final Season (2007) 
パレードのシーンを撮影していたヘリコプターが電線に接触し畑に墜落した。カメラマンのローランド・シュロツハウアー(50)が死亡、操縦士とプロデューサーが重傷を負った[281]
ブルース・ウィリスのスタントダブルのラリー・リッペンクローガーが7.6mの足場から歩道に転落し、顔面、肋骨数本、両手首を骨折し、血胸などの重傷を負った[282]。ウィリスは病院に頻繁に見舞いに訪れ、リッペンクローガーの両親のホテル代を負担したという[283]
ブルース・ウィリスマギーQのスタントダブルに右目の上をヒールで蹴られ、7針縫う怪我をした。
  • Time Team (2007 イギリスのドキュメンタリー番組)
中世の馬上の槍試合の再現シーンで、バルサ材で作ったダミーの槍先が鉄兜に当たって破砕する予定だったが、折れて尖った状態で残ったバルサ材が俳優のポール・アレン(54)の眼から脳に貫通し死亡した[284]
トロントのスタジオに作られたセットの表面を覆っていた氷の塊が剥がれ落ち、セットデザイナーのデヴィッド・リッチー(56)が死亡した。近くにいたもう1名も頭と肩に怪我をした[285]
マリスカ・ハージティが着地用マットにジャンプした際、胸に痛みを感じた。3ヶ月後、鋭い痛みと同時に呼吸が苦しくなり検査をしたところ、肺に気胸(肺に穴が空き潰れた状態)が見つかった。2度の手術の後に復帰した[286]
スタントカーのテスト撮影で、カメラカーの日産ピックアップトラックがカーブを曲がりきれず木に衝突した。助手席から身を乗り出してカメラを構えていたスタントドライバー兼カメラマンのコンウェイ・ウィクリフ(41)が木と車の間に頭を挟まれ死亡した[287]
イタリアのガルダ湖でカーチェイスを撮影中、ギリシャ人スタントマンのアリス・コムニノスが運転するアルファロメオ・ジュリアが道路脇の障壁に激突し、頭蓋骨を骨折した[288]
燃える小型船で軍艦を攻撃する「火船戦」のシーンを撮影中、強風で炎があっという間に燃え広がり大勢のスタントマンが海に飛び込んだ。6名が負傷し、鎮火後にスタントマンのルー・ヤンチン(23)の焼死体が船底で発見された[289]
走行中の軍用トラックの荷台のサイドパネルが外れ、乗っていたエキストラが次々に転落した。いずれも軽傷だが1名が入院した[290]
モトクロスバイクで空中回転を演じたジョニー・ノックスビルが空中でバイクから転落し、落ちてきたバイクのハンドルバーが股間を直撃し尿道が裂けた[291]
また、女性ライダーのジョリーン・ヴァン・ヴュットは20メートルの三段跳びに失敗し手首を骨折した。
  • ザ・トーナメント The Tournament(2009) 
トレーラーを高圧ガスで横転させた際、助監督のシェロ・ラウフに鉄片が直撃し両足を骨折した。再び歩けるようになるまで2年かかった。この事故で二度と映画業界には戻らないと決めたという[292]
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2010年代

スティーブ・オースティンにタックルされたシルヴェスター・スタローンが肩の脱臼と首を折る重傷を負った。首に金属プレートを挿入し骨のずれを防ぐための脊椎固定手術を施すなど、2024年までに7回の手術を受ける事態となった[293]
マンハッタンのタイムズスクエア付近でカーチェイスを撮影中、フェラーリF430が歩道に突っ込んだ。街灯とニューススタンドが壊され、見学していた一般人2名に部品が当たり怪我をした[294]
  • Wetten, dass..?(2010 ドイツのリアリティ番組)
スタジオでスタントマンのサミュエル・コッホが走ってくる車を飛び超えるスタントを行なったが、着地に失敗し床に叩き付けられた。椎骨を2か所損傷し全身麻痺となった[295]
  • Campus PD(2011年 リアリティ番組)
ロケ地のペンシルベニア州インディアナ大学近郊で4人乗りのヘリコプターが墜落し、カメラマンのグレッグ・ヤコブセン(33)が死亡、他3名が骨折や火傷などの重傷を負った[296]
バンコクでタクシーの窓から身を乗り出すシーンを撮影中、スタントマンが他の車に頭をぶつけ、しばらく昏睡状態だったが復帰した[297]。言語障害や発作の後遺症が残った。
ハリーが爆発で空中に飛ばされるシーンを撮るため、ダニエル・ラドクリフのスタントダブルのデヴィッド・ホームズをワイヤーで引っ張り上げた。しかし勢いがありすぎたため壁に激突して首の骨を折り、下半身不随となった。
怒鳴り散らす演技をするレオナルド・ディカプリオがテーブルを叩く際にコップを割ってしまい、手を血まみれにしながら迫真の演技を続けた[298]。映画でコップの破片を抜き取る仕草を見ることが出来る。
このアドリブを生かそうと急きょケリー・ワシントンの顔に血を塗りたくるシーンを追加したが、これは小道具の血である[299]
照明装置が倒れてクリスティン・チェノウェスがコンクリートの床に頭をぶつけ、頭蓋骨、鼻骨、肋骨を折り、脊椎の損傷、歯を折るなどの重傷を負った[300]
ブルガリアのダム湖で行われたインフレータブル式桟橋が爆発するシーンの撮影で、スタントマンのクン・リュウ(26)が死亡した。もう1名のスタントマンは重体だったが一命をとりとめた[301]
  • ナイトロ・サーカス:ザ・ムービー3D Nitro Circus: The Movie (2012)
MTBのスタントに失敗したジム・デシャンプが脊椎骨折と重度の頭部外傷を負った[302]
  • Deep Sea Chrange (2012 ドキュメンタリー映画)
ヘリコプターが離陸直後に墜落し、撮影監督のマイク・ディグリー(60)とテレビ脚本家兼プロデューサーのアンドリュー・ライト(52)が死亡した[303]
ジョセフ・ゴードン=レヴィットの自転車の走行シーンを撮影中、タクシーに追突し右腕でリアウィンドウを割った。31針の大怪我をしたものの本人は平然とした様子だった[304]
  • ポセイドン・レックス Poseidon Rex (2013)
コリン・ネメックが沿岸警備隊のボートで撮影現場へ向かう途中、水没している艀(はしけ)に船が激突し、右大腿骨を複雑骨折し大量の出血をした[305]
  • Dangerous Flight(2013 ドキュメンタリー)
監督兼カメラマンのジョン・ドリフトミア(30)と自然保護活動家兼パイロットのアンソニー・キング博士が乗る軽飛行機がケニア山に墜落し死亡した[306]
セットの解体中にシザーリフトが倒れ、リフトを操作していたスタッフが死亡した[307]
カリフォルニア州アクトンでベル206ヘリコプターが墜落し、司会(元レンジャー隊員)のマイケル・ドナテッリ(45)、カメラマンのダレン・ライドストロム(45)、操縦士のデビッド・ギブス(59)が死亡した。この操縦士は2度も免許停止された過去があり、この日は飛行許可を得ずに視界が悪い深夜3時半に飛行していた[308]
  • マッド・ナース NURSE 3D (2013) 
スタントドライバーが運転する撮影用の救急車にパス・デ・ラ・ウエルタが跳ねられた。尾骨骨折と脊椎骨折を負い、20回以上の手術を施した[309]
ニューオーリンズにあるセットを解体作業中にシザーリフトが転倒し、作業していたマイク・フーバーが死亡した[310]
  • Koh-Lanta(2013 フランスのリアリティ番組)
カンボジアのランタ島でサバイバルを競う撮影の初日に、参加者のジェラール・バビン(25)が海岸で倒れた。番組の医師は脱水症状と診断し村の診療所に搬送したが、その後けいれんを起こし死亡した。
医師のティエリー・コスタ(38)が患者を放置したと報道され、数日後、コスタはネット上での誹謗中傷を苦に自殺した[311]
撮影スタッフのマイケル・ブリッジャー(48)が深さ7.3メートルの水槽で死んでいた。潜水具を付けて清掃中に心臓発作を起こしたと見られる[312]
水槽の脱出シーンを撮影中、アイラ・フィッシャーの足かせが格子に引っかかって本当に外れなくなった。3分ほどもがき続けてようやく自力で脱出したが、周囲は彼女が演技をしていると思っていた[313]
ジェイミー・アレクサンダーが控え室のトレーラーハウスの階段で滑って背中を打った。翌朝右手と右足の感覚がないので精密検査すると、胸椎椎間板ヘルニア、椎骨11個欠損、左肩脱臼、右側菱形筋断裂を負っていた。1週間の入院と1か月間のリハビリの後に復帰した[314]
戦闘シーンのリハーサル中、スタントマンが誤って肩を銃剣で刺され緊急搬送された[315]
ジェイク・ジレンホールは演技に没頭するあまりキャビネットの鏡を叩き割り、両手を46針縫った[316]
ジョージア州サバンナの鉄道高架橋で、線路上に病院用ベッドを置いて夢のシーンを撮影していたところ貨物列車が接近してきた。皆パニックになりながら線路脇に避難したが、線路に取り残されたベッドが列車に接触し、セカンドカメラアシスタントのサラ・ジョーンズ(27)を先頭車両に引き摺り込んだ。彼女は即死、両足が切断され頭は斧で割られたようだったという。他6名のスタッフも飛び散った機材が当たるなどして負傷した[317][318]
監督のランドール・ミラーは懲役2年の実刑判決を受けた[319]
ジェイソン・ステイサムが3トンの平床トラックを試乗したが、桟橋の端で停まり切れず転落した。トラックは水深18mの海底にまっすぐ沈んで行ったが、元水泳選手のステイサムは冷静に窓を開け脱出した[320]
オーストリアの雪山でカメラカーのランドローバーがスリップしてスタッフ2名を跳ねた。セカンドユニットの助監督テリー・マッデンが足を挟まれ複数箇所骨折した[321]
  • Dropped (2015年 フランスのリアリティ番組)
アルゼンチンの山中でサバイバル番組を撮るため、著名な元アスリート3名と医師1名の4名ずつを乗せた2機のヘリコプターが北西部の峡谷に向けて飛び立った。ところが離陸して2分後に接触して2機とも墜落し、アルゼンチン人のパイロット2名を含む10人全員が死亡した[322]
  • コールド・アンド・ファイヤー 凍土を覆う戦火 1864(2015 デンマークのミニシリーズ) 
1860年代風のウールの防寒コートを着ていたエキストラのうち18人が熱中症で倒れた[323]。撮影が行われた2013年6月、ロケ地のプラハを熱波が襲い気温43℃に達した[324]
ミレニアム・ファルコン号の油圧式の昇降ゲートにハリソン・フォードが足を挟まれ、足首を骨折し裂傷を負った。事故後の調査で大人2人を死なせるほどの重さがあることが判明した[325]
水中のシーンを撮る際、ダニー・デヴィートの体の浮力が強かったため重りを付けたのだが、自力で浮上出来なくなった。溺れそうになっているところを非常時用に待機していたダイバーが救助した[326]
台湾のCMPCスタジオにある古い木造建築を使用するため、地元の建設会社に補強工事を依頼した。しかし工事中に建物が倒壊し作業員1名が下敷きになり死亡、2名が頭部打撲や足の骨折などの重傷を負った[327]
  • Masti Gudi (2016)
バンガロール近郊のティッパゴンダナハリ貯水池で、俳優兼スタントマンのドゥニヤ・ヴィジェイ、アニル・クマール、ラガヴァ・ウダイの3名が18m上空のヘリコプターから飛び降りた。ヴィジェイは救命胴衣を着ており地元の漁師に救助されたが、あとの2人に救命胴衣はなく溺れ死んだ[328]
救助用モーターボートのエンジンが始動せず救助が遅れたうえ、ダイバーも用意されていなかった。2人は撮影直前に「泳げない」と話していたという[329]
スタントマンが地面に横たわり死体のふりをして横たわっていたところ、トム・サイズモアが運転するキャデラック・エスカレードに巻き込まれた。スタントマンは腕を骨折し額を100針縫う重傷を負った[330]
香港のランタオ島沖のサニーベイで小型船(サンパン)が転覆し、撮影監督のチャン・クォクホン(51)が溺死した。他7人のスタッフは自力で岸に泳ぎ着いた[331]
コロンビアで撮影用の飛行機が墜落し、ハリウッド出身のパイロット、アラン・パーウィン(51)とコロンビア出身のカルロス・ベル(58)が死亡し、アメリカ人のパイロットのジミー・リー・ガーランド(55)は救出されたが全身麻痺となった[332]
スイスのヒルクライムイベントにリチャード・ハモンドが電動スーパーカーのリマックで挑戦するが、カーブを曲がり切れず草むらに突っ込んだ。車は何度も回転し大破したものの膝の骨折だけで済んだ[333]
ハマーH1をターンテーブル上で回転させていたところ車が滑り落ち、撮影スタッフのリカルド・コーネリアスが押し潰されて死亡した[334]
その数日前にはミラ・ジョヴォヴィッチのスタントダブルのオリビア・ジャクソンがオートバイで走行シーンを撮影中、直前で上がるはずのカメラアームが上がらず激突し、脳損傷、首の動脈切断、骨折左腕、鎖骨や肋骨の骨折などの重傷を負った[335]
ロードバイクレースを撮影中、主演の滝川英治の自転車が時速40kmで転倒し頚髄を損傷した[336]
ブダペストのオリゴスタジオで解体中のセットが崩れ、下にいたブダペスト出身の建設作業員(28)が死亡した[337]
アイスランドのミーヴァトンで撮影中、プラスチック製の氷山のモックアップが強風に煽られパドックに転がり込み2頭の馬に直撃した。ジュピターという馬が安楽死させられた[338]
モロッコでの撮影中、ドミニク・パーセルの頭に鉄の棒が落下し鼻骨の骨折と頭部を120針、左肘を20針縫う大怪我をした[339]
スタントマンのジョン・バーネッカー(33)が高さ7mのバルコニーから転落するシーンで、エアバッグに飛び降りるはずがコンクリートの地面に落ちて頭を打ち、翌日死亡した[340]
番組スタッフがオマハ警察に同行してレストラン強盗の様子を収録中、警官が撃った銃弾が音響技師のブライス・ディオン(38)に当たり死亡した[341]
  • ゴーストランドの惨劇 Incident in a Ghostland(2018)
女優のテイラー・ヒクソンがガラスドアを激しく叩くシーンでガラスが割れ、飛び散った破片で左頬や手足に70針縫う裂傷を負った。撮影前に危険だと訴えたにも関わらず、監督とプロデューサーは聞き入れなかった[342]
トム・クルーズがワイヤーで吊られて屋上から屋上にジャンプするスタントをしたが、右足を壁に強く当ててしまい右足首を骨折した[343]
  • ブラック・アース・ライジング Black Earth Rising(2018)
スロープに乗り上げ横転する予定のランドローバーが速度超過のためジャンプしてしまいカメラマンに突っ込んだ。カメラマンのマーク・ミルサム(54)が死亡、隣にいたポール・ケンプが負傷した[344]。車のスピードメーターが故障しており、また車の進行方向に人を立たせないルールを守っていなかった。
女性スタントマンのジョイ・ハリスがバイクのコントロールを失いガラス窓を突き破って死亡した。ヘルメットを着用していなかった[345]
走行中の車からディラン・オブライエンが転落し、後続のオートバイに巻き込まれた。脳震盪および頬骨や眼窩など顔の半分近くを骨折した[346]。原因はハーネスの取付不良によるもので、撮影前に危険だと言ったが聞き入れてもらえなかったという[347]
ゲスト出演のロンダ・ラウジーがボートに乗っているとき、手をついた場所にドアが落下し中指を骨折した。が、すぐに現場に復帰した[348]
  • 1941 モスクワ攻防戦80年目の真実 The Last Frontier 露:Подольские курсанты(2019)
モスクワ郊外で戦争映画を撮影中、ロシア人スタントマンのオレグ・シルキン(31)がLT-38戦車の履帯(キャタピラ)に踏み潰され死亡した[349]。彼の3m手前で停車するはずだったが、旧式の戦車の操縦に慣れていない操縦士がペダル操作を誤った[350]
ロサンゼルス港でケーブルで車を引っ張って横転させるシーンを撮影中、ひっくり返った車がコンテナに激突し撮影陣がいるところに倒れた。プロデューサーのブランドン・ソニエが右足膝下を切断する重傷、同じくプロデューサーのブランドン・マーゴリスが怪我をした[351]
  • タイタンズ Titans (2019 テレビドラマ)
車を横転させる爆発物のテストを行なった際、吹き飛んだ破片が特殊効果スタッフのウォーレン・アップルビーの頭を直撃し死亡した[352]
  • The Story of Taiwan(2019年 ドキュメンタリー)
花蓮県豊浜郷の山岳地帯を空撮していたヘリコプターが墜落し、監督のチー・ポーリン(52)、助手のチェン・クアンチ(25)、パイロットのチャン・チクアンの3名が死亡した[353]
ペンシルベニア州マウントレバノンで、撮影の合間に2階のバルコニーで休憩していたサウンドミキサーのジェームズ・エムズウィラーが心臓発作を起こして転落し、1時間後に病院で亡くなった[354]
  • Chase Me(2019 中国のリアリティ番組)
俳優・モデルのゴッドフリー・ガオがスポーツエンタテインメント番組の収録中に突然倒れた。病院に搬送されたが3時間後に死亡が確認された[355]
  • ザ・ダート: モトリー・クルー自伝 The Dirt(2019)
セットの解体作業中、作業員のルイス・ディヴィンチェンティが持っていた鉄パイプが電線に触れ感電した。体の50%以上にⅡ度およびⅢ度の火傷を負い、右足を切断した[356]
ニューヨークのハーレム地区にある1920年代の建物で火災が発生し、消防士のマイケル・デヴィッドソン(37)が地下室で意識不明になりその日のうちに亡くなった。映画撮影のために内部が改装されており、材料から有害ガスが発生したと見られる[357]
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2020年代

バンクーバーにある高架橋下で撮影していたところ、テレハンドラーのブームがプロデューサーアシスタントのアマンダ・スミス(30)の頭に激突し、下半身不随となった[358]
  • Geechee(未定) 
2020年8月にドミニカ共和国で撮影を開始したが、麻薬取締部隊(DNCD)が撮影スタッフの車列を銃撃しスタッフ1名が負傷した。製作は無期限で中断した[359]
  • Rust (未定)
2021年10月、アレック・ボールドウィンがリハーサル中に実弾1発を発射し撮影監督のハリーナ・ハッチンス(42)が死亡、監督のジョエル・ソウザが負傷した[360]。実弾を装填した銃を撮影現場に持ち込んだとして銃器担当者が有罪となった[361]
ヴィン・ディーゼルのスタントダブルを務めるジョー・ワッツがバルコニーから飛び降りるスタントを行なった際、ワイヤーが接続されておらず8m下のコンクリート床に落下した。彼は頭蓋骨骨折と脳障害を負い後遺症が残った[362]
  • Love You Rachchu(2021 インド映画)
インド・カルナータカ州のココナツ農園で格闘シーンを撮影中、クレーンで吊り下げられた状態のスタントマンのヴィヴェック(35)が高圧線に接触し感電死した[363]
ダニエル・クレイグがジャマイカでの撮影中に足首を捻挫し簡単な手術を受けた。
ロンドンのパインウッドスタジオでは火炎を発生させるテストで大きな爆発が起き、外壁や屋根の一部が吹き飛んだ。屋外にいたスタッフ1名に外壁材が当たり軽傷を負った[364]
  • Street Outlaws:Fastest in America(2022 リアリティ番組)
番組内のドラッグレースで日産240Zがコントロールを失って横転炎上し、ドライバーのライアン・フェローズ(41)が死亡した[365]
ビスケットリグ[366](撮影用の台車)に載せたオートバイにレティーシャ・ライトが跨って走行中の演技をしていたところ、リグが中央分離帯に接触してライトが跨ったまま横転し[367]、ライトは肩の骨折と脳震盪を起こした。この事故がトラウマになり、2ヶ月間実家に籠りセラピーを受けた。
  • トップ・ギア Top Gear(2022 イギリスの車番組) 
司会のフレディ・フリントフがロータス・スーパー3で横転事故を起こし、顔面と肋骨を骨折する重傷を負った。時速35キロ程度だったがヘルメットを着用していなかった[368]
  • Ballistic High-Speed(2023 Youtubeの科学番組) 
元軍人のアダム・ノウルズがRPGを発射しようとしたところ肩で暴発した。上半身の10%にⅢ度の火傷、顎と頭蓋骨を骨折、顔と胸に裂傷、体に破片が刺さった[369]
朝日放送スタジオで料理人が競う番組を収録中、30代のシェフが床の開口部から2m転落し胸椎破裂骨折の重傷を負った。床の一部が降りて敗者が退く仕組みになっていた[370]
  • Indian 2 Indian 2(2024 インド映画)
照明器具を吊っていたクレーン車が横転し、助監督のクリシュナ、美術監督のチャンドラン、制作アシスタントのマドゥスダン・ラオの3名が押し潰されて死亡、周囲にいた10名が負傷した[371]
アクションシーンの撮影時、アミターブ・バッチャンの肋軟骨が破れ右側の胸郭の肉離れを起こした[372]
またプラバースが足首を捻挫し日本プレミアのための来日を断念した[373]
迫撃砲の爆発を演出するための火薬が誤爆し、 近くにいた5名が耳鳴りなどの症状を訴えた、診断の結果、1名が左耳の鼓膜の一部を損傷していた[374]
  • ワンダーマン Wonderman(2025 ミニシリーズ)
ロサンゼルスのラドフォードスタジオにある木製のキャットウォークが崩落し、照明ケーブルの準備をしていJ.C.オソリオ(41)が13mの高さからキャットウォークごと転落して即死した[375]
BMW X5に体当たりした現金輸送車が道路脇に逸れて横転した。車内にいた8名のうち2名が後部ドアから放り出され重傷を負った[376]
  • VIVANT (2025 TBSのテレビドラマ)  
アゼルバイジャン共和国の撮影現場に仮設トイレを運ぶトラックが山間部で転落事故を起こし、地元の52歳の運転手が死亡、48歳の助手が腕を骨折した[377]

脚注

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