トップQs
タイムライン
チャット
視点
黒の召喚士
日本のライトノベルシリーズ ウィキペディアから
Remove ads
『黒の召喚士』(くろのしょうかんし)は、迷井豆腐の日本のライトノベル。2014年10月6日より小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されていた『古今東西召喚士』という名の作品で、2015年5月16日に『黒の召喚士 〜戦闘狂の成り上がり〜』にタイトルが変更になった。2016年6月25日からオーバーラップ文庫(オーバーラップ)より書籍化刊行されている[3]。2024年10月時点で電子版を含めたシリーズ累計部数は270万部を記録している[4]。
Remove ads
メディアミックスとして、2018年からオーバーラップのウェブコミック配信サイト『コミックガルド』にて天羽銀によるコミカライズ版が連載中で[5]、コミック配信アプリ『コミックガルド+』の提供開始後は最新話はこちらで配信となった。また2022年にはテレビアニメ化が発表された[3][2]。
Remove ads
あらすじ
見知らぬ場所で目を覚ました男には、ここがどこなのか、自分が誰なのか、全く記憶がなかった。突然、テレビゲームのメニュー画面のような物が現れ、自分は前世で死んだ時に異世界へ転生する権利を得て、前世の記憶すべてと引き換えにレアスキルを獲得し、“召喚士ケルヴィン"として転生をしたことを知る。しかも、この異世界の女神・メルフィーナまで配下に従えていることにも驚愕する。
そうして、始まった冒険者ライフ。ケルヴィンの前に次々に立ちはだかる強敵と魔境を前に、ケルヴィンは自然と笑みがこぼれる。彼はまさに戦闘(バトル)ジャンキーだった。黒のローブを身に纏った重度のバトルジャンキーが、仲間と共に“英雄"へと成り上がる爽快バトルストーリーが始まる。
登場人物
要約
視点
声の項はテレビアニメ版の声優。
ケルヴィン邸
- ケルヴィン
- 声 - 内山昂輝[6]
- 本作の主人公[7]。地球生まれの日本育ち[8]。23歳[9]。職業は召喚士[10]。
- 記憶喪失の状態で森で目覚めており[11]、転生前の記憶は消されることを転生前のケルヴィンは了承していた[12]。
- 神の手違いによる事故で死んでしまい[13]、転生させてもらう時に、自分自身の記憶を対価にスキルポイントを増やしてもらった[14][注 1]。
- 記憶・知識が消去された影響で、転生前に習得したスキルの知識も消えている。転生ボーナスとして、転生後の現代の知識と、多少のお金を女神メルフィーナによって与えられている。
- 同じエピソード記憶でも、「自分の生い立ち」「記憶を対価にしたこと」「女神に恋をしたこと」は忘れているのに対し「某有名ゲームのイメージ」「日本人に風呂なし生活はきついぞ」など覚えているものがある点について矛盾が発生している。
- この矛盾に関しては転生したことや記憶を対価にしたことは女神メルフィーナが口頭で伝えたことであり、テレビアニメ版では思い出も対価にしているため、意図的に偽りの記憶を植え付けている可能性が高い。
- エフィル
- 声 - 石見舞菜香[6]
- 本作のヒロインの一人。ハーフエルフの女性[16]。腰まで届く金髪[17]にエメラルドのようなグリーンの瞳[18]。16歳[19]。
- 元奴隷であり、物心ついたときにはすでに奴隷で、両親の顔もわからず、生まれてすぐに売られている[20]。料理上手で優しい性格。
- 火竜王の呪いをかかっていたが、メルフィーナのアドバイスを受けて、魔法による解呪によってケルヴィンに助けられる[21]。
- ケルヴィン邸ではメイド長を務める。
- メル / メルフィーナ
- 声 - 上田麗奈[6]
- 本作のヒロインの一人。神[22]であり転生を司っている。1276歳[23]。ケルヴィンの一人目の配下。
- 元々は神に仕える天使だったが、功績が認められたことで転生の女神になった[24]。容姿は転生前のケルヴィンから一目惚れされて告白されるほど[25]。
- 転生の女神になってから、数百年経っており、少しこの仕事に飽きてきたため転生前のケルヴィンの案に乗り、下界に降りることにした[26]。数十年は仕事を休んでいなかったため、本人も乗り気。
- 当初はケルヴィンのMPが足りなかったため、実体化できなかった[27]。
- 神聖なオーラを漂わせているが大食漢。下界ではメル(体は擬態)を名乗っている。
- セラ
- 声 - 鈴木みのり[6]
- 本作のヒロインの一人。先代魔王の娘の女悪魔。魚釣りが得意。
- クロト
- 声 - 蘭笛[6]
- ケルヴィンが初めて使役したスライム。分裂し、個体別に戦闘力を振り分けることができる。
- ジェラール
- 声 - 秋元羊介[6]
- ケルヴィンが使役する漆黒の騎士の亡霊。元はとある王国の老将軍。実は実体化もできるのだが、決して鎧を脱ぎたがらない。
- リオン
- 声 - 宮本侑芽[6]
- 本作のヒロインの一人。ケルヴィンと同じく日本出身の転生者。本名は佐伯理桜(さえき りお)で、前世では一人っ子で寝たきりの重い病を患っていた。ケルヴィンの勇者召喚によって召喚された勇者で、人前ではケルヴィンの妹にしている。基本的に常識人だが、転生前に読んだ漫画やライトノベルの偏った情報を信じている[28]。
- アレックス
- 声 - 森嶋秀太
- ケルヴィンが使役するシャドーウルフ。黒い毛並みはリオンが毎日、水浴びとブラッシングをしている。リオン(勇者)の相棒として平時、戦闘時共に行動している。
- エリィ
- 声 - 佐々木未来
- トラージで、盗賊団・黒風に娘共々奴隷として捕まっていた女性。ケルヴィン邸のメイド募集に娘のリュカと共に応募する。親子共々戦闘に加わらないが、屋敷の警備を任せられる程度にケルヴィンの経験値共有化で娘と一緒にスキルを伸ばしている。
- リュカ
- 声 - 長縄まりあ
- エリィの娘。母と共に志願しメイドとして働きはじめる。
静謐街パーズ
水国トラージ
神皇国デラミス
軍国トライセン
- ゼル・トライセン
- 声 - 斧アツシ[30]
- トライセン国王。ひげを生やしている。
- アズグラッド・トライセン
- 声 - 古川慎[30]
- トライセン第1王子。竜騎兵団将軍。
- シュトラ・トライセン
- 声 - 菱川花菜[30]
- トライセンの姫。暗部将軍。白い花弁の髪飾りをつけている。
- ダン・ダルバ
- 声 - 楠見尚己
- 鉄鋼騎士団将軍。古くからトライセンに仕える老騎士。
- トリスタン・ファーゼ
- 声 - 石田彰[30]
- 混成魔獣団将軍。眼鏡をかけている。名門ファーゼ家の当主。クライヴがケルヴィンに敗北した後、魔法騎士団将軍を兼任する。
- クライヴ・テラーゼ
- 声 - 蒼井翔太[30]
- 魔法騎士団将軍。転生者。長い髪で女性的な容姿。固有スキル『魅了眼』を使う。エフィルを一目で気に入り魅了で奴隷にしようと企んだ。ケルヴィン敗北後、トリスタンに戦死扱いされ拷問に近い実験台の末路を迎える。
- タブラ
- 声 - 白石稔
- トライセン第3王子。シュトラの同母兄だが、全く似ていない。
獣国ガウン
その他
- ビクトール
- 声 - 飛田展男
- D級ダンジョン・隠者の潜窟にいたアークデーモン。先代魔王に使える娘セラのお世話役で、セラの身を守るために潜窟で身を隠しセラの存在を隠していた。
Remove ads
作風・制作背景
『小説家になろう』の作品を読み耽っていた迷井は次第に自身も執筆したいという思いに駆られ、「王道路線」のみを決めてそれ以外はプロットも考えないまま執筆をスタートさせた。その後同サイトのランキングに掲載、書籍化への打診を受けて、最終的に本作が刊行されるに至った[31]。
元々タイトルは『古今東西召喚士』だったが、読者からは「タイトルで損している」と言われるほど受けが悪かったため、現在のタイトルに変更した。するとその翌日、翌々日には同サイトのランキングに本作の名前が挙がるようになったという[32]。
迷井は「主人公がバトルジャンキー」という作品が希少であり、その点が他作品と差別化させることができたと述べている。また、主人公の味方も主人公に匹敵するレベルの強さのためバトルシーンが長くなっており、その点に関しては申し訳なさを感じているという[31]。
既刊一覧
小説
- 迷井豆腐(著)・黒銀 (DIGS)(イラスト)・ダイエクスト(イラスト、7巻以降)、オーバーラップ〈オーバーラップ文庫〉、既刊21巻(2024年12月25日現在)
- 『黒の召喚士1 封印されし悪魔』、2016年6月25日初版第一刷発行(同日発売[33])、ISBN 978-4-86554-117-5
- 『黒の召喚士2 偽りの英雄』、2016年9月25日初版第一刷発行(同日発売[34])、ISBN 978-4-86554-157-1
- 『黒の召喚士3 魔獣の軍勢』、2017年1月25日初版第一刷発行(同日発売[35])、ISBN 978-4-86554-192-2
- 『黒の召喚士4 無垢なる氷姫』、2017年5月25日初版第一刷発行(同日発売[36])、ISBN 978-4-86554-217-2
- 『黒の召喚士5 目覚めし魔王』、2017年8月25日初版第一刷発行(同日発売[37])、ISBN 978-4-86554-251-6
- 『黒の召喚士6 紅の乙女』、2018年1月25日初版第一刷発行(同日発売[38])、ISBN 978-4-86554-307-0
- 『黒の召喚士7 蠢く闇』、2018年6月25日初版第一刷発行(同日発売[39])、ISBN 978-4-86554-370-4
- 『黒の召喚士8 神の国に座する皇』、2018年12月25日初版第一刷発行(同日発売[40])、ISBN 978-4-86554-416-9
- 『黒の召喚士9 真なる英雄』、2019年4月25日初版第一刷発行(同日発売[41])、ISBN 978-4-86554-480-0
- 『黒の召喚士10 女帝の帰還』、2019年8月25日初版第一刷発行(同日発売[42])、ISBN 978-4-86554-534-0
- 『黒の召喚士11 角笛響く深淵』、2020年2月25日初版第一刷発行(同日発売[43])、ISBN 978-4-86554-613-2
- 『黒の召喚士12 天穿の黒』、2020年5月25日初版第一刷発行(同日発売[44])、ISBN 978-4-86554-662-0
- 『黒の召喚士13 竜王の加護』、2020年10月25日初版第一刷発行(同日発売[45])、ISBN 978-4-86554-762-7
- 『黒の召喚士14 転生神の召喚』、2021年3月25日初版第一刷発行(同日発売[46])、ISBN 978-4-86554-868-6
- 『黒の召喚士15 戦闘狂の成り上がり』、2021年8月25日初版第一刷発行(同日発売[47])、ISBN 978-4-86554-977-5
- 『黒の召喚士16 迷宮国の冒険者』、2022年2月25日初版第一刷発行(同日発売[48])、ISBN 978-4-8240-0110-8
- 『黒の召喚士17 学園戦線』、2022年6月25日初版第一刷発行(同日発売[49])、ISBN 978-4-8240-0211-2
- 『黒の召喚士18 歪なる愛』、2022年9月25日初版第一刷発行(同日発売[50])、ISBN 978-4-8240-0294-5
- 『黒の召喚士19 権能侵攻』、2023年4月25日初版第一刷発行(同日発売[51])、ISBN 978-4-8240-0468-0
- 『黒の召喚士20 交わる双鬼』、2023年12月25日初版第一刷発行(同日発売[52])、ISBN 978-4-8240-0684-4
- 『黒の召喚士21 黒鉄の吸血姫』、2024年12月25日初版第一刷発行(同日発売[53])、ISBN 978-4-8240-1027-8
漫画
- 迷井豆腐(原作)・黒銀 (DIGS)(キャラクター原案)・天羽銀(作画) 『黒の召喚士』 オーバーラップ〈ガルドコミックス〉、既刊21巻(2025年2月25日現在)
- 2018年6月25日初版第1刷発行(同日発売[54])、ISBN 978-4-86554-366-7
- 2018年11月25日初版第1刷発行(同日発売[55])、ISBN 978-4-86554-419-0
- 2019年4月25日初版第1刷発行(同日発売[56])、ISBN 978-4-86554-485-5
- 2019年8月25日初版第1刷発行(同日発売[57])、ISBN 978-4-86554-539-5
- 2019年11月25日初版第1刷発行(同日発売[58])、ISBN 978-4-86554-579-1
- 2020年3月25日初版第1刷発行(同日発売[59])、ISBN 978-4-86554-631-6
- 2020年7月25日初版第1刷発行(同日発売[60])、ISBN 978-4-86554-710-8
- 2020年12月25日初版第1刷発行(同日発売[61])、ISBN 978-4-86554-815-0
- 2021年3月25日初版第1刷発行(同日発売[62])、ISBN 978-4-86554-878-5
- 2021年7月25日初版第1刷発行(同日発売[63])、ISBN 978-4-86554-970-6
- 2021年10月25日初版第1刷発行(同日発売[64])、ISBN 978-4-8240-0039-2
- 2022年2月25日初版第1刷発行(同日発売[65])、ISBN 978-4-8240-0121-4
- 2022年6月25日初版第1刷発行(同日発売[66])、ISBN 978-4-8240-0222-8
- 2022年9月25日初版第1刷発行(同日発売[67])、ISBN 978-4-8240-0301-0
- 2023年1月25日初版第1刷発行(同日発売[68])、ISBN 978-4-8240-0403-1
- 2023年5月25日初版第1刷発行(同日発売[69])、ISBN 978-4-8240-0514-4
- 2023年10月25日初版第1刷発行(同日発売[70])、ISBN 978-4-8240-0644-8
- 2024年2月25日初版第1刷発行(同日発売[71])、ISBN 978-4-8240-0749-0
- 2024年6月25日発売[72]、ISBN 978-4-8240-0872-5
- 2024年10月25日発売[4]、ISBN 978-4-8240-0982-1
- 2025年2月25日発売[73]、ISBN 978-4-8240-1102-2
Remove ads
テレビアニメ
要約
視点
2022年2月にテレビアニメ化が発表され[74]、同年7月から9月までTOKYO MXほかにて放送された[75]。
スタッフ
- 原作 - 迷井豆腐[6]
- 原作イラスト - 黒銀、ダイエクスト[6]
- コミックス - 天羽銀[6]
- 監督・シリーズ構成 - 平池芳正[6]
- キャラクターデザイン - 大島美和[6]
- サブキャラクターデザイン - 大橋幸子
- モンスター・プロップデザイン - 稲田航[6]
- 美術設定 - 加藤賢司[6]
- 美術監督 - 古宮陽子(第1 - 4、6、9、10話)
- 色彩設計 - 鈴木依里[6]
- 撮影監督 - 内田奈津美[6]
- 編集 - 松本秀治[6]
- CGIスーパーバイザー - 後藤浩幸[6]
- CGIディレクター - 中村玲菜[6]
- 音響監督 - 本山哲[6]
- 音響制作 - ブシロードムーブ[6]
- 音楽 - 未知瑠、Yuria Miyazono[6]
- 音楽制作 - フライングドッグ[6]
- 音楽プロデューサー - 深水円[29]、内田峻[29]
- プロデューサー - 許樹人[29]、大下達也[29]、中村考太郎[29]、福田正夫[29]、古屋沢彌[29]、福島靖[29]
- アニメーションプロデューサー - 村元修身[29]
- アニメーション制作 - サテライト[6]
- 製作 - 黒の召喚士製作委員会[6]
主題歌
各話リスト
放送局
Remove ads
脚注
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads