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エテルナミノル

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エテルナミノル
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エテルナミノル(欧字名:Eterna Minoru2013年5月24日 - 2021年4月12日)は、日本競走馬繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍は、2018年愛知杯GIII)。

概要 エテルナミノル, 欧字表記 ...
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経歴

要約
視点

出生前の背景、幼駒時代

母のダイワジェラートは、2004年生まれのフジキセキ産駒で、福島競馬場の未勝利戦勝利など[4]、18戦1勝という成績を残し引退[5]社台ファームにて繁殖牝馬となる。

初年度からチチカステナンゴが2年連続で配合された[6]。初仔ダイワブレイディは中山競馬場で2勝、ラジオNIKKEI賞GIII)への出走を果たす(12着)など、31戦2勝[7]。2番仔ダイワソフィーは、新馬戦勝利を果たしている[8]。2番仔を産んだ後フジワラファームに移り、3年目にはシンボリクリスエスを配合したものの産駒を残せず、4年目の種付けに選ばれたのがエンパイアメーカーであった。フジワラファームの社長は、エンパイアメーカーをアメリカ合衆国で見た際、「素晴らしい馬」であると感じたという[9]。日本に繋養されるようになって以来、エンパイアメーカーと自らの繁殖牝馬の交配に力を入れ、社長が「期待を寄せていた種牡馬」であった[9]

ダイワジェラートはその後毎年出産し、2020年3月18日には、デクラレーションオブウォーと配合された9番目の仔である牡馬を産んだ[10]。しかし、静内軽種馬生産振興会が9月15日に開催した功労馬慰霊祭にて、1987年ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス(GIII)勝利のプリンセススキーとともに「功労繁殖牝馬之碑」に名が刻まれている[11]

概要 画像外部リンク ...

2013年5月24日北海道新ひだか町のフジワラファームにて、エンパイアメーカーが配合された、後のエテルナミノルが誕生。牧場では、「性格は素直で扱いやすいタイプ」であったという[9]。冠名(ミノル)の前に、イタリア語で「永遠」を意味する「エテルナ」をつけた「エテルナミノル」と命名された[12]。育成をこなしたのち、栗東トレーニングセンター所属の本田優調教師の下に預けられる[9]

競走馬時代

2016年1月30日中京競馬場新馬戦(芝1600m)に石橋脩を鞍上に出走する予定だった。しかし、出走する前日に治療を受けていることが判明し、「競走馬に対する薬物等の使用の取締りに関する獣医委員の指示事項」の第10条(競走前日以降の治療)に違反したために、出走取消となり[13]、デビューが先送りとなった[14]。業務上の注意義務を怠ったとして、本田に過怠金3万円が課された[15]2月6日京都競馬場新馬戦(ダート1800m)に浜中俊を鞍上に、改めて新馬戦に登録、出走しワンダースペリオルに0.9秒離された2着となった。次戦の小倉競馬場の未勝利戦、蛯名正義を鞍上に後方に0.8秒離して勝ち上がる。続けてフラワーカップ(GIII)で重賞に初めて挑戦し、単勝13番人気ながらエンジェルフェイスに0.2秒差の5着となった[16][17]

自己条件の500万円以下は2戦で勝ち上がり[18]、1000万円以下は3戦目の堀川特別でアドマイヤリードを退けて勝利し[19]、続く昇級してのユートピアSでも勝利し連勝を果たし[20]、3歳秋にしてオープンクラスに昇格することとなった。昇格後、牝馬限定重賞に参戦するものの下位入線が続き降級、再び1600万円以下となる。そこから2戦を要して、4歳の秋、八坂ステークス(1600万円以下)で勝利し、再びオープンクラスに昇格[21]。中1週でエリザベス女王杯に進み[22]GI初出走を果たした(11着)[23]

5歳となり、初戦にはハンデキャップ競走愛知杯(GIII)を選択。エリザベス女王杯でコンビを組んだ四位洋文とともに負担重量54kg、単勝6番人気の支持で出走した[24]。先行集団を前に置く好位から最後の直線に入ると、馬場の真ん中から逃げ馬を捉えて先頭に立ち、その先頭目掛けて外から追い上げてきたレイホーロマンス、連覇を狙うマキシマムドパリを退けて勝利[25]、重賞9度目の挑戦での制覇となった[26]。四位は「ゲート練習を入念に(行った)。その効果で(中略)好位をとって流れに乗れたのは大きい」と振り返っている[27]

以降牝馬限定重賞を中心に、月1回のペースで出走するも[28]函館記念GIII)で勝利したエアアンセムに0.2秒差の3着が目立つのみで[29]、それ以外では下位での入線が続いた。5歳末、12月のベテルギウスステークス(OP)では、未勝利戦以来のダート競走に出走するも下位で敗退した[30]

6歳、2019年2月17日小倉大賞典(GIII)12着を最後に、同じ本田優厩舎所属で吉岡實所有の桜花賞優勝馬、レーヌミノルとともに2月20日付でJRAの競走馬登録を抹消された[31]

引退後

引退後はレーヌミノルとともに北海道新ひだか町フジワラファームにて繁殖牝馬となった[32]。初年度は、ドゥラメンテと交配した後、結局ルーラーシップが種付けられた。2020年4月3日、父ルーラーシップの初仔の牝馬を出産した[33]。2021年は4月11日にカリフォルニアクロームとの牡馬を出産した[34]が、翌日の12日に死亡した[2]。9月15日に静内軽種馬生産振興会が行った功労馬慰霊祭にてテスコガビーの母であるキタノリュウとともに「功労繁殖牝馬之碑」に名が刻まれた[35]

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競走成績

要約
視点

以下の内容は、netkeiba.comの情報に基づく[36]

さらに見る 競走日, 競馬場 ...


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繁殖成績

さらに見る 馬名, 誕生年 ...
  • 2025年4月11日現在[38]

血統表

エテルナミノル血統(血統表の出典)[§ 1]
父系ミスタープロスペクター系
[§ 2]

*エンパイアメーカー
2000 黒鹿毛
父の父
Unbridled
1987 黒鹿毛
Fappiano Mr. Prospector
Killaloe
Gana Facil Le Fabuleux
Charedi
父の母
Toussaud
1989 黒鹿毛
El Gran Senor Northern Dancer
Sex Appeal
Image of Reality In Reality
Edee's Image

ダイワジェラート
2004 青鹿毛
フジキセキ
1992 青鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ミルレーサー Le Fabuleux
Marston's Mill
母の母
ビューティーメイク
1989 鹿毛
*リアルシャダイ Roberto
Desert Vixen
*セイリングビューティ Lyphard
Sweetdric
母系(F-No.) (FN:14-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Le Fabuleux 12.50% 4x4、Northern Dancer 9.38% 4x5、In Reality 15.63% 5・4x5・5、Hail to Reason 6.25% 5・5(母内) [§ 4]
出典
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脚注

外部リンク

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