トップQs
タイムライン
チャット
視点
一筆啓上 日本一短い手紙の館
福井県坂井市にある博物館 ウィキペディアから
Remove ads
一筆啓上 日本一短い手紙の館(いっぴつけいじょう にほんいちみじかいてがみのやかた)は、福井県坂井市丸岡町にある一筆啓上賞 日本一短い手紙の資料館。
概要
「鬼作左」とも呼ばれた本多重次が陣中から妻へ宛てた手紙は、「一筆啓上 火の用心」から始まる。この手紙は用件を簡潔明瞭に伝えており、手紙のお手本と評価されている[2]。また、短い文章のなかでも妻子を気遣っており、本多の優しさを読み取ることができる[2]。この手紙のなかで「お仙」と呼ばれた人物は、幼名を仙千代といった越前丸岡藩の初代藩主本多成重のことであった[2]。このため、丸岡町職員であった大廻政成の発案で[3]、1993年(平成5年)には「母」をテーマとして「一筆啓上賞」の公募を始めた。
「一筆啓上賞」の入選作品は、以前は出版された書籍[4]でしか見ることができなかった。入選作品を常設展示するために資料館の建設が計画され[5]、2015年(平成27年)8月23日に一筆啓上 日本一短い手紙の館が開館した。構造に関しては2階建て[6]、3階建て[7]両方の記述がある。開館日は「ふみ」の語呂合わせから23日とした[5]。1階には過去の入賞作品が展示され[1]。滝のように表示される映像で作品を紹介している[5][8]。
「一筆啓上賞」について
毎年多くの作品が寄せられている「日本一短い手紙 一筆啓上賞」は本多作左衛門重次の手紙をモチーフに始まった。現代に、日本の手紙文化の復権を目指そうと始まった「一筆啓上賞」は、わずか40文字の短い文で人を虜にした。そして、過去20年以上にわたる多くの人々の想いが結集して「一筆啓上 日本一短い手紙の館」は誕生した[9]。
1994年(平成6年)から住友グループが「一筆啓上賞」を後援している[10]。「一筆啓上賞」は「大切なこと 人から人へ」という住友グループのグループメッセージと適うこと、また、坂井市丸岡町は住友家初代当主である住友政友の出身地であり、ゆかりが深いことなどが理由である。
Remove ads
沿革
- 1993年(平成5年)- 「一筆啓上賞」の公募を開始(第1回目応募数 32,236通)。
- 1994年(平成6年)- 財団法人丸岡町文化振興事業団 発足[11]。
- 2013年(平成25年)4月1日 - 公益財団法人丸岡文化財団に名称変更[11]。
- 2013年(平成25年)9月 - 丸岡文化財団は「一筆啓上賞」に関する博物館の建設地について、丸岡城西側の旧医院跡地にする方針を発表した。しかし、この場所は丸岡城の内堀に当たることなどから、地元の了解を得られず、丸岡文化財団は丸岡城北側にある丸岡文化財団の敷地に変更した(1度目の変更)[12][注 1][注 2]。
- 2014年(平成26年)6月6日 - 丸岡文化財団の敷地内から丸岡城二の丸の石垣が出土したため、丸岡図書館北側の駐車場内に建設地を変更した(2度目の変更)[12]。
- 2015年(平成27年)8月23日 - 開館[1]。
- ふみの日開館時の様子
- 2018年2月8日 豪雪時の様子
Remove ads
一筆啓上賞
要約
視点
各回テーマと審査員
一筆啓上賞 (1993-2002)
新一筆啓上賞 (2003-)
書籍
- 編:福井県丸岡町
- 日本一短い「母」への手紙 (一筆啓上) – 1994/4/1
- 日本一短い「母」への手紙 一筆啓上 (角川文庫) – 1995/6/29
- 日本一短い「家族」への手紙―一筆啓上– 1995/4/1
- 日本一短い「愛」の手紙―一筆啓上 – 1996/2/1
- 日本一短い手紙 一筆啓上、「家族」殿。 – 2005/4/1 サンマーク出版
- 日本一短い「父」への手紙―一筆啓上 (角川文庫) – 1998/6/1
- 日本一短い 父への手紙、父からの手紙 – 2007/4/17
- 日本一短い「未来」への手紙 単行本 – 2008/4/15
- 日本一短い「母」への手紙 (一筆啓上) – 1994/4/1
- 編:福井県丸岡町、丸岡町文化振興事業団
- 日本一短い手紙 ふるさとへの想い―一筆啓上 – 1999/4/1
- 日本一短い手紙「友へ」―一筆啓上 – 2000/4/20
- 日本一短い手紙「私へ」―一筆啓上 (文芸シリーズ) – 2001/4/1
- 日本一短い手紙「いのち」―一筆啓上 – 2002/4/1
- 日本一短い手紙「喜怒哀楽」一筆啓上 – 2003/4/1
- 日本一短い手紙「夢」―一筆啓上賞 – 2009/4/1
- 編:丸岡町文化振興事業団
- 日本一短い母への手紙〈増補改訂版〉―一筆啓上賞 2010/5/1
- 日本一短い手紙「笑」―新一筆啓上賞 – 2010/5/1
- 日本一短い手紙「家族」殿〈増補改訂版〉新一筆啓上賞 – 2012/4/27
- 日本一短い手紙ふるさとを想う―一筆啓上賞 – 2009/11/1
- 日本一短い手紙「涙」新一筆啓上賞 – 2011/4/1
- 日本一小さな物語 母との往復書簡 新一筆啓上賞 – 2010/6/1
- 日本一短い家族への手紙―一筆啓上賞 – 2010/5/1
- 日本一短い父への手紙―一筆啓上賞 – 2010/5/1
- 日本一短い友への手紙―一筆啓上賞 – 2009/11/1
- 日本一短い父への手紙、父からの手紙〈増補改訂版〉新一筆啓上賞 – 2012/4/27
- 日本一短い手紙大切ないのち―一筆啓上賞 – 2009/11/1
- 読み・書き・アート 日本一短い「母」への手紙 一筆啓上 – 2006/9/1
- 丸岡町文化振興事業団 (監修), 大巧社編集部 (編集)
- 漫画
ドラマ
『日本一短い「母」への手紙』が1995年 - 1996年にオムニバスドラマとして日本テレビで放送された。全3回。
- 原案:福井県丸岡町編「日本一短い「母」への手紙」(大巧社刊)
- 日本一短い「母」への手紙(1995年4月6日)
- 嫁ぐ日(出演:瀬戸朝香、森脇健児、加賀まりこ、脚本:宮村優子、監督:猪股隆一)
- 親孝行(出演:所ジョージ、菅井きん、岡田奈々、青柳翔、脚本:永井愛、監督:猪股隆一)
- 帰郷(出演:萩原聖人、渡辺満里奈、山岡久乃、脚本:戸田山雅司、監督:倉田貴也)
- 再婚(出演:里見浩太朗、戸田菜穂、市毛良枝、脚本:布勢博一、監督:倉田貴也)
- 日本一短い「母」への手紙2(1995年10月14日)
- 新しい母へ(出演:ともさかりえ、段田安則、風吹ジュン、脚本:両沢和幸、監督:倉田貴也)
- 大嫌いな母へ(出演:袴田吉彦、吉行和子、加藤紀子、脚本:両沢和幸、監督:倉田貴也)
- 母心・娘心(出演:泉ピン子、奥山佳恵、羽場裕一、脚本:清本由紀、監督:猪股隆一)
- めぐり逢い(出演:有森也実、椎名桔平、榎本加奈子、仲間由紀恵、脚本:岡田惠和、監督:大平太)
- 日本一短い「母」への手紙3(1996年4月5日)
映画
『日本一短い「母」への手紙』1995年11月23日公開。
Remove ads
施設概要と館内説明
開館時間
- 9:00 - 17:00(入館は16:30まで)
休館日
- 年末年始[8](12月29日から1月3日)
- 展示替えのための休館日あり
アクセス
- 北陸新幹線 福井駅(福井市)から - 京福バス31系統(丸岡線)、36系統(県立病院丸岡線)、39系統(大和田丸岡線)にて「丸岡城」下車約100 m。
- 北陸新幹線 芦原温泉駅(あわら市)から - 京福バス86・87系統(芦原丸岡永平寺線・芦原丸岡線)にて「丸岡城」下車約100 m。えちぜん鉄道勝山永平寺線 永平寺口駅(永平寺町)からも利用可能。
- ハピラインふくい線 丸岡駅から - 京福バス48系統(三国丸岡線、休日・年末年始運休)にて「丸岡城」下車約100 m。もしくは同82系統(丸岡永平寺線・休日運休)にて「丸岡バスターミナル」下車約1 km。うち48系統はえちぜん鉄道三国芦原線 大関駅・三国駅から、82系統はえちぜん鉄道勝山永平寺線 松岡駅(永平寺町)・永平寺口駅からもそれぞれ利用できる。
- 北陸自動車道 丸岡IC(ETC専用)から約2 km。
脚注
周辺
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads