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富岡町

福島県双葉郡の町 ウィキペディアから

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富岡町(とみおかまち)は、福島県浜通りに位置し、双葉郡に属する

概要 とみおかまち 富岡町, 国 ...

2011年平成23年)に発生した福島第一原子力発電所事故の影響で、北東部(町面積の約12 %)は現在においても帰還困難区域に指定され、立ち入りが制限されている。ただし、特定復興再生拠点区域への指定により、同区域内では除染やインフラ整備が進められている。

2011年3月17日以降、仮役場を郡山市にあるビッグパレットふくしま内に設置していた[1]。同年12月19日以降、郡山市大槻町西ノ宮に富岡町役場郡山事務所を開設し、役場機能を移転した[2]2017年(平成29年)4月1日より北東部の帰還困難区域を除いて避難指示が解除され、それに先駆けて同年3月6日より本庁舎にて町役場の業務の一部を再開した[3]

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地理

太平洋に面し、福島県の海岸線のほぼ中央に位置する。

  • 山 :大倉山(593 m)
  • 河川:富岡川、熊川
  • 湖沼:館山溜池

隣接している自治体

人口

富岡町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 11,614人
1975年(昭和50年) 12,770人
1980年(昭和55年) 14,941人
1985年(昭和60年) 15,895人
1990年(平成2年) 15,861人
1995年(平成7年) 16,033人
2000年(平成12年) 16,173人
2005年(平成17年) 15,910人
2010年(平成22年) 16,001人
2015年(平成27年) 0人
2020年(令和2年) 2,128人
総務省統計局 国勢調査より
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歴史

現在の富岡町域一帯には、古墳や7 - 8世紀頃の役所跡と見られる小浜代遺跡など、古くから人々が定住していた痕跡が残されている。

この地が富岡と呼ばれるようになったのは戦国時代頃と考えられており、当時は岩城氏の所領であった。江戸時代には、富岡は当初磐城平藩領に属したが、延享4年(1747年)に井上氏が藩主になると、富岡を含む楢葉郡は平藩領から外されて幕領に編入され、小名浜代官所の支配地となった。この後、富岡一帯は仙台藩預かり地を経て、幕領・棚倉藩領・多古藩領に三分割されて明治に至った。

沿革

  • 1889年明治12年)1月 - 楢葉・標葉郡役所が小浜村に置かれる。
  • 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、楢葉郡に以下の2村が発足。
    • 小浜村、小良ヶ浜村、毛萱村、上郡山村、下郡山村、仏浜村 → 富岡村
    • 手岡村、本村、大菅村 → 上岡村
  • 1896年(明治29年)4月1日 - 楢葉郡の一部および標葉郡の区域をもって双葉郡が発足し、双葉郡富岡村となる。双葉郡役所が富岡村に置かれる。
  • 1900年(明治33年)3月8日 - 富岡村が町制施行して、富岡町となる。
  • 1950年昭和25年)6月1日 - 上岡村が町制施行・改称して、双葉町となる。
  • 1955年(昭和30年)3月31日 - 富岡町および双葉町が合併して、改めて富岡町が発足。
  • 2011年平成23年)3月11日 - 東日本大震災が発生。町内で震度6強を観測し、富岡駅周辺などが津波の被害を受ける。
  • 2017年(平成29年)4月1日 - 避難指示解除準備区域および居住制限区域を解除[4]。これにより福島第一原子力発電所事故による避難指示が北東部の帰還困難区域を除いて解除され、住民の帰還が認められる[5]
  • 2022年令和4年)1月26日 - 帰還困難区域のうち、特定復興再生拠点区域内への立ち入りが認められる。
  • 2023年(令和5年)
    • 4月1日 - 特定復興再生拠点区域(点・線拠点区域を除く)の避難指示を解除[4]
    • 11月30日 - 特定復興再生拠点区域(点・線拠点区域)の避難指示を解除[4]
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行政

町長:山本育男 - 2021年令和3年)8月6日就任。1期目

  • 歴代富岡村長
さらに見る 代, 氏名 ...
  • 歴代富岡町長(1900年 - 1955年)
さらに見る 代, 氏名 ...
  • 歴代富岡町長(1955年 - )
さらに見る 代, 氏名 ...

経済

産業

Jヴィレッジから移転し、2016年(平成28年)3月7日に業務を開始。
  • 富岡漁港
かつては天然の入江の周囲の断崖を切り崩して作られた小良ヶ浜漁港2000年(平成12年)廃港)を利用していたが、面積が狭く崖崩れの危険もあったため、1993年(平成5年)に富岡川の河口に新漁港を建設した。

郵便

郵便局
  • 富岡郵便局(2017年3月23日再開[6]
  • 夜ノ森郵便局(閉鎖中)

金融

姉妹都市・友好都市など

教育

小学校

  • 富岡町立富岡小学校(2022年、富岡町立富岡第一小学校[注釈 1]と富岡町立富岡第二小学校[注釈 1]の統合により開校)

中学校

  • 富岡町立富岡中学校(2022年、富岡町立富岡第一中学校[注釈 1]と富岡町立富岡第二中学校[注釈 1]との統合により開校)

支援学校

※震災当時、町内の各小中学校および支援学校はすべて町外に避難し仮設校舎を設置していたが、小中学校については2022年に避難先での授業を終了した。

高等学校

交通

鉄道

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富岡駅新駅舎(2017年10月22日)

一般路線バス

すべて新常磐交通が運行する。いわき市・広野町・楢葉町・富岡町を結ぶ路線、富岡町と川内村を結ぶ路線、富岡町・大熊町・双葉町・浪江町を結ぶ路線、町内循環路線の4路線がある。富岡町に住民票がある人や東日本大震災時点で住民票があった人に対しては町から割引乗車券が発行され、割引運賃で一般路線バスに乗車可能である[14]。なお、日曜・祝日はすべて運休するほか、路線によっては土曜日も運休する。

  • いわき駅前 - 東一丁目 - 久之浜駐在所 - 広野町役場入口 - 道の駅ならは - 楢葉町役場 - さくらモール診療所前 - 富岡駅前 ※日祝日運休
  • 富岡駅前 - さくらモール診療所前 - 富岡町役場 - 夜ノ森駅西口 - 上手岡 - ゆふね - 川内村役場・かわうちの湯 - 川内車庫 ※土日祝日運休
  • 富岡駅前 - さくらモール診療所前 - 富岡町役場 - 大熊町役場 - 大野駅前 - 双葉駅前 - 浪江駅前 - 道の駅なみえ - FH2R ※土日祝日運休
  • 富岡町内循環 ※日祝日運休

上記のほか、大熊町が富岡駅前および富岡町中心部と大熊町内の大熊町役場・大川原公営住宅を結ぶ無料循環バスを運行しているが、富岡町内のみの利用はできない。

高速バス

すべて昼行便

さらに見る 愛称名, 運行会社 ...

道路

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常磐富岡インターチェンジ(2005年11月19日)
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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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富岡町文化交流センター学びの森。2017年4月3日より一部使用再開)
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富岡町中心部(2011年2月26日)
  • 名所
    • 夜ノ森公園の桜並木 - 2.2 km続く桜並木のうち、2016年4月以降は放射線量の低い300 mの区間の立ち入りが可能となり[15]、2022年1月26日に特定復興再生拠点区域となったため、全域での立ち入りができるようになった。
    • 夜ノ森駅のつつじ
    • 夜ノ森つつみ公園のあやめ
    • 宝泉寺の紅しだれ桜
  • 旧跡
    • 小浜代遺跡
    • 一里塚(上郡山清水、新夜ノ森)
  • 温泉
  • 施設
  • 祭事・催事
    • 1月:鳥小屋(赤木、王塚地区)
    • 4月:夜ノ森桜まつり
    • 4月:浜下がり(諏訪神社)
    • 8月:うちわ祭り
    • 8月:麓山の火祭り
    • 10月:浜下がり(四十八社山神社)
    • 11月:えびす講市
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その他町内施設

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双葉警察署(2011年2月26日。2017年3月30日より再開)
  • 福島県富岡合同庁舎 - 小浜に所在
  • 新福島変電所 - 夜ノ森駅西方3 km程の地点に所在
  • 富岡町立養護老人ホーム 東風荘 - 避難区域のため、2013年1月、郡山市菜根にて仮設施設で再開[21]

出身の人物

参考文献

  • 『富岡町史』第一巻(福島県双葉郡富岡町、1988)

脚注

関連項目

外部リンク

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