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北陸自動車道
新潟県から滋賀県に至る高速道路 ウィキペディアから
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北陸自動車道(ほくりくじどうしゃどう、英語: HOKURIKU EXPWY[1])は、新潟県新潟市江南区の新潟中央ジャンクション (JCT) から滋賀県米原市の米原JCTに至る高速道路(高速自動車国道)。略称は北陸道(ほくりくどう)[2]。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、「E8」が割り振られている[3]。
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概要
要約
視点

中央の橋梁は井田川を渡る井田川橋
(富山県富山市 富山西IC - 富山IC間)。
新潟県から富山県・石川県・福井県(嶺北)・滋賀県(湖北)に至る高速道路で、北陸地方の主要都市をほぼ網羅しており、東北自動車道、中国自動車道に次いで、国内の高速道路では3番目に長い路線でもある。全線に渡って国道8号とほぼ並行しており、高速道路ナンバリングが導入された際にも「E8」が継承された。
全線を日本道路公団が建設・管理・運営していたが、2005年(平成17年)10月1日の道路関係四公団民営化後は朝日インターチェンジ(IC)を境に東側の新潟中央JCT - 朝日ICを東日本高速道路(NEXCO東日本)が、西側の朝日IC(朝日ICを含む) - 米原JCTを中日本高速道路(NEXCO中日本)が管理している。
西側のNEXCO中日本管内・朝日IC - 米原JCT間には道路カラーが設定されており、その道路カラーは金沢の街並みをイメージするベンガラ(■)[4]。

敦賀IC - 敦賀トンネル付近は、土地利用の関係で、上下線全く別のルートを通っている。この区間は一部で当時の国鉄の北陸本線の廃線跡を使用しており、杉津PAの上り方面施設は杉津駅の廃駅跡に建てられたものである。
また木之本IC - 武生ICと、朝日IC - 上越ICは、トンネルが連続する区間である。特に前者の区間は、冬季に吹雪による視界不良や降雪によるスリップなどの交通障害が多発している。そのため標識で「山岳ハイウェイ」「これより山岳地カーブ多し」(「これより山岳地カーブ多しは」は今庄インターチェンジ付近にある)との告知がされ、チェーン脱着場も多数設けてある。とりわけ、敦賀IC - 敦賀トンネルは前述の理由で一度スリップなどで交通事故が発生すると、他路線では一般的な「反対車線に機材を投入する」という方法が使えない[注釈 1]。そのため、特に冬季には木之本IC以北では、すべり止めの着用規制がかかることが多い。
路線名・道路名
国土開発幹線自動車道建設法では、国土開発幹線自動車道の路線名としての北陸自動車道は以下のとおりとされている。
また、高速自動車国道の路線を指定する政令では、高速自動車国道の路線としての北陸自動車道は以下のとおりとされている。
政令上の北陸自動車道には、新潟中央JCT - 米原JCTのほか、長岡JCT - 長岡ICと新潟空港IC - 新潟中央JCTも含まれており、開通当初はこれらの区間も道路案内上では北陸自動車道の名称が使用されたが、後述の通り、長岡JCT - 長岡ICは関越自動車道に、新潟空港IC - 新潟中央JCTは日本海東北自動車道に、それぞれ変更されている。
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インターチェンジなど
要約
視点
国土開発幹線自動車道の路線名、高速自動車国道の路線としての起終点は新潟中央JCTから米原JCTの順であるが、このセクションではIC番号、キロポストに従い、米原JCTから新潟中央JCTの順で記述する。
- IC番号欄の背景色が■である区間は既開通区間に存在する。
施設欄の背景色が■である区間は未開通区間または未供用施設に該当する。 - スマートインターチェンジ (SIC) は背景色■で示す。
- 路線名の特記がないものは市道。
- バスストップ (BS) のうち、○は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。一部のバス停はインターチェンジ施設外に設置されている。
- 英略字は以下の項目を示す。
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歴史
要約
視点
開通当初は長岡ジャンクション(JCT)より米原方面は西山インターチェンジ(IC)からの番号(1 - 33)が振られる一方、当時の長岡JCT - 新潟黒埼ICは関越自動車道練馬ICからの連番(22 - 26)が振られていた。このときのキロポストは長岡JCTを起点にして朝日IC方面に向かうキロポストと朝日IC付近を起点として米原方面に向かうキロポストの2種類があり、同一路線上に同じ値のキロポストが存在する暫定的なものであった[17]。全通に合わせて整理統合することとなり、北陸道と並行するJR北陸本線に合わせて、米原方面行を「上り線」、新潟方面行を「下り線」とし、キロポストも米原JCT起点・新潟黒埼IC終点のものに変更された[18]。IC番号も米原ICから新潟方面に向かって各ICに加え小矢部(現・小矢部砺波)JCTなどの建設予定JCTやICをも含めた連続番号に変更した。これらキロポストやIC番号の変更に伴い、案内標識などの1987年5 - 7月[18][19]、1988年7月中まで[20]の2回に分けて行われた。
なお、長岡JCTの構造は北陸自動車道 新潟方面から関越自動車道 東京方面が本線であり、北陸自動車道富山方面はこれに分岐・合流するランプとなっている。
1988年(昭和63年)の全線開通の際、最後に完成したサービスエリア(SA)・名立谷浜SAには、全通記念碑が建立されている。また、北陸自動車道の全IC・JCTの形状を描いたタイルが設置されていたが、2017年のタイル張替え時に撤去された。
現在の国道116号新潟西バイパス新潟西IC - 黒埼IC(当時は新潟黒埼IC)も北陸自動車道として建設・開通したが、その後の北陸自動車道の延伸工事に伴い、高速自動車国道から一般国道(自動車専用道路)へ降格され無料開放された(このような区間は高速自動車国道では唯一である)[21]。また、現在の関越自動車道 長岡JCT - 長岡IC、日本海東北自動車道 新潟中央JCT - 新潟空港ICも北陸自動車道として建設・開通したが、前者は関越自動車道 長岡IC以南の区間の開通の際に、後者は日本海東北自動車道 新潟空港IC以北の区間が延伸開業した際に北陸自動車道から分離され、現在の名称となっている。このような経緯から、高速自動車国道の路線名としての北陸自動車道には新潟中央JCT - 新潟空港IC間・長岡IC - 長岡JCT間も含まれている。
年表
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1972 | (10月)金沢西IC - 小松IC |
---|---|
1973 | (10月)小杉IC - 砺波IC・藤岡JCT - 藤岡IC |
1974 | (10月)砺波IC - 金沢東IC |
1975 | (9月)丸岡IC - 福井IC (10月)富山IC - 小杉IC |
1976 | (11月)福井IC - 武生IC |
1977 | (12月)武生IC - 敦賀IC |
1978 | (9月)長岡IC - 新潟黒埼IC (10月)金沢東IC - 金沢西IC |
1979 | |
1980 | (4月)敦賀IC - 米原JCT (9月)長岡JCT - 西山IC (12月)滑川IC - 富山IC |
1981 | (10月)西山IC - 柏崎IC |
1982 | (11月)柏崎IC - 米山IC |
1983 | (11月)米山IC - 上越IC (12月)朝日IC - 滑川IC |
1984 | |
1985 | |
1986 | |
1987 | (7月)名立谷浜IC - 上越IC |
1988 | (7月)朝日IC - 名立谷浜IC |
1989 | (3月)新潟西IC |
1990 | |
1991 | |
1992 | |
1993 | |
1994 | (7月)新潟西IC - 新潟亀田IC |
- 1961年(昭和36年)10月27日:北陸縦貫高速自動車道の建設に関する国道開発縦貫自動車道建設法の一部を改正する法律案が可決される。この時点では新潟市 - 大津市間が路線の基準として定められていた[22]。
- 1962年(昭和37年):富山県内のルートが公表される[23]。
- 1964年(昭和39年)5月26日:建設が決定[24]。
- 1966年(昭和41年)7月1日:新潟市 - 滋賀県坂田郡米原町(現・米原市)間が国土開発幹線自動車道の予定路線とされ、建設大臣の施行命令を受けて建設に着手[25]。
- 1967年(昭和42年)7月10日:富山県内第1号杭が高岡市中田町小泉新の神明宮境内に打ち込まれる[26]。
- 1968年(昭和43年)9月11日:石川県能美郡根上町(現・能美市)浜地内にて起工式[27]。
- 1969年(昭和44年)11月17日:富山県内区間が着工[28]。
- 1971年(昭和46年)6月:富山市 - 下新川郡朝日町小更間49.8 kmの施工命令[29]。
- 1972年(昭和47年)
- 1973年(昭和48年)
- 1974年(昭和49年)
- 1975年(昭和50年)
- 1976年(昭和51年)
- 1977年(昭和52年)12月8日:武生IC - 敦賀IC開通[31][35](ただし、今庄IC - 敦賀IC間のうち16.6 ㎞は暫定2車線)[46]。
- 1978年(昭和53年)
- 1979年(昭和54年)3月2日:朝日IC - 糸魚川IC間の整備計画変更(青海IC〔親不知IC〕の追加)、施行命令[49]。
- 1980年(昭和55年)
- 1981年(昭和56年)
- 1982年(昭和57年)
- 1983年(昭和58年)
- 1984年(昭和59年)
- 1986年(昭和61年)11月21日:賤ヶ岳SA開設[31]。
- 1987年(昭和62年)
- 1988年(昭和63年)
- 1989年(平成元年)
- 1991年(平成3年)10月1日:敦賀IC - 金津IC間の入口が自動化[68]。
- 1992年(平成4年)
- 1993年(平成5年)7月23日 - 糸魚川IC - 名立谷浜ICの付加車線の4車線化完成[71]。
- 1994年(平成6年)
- 1996年(平成8年)3月28日:小矢部砺波JCTで能越自動車道と接続[74]。
- 1997年(平成9年)11月13日:新潟亀田IC - 新潟空港IC開通[47]により、全線開通。
- 1998年(平成10年)10月23日:朝日IC - 越中境PA4車線化[75]。
- 1999年(平成11年)10月30日:上越JCT開通により上信越道と接続[47]。同時に名立谷浜IC - 上越IC4車線化[71]。
- 2000年(平成12年)
- 2001年(平成13年)6月4日:米原(まいばら)JCTが米原(まいはら)JCTに、米原(まいばら)ICが米原(まいはら)ICにそれぞれ改称。
- 2002年(平成14年)5月26日:日本海東北自動車道新潟空港IC - 聖籠新発田IC開通[47]と同時に新潟中央JCT - 新潟空港IC間を北陸自動車道から日本海東北自動車道に改称。
- 2003年(平成15年)3月29日:富山西IC開通[31]。
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)10月1日 : 黒埼スマートIC[47]・入善スマートIC[31][80]・徳光スマートIC[31][81]が本格運用開始。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 3月23日:安宅PA/SIC社会実験開始(2009年3月31日まで)。
- 3月29日:流杉PA/SIC社会実験開始(2009年3月31日まで)。
- 2009年(平成21年)
- 2011年(平成23年)3月1日:高岡砺波スマートICの連結を許可[83]。
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)7月20日:敦賀JCT開通により、舞鶴若狭自動車道と接続[89][90]。
- 2015年(平成27年)3月1日:高岡砺波スマートIC供用開始[31][91]。中部縦貫自動車道との接続に伴い福井北ICを福井北JCT・ICに改称[92]。
- 2017年(平成29年)3月25日:長岡北SIC[93]および小谷城スマートIC供用開始[94]。
- 2018年(平成30年)
- 2020年(令和2年)
- 2022年(令和4年)
- 2023年(令和5年)
- 2024年(令和6年)
今後の計画
北陸自動車道で事業中、または計画中のJCT・ICは以下の通り。
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路線状況
要約
視点
車線・最高速度
- ※1 : トンネル26本連続区間。
道路施設
サービスエリア・パーキングエリア
売店はすべてのサービスエリア (SA) と半数以上のパーキングエリア (PA) に設置されている。ガソリンスタンドはすべてのサービスエリアと黒埼PAにあり、24時間営業である。レストランは小矢部川SAと有磯海SA下り線、名立谷浜SAを除くすべてのサービスエリアに設置されている。
主なトンネルと橋


木之本IC - 武生ICは14本(このうち2,000 m超は2本)、朝日IC - 上越ICは26本(このうち2,000 m超は8本)のトンネルが設けられている。富山県と新潟県境を通過する後者の区間は、いくつものトンネルを繋いで日本海に落ちる飛騨山脈(北アルプス)の急峻な断崖を通過するところで、各トンネル入口に何箇所目のトンネルであるかを示す表示板が取り付けられている。「天下の険」と呼ばれ古くから交通の難所で知られる親不知付近では、狭い平地から海上に張り出すように道路橋で繋いでおり、その中間に国道8号と連絡する親不知ICが設置されている[115]。
トンネルの数
※滑川IC - 魚津IC間下り線のトンネル数は1となっているが、有磯海SAを利用した場合は通過しない。
道路管理者
北陸自動車道の管轄は木之本ICと朝日ICの2箇所を境に、滋賀県内の区間をNEXCO中日本名古屋支社が、北陸3県(福井・石川・富山)の区間をNEXCO中日本金沢支社が、新潟県内の区間をNEXCO東日本 新潟支社がそれぞれ行っている。
- 中日本高速道路 名古屋支社
- 彦根保全・サービスセンター - 米原JCT - 木之本IC(木之本ICを含む)
- 中日本高速道路 金沢支社
- 敦賀保全・サービスセンター - 木之本IC - 今庄IC
- 福井保全・サービスセンター - 今庄IC - 加賀IC
- 金沢保全・サービスセンター - 加賀IC - 小矢部IC
- 富山高速道路事務所 - 小矢部IC - 朝日IC(朝日ICを含む)
- 東日本高速道路 新潟支社
- 上越管理事務所 - 朝日IC - 柿崎IC
- 長岡管理事務所 - 柿崎IC - 三条燕IC
- 新潟管理事務所 - 三条燕IC - 新潟中央JCT
ハイウェイラジオ
- 長浜(長浜IC - 木之本IC)
- 柳ヶ瀬(木之本IC - 敦賀JCT 柳ヶ瀬TN内)
- 今庄(敦賀IC - 今庄IC 米原方面 今庄TN内)
- 鯖江(武生IC - 鯖江IC)
- 不動寺(金沢森本IC - 小矢部IC)
- 高岡(砺波IC - 高岡砺波SIC)
- 有磯海(有磯海SA - 魚津IC)
- 名立谷浜(能生IC - 名立谷浜IC)
- 上越(上越IC - 柿崎IC)
- 米山(柿崎IC - 米山IC)
- 栄(中之島見附IC - 三条燕IC)
- 巻潟東(巻潟東IC - 黒埼PA)
かつては富山西IC - 富山IC間に富山局が存在したが、2009年度(平成21年度)中に有磯海局の開局に合わせて廃止された。
日本道路公団時代、長浜局では日本道路公団 関西支社の吹田管制による放送、鯖江局以東は吹田管制と同じ音声の放送を使用していた。民営化後、中日本高速道路管轄となった長浜局は一宮管制へ移管、鯖江局と富山局は一宮管制と同じ放送形態のものに変更された。また、中日本高速道路管内では新たに柳ヶ瀬・今庄・不動寺・高岡・有磯海の各局が新設された。一方で、東日本高速道路の管轄となった名立谷浜局以東では同じ形態の放送が2013年10月まで続けられた。現在、放送形式は中日本高速道路と東日本高速道路の管轄境界となる朝日ICを境に西側の有磯海局以西と東側の名立谷浜局以東で異なっている。
交通量
24時間交通量(台)道路交通センサス
(出典:「平成17年度 道路交通センサス 調査結果 (福井県ホームページ )・「平成17年度 道路交通センサス 一般交通量調査の概要」(北陸地方整備局ホームページ)・「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
2002年(平成14年)度
- 日平均区間交通量:21,644台(前年度比100.0 %)※関越自動車道 長岡IC - 長岡JCT間を含む。
- 最大:三条燕IC - 新潟西IC間 34,625台(前年度比99.0 %)
- 最小:糸魚川IC - 能生IC間 11,056台(前年度比99.9 %)
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地理
通過する自治体
接続する高速道路
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脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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