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P&Gプレステージ
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P&Gプレステージ合同会社は、P&Gジャパンの関連子会社で、日本においてSK-IIの化粧品の販売などを行っている企業。
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概要
1953年、米国の化粧品メーカーだったマックスファクターが日本法人としてマックスファクター株式会社を東京で設立した。1991年にマックスファクターがP&Gの傘下となり、その際に日本本社を神戸市に移した。
1994年、同じくP&G傘下となっていたプロクター・アンド・ギャンブル・ヘルスケア株式会社(P&Gヘルスケア、旧:日本ヴイックス株式会社)を吸収合併した。その際、P&Gヘルスケアは社内カンパニー制によって、マックスファクターのP&Gヘルスケア事業部となり、同社がP&Gの日本における大衆薬事業も手掛けるようになった。
ちなみにマックスファクターが吸収合併したP&Gヘルスケアの前身会社にあたる日本ヴイックスは、米国の製薬会社・リチャードソン・ヴイックス(英: Richardson-Vicks)社と日本の伊藤忠商事との共同で設立された医薬品会社で、本社は大阪市、三重県鈴鹿市に工場[注 1] があった。日本ヴイックスは1985年にP&G傘下になり、3年後の1988年にP&Gヘルスケアに社名変更している。
2002年にP&Gが大正製薬や杏林製薬などに大衆薬事業を売却し、日本での大衆薬事業から完全に撤退、P&Gヘルスケア事業部を廃止した。なお、日本以外のP&Gにおける大衆薬事業は「クレアラシル[注 2]」を除いて引き続き行われている。
2006年、会社法施行で新たに誕生した会社形態である合同会社に改組され、P&Gマックスファクター合同会社に社名変更した。
2015年7月、P&Gがマックスファクターブランドを他の43ブランドと一緒に125億ドル(約1兆5000億円)でコティに売却[1]。日本法人も2016年8月にP&Gプレステージ合同会社へ社名変更した。
現在はSK-IIの販売が事業の中心となっている。
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沿革
旧マックスファクター発足~現在
- 1953年 マックスファクターが日本法人であるマックスファクター株式会社を東京で設立。
- 1971年 滋賀県野洲市に滋賀工場[注 3] 竣工。
- 1980年 スキンケアブランド「SK-II」発売。
- 1991年 マックスファクターがP&Gの傘下になる。
- 1994年 マックスファクターがP&Gヘルスケアを吸収合併。
- 2001年 スキンケアブランド「イリューム」発売。
- 2002年 P&Gヘルスケア事業部を廃止して、日本での大衆薬事業から完全撤退。
- 2006年 P&Gマックスファクター合同会社に改組。
- 2015年7月 P&Gがマックスファクターブランドを他の43ブランド[注 4] と一緒に125億ドル(約1兆5000億円)でコティに売却[1]。
- 2016年8月 P&Gプレステージ合同会社へ社名変更。SK-IIの販売が中心事業となる。ヘアケア製品はP&Gジャパンへ移管。
- 2019年2月 スキンケアブランド「オレイ」のプレステージラインである「オレイ リジェネリスト」を日本販売開始[注 5]。オンライン限定で3月発売[2]。
旧日本ヴイックス
- 1966年 ヴイックス製品を輸入販売していた阪急共栄物産(現・阪食)より分離・独立で日本ヴイックス株式会社を設立。
- 1977年 日本ヴイックスが社名を「リチャードソン・メレル株式会社」[注 6] に変更。
- 1979年 リチャードソン・メレルの親会社がリチャードソン・ヴイックス(Richardson-Vicks)に社名変更したことに伴い[注 7]、日本ヴイックス株式会社に復名。
- 1985年 経営が悪化した親会社リチャードソン・ヴイックス社に対してユニリーバがTOBによる買収を画策。この時、ユニリーバとの経営統合を嫌った経営陣がプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)へ救済を求め、P&G傘下となる[注 8]。
- 1988年 P&G傘下となっていた日本ヴイックスが社名を「プロクター・アンド・ギャンブル・ヘルスケア株式会社(呼称・P&Gヘルスケア)」に変更。
- 1994年 マックスファクターに吸収合併され、マックスファクターのP&Gヘルスケア事業部となる。
- 1997年 便秘薬「コーラック」の日本での事業を大正製薬へ譲渡。
- 1998年 哺乳瓶消毒剤「ミルトン」の日本での事業を杏林製薬へ譲渡。
- 2000年 ニキビ治療薬「クレアラシル」の日本を含めた全世界の事業をブーツ・ヘルスケアへ譲渡。
- 2002年 塗布風邪薬「ヴイックス ヴェポラッブ」、のど薬「ヴイックス コフドロップ」の日本での事業を大正製薬へ譲渡し、P&Gヘルスケア事業部を廃止。P&Gは日本での大衆薬事業から撤退。
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取扱商品
化粧品など
- 化粧品・スキンケア
- マックスファクター(2018年5月日本での販売終了)
- SK-II
- オレイ
- illume(2018年5月販売終了)
- ミューズ(薬用石鹸。2008年8月31日にP&Gとしての販売を終了。旧ミツワ石鹸時代から続く古参ブランド。P&Gブランドのまま、1990年代から2006年にかけて当時のP&Gジャパンの子会社だったマックスファクターが販売元だった。その後、親会社のP&Gジャパン本社に移管されたが、2008年にP&Gのグローバル事業の戦略などの諸事情により、販売元をP&Gジャパンからレキットベンキーザー・ジャパンに事業譲渡した。譲渡後は当初アース製薬に販売を委託していたが、現在はレキットベンキーザー・ジャパンによる直販体制に移行している。)
- ヘアケア
- ヴィダルサスーン(ヘアケア商品のみ) - 1983年にリチャード・ヴィックス社がシャンプーなどのヘアケア商品部門をヴィダル・サスーンから引き継ぎ、1985年以降はP&Gの製品となった。家電美容製品部門は1980年にヘレン・オブ・トロイ社に、サロンとアカデミーは2003年にリージス社に引き継がれた。
- パンテーン - 元々はエフ・ホフマン・ラ・ロシュ社の製品(日本では製造元は日本ロシュ(現・中外製薬)、販売元は塩野義製薬)だったが、1983年にリチャード・ヴイックス社が事業を買収し、日本では日本ヴイックスの製品となった。現在は女性用ヘアケア製品のみP&Gから販売されているが、かつては男性用ヘアトニックも製造・販売していた。
- ハーバルエッセンス - かつてはブリストル・マイヤーズ・スクイブ (BMS) のヘアケア部門「クレイロール」の製品。2000年7月に一旦販売中止となったが、2004年4月よりクレイロール部門を買収したP&Gの製品として発売開始された。
- パンテーン クリニケア - ウエラ クリニケアより移管
- h&s
- 電動歯ブラシ
- クレスト スピンブラシ(クラシエホームプロダクツへ譲渡後生産終了)
大衆薬など(旧日本ヴイックス→P&Gヘルスケアの製品)
- 現在は別の企業に移管
- かつての製品
- ミルガード(おむつ用洗浄漂白剤(粉末)[注 15]、1968年に発売)
- ハボーン(天然カルシウム、一部地域限定で発売した後、全国発売したものの販売終了。大正製薬のカルシックスに継承)
- ペプトビスモル(下痢止め薬、1990年頃に旧P&Gヘルスケアから発売)
- ヴイックス ナイメッド(せき止め薬、1982年頃、一部地域限定で発売)
- ヴイックス サイネックス(鼻炎薬、1988年-1993年にかけて旧P&Gヘルスケアから発売)
- ヴイックス ヴァーパーバス(入浴剤、旧P&Gヘルスケアから九州地区限定で発売)
- ヴイックス クールコート(せき止め薬、旧P&Gヘルスケアから九州地区限定で発売)
- ヴイックス総合感冒薬(かぜ薬、1995年頃に旧P&Gヘルスケアから静岡・北陸地区限定で発売)
- ヴイックス クール(のど飴、1985年-1989年にかけて駅売店・スーパー・コンビニ専売で発売)
- ヴイックス 小児用シロップ(小児用のかぜ薬、旧P&Gヘルスケアから一部地区限定で発売。フルーツ味)
- ラボリス(うがい薬。1960年代)
- ヴイックス インヘラー(吸入式鼻炎薬。1960年代後半に発売されたが、L-デゾキシエフェドリンという覚醒剤が主配合されていたため、短期間で販売中止となった)
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イメージキャラクター(マックスファクター)
- 福澤幸雄(1967年 - 1968年)(Max Factor For Men)
- 蟇目良(のちに蟇目亮)(Max Factor For Men) - 福澤幸雄の後任。
- 川原亜矢子(1993年 - 1995年)
- 小比類巻かほる(1994年)
- 桃井かおり(1994年 - )※80年代はポーラ化粧品のCMに出演、サウンドロゴも担当していた
- 田中久美子(1996年 - 1997年)
- 松嶋菜々子(1998年 - 2004年)
- 緒川たまき(1999年)
- マドンナ(1999年)
- 生方ななえ(2003年)
- 石川亜沙美(2003年 - 2006年)
- 松下奈緒(2004年 - 2006年)
- 加藤ローサ(2004年 - 2006年)
- 小雪(2005年 - )
- 中山美穂(2006年 - 2008年)
- 綾瀬はるか(2006年 - )
- 菊地凛子(2007年 - )
- 有村架純(2016年 - )
- TWICE ミナ(2022年 - )
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歴代CM出演者(マックスファクター以外)
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CMソング
マックスファクター
- ジョーン・シェパード - 「サマー・クリエーション」「I LOVE BEING A WOMAN」
- 大塚博堂 - 「春は横顔」
- 沢田研二 - 「渚のラブレター」
- BUZZ - 「そして…瞳、少年風」
- ブッシュマン - 「キスラ・キスラ」
- 二名敦子 - 「渚のフェイム」
- 小比類巻かほる - 「SUMMER FACTOR」
- MISIA - 「It's Just Love」
- 大貫妙子 - 「ただ」
- オフコース - 「めぐる季節」「I Love You」
- coba - 「ヴィーナス誕生」「ヴィーナス誕生 pure accordion」(SK-II/エアタッチファンデーション)
- Dew - 「プレゼント」
- 小田和正 - 「若葉のひと」
- 福山雅治 - 「Beautiful life」(SK-II)
テレビ提供番組(日本ヴイックス)
筆頭スポンサーのみ。P&GヘルスケアになってからはP&G提供番組内でCMを放送する形となった。
- 日本テレビ系列
- テレビ朝日系列
- 朝日放送テレビ制作日曜朝8時30分枠のアニメ[注 17](朝日放送制作・テレビ朝日系列、1985年-1987年)
- TBS系列
- JNNニュース(昼・隔日)
- CBC制作昼の連続ドラマ(CBC制作・TBS系列)
- 妻そして女シリーズ(MBS制作・TBS系列)
- フジテレビ系列
- ナイター情報(1987年)
- オレたちひょうきん族
- 欽ドン!
- 木曜ドラマストリート
- さんまのまんま(関西テレビ制作・フジテレビ系列)
- 金曜おもしろバラエティ(フジテレビ系列)
- 東海テレビ制作昼の帯ドラマ(東海テレビ制作・フジテレビ系列)
- 夜のヒットスタジオ→夜のヒットスタジオDELUXE→夜のヒットスタジオSUPER[注 20]
- フジテレビ系列水曜夜7時台枠のアニメ
- テレビ東京系列
などのテレビ番組に提供していた。
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関連項目
脚注
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