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安用寺孝功
日本の将棋棋士 ウィキペディアから
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安用寺 孝功(あんようじ たかのり、1974年8月30日 - )は、将棋棋士。
戦績
要約
視点
1988年のアマ名人戦で、中学2年にして準優勝。これは、ちょうど10年前の塚田泰明に並ぶ快挙であった。その2週間後に奨励会入り[1]。途中、1級から2級へ降級したり、第23回(1998年前期)三段リーグで暫定トップで最終日を迎えながら2連敗して逸機したりするなどの苦難を経験したが、その1年後の第25回(1999年前期)三段リーグで中盤戦を7連勝するなど好調を維持し、最終的に阿久津主税(14勝4敗で優勝)に次ぐ2位の成績(13勝5敗[注釈 1])を修め、奨励会入会から11年をかけてプロ入りを果たす。
2004年度(第30期)棋王戦で予選を勝ち抜き本戦に初出場。内藤國雄・森下卓・鈴木大介らを破りベスト8進出。あと1勝でベスト4に進出して、次年度のシード権を得るところであったが、深浦康市に敗れた。
若手時代は持ち時間が長い順位戦で力を発揮し、プロ入り6年目の2005年度(第64期)では9勝1敗を挙げてC級1組に昇級決定、2007年度(第66期)は8勝2敗で次点。そして、翌2008年度(第67期)でも勝ち星を重ね、最終局まで1局を残した第10回戦(第5回戦は抜け番)・塚田泰明戦で8勝目を挙げB級2組への昇級を決めた。尚、最終局でも長沼洋に勝ち、当期の最終成績は9勝1敗となった。
しかしB級2組昇級以降、それまで得意とされていた順位戦の成績が低迷し始め、昇級から2期目の2010年度(第69期)・2011年度(第70期)と2年連続で3勝7敗[注釈 2]。2013年度(第72期)では終盤の4連敗が響き、3勝7敗で降級点を喫し[注釈 3]、翌2014年度の第73期B級2組でも後半戦で失速し4勝6敗と降級点を消去できず、2015年度(第74期)では開幕から7連敗を喫し、8回戦(鈴木大介戦)・9回戦(島朗戦)と連勝して巻き返したものの降級点圏内を脱出できず最終的に2勝8敗、2つ目の降級点を喫してC級1組に陥落。B級2組への在籍は7年でストップした。
その一方で、プロ入り当初から苦手とされていた早指し棋戦では健闘が見られるようになり、第23期銀河戦(2014年-2015年)では予選で島本亮に、ブロック戦で千葉幸生及び高橋道雄にそれぞれ勝ち、初めて決勝トーナメント(ベスト16)に進出(決勝トーナメントは1回戦で当期優勝者の深浦康市に敗退した)。また、NHK杯戦でも予選初参加の第50回(2000年度)より18回連続で予選敗退していたが、第68回(2018年度)では予選を勝ち抜いて本戦への初出場を決めた。本戦では1回戦で八代弥に勝ったものの2回戦で広瀬章人に敗れた。第69回(2019年度)も予選を勝ち抜いて2年連続の本戦出場を決め、1回戦で谷川浩司に勝ったものの、2回戦で佐藤康光に敗れた。
順位戦ではC級1組に降級して以降も成績不振が顕著となり、降級から2期目(2017年度・第76期)及び5期目(2020年度・第79期)をいずれも2勝8敗で終え、この間勝ち越しも2期連続の指し分けもできなかったため、二度の降級点を喫してC級2組に降級した。
C級2組でも振るわず、降級2期目の2022年度(第81期)から2024年度(第83期)まで3期連続で降級点を喫して順位戦から陥落、2025年度からフリークラスに編入された。フリークラスの在籍期限は編入から10年後の2034年度末(2035年3月31日)となる。
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棋風
振り飛車戦法を採用することが多く、飛車を振る場所が多彩な棋風である。三間飛車、相振り飛車のほかに、初手▲5六歩からの中飛車、角道を止めない四間飛車など、あまりオーソドックスではない指し方をすることがある。
人物
- 2006年4月、関西研修会幹事に就任。
- 2012年5月に結婚[2]。
- 2004年5月19日放送のフジテレビ系『トリビアの泉』で、伊藤博文六段(当時)と史上初の大局将棋の対局を行い[3]、計3805手、32時間41分で安用寺が勝利した[4]。対局後に安用寺は「もう二度とやりたくない」と語っていた[4]。
- 2024年8月1日の第83期順位戦 C級2組3回戦(対池永天志六段戦)で、相手駒を取った後にその位置とは異なる位置に駒を動かす「着手地点の誤り」という反則を犯した。反則の概要は「7七の地点」に位置する▲先手・安用寺の角で、「3三の地点」に位置する△後手・池永の角を取りながら「2二の地点」に先手の角を動かし「▲2二角成」としたものである(「部分図」参照)。隣室で対局中に対局相手の後方で安用寺の姿を目にしていた広瀬章人は「昨日の対局中、安用寺七段が突然声を発しながらズッコケた。その拍子に脇息までズッコケていた」と反則発生時の様子をSNSで明かした[5]。
部分図(1) ▽後手・池永
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部分図(1)から「反則」直後の局面 ▽後手・池永
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昇段履歴
昇段規定は、将棋の段級 を参照。
主な成績
在籍クラス
→竜王戦と順位戦のクラスについては「将棋棋士の在籍クラス」を参照
年度別成績
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脚注
関連項目
外部リンク
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