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ホープフルステークス (中央競馬)

日本の中央競馬の重賞競走 ウィキペディアから

ホープフルステークス (中央競馬)
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ホープフルステークスは、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場で施行する中央競馬重賞競走GI)である[4][3]

概要 ホープフルステークス Hopeful Stakes, 開催国 ...

競走名の「ホープフル (Hopeful)」は、英語で「希望に満ちた」「望みを持つ」という意味[5]

正賞は日本馬主協会連合会会長賞[2][3]

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概要

要約
視点

1984年に創設された「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス(ラジオたんぱはいさんさいひんばステークス)」を前身としている[6]。競走名はその後1991年より「ラジオたんぱ杯3歳ステークス(ラジオたんぱはいさんさいステークス)」、2001年より「ラジオたんぱ杯2歳ステークス(ラジオたんぱはいにさいステークス)」、2006年より「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス(ラジオにっけいはいにさいステークス)」と変遷を経てきた[6](後述)。本記事では同名で実施されていたオープン特別競走についても述べる。

近年の日本競馬においては2歳馬競走の開始時期の早期化に加え競走距離が多様化しており、特に中距離競走の充実ぶりが顕著になっている[7]ことから、2013年まで阪神競馬場の芝2000mで施行していたGIIIのラジオNIKKEI杯2歳ステークスを2014年より中山競馬場の芝2000mに変更のうえ、2歳中距離路線の頂点となる競走に位置づけてGIIに昇格した[7]

2017年1月、前年より日本グレード格付け管理委員会、並びにアジアパターン委員会へ行っていた格付昇格の申請が承認され、同年度よりGIとして施行されることになった[4]。従前よりJRAにおける2歳馬限定のGI競走は12月に2レース施行されていたが、これによりJRAの2歳GI戦は芝コースでの競走が12月に3レース集中する格好となった[注 1]。これにより、有馬記念12月28日と重なる場合[注 2]を除き、年内最終日の12月28日に開催日を固定して行われることになった。

発走時刻の関係[注 3]で、2022年までの本競走は15時25分発走と第三場(中京)開催のチャンピオンズカップ(15時30分)より早い時間に発走していた。中山競馬場の馬場照明設備の増設に伴い、2023年からは一般的な主場でのGI競走と同等の15時40分発走に繰り下げられる[注 4]

競走条件

以下の内容は、2024年現在[2][3]のもの。

出走資格:サラ系2歳牡馬・牝馬(出走可能頭数:最大18頭)

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(後述)
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:馬齢(牡56kg、牝55kg)

地方競馬所属馬の出走権

地方競馬所属馬は、同年に行われる下表の競走のいずれかで2着以内に入着すると、本競走の優先出走権が与えられる[8]

さらに見る 競走名, 格 ...

上記以外の中央競馬で施行する芝の2歳重賞で1着となった地方競馬所属馬も出走申込ができ、2021年以前は他の中央競馬所属馬と同じ条件で選出、2022年以降は優先出走権が与えられる[9][10]

賞金

2024年の1着賞金は7000万円で、以下2着2800万円、3着1800万円、4着1100万円、5着700万円[2]

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歴史

要約
視点

東西の「3歳牝馬ステークス」

1984年に、「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス」の名称で創設[6]桜花賞と同じく、阪神競馬場の芝1600mで行われていた[6]

当時は3歳(現2歳)馬の重賞で最高格のGI競走として、関東に「朝日杯3歳ステークス(現:朝日杯フューチュリティステークス)」、関西に「阪神3歳ステークス(現:阪神ジュベナイルフィリーズ)」があり、3歳馬は概ねその所属に応じて関東・関西に分かれて頂点を争っていた。この両競走は牡馬・牝馬の区別なく出走できたが、牝馬がこれに勝つというのはそう多いことではなかった[注 5]

1984年にグレード制が導入されるのにあわせて、3歳牝馬限定の重賞が関東と関西に整備された。関東に創設されたのが「テレビ東京賞3歳牝馬ステークス(現・フェアリーステークス)」、関西に創設されたのが「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス」である[6][注 6]。当時、両競走はしばしばスポンサー冠を省略して「3歳牝馬ステークス」と呼ばれていたが、どちらも同じ名称になるため、「3歳牝馬ステークス(東)」「3歳牝馬ステークス(西)」のように表記されていた[12][注 7]

1991年の再編・牡馬戦化と距離延長

1991年に3歳重賞路線の大きな変更が行われ、従来の東西別のチャンピオン路線をやめ、牡馬と牝馬の路線の区別化が図られることになった[6]

これにより、朝日杯3歳ステークスは牡馬・騸馬のチャンピオン決定戦、阪神3歳ステークスは「阪神3歳牝馬ステークス」と改称し、牝馬のチャンピオン決定戦として位置づけられた。

本競走も従来の牝馬限定戦から大転換し、牡馬・騸馬限定戦に変更。距離も延長されて2000mになり、競走名は「ラジオたんぱ杯3歳ステークス」に改められた[6]

レース名の変遷

2001年から馬齢表記の国際基準への変更により従来の3歳馬は2歳馬となったため、競走名も「ラジオたんぱ杯2歳ステークス」と改められた。

寄贈賞を提供してきた日本短波放送が、2004年に愛称「ラジオたんぱ」を「ラジオNIKKEI」に変更したことを受け、レース名も2006年から「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」に変更した。

2014年の2歳戦改革

2014年から2歳戦の中距離路線の拡充が行われることになり、本重賞は中山競馬場に移転するとともに名称が「ホープフルステークス」に改められることになった。同時に、それまで中山競馬場で施行されていた朝日杯フューチュリティステークス阪神競馬場に移設された。この時JRA本部競走部では、本競走がGIに昇格した暁には、2歳牡馬が出走可能なGI競走が東西で一つずつ行われるようになるという将来を見据えていた。

この変更が発表された当初は、従来の「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」の格付を継承したGIIIとされていたが、のちにGII格付を得たことが発表された[13][14]

なお、日経ラジオ社の寄贈杯は、同時に重賞に昇格した11月京都開催の『ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス』に振り替えられることとなった[15]

出走条件の変遷

上述のように、当初牝馬限定戦で行われていたが、1991年以降は牡馬・騸馬の限定戦となって出走条件が一変している。その後2000年からは牝馬も出走可能となり、「ホープフルステークス」に改称された2014年からは騸馬の出走ができなくなった。

そのほかの変更では、1993年からは混合競走(外国産馬の出走が可能)、1996年から特別指定交流競走JRAに認定された地方競馬所属馬の出走が可能)、2010年からは国際競走外国調教馬の出走が可能)となった。

GIに昇格

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優勝馬服とレイを着用したコントレイル
(2019年12月28日、中山競馬場)

2017年にGIに昇格[4]以降は、原則として12月28日[注 8]に開催されることが多く「年内最後に行われる中央競馬のGI競走」となっている。

但し、12月28日が日曜日である場合は有馬記念がメインレースとなるため、この場合には12月27日の土曜日(同日は「ダブルメインレース」として、中山大障害=J・GIも並列開催)として開催される事例がある(直近では2025年が該当)。また2020年は12月28日が月曜日であったが、12月27日日曜日が当該年度の中央競馬における最終開催日、かつ有馬記念の開催日となり、その前日の12月26日土曜日に行われた例もあるため、厳密な意味では「日付固定」ではない。なお、日本の地方競馬では唯一国際格付け認定(国際GI)を受けている東京大賞典が12月29日に行われるため、日本のGI競走としてはこちらが年内最後となる。

年表

  • 1984年 - 3歳牝馬限定の重賞(GIII[注 9])「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス」の名称で創設、阪神競馬場の芝1600mで施行。
  • 1991年
    • 競走条件を「3歳牡馬・騸馬」に変更。
    • 名称を「ラジオたんぱ杯3歳ステークス」に変更。
    • 施行距離を芝2000mに変更。
  • 1993年 - 混合競走に指定。
  • 1996年 - 中央競馬特別指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が出走可能となる[16]
  • 2000年 - 競走条件を「3歳」に変更。
  • 2001年
    • 馬齢表記を国際基準へ変更したことに伴い、競走条件を「2歳」に変更。
    • 名称を「ラジオたんぱ杯2歳ステークス」に変更。
  • 2002年 - 地方競馬所属馬の出走枠が3頭に拡大[16]
  • 2006年 - 名称を「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」に変更。
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIIIに変更。
  • 2010年
    • 国際競走に指定され、外国調教馬が出走可能となる。
    • 格付表記をGIII(国際格付)に変更。
  • 2014年
    • 名称を「ホープフルステークス」に変更。
    • 施行場を中山競馬場に変更。
    • GIIに昇格。
    • 競走条件を「2歳牡馬・牝馬」に変更。
  • 2017年 - GIに昇格[4][17]
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歴代優勝馬

要約
視点

コース種別の表記がない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

競走名は第1回から第7回まで「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス」、第8回から第17回まで「ラジオたんぱ杯3歳ステークス」、第18回から第22回まで「ラジオたんぱ杯2歳ステークス」、第23回から第30回まで「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」[7]。第34回以降はGI。

さらに見る 回数, 年月日 ...
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当レースの記録

  • レースレコード - 2:00.2(第40回優勝馬レガレイラ)
    • 優勝タイム最遅記録 - 2:07.0(第24回優勝馬サブジェクト)[25]
  • 最多優勝騎手 - 5勝
    • 武豊(第6回・第15回・第21回・第26回・第27回)[26]
  • 最多優勝調教師 - 3勝
    • 池江泰郎(第3回・第24回・第27回)
  • 最多優勝馬主 - 6勝
    • (有)キャロットファーム(第28回・第29回・第31回・第33回・第35回・第38回)[27]
  • 最多勝利種牡馬 - 6勝
  • 兄弟制覇
    • エピファネイア・サートゥルナーリア(シーザリオ産駒)

[29]

同名の競走

要約
視点

中山競馬場では1988年から2013年まで、2歳(旧3歳)オープンの特別競走として同名の競走が行われていた。ただし、JRAではこれを前身としていない(中央競馬のオープン特別競走も参照)。

優勝馬

コース種別の表記がない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、現行表記に揃えている。

さらに見る 施行日, 競馬場 ...

出典:netkeiba.com

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脚注

関連項目

外部リンク

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