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波佐見町
長崎県東彼杵郡の町 ウィキペディアから
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波佐見町(はさみちょう)は、長崎県のほぼ中央、東彼杵郡北部の内陸部に位置する町。長崎県内で海に面していない唯一の自治体である[1]。江戸時代前期からの陶磁器生産地で、波佐見焼が知られる。



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地理
長崎県本土の中央部にあり、佐世保市中心部からは東に約20km、長崎市から北へ約65kmの距離に位置する。東西10.5km、南北7.0km、周囲33.0kmを町域とし、総面積は56.0km2である[1]。西は佐世保市、南は川棚町に隣接する一方、東は佐賀県武雄市と嬉野市、北は佐賀県有田町と県境で接している[1]。
2005年4月1日以降、長崎県内で唯一、海に面していない自治体である[2]。その為、長崎県のお盆の行事である精霊流しの風習がない。
- 山:幕の頭(原明岳)、一の宮、田別当、陣の辻(神六山)、二ツ岳、鴻ノ巣山、大平岳
- 河川:川棚川、波佐見川、村木川、野々川川、皿山川
- 溜池:根比池、猪狩池、大堤
隣接市町村
- 長崎県
- 佐賀県
地域
人口
![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
波佐見町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 波佐見町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 波佐見町
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
波佐見町(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
地名
郷を行政区域とする。大字は設置していない。正式な住所表記として用いられる20郷のほかに、自治会単位として用いられる22郷がある。一部を除き両者は一致するが、住所表記上の長野郷・中山郷で相違がある。
- 井石郷(いせきごう)
- 鬼木郷(おにぎごう)
- 折敷瀬郷(おりしきせごう)
- 金屋郷(かなやごう)
- 小樽郷(こだるごう)
- 宿郷(しゅくごう)
- 中尾郷(なかおごう)
- 永尾郷(ながおごう)
- 野々川郷(ののかわごう)
- 三股郷(みつのまたごう)
- 村木郷(むらぎごう)
- 湯無田郷(ゆむたごう)
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歴史

近現代
昭和
平成
- 1999年(平成11年)7月15日 - 大阪府枚方市と市民交流都市提携。
- 2001年(平成13年)4月 - 佐世保市より波佐見町に合併協議の呼びかけが行われた[6]。
- 2002年(平成14年)
- 3月 - 東彼杵郡任意合併協議会が設置される。
- 8月~9月 - 大村市と東彼杵町との合併案を大村市が可決し、東彼杵町が否決。東彼杵郡3町での合併案が、該当3町(東彼杵町と川棚町、波佐見町)で可決。
- 2004年(平成16年)
- 3月 - 川棚町が合併協議会の離脱を表明。合併協議会は休止状態になる。
- 7月 - 川棚町が合併協議会に復帰。合併協議会を再開。
- 2005年(平成17年)3月 - 3町での合併を断念。協議会を解散。
- 2008年(平成20年)4月 - 佐世保市より合併の提案・打診があったが、拒否。
- 2009年(平成21年)
- 3月 - 東彼杵郡合併協議会が住民発議により再び設置。1972年(昭和47年)より加盟していた佐世保地域広域市町村圏組合が解散。
- 6月 - 川棚町と波佐見町が協議会解散を提案、合併が白紙に。
- 8月 - 協議会解散が川棚町、波佐見町で可決。東彼杵町で否決。このように3町で合意にいたらず、協議会は休止状態となったが、実質的な解散となった。
- 2010年(平成22年)10月20日 - 大韓民国全羅南道康津郡と友好・交流都市を締結。
- 2019年(平成31年)1月 - 西九州させぼ広域都市圏に参加。[8]
- 2024年(令和6年)1月4日 - 町役場新庁舎の開庁式を挙行[9]。
- 新庁舎完成により、波佐見町総合文化会館(ウェイブホール)内にあった波佐見町教育委員会事務局は新庁舎1階に移転。
行政区域の変遷
行政
要約
視点
町政
町長
- 現職 - 前川芳徳(2022年9月~、1期目)
町議会
- 波佐見町議会 定数12
組織
庁舎
- 波佐見町役場(本庁)
- 所在地 - 宿郷660 北緯33度8分16.4秒 東経129度53分43.9秒
- 波佐見町総合文化会館(ウェイブホール)
- 所在地 - 折敷瀬郷2064 北緯33度8分24.1秒 東経129度53分54.9秒
- 2024年(令和6年)の新庁舎開庁まで、教育委員会事務局が置かれていた。
消防
- 佐世保市消防局東消防署(佐世保市広田1-16-19)
- 波佐見出張所(波佐見町宿郷338-3)
ごみ処理
- 東彼地区保健福祉組合(東彼杵町・川棚町・波佐見町)
- 事務局(東彼杵町蔵本郷95-1)
- 東彼地区清掃工場(ごみ処理場、川棚町白石郷282)
- 東彼地区環境センター(し尿処理場、東彼杵町蔵本郷95-1)
姉妹都市・提携都市
- 国内
枚方市(大阪府)
- 1999年(平成11年)7月15日市民交流都市提携
- 国外
県政
県議会
- 長崎県議会 東彼杵郡(東彼杵町・川棚町・波佐見町と合わせて)選挙区 定数1
県の出先機関
部によって所管が異なる。
警察
医療
- 公立の医療施設はない。
- 波佐見病院他
国政
衆議院
- 任期 : 2017年(平成29年)10月22日 - 2021年(令和3年)10月21日(「第48回衆議院議員総選挙」参照)
国の出先機関
- 町内にはない。
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産業

波佐見焼の産地として知られる。隣接する有田町も磁器(有田焼)の産地として有名であるが、この波佐見焼は有田焼とは別のものである。有田、波佐見などの肥前磁器は、近世には伊万里港から積み出されたため、「伊万里焼」と呼ばれていた。2021年現在、全国の一般家庭で使われている日用食器の約13%は波佐見町で生産されている[1]。町内には陶磁器に関する約400の事業所があり、町内の約2,000人が窯業関係の仕事にたずさわっている[1]。
また、農業の近代化にも力をいれ、県営圃場整備、農村総合整備モデル事業などの土地改良事業を実施。水田面積650haのうち約83%の区画整理が完了。大型農機による作業とライスセンターを結んだ米麦一貫作業体制が確立されている。これによって生じる農家の余剰労働力は、地場産業である陶磁器関連産業への就労と結びつき、農工一体となって発展を続けている。
主な企業
- 波佐見工業団地内にデジタルカメラ製造工場を立地。2010年3月操業開始。
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金融
- 銀行
- 十八親和銀行波佐見支店(波佐見中央支店が店舗内営業)
- 郵便局(ゆうちょ銀行)
- 農業協同組合(JAバンク)
- 長崎県央農業協同組合(JAながさき県央)- 波佐見支店[12]
- 他にも育苗センターや、ライスセンター、農機具整備工場、給油所、自動車センター等を運営している。
教育
学校
- 高等学校
- 中学校
- 小学校
認定こども園
私立(運営者は社会福祉法人)
- 光輪はさみこども園
- アナンダこども園
保育所
- 私立(運営者は社会福祉法人)
- 鴻ノ巣保育園(こうのす、長野郷)
- 蓮池保育園(はすいけ、宿郷)
- 白毫保育園 (びゃくごう、折敷瀬郷)
- とどろき保育園(とどろき、金屋郷)※アナンダ幼稚園 と合併し アナンダこども園 乳児部 に名称変更
交通
航空
最寄り空港は長崎空港または佐賀空港であるが、いずれも波佐見町から直通する公共交通機関はない。なお福岡空港に関しては、町内の波佐見有田バスストップに停車する高速バス「させぼ号」の福岡空港経由便を利用することで行くことが可能。
鉄道
町内を経由する鉄道路線はない。町役場からの最寄り駅は九州旅客鉄道(JR九州)佐世保線・松浦鉄道西九州線の有田駅で、他に佐世保線三河内駅、大村線川棚駅が町内各地からの最寄り駅となる。町役場から三河内駅・川棚駅へそれぞれ路線バス(西肥バス)が通っている。
道路
自動車専用道路
- 西九州自動車道(国道497号)
県道
- 主要地方道
一般路線バス
西肥バス
西肥自動車(西肥バス)は佐世保市と佐賀県嬉野市を波佐見町経由で結ぶ路線を運行しているほか、町内にある波佐見高校への通学路線もある。
かわたな・はさみタウンバス
波佐見町と川棚町中心部を結ぶ路線で、2025年4月1日より従来の西肥バスの代替として運行開始した。概ね西肥バスの路線を踏襲するが新たに「波佐見役場」バス停が設置された。運行は自家用有償旅客運送(白ナンバー)方式。
- 内海 - 波佐見役場前 - 川棚バスセンター
※波佐見役場前 - 川棚間のみ運行する便があるほか、朝夕には川棚町内の医療施設・高等学校の利用者の便を図り川棚バスセンター以西に運行する便がある
高速バス
波佐見有田インターチェンジに併設のバス停留所に以下の2路線が停車する。
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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

著名な出身者
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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