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石田純一

日本の俳優 (1954-) ウィキペディアから

石田純一
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石田 純一いしだ じゅんいち本名:石田 太郎いしだ たろう、1954年〈昭和29年〉1月14日 - )は、日本のタレント俳優YouTuber

概要 いしだ じゅんいち 石田 純一, 本名 ...

東京都目黒区出身。血液型はA型。メロン所属(リクコーポレーション提携)。かつてはスカイコーポレーションに所属していた。

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来歴

要約
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生い立ち

1954年1月14日、NHKアナウンサー・石田武の長男として東京都目黒区で出生。祖父は中外商業新報(現・日本経済新聞)記者で、政治部長や参事などを務めた石田武太郎[1][2]。母親は女学校時代に原爆投下後の広島市に後片付けに入った入市被爆者[3][4]。4歳までアメリカワシントンで育つ。東京都立青山高等学校を経て、早稲田大学商学部中退。

最初の妻の府中市の緑の党社会運動部長星川まり(1955年 - 、作家・翻訳家の星川淳の実妹)とは、1970年代に知り合ってできちゃった結婚[5][注 1]。1974年、純一が20歳の頃に長男・壱成が誕生。役者をやりたい純一に対して父・武は「子どものために安定した仕事を見つけろ」と怒りを爆発させた[2]

大学在学中、演出家となることを考えた石田は演劇を学ぶためにアメリカに渡った。東洋哲学に傾倒しており、ヒッピー的な志向であったまりとは、このアメリカ滞在中に離婚。帰国後の1978年には大学を中退、「演劇集団 円」の演劇研究所研究生となった。

俳優デビュー、スターダムへ

「演劇集団 円」や、アクト青山ドラマティック・スクールでの下積み生活を経て[5]、1979年にNHKドラマ『あめりか物語』(日系三世のタイ人の店員役)で正式にデビューする。当初は「石田 純」の芸名を使用していた(のちに現在の名前に改名)。1980年、父・武が、仕事中突然脳卒中で倒れ、左半身に麻痺が残り、NHKを退職した[2]。父・武との溝を埋められないでいた純一は役者として芽が出ず、合わせる顔がなかった[2]

1984年の昼ドラ夢追い旅行』で準主役で出演しその名を知られると、1985年から1989年にかけて放送されたクイズ番組『TVプレイバック』にレギュラー解答者に抜擢され、そのルックス萩本欽一ザ・ドリフターズのメンバーにも臆することのない軽快な話術が受け、知名度が上がることとなった。また、1987年にはテレビ朝日の音楽番組『オリジナルコンサート』の司会を務めた。

そして、1988年にテレビドラマ『抱きしめたい!』(フジテレビ系列)に二宮修治役として出演したことから、数多くの「トレンディドラマ」に出演し、バブル期を代表する俳優として活躍した[5]。当初、二宮修治役は陣内孝則が演じる予定であったが、陣内が同時期に放送されたテレビドラマ『結婚してシマッタ!』(TBS系列)に主演として起用されたためにダブルブッキングが発生。陣内が「役が大きい方」を選んで『抱きしめたい!』への出演を辞退し、さらに次候補として挙げられていた加藤雅也もスケジュールが合わなかった[7]ことから、同役が石田に回って来たという経緯がある。ただ、それまで俳優として芽が出なかったこと、それに所属事務所の社長を継いでほしいとの話もあったこと[7]から、石田自身は同作品への出演が俳優としてのキャリアの最後のつもりであった[7]が、同作品の放映開始後から石田の人気が急上昇したことにより俳優を続けていくことになった[8]

2度目の結婚、「不倫は文化」発言騒動

1988年に女優の松原千明と再婚。1990年7月に長女・すみれが誕生。

しかし1991年10月、それまで石田が公表していなかった、星川との間に儲けた長男・壱成の存在が明らかになり、「隠し子」として『週刊女性』にスクープされる。また、石田もその事実を認めた声明を出したため大きく報じられた。壱成は翌1992年に、「石田純一の息子・いしだ壱成」として芸能界デビューし、以降親子での共演なども見られることとなった。

また、石田はファッションモデル長谷川理恵との8年余りに及ぶ交際でも知られた。1996年10月、『フォーカス』のスクープを発端に長谷川との不倫についてマスコミから追及された石田は「文化芸術といったものが不倫という恋愛から生まれることもある。作品が素晴らしければ褒め讃えられて、その人の行為は唾棄すべきものとは僕は思えない」[注 2]と反論。この平尾昌晃チャリティゴルフ芸能レポーターの取材に答える石田の姿を報じた翌日のスポーツ紙が、 話の趣旨から創作した「不倫は文化」というフレーズを見出しにした事で、それ以降TVのワイドショーなどでも繰り返し報じられることとなり、石田純一の代名詞の様に取り扱われた[9]。結婚中の不倫と前述の発言による「不倫バッシング」によって、40代は一転して不遇の人生に転落することとなる[5]

不倫騒動にもかかわらず、1997年4月に『スーパーJチャンネル』のメインキャスターに就任し、月曜から木曜までレギュラー出演していた。しかし、8月にまたも『フォーカス』に長谷川との密会現場を撮られたことから、翌1998年4月に降板[10]。降板日には生放送で落涙している。

完全に干されてしまった石田は1999年に2度目の離婚。全盛期に3億円あった年収はゼロになり、8000万円の借金ができるなど経済的にも困窮し、それまで住んでいた高級マンションは引き払おうにも引越し代がないという始末であった[5]。この頃の状況について石田は後に、「時間を持て余すことが何よりも辛かった」と語っている[5]

「不倫は文化騒動」以降は、バラエティ番組情報番組への出演に主軸をおいた活動が続いている。もっとも、完全に俳優業をやめた訳でもなく、2000年代以降も以前ほどの頻度ではないにせよ俳優活動を継続していた。

3度目の結婚、都知事選出馬騒動

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2016年、妻の東尾理子

2009年にプロゴルファー東尾理子と交際していることを公表。同年9月に出演したテレビのトーク番組において、翌春に理子と結婚することを発表した[11](実際には同年12月12日に結婚)。理子の実父で、元プロ野球選手のは石田とほぼ同年代であり、この結婚によって石田より4歳(学年では3学年)だけ年上の義父となった。

結婚から3年後の2012年11月5日には、二人の間に男児・理汰郎[12]が誕生した[13]。翌2013年には理子夫人および理汰郎と共に同年度COTTON USAアワードを受賞している[14]。2015年8月31日には理子夫人が第2子妊娠を報告し[15]、2016年3月24日に女児が誕生[16]。2017年11月7日、理子夫人が第3子妊娠を報告[17]。自身のコラムでは「手間がかかることもあって、僕は3人目に必ずしも積極的ではなかった」と語っている[18]

2016年7月7日、舛添要一東京都知事の辞職に伴う東京都知事選挙に「野党統一候補なら、出馬したい」と表明。しかし、民進党松原仁都連会長は「実務経験がある方が必要。都政は極めて大きな舞台なので、一定の経験がないと大きな船を操れない」と擁立を拒否した[19]。一方で、石田は出馬表明したことによる出演番組やCMなどの差し替えによる損害賠償が数千万円単位で発生していることを明かした[20]。7月11日、石田は会見を開き「正式に断念します。いろいろとお騒がせしました」と陳謝した[21]。その後、所属事務所はCMなどのスポンサー契約やテレビのレギュラー番組がある限り、応援演説など、政治問題に携わることは難しいことを明かした[22]

コロナ騒動と俳優業引退宣言

2020年4月15日、新型コロナウイルスに感染したことを公表した[23]。所属事務所は当初、沖縄へ仕事で行き、宿泊先のホテルで体調を崩したと発表したが、一転、ゴルフ場でプレー中に体調を崩したと発表。沖縄県では玉城デニー知事が4月8日に「県外からの来県自粛と、沖縄県民の外出自粛要請」を出したばかりであり、石田が滞在したホテルは休館に追い込まれるなどしたため、強い批判を浴びた[24]。その後、アビガンの投与を受けて治療を続け[25]、5月12日に退院したことを翌日のブログで報告した[26]。しかし、退院後に妻・理子の制止を振りきって、マスクをつけずに外食をしたことが報じられ、更なる批判を浴びた。

前述の通り、これらの騒動の数々を経てなお俳優活動を継続していた石田であったが、70歳を目前に控えた2023年12月に『ななにー 地下ABEMA』(ABEMA、12月24日配信分)へとゲスト出演した際、「(自分が演じることはもう)ないです」「それに関してはやり残したことはないと思うんで」と、俳優業からの引退と監督業への進出を表明している[27]。同番組への出演に際しては、前述のコロナ騒動についても言及しており、「まず、4月5日に感染してるんです。で、4月7日から緊急事態宣言なんで」「沖縄は仕事で行ってますし、1人で行ってますし」と、当時の週刊誌報道が大雑把であると強調。コロナ禍における行動の自粛についても「みんな考え方も違うし」とコメントするなど、改めて自身のスタンスをアピールしてみせた[27]。引退宣言後の2024年9月には、生前葬を執り行った[28]

焼肉店「ジュンチャン」

俳優業引退に先立ち、2023年5月に友人の山本由美子(山本文郎未亡人)や山本の息子とともに、千葉県船橋市焼肉店「ジュンチャン」を開業。後述するように、石田自身に船橋に地縁などは無かったが、共同経営者であった山本の息子が近隣地である鎌ケ谷市で映像会社を経営しており、その知人の船橋駅近くの不動産会社の社長を介して出店地を決めたという[29][注 3]

2024年10月に『ABEMA TIMES』の取材に応じた際には、ゴルフの会員権や車、それに家などの財産を売り払い、電車通勤で「ジュンチャン」に立って接客を行っていると語った[31]。10月27日公開のYouTubeのABEMAニュースでは、動画で店で接客をする様子も公開され、収入が10分の1に激減し、子供を養うために働いていること、終電で帰り帰宅時間は1時半であること、客単価が8000円‐1万円であり、肉の品質にこだわっていること、月の売り上げは1000万円前後であることなどを語った[32]。「ジュンチャン」に関しては開店当初こそ「なぜ地縁の無い船橋に?」「どうせ名義貸し」と否定的な意見もあったが、可能な限り店に立ったことでその評価を挽回。基本的には閉店まで店で働き、さらにそのあとは近隣の店に飲みに行くなど地域との交流を積極的に行い、その結果「ジュンチャン」は地域の繁盛店となっている[33]

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人物

趣味・嗜好

ファッション

  • 80年代後半、私服はヴェルサーチを愛用しており、『抱きしめたい!』出演時もヴェルサーチを着用していた。
  • 素足に革靴」のスタイルを意識し始めたのは、スリップオンに素足のファッションがかつてミラノで流行したことに遡る。以前はそれほど素足にこだわっていなかったが、北海道を訪れた時に靴下を着用していたのを地元民に「プロ根性がない」とダメ出しされてしまい、それ以降はこだわったと語っている(ゴルフシューズ着用時や、極寒の地などで靴下を履く必要が生じた際には、外見からは靴下の存在が分かりにくいカバーソックスを着用することもある)。

思想・信条

  • 2015年9月17日夜(第189回国会会期中)、国会議事堂前で行われた平和安全法制関連法案に対する抗議活動に参加し、かつての言葉「不倫は文化」に引っ掛け「戦争は文化ではありません。戦後70年間の誇るべき平和を80年、100年と続けていこう」と反対を訴えた[38][39]。また、集団的自衛権の必要性を否定し、個別的自衛権のみで十分であるとの考えも表明した[40]。デモ参加時のスピーチがマスコミに大きく取り上げられたことで、スポンサー筋から疎まれテレビ番組3本とCM1本を降ろされ、また、いくつかの企業からは「二度と政治的言動をするな」と厳重注意を受けるも、石田は「それはできない」と返したという報道が週刊新潮から出た[41][42]。しかし、所属事務所のマネージャーは「そんなことないですよ」と報道を否定。スポンサー筋より「今後は気を付けて下さい」「安保法案には反対や賛成があり、企業の顔として、そういうお客さまの気持ちも汲んで下さい」と注意を受けたことは認めたものの、番組やCMの降板は事実ではないとした[43]。その後、石田は同年12月6日の集会でも壇上に上がり「世界一平和で安全な国をなぜ変える必要があるのか」と訴えている[44]

不倫について

不倫や恋愛、文化との関係について、石田は自身の考えを次のように述べている。

古今東西、恋愛が主役であろうとなかろうと、精神の復興期、精神性の高い時期には、必ずと言っていいほど「不倫」という文化が登場してくる。十二世紀ごろからさかんに教会と対決し恋愛を謳ったトルバドゥールから、ルソースタンダール。恋愛には、禁じられ制限されることで、より希少性を増す性質がある。しかも障害は大きく壁は高く険しいほど、人間の本性は磨かれ、崇高なものになっていく。その点で、「不倫」は「戦争」と並ぶ、恋愛の至上の設定といえる。
そこに大いなる最高の意思がどう配されていくかは興味深いが、そもそも、何に動かされ、何を望み、何を得、何を失うのか―このサジ加減が文学の命題でもあり、人生の価値とも呼べるものではないだろうか。まあ「不倫は文化」と定義出来なくても、領主と騎士たちの物語やサロンの貴婦人の身分違いの青年のロマンスを読めば、およそ西欧の恋愛の原型が「不倫」であることは少なくとも間違いない。しかも、そこでは、「女一人に男複数」が基本であった!!石田純一、『浮気で産みたい女たち』・解説[45]
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エピソード

  • 2012年6月24日、台湾のタレント・羅志祥(SHOW/ショウ・ルオ)のCD発売イベントMAGIC&有我在に出席した際に「華流応援隊長」に任命された。羅志祥より任命状を授与され、台湾でも話題となった[46]
  • 2015年10月1日の川島なお美通夜にて、参列していた石田がマスコミに向かって、川島の出世作である「失楽園」の当初の主演予定者は自分であり、当時自分が推していた女優もいたが自分が別仕事で降板することになったので女優も代役で川島に決まったことを突如暴露し、物議をかもした[47]
  • 2016年12月12日、美容イベントに登場した石田は、記者に当日午後発表の『今年の漢字』の予想を聞かれ「金ですかね。リオ五輪金メダルラッシュだったし、マイナス金利というニュースもあったし」と述べると、同年の夏に突然石田が都知事選に出馬すると表明したことで莫大な番組CMの差し替えの違約金が発生する事態となったことを報道陣から指摘され、「それも“金”に入ってますね」などと苦笑しながら「本当にお騒がせしました」と平謝りした。しかし、その2時間後に発表された『今年の漢字』で、奇しくも「金」が選ばれた[48]

家族・親族

石田家
  • 祖父・石田武太郎[1](1890年 - 1934年、中外商業新報記者、政治家) - 現在の大阪府富田林市出身[2]、住所は東京府荏原郡碑衾町[1]東京市目黒区大岡山[49](現・東京都)。
  • 父・石田武(1926年 - 1989年、NHKアナウンサー)
  • 母・石田静江(1928年 - 2007年)
  • 姉・石田桃子(音楽家、1950年 - 2023年)
  • 元妻
    • 星川まり(いしだ壱成の母、作家、翻訳家の星川淳の妹)
    • 松原千明(すみれの母、俳優の原健策の娘、1958年 - 2022年 )
  • 妻・東尾理子(プロゴルファー、タレント、1975年 - ) - 純一・理子夫妻には一男二女の子がいる。
  • 息子・いしだ壱成(俳優、ミュージシャン、1974年 - ) - 星川との間の長男。
  • 娘・すみれ(女優、歌手、タレント、1990年 - ) - 松原との間の長女。
親戚
  • 岳父・東尾修(野球解説者、元プロ野球選手)
  • 従兄・渡辺興二郎(元山口朝日放送社長)
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出演

要約
視点

映画

テレビドラマ

舞台

テレビ番組

過去のレギュラー

報道・情報番組(ローカルも含めて)
さらに見る 期間, 番組名 ...
その他

ラジオ

過去のレギュラー

  • NHK-FM・サラウンドドラマ「マージナル」(1988年、NHK-FM) - グリンジャ 役
  • 花王ウェイクアップパートナー(1988年 - 1992年、FM横浜
  • JTB MY VACATION(1993年 - 1994年、FM大阪
  • 石田純一のBACCHUSの森(1994年 - 1998年、FM仙台
  • 石田純一のEvergreen Weekend(1996年10月、FM東京
  • 石田純一のNo Socks J Life(2013年10月1日 - 2020年9月22日、JFN
  • 斉藤一美 ニュースワイドSAKIDORI!(2017年4月 - 2022年3月、文化放送) - 火曜→木曜レギュラーコメンテーター → 木曜隔週レギュラーコメンテーター

テレビアニメ

吹き替え

ウェブテレビ

  • 全日本女子パリピ選手権(2018年5月12日 - 13日、AbemaTV)[54] - 審査員

DVD

  • 人生をポジティブに生きる25の方法(2006年、avex trax

CM

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ディスコグラフィ

アルバム

  • EGOIST(1992年5月21日、アポロン(EMOTIONレーベル))
  1. MINT JULEP
  2. 砂金
  3. 詩人の宝石
  4. HOLLYWOOD ROMANCE
  5. 7時間の恋人
  6. 百萬弗STAR(ミリオン・ダラー・スター)
  7. ジゴロ
    松本隆作詞、田島貴男作曲。日本テレビ系『モクスペ』「芸能人はずかし&新作映像100連発」(2007年11月1日)において、「IDTV(イメージダウンTV)」のコーナーで紹介された。また、TBSラジオの『コサキンDEワァオ!』に於いても話題の曲となっていた。
  8. 熱くなれないランデヴー
  9. ノー・ノー・ボーイ
  10. NEVERTHLESS

シングル

  • MINT JULEP/7時間の恋人(1992年5月21日、アポロン(EMOTIONレーベル))
    • 「EGOIST」と同時リリースの8cmCDシングル。「MINT JULEP」は松本隆作詞・羽場仁志作曲。「7時間の恋人」は北川純子SHARA)とのデュエット。
  • 逆にそれって愛かもね(2006年11月22日)
    • 杉本彩と「純一&彩」名義でリリースされたシングル。

その他

  • デイリー新潮 石田純一のこれだけは言わせて(2018年 - )
  • 法務省矯正支援官
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著書

  • エッセイ『落ちこぼれのススメ』(2000年、光進社
  • 『マイライフ』(2006年、幻冬舎

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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