トップQs
タイムライン
チャット
視点

命の別名/糸

中島みゆきのシングル (1998) ウィキペディアから

Remove ads

命の別名/糸』(いのちのべつめい / いと)は、日本シンガーソングライター中島みゆきの35枚目の両A面シングルである。1998年2月4日に発売された。

概要 「命の別名/糸」, 中島みゆき の シングル ...
Remove ads

解説

本作の2曲は、いずれもTBSテレビドラマ聖者の行進』の主題歌に使用された。当初はカップリング曲扱いだった「糸」が使用され、シングルがリリースされた5話以降は新曲の「命の別名」に差し替えられた。ドラマの終盤では「糸」が再び主題歌となっている。

シングルCDとしてのセールスは前作に及ばなかったものの、2曲目「糸」は1992年のアルバム『EAST ASIA』から20年以上経過した、2010年代に大きな支持を受けるに至り(後述)、2017年にはJASRAC賞(著作権使用料分配額)の金賞(=年間1位)を獲得した[2]。このため、「糸」もA面に昇格、両A面シングル扱いとなっている。

8cmCDシングル自体既にメジャー音楽メディアで無くなったため、店頭に置いてない所もあるが、このシングルは2023年現在でも販売中で、CDショップでも注文は出来る店はある。またポニーキャニオンリリース情報でも、メーカー通販サイトでは販売されていないものの、各通販サイトをリンクして商品紹介がされている[3]

2022年11月28日に、ヤマハミュージックコミュニケーションズからデジタル・ダウンロード配信された。しかし、ジャケット画像はシングルジャケットを使用されているが、シングルコレクションアルバム『Singles 2000』の音源のため、「命の別名」はこのシングルCDよりも収録時間が短くなっている。

Remove ads

楽曲

命の別名

  • 「命の別名」は、中島みゆきがドラマ『聖者の行進』のために書き下ろした新曲であり、日本のスタジオミュージシャンとともに国内でレコーディングが行われた。
  • 1980年代前半の中島のアルバム『生きていてもいいですか』や『miss M.』などで編曲・プロデュースなどに携わり、1980年代後半以降はソングライティング・チームを組んで工藤静香に多数の楽曲を提供したベース奏者の後藤次利とは、このシングルが2018年時点で最後の共演となっている。また、1983年のアルバム『予感』の後半のアレンジを手がけた井上堯之が、15年ぶりに中島の作品に参加してギターを弾いている。
  • シングルの翌月に発表された25枚目のオリジナル・アルバム『わたしの子供になりなさい』には、アメリカロサンゼルスで録音された別のヴァージョンが収められている。リメイク版はオリジナルとはアレンジが大きく異なり、より低いキーで攻撃的に歌いあげる中島のヴォーカルと、マイケル・トンプソンによるディストーションのかかったエレクトリックギターを前面にフィーチャーしたハードロック調のアプローチで表現されている[4]。映画やドラマのテーマ曲をまとめたベスト盤『大銀幕』が同年秋に発売された際には、実際にドラマでは流されなかったアルバム・ヴァージョンが収められた。シングル・ヴァージョンは、1994年から2000年までに発表されたシングル7枚のA面・B面曲を集めた2002年リリースのコンピレーション・アルバム『Singles 2000』で初めてアルバムの一部として入手可能になったが、当初発売されたオリジナルよりフェードアウトが30秒ほど早い短縮版である。

  • 「糸」は元来、1992年に天理教の4代真柱である中山善司の結婚を祝して作られた楽曲で[5]、中島はほどなくしてこのパワー・バラードをレコーディングし、通算20作目となるスタジオ録音作『EAST ASIA』を締めくくるナンバーとして同年の10月に公式に発表した。このアルバムに収録された曲のベーシック・トラックは全般的に日本国内で録音されたものだったが、のちにコーラスとストリングスがハリウッドキャピトル・スタジオ英語版で追加されている[6]。この曲のコーラスも海外で録音されており、『EAST ASIA』の表題曲の弦編曲を担当したデヴィッド・キャンベルの配偶者だったレイヴァン・ケーン、1970年代からセッション・シンガーとして活動しているザ・ウォーターズによって歌われている[7]
  • 編曲は瀬尾一三が担当した[8]。瀬尾はインタビューで「生身の女性が歌うと生々しいので中島を天女にしようと思った」と語っている[8]。そのためイントロでは、ハープや雅楽風の音を入れることにより東西の神話的な雰囲気を表現し、中島が天女として地上の人間に向かって歌唱する感覚を表現したという[8]
  • この曲は2004年に、Mr.Childrenのヴォーカル櫻井和寿とプロデューサーの小林武史が結成したチャリティ・プロジェクト、Bank Bandのカヴァー・アルバム『沿志奏逢』で取り上げられた。彼らのカヴァーはシングルとしてリリースされなかったものの、翌年に住友生命のコマーシャルに使用され[9]、これを機に楽曲そのものの存在が広く認知されるようになった。さらに世間一般に知られるようになったのは2013年頃、バラエティー番組でBGMやカバーされたりすることがきっかけである[10]
  • 2022年現在、のべ40組以上のアーティストによって相次いでカヴァー・ヴァージョンが商品化され、中島によるオリジナルも複数のテレビドラマやコマーシャル、イベントなどでたびたび使用されている[11]
  • 日本音楽著作権協会(JASRAC)の著作権使用料分配額(国内作品)ランキングで2015年度の年間3位[12]2016年度の年間1位[13]2017年度の年間4位[14]2018年度の年間3位[15]2019年度の年間3位[16]を獲得した。2016年JASRAC賞銅賞を[17]、2017年金賞、2019年銅賞[18]、2020年銅賞[19]をそれぞれ受賞した。
  • 2017年にはJOYSOUNDの年間カラオケランキングで2位となった。
  • 2018年2月度日本レコード協会リリースにおいて、(着うたフル+ネット配信)でのミリオンに認定された。2002年4月のフル配信開始から15年10か月かかっており、その後「チェリー」(19年3ヶ月)に抜かれるまで7年余に渡り、フル配信ミリオンのスロー達成記録であった。
Remove ads

収録曲

さらに見る #, タイトル ...

タイアップ、メディア使用

命の別名

糸 

収録作品

アルバム

さらに見る 曲名, 収録アルバム ...

映像作品

さらに見る 曲名, 収録映像作品 ...
Remove ads

カバー

さらに見る アーティスト, 収録作品 ...
Remove ads

クレジット

参加ミュージシャン

それぞれシングル「命の別名/糸」の裏ジャケット、アルバム『EAST ASIA』『わたしの子供になりなさい』の歌詞カードより[4][6][27]

命の別名 (シングル・ヴァージョン)
命の別名 (アルバム・ヴァージョン)

製作

命の別名 (シングル・ヴァージョン)
  • Recorded, Engineer:Brian Scheuble
  • Mixed:Tad 後藤
  • Mixed (補助役):市川高信, Ray Blair
  • Mixed (補助役):Joe Chiccarelli at Larrabee North(Los AngIes)
  • Mastered:Tom Baker
命の別名 (アルバム・ヴァージョン)
  • Recorded, Engineer:David Thoener
  • Engineer (補助役):Michael Scotella
Remove ads

脚注

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads