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2018年の福岡ソフトバンクホークス
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2018年の福岡ソフトバンクホークスでは、2018年シーズンについての福岡ソフトバンクホークスの動向をまとめる。
この年の福岡ソフトバンクホークスは工藤公康監督の4年目のシーズンであり、2年連続9度目の日本一に輝いたシーズンである。チームスローガンは「もう
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開幕前
春季キャンプ中、捕手の髙谷裕亮が右肘の違和感を訴え、検査の結果右肘関節炎と判明、2月27日に神奈川県内の病院で「鏡視下右肘関節形成術」を受け全治3か月で開幕絶望となる[1]。また同じく捕手の栗原陵矢が2月20日の練習中に左肩を脱臼、3月8日に手術を受け、復帰までに6か月を要すると診断され、残る唯一の一軍経験者甲斐拓也が侍ジャパン招集されたこともあり、オープン戦に一軍経験のない谷川原健太、九鬼隆平らが同行する緊急事態となる[2]。これを受けて、3月27日、育成登録だった捕手堀内汰門と支配下契約を結ぶ。堀内は2014年以降の育成ドラフトで獲得した25選手から初の支配下登録となった[3]。
投手陣も、前年右肘内側側副靱帯再建手術を受けたロベルト・スアレスの来日が開幕後まで遅れ、前年左肘骨片除去手術を受け、その後復帰していた和田毅は、左肩の違和感を訴え出遅れるなど[4]、故障者が多数出たこともあり、オープン戦は5勝10敗1分、12球団中10位の成績に終わる。
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開幕後
要約
視点
開幕投手となった千賀滉大が、2試合登板後に右肘付近の張りを訴え、出場選手登録を抹消され、開幕戦で勝利投手となった岩嵜翔は、右肘の違和感を訴え、前年和田が受けたのと同様の手術を受けることになるなど、故障者が続出する[4]。さらに、4年連続60試合以上に登板し、前年には日本新記録のシーズン54セーブを挙げた絶対的クローザーのデニス・サファテが、右股関節の張りで4月18日に出場選手登録を抹消され、同20日に米国へ帰国、現地で検査などの後、同27日までに手術を受け、シーズン中の復帰が絶望的となる[5]。開幕前からの怪我による捕手不足を補うため、4月18日、日本ハムから市川友也を金銭トレードで緊急獲得する[6]。4月終了時は12勝11敗の貯金1で、開幕8連勝でスタートダッシュに成功し4月終了時点で19勝5敗でパ・リーグタイ記録となる貯金14と独走した西武[7]に6.5ゲーム差をつけられる。
5月に入り、5月16日に楽天に連勝した時点で貯金を6にまで伸ばし、首位西武との差を2.5ゲーム差にまで縮めたが、その直後4連敗、22日に攝津正が一軍で618日ぶりとなる勝利を挙げ連敗を止めたが[8]、直後にさらに3連敗と一気に貯金を失い、結局交流戦直前迄で23勝23敗の5割に終わり、西武とのゲーム差は再び4.5まで広がる[9]。
交流戦では、阪神、DeNAに6連勝するも、直後にヤクルトと中日に4連敗、うち6月8日の中日戦では、前年までソフトバンクに所属した松坂大輔に「恩返し」勝利を献上[10]、続く巨人3連戦にも負け越し、リーグでの順位も4位に転落[11]、広島には勝ち越したものの、6月17日の第3戦に敗れた時点で、工藤監督就任以来3年続いていた交流戦勝率1位の可能性が消滅[12]、最終的に11勝7敗でロッテと同成績ながら規定によりロッテに次ぐ4位に終わる。西武が10勝8敗に終わったため、首位西武との差は3.5と若干縮まる。
交流戦後オールスターゲームまでは5勝7敗と負け越し、前半戦は39勝37敗の貯金2、オリックスと同率の3位で首位西武とのゲーム差は6.5、2位日本ハムとのゲーム差は4.0となる。
後半戦開幕となる7月16日、同月契約した元シアトル・マリナーズの左腕投手アリエル・ミランダが来日[13]。
オールスター戦明けの西武戦で連勝し貯金を4とした直後、翌日北九州市民球場での西武戦に5-12と大敗したのを皮切りに4連敗で一気に貯金0となり、7月28日に楽天に連敗しついに借金1となる[14]。 7月29日には、前年育成ドラフト4位で獲得した大竹耕太郎を支配下登録[15]。
その後は約半月、借金0と2の間を推移、8月11日に日本ハム戦で敗れ再び借金1となった時点で、首位西武とのゲーム差がシーズン最大の11.5まで広がるが、8月12日の日本ハム戦で勝利し勝率を5割に戻すとそこから3連勝、8月17日のオリックス戦から9連勝、その後4連勝2回で、9月12日の楽天戦までの25試合を21勝4敗と首位西武を猛追、同じ期間を貯金0だった西武とのゲーム差が3.0にまで縮まる[16]。
しかし、9月15日からのメットライフドームでの直接対決で西武に3連敗しゲーム差を6.5まで再び広げられると同時に西武に優勝マジック11が点灯[17]、直後に7連勝し、西武が1つでも負ければマジック消滅で自力優勝の可能性が復活するところが、西武も10連勝でマジックを5に減らし[18]、9月27日からの直接対決では再びメットライフドームで西武に連敗し西武はマジック1、29日には勝利し、直接対決での優勝決定こそ免れたものの、翌30日の福岡ヤフオク!ドームでのロッテ戦に敗れ、優勝マジック1としていた西武の優勝がその時点で決定した[19]。
最終的に、4年連続で80勝を超え、82勝60敗1分の2位でレギュラーシーズンを終える。柳田悠岐が2015年以来2度目となる首位打者(.352)と、4年連続となる最高出塁率(.431)の2冠を獲得し、本塁打36、打点102はいずれも自己最高記録を更新した[20]ほか、中村晃が打率.292で打率リーグ6位、また上林誠知が打率.270ながら三塁打14本を打ち、2014年の西川遥輝(日本ハム)、2009年の鉄平(楽天)、2003年の村松有人(ダイエー)、1997年の松井稼頭央(西武)らのシーズン13本を超え、平成期の両リーグ最多記録を更新するとともに、日本プロ野球史上4位タイ、1953年にラリー・レインズ(阪急)が三塁打16本の記録を残して以来65年ぶり、ホークスでは南海時代の蔭山和夫が1950年に15本を打って以来68年ぶりに13本超えを果たした[21][22]。一方、投手陣は、千賀滉大と石川柊太がともに13勝を挙げ、岩嵜、サファテの故障の穴を埋める形で抑えとなった森唯斗が37セーブで最優秀救援投手となり、岩嵜に代わりセットアッパーとなった加治屋蓮がチーム史上最多タイとなる72試合に登板しリーグ3位の35ホールドを記録するなどしたが、最も投球イニングの多かった千賀滉大でも141イニングに終わり、南海時代の1956年以来62年ぶりに規定投球回数に達した投手が1人も出ない事態となった[23]。また、甲斐拓也が盗塁阻止率で12球団唯一の4割超えとなる.447を記録、髙谷裕亮も甲斐に次ぐ盗塁阻止率.385を記録、盗塁王を獲得した西川遥輝(日本ハム)の盗塁を阻止したのはソフトバンクのみ(甲斐2回、髙谷1回)と、機動力封じに貢献した。守備率でも、今宮、内川の故障や松田の不振などで内野のポジションを固定できず、6球団で最多の29人もの選手が内野守備に就いたが、守備率は.989で2015年から4年連続のリーグ1位を記録した[24][25]。
クライマックスシリーズでは、ヤフオクドームで開催されたファーストステージで日本ハムを2勝1敗で倒し、メットライフドームで開催されたファイナルステージでは、シーズン中3勝9敗と苦手にしていた同球場で、9月にプロ9年目にして対ソフトバンク初勝利を挙げた菊池雄星を攻略し初戦を勝利、続く第2戦を落とすが、第3戦でクライマックスシリーズ最多タイ記録の1試合15得点で大勝してから3連勝で4勝2敗(西武の1勝はリーグ優勝によるアドバンテージ)、チーム初となるシーズン2位からの日本シリーズ出場を決める。
日本シリーズでは、シリーズ初対戦となる広島に、マツダスタジアムでは初戦を引き分け、2戦目は1-5で落とすも、ヤフオクドームで3連勝、日本シリーズでは本拠地で12連勝となりシリーズ新記録となる。再びマツダスタジアムで行われた第6戦では3安打ながら継投で広島を完封、4連勝で4勝1分1敗とし、2年連続の日本一を達成した。
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チーム成績
レギュラーシーズン
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 埼玉西武ライオンズ | 88 | 53 | 2 | .624 | 優勝 |
2位 | 福岡ソフトバンクホークス | 82 | 60 | 1 | .577 | 6.5 |
3位 | 北海道日本ハムファイターズ | 74 | 66 | 3 | .529 | 13.5 |
4位 | オリックス・バファローズ | 65 | 73 | 5 | .471 | 21.5 |
5位 | 千葉ロッテマリーンズ | 59 | 81 | 3 | .421 | 28.5 |
6位 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 58 | 82 | 3 | .414 | 29.5 |
セ・パ交流戦
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 東京ヤクルトスワローズ | 12 | 6 | 0 | .667 | 優勝 |
2位 | オリックス・バファローズ | 11 | 6 | 1 | .647 | 0.5 |
3位 | 千葉ロッテマリーンズ | 11 | 7 | 0 | .611 | 1.0 |
4位 | 福岡ソフトバンクホークス | 11 | 7 | 0 | .611 | 1.0 |
5位 | 北海道日本ハムファイターズ | 10 | 8 | 0 | .556 | 2.0 |
6位 | 埼玉西武ライオンズ | 10 | 8 | 0 | .556 | 2.0 |
7位 | 読売ジャイアンツ | 8 | 10 | 0 | .444 | 4.0 |
8位 | 横浜DeNAベイスターズ | 8 | 10 | 0 | .444 | 4.0 |
9位 | 中日ドラゴンズ | 7 | 11 | 0 | .389 | 5.0 |
10位 | 広島東洋カープ | 7 | 11 | 0 | .389 | 5.0 |
11位 | 阪神タイガース | 6 | 11 | 1 | .353 | 5.5 |
12位 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 6 | 12 | 0 | .333 | 6.0 |
クライマックスシリーズ
日本シリーズ
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入団・退団
シーズン開幕前
シーズン開幕後
本節では、本シーズン開幕から終了までの入退団について記述する。
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代表選出選手
ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018
2018日米野球
2018 WBSC U-23ワールドカップ
選手・スタッフ
[29][30][31][32][33][34][35][36]
- 背番号変更
試合結果
レギュラーシーズン
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個人成績
投手成績
- 色付きは規定投球回数(143イニング)以上の選手
野手成績
- 色付きは規定打席(443打席)以上の選手
表彰
- 柳田悠岐
- 月間MVP(5月)
- オールスターゲーム日産ノート e-POWER賞
- クライマックスシリーズMVP
- 日本シリーズ優秀選手賞
- ゴールデングラブ賞
- 上林誠知
- スカパー! サヨナラ賞(6月)
- アルフレド・デスパイネ
- オールスターゲーム敢闘選手賞(第1戦)
- 千賀滉大
- 月間MVP(8月)
- ジュリスベル・グラシアル
- スカパー! サヨナラ賞(8月)
- 甲斐拓也
- 日本シリーズMVP
- ゴールデングラブ賞
- 中村晃
- 日本シリーズ優秀選手賞
- 森唯斗
- 日本シリーズ優秀選手賞
達成記録
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ドラフト指名選手
→詳細は「2018年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
脚注
関連項目
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