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裁判長!ここは懲役4年でどうすか

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裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(さいばんちょう!ここはちょうえき4ねんでどうすか)は、北尾トロによる日本エッセイ作品である。またはそれを原作とした日本の漫画、ドラマ、映画である。本項目では『裁判長!これで執行猶予は甘くないすか』(さいばんちょう!これでしっこうゆうよはあまくないすか)についても併せて記述する。

概要 原作・原案など, 作画 ...

概要

殺人強盗覚醒剤など、法廷内ではさまざまな人間模様が繰り広げられる。実際に著者が東京地裁で傍聴した裁判の中から、印象深かったものをピックアップしたエッセイが鉄人社の雑誌裏モノJAPAN』で連載された。それらをまとめた単行本が2003年に書籍化された。2007年には、続編となる『裁判長!これで執行猶予は甘くないすか』が出版された。

エッセイを原作とした漫画が松橋犬輔の作画により、新潮社漫画雑誌週刊コミックバンチ』で2007年40号より2010年35号まで連載された。2010年10月に創刊された『月刊コミックゼノン』(徳間書店)にその場を移し、『裁判長!ここは懲役4年でどうすか ぼくに死刑と言えるのか』のタイトルで、引き続き連載をしている。また、作画を担当している松橋の実弟が2009年9月2日に児童福祉法違反と売春防止法違反の罪で逮捕されたことにより、その裁判の模様が2011年3月号から7月号に渡り特別編として『裁判長!ぼくの弟 懲役4年でどうすか』と銘打って描かれた。なお、判決が出た後の弟と松橋家の様子は、同タイトルの単行本にエピローグ『その後の弟』として描き下ろされている。

2009年10月から12月まで、向井理主演でテレビドラマ化された。2010年設楽統バナナマン)主演で映画化され、同年11月6日より公開された。2012年1月、塩谷瞬主演で初の舞台化し、2016年10月、中村優一主演で再演された。

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登場人物

以下の登場人物は漫画のもの。

北尾太郎
主人公。28歳。エアコン営業マン。ふとしたことから裁判傍聴の虜になる。基本的にストーリーは彼の視点で描かれる。
美和
女子大生。何事にもクールで動じない性格だが、冷たいというわけではない(ただし鉄平は除く)。中学生の時、近所に住んでいたおじさんおばさん強盗に殺されるという事件が起こる。裁判の場で犯人は一貫して殺意を否定していたが、その醜い本性を検事が暴く。これを見ていた美和は検事に感謝を述べ、自身も検事を目指すようになった。
舞岡さゆみ
太郎の大学時代の後輩。当初は傍聴することに抵抗を感じていたが、初めての傍聴でその考えを改め、傍聴仲間となる。後半から出番が減り、ほとんど登場しなくなった。
シゲさん
ベテランの傍聴マニア。常に腰が低く誰に対しても敬語を用いる老人。過去の事件の資料新聞の切り抜きをカバンに詰めて持ち歩いている。傍聴初心者だった太郎に傍聴のコツをいろいろ手ほどきする。実はヤクザだった過去があり、その界隈では凄腕として名の知れた存在だった。しかし、妻の体調が悪化したのを機に引退し、まっとうに生きるようになる。
川崎鉄平
美和と同じ法律サークルの後輩。かなりの女好きでスケベ。被告人の名前のかわいらしさや傍聴人の容姿を基準に傍聴する裁判を選択するなど、基本的に女性目当て。当初は美和に片想いをしており、北尾太郎を一方的に恋敵と決めつけ敵視していたが、北尾が舞岡さゆみとつき合っていると思い込むようになってからは普通に接するようになった。北尾と二人で傍聴することが多くなり、その女好きな性格を呆れられている。
千原ジュニア
第4巻で作画の松原との対談が収録された後、第5巻の一エピソードに傍聴者として本人役で登場。また、同話は千原ジュニアが実際に体験した傍聴エピソードを元としている。
星川梨沙子
検察官。29歳。美人だが生粋のドSであり、被告に対して軽い言動で接しつつ本質を突いた質問(詰問)を繰り出す。周囲には気づかれないように被告の耳元で「バッカじゃないの」と言い放ったことがある。これらのやり口から不運にも大抵の被告は心が折られてしまう。漫画版最終巻では、巻末に桃子との幼少期を描いた短編が収録されており、当時から「悪事を暴くこと」にはうるさい性格だったことが明かされた。
星川桃子
弁護士。29歳。星川梨沙子の双子の妹で、姉を「お姉」と呼んでいる。姉とは逆に天使のように優しく、その手腕を発揮して被告の情状酌量を周囲に訴える。姉とは意見がぶつかることもあり、北尾たちからも「姉妹の中は悪そう」と思われていたが、別に不仲というわけではない。
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書籍

エッセイ

裁判長!ここは懲役4年でどうすか
単行本のタイトルは「裁判長!ここは懲役4年でどうすか―100の空論より一度のナマ傍聴」。
裁判長!これで執行猶予は甘くないすか

漫画

テレビドラマ

要約
視点
概要 傍聴マニア09, ジャンル ...

傍聴マニア09〜裁判長!ここは懲役4年でどうすか〜』(ぼうちょうマニアぜろきゅう - )は、2009年10月23日22日深夜)より12月25日24日深夜)まで毎週木曜日23:58 - 翌0:38に、読売テレビ制作・日本テレビ系列の「木曜ナイトドラマ」枠で放送された。向井理は、本作が連続ドラマ初主演となる。今作では一話完結形式に戻り、話数は「COURT-○(COURTは「法廷、裁判」の意味)」と表記される。

キャッチコピーは「裁判長! ぼくたち、ここまで夢中になっていいすか?[1]」。

なお、原作の漫画とは登場人物の名前や設定が一部異なる他、舞岡さゆみ・川崎鉄平に相当する役は登場しない[2]

2010年3月19日にDVD-BOXが発売された。

キャスト

傍聴マニア

北森夫(きた もりお)〈27〉
演 - 向井理
長野県出身[3]。高校卒業後に上京し、サラリーマンをしていたがクビになり、現在はフリーター。ひょんなことから傍聴の魅力にとりつかれ、裁判を通して自分の生き方を顧みることもある。鶴見の妻・由貴に人の不幸を見るのがそんなに楽しいのかと言われたため、傍聴をやめる決意をした矢先、早川の裁判で裁判員に選ばれる(裁判員5番)。美和と山野と和解した後、業務用エアコンのメンテナンス会社・栄進テックに再就職。3年後には主任となり、仕事の傍ら、傍聴を続けている。原作の北尾太郎に相当する。
織田美和(おだ みわ)〈21〉
演 - 南明奈
法学部の大学生。高校生の時、小さい頃から仲良くしてくれた蒲田夫妻が犠牲となった強盗殺人事件の真実を知るために、親戚の勧めで裁判を傍聴した際、被告である根岸の嘘を看破した星川を見て、彼女のような検察官を目指すようになる(この時、当時司法試験合格を目指していた山野とも出会っている)。女性関係者や性的事件に興奮する北や山野の頭を模範六法で殴ることがしばしば。3年後に検事となり、星川の下で仕事をしている。原作の美和に相当する。
山野鳥夫(やまの とりお)〈45〉
演 - 六角精児
通称・ヤマさん。四半世紀傍聴している傍聴オタクで、女性の検事や被告にコメントをつけたり、性的な事件に偏った感想を抱くなど多少エロい面がある。子供の頃から神童と呼ばれ、中学・高校時代は成績がずっとトップだった(中学時代のあだ名は「練馬聖徳太子」)。大学を首席で卒業してからは、弁護士を目指し司法試験を10年間受験したが合格しなかった。村田弁護士とは司法試験に向けて勉強していた頃からの旧知の仲である。甘いものが好き。原作のシゲさんに相当する。

東京地方検察庁・検事

  • 星川梨沙子 - 吉田羊(COURT-01・04・05・07・09・10)
    「地裁のクールビューティー」と呼ばれるやり手の美人検事。
  • 曽根検事 - 野本光一郎(COURT-01・02)
  • 迫田真一 - 佐伯新(COURT-03・06)
  • 赤羽徹 - ふるごおり雅浩(COURT-03)
  • 加賀見智也 - 斎藤歩(COURT-08)
  • 検事 - 原田治(COURT-08・10)

東京地方裁判所・裁判官

弁護士

純喫茶オシラス

ゲスト

COURT-01 「強制わいせつ罪のリアル」
COURT-02 「不倫OL恐喝事件の真相」
COURT-03 「キャバ嬢ストーカー裁判」
COURT-04 「人気スター覚せい剤裁判」
  • 宮崎勇 - 北田啓次
  • 組員 - 岡けんじ横山悠葵
  • 田中五郎 / エイゼンシュタイン - 滝藤賢一
  • 楢橋 - 伊崎充則
  • 山田雄二 / ショスタコ - 高野八誠
COURT-05 「美人医大生謎の猟奇殺人」
COURT-06 「黙秘する殺人犯は同級生」
COURT-07 「運命を変えた裁判」
COURT-08 「法廷中が涙した究極愛」
COURT-09 「援助交際が生んだ悲劇」
COURT-10 「裁判員も傍聴もやめる!」

スタッフ

放送日程

さらに見る COURT, 放送日 ...

スピンオフドラマ『検察官・星川梨沙子 最大の危機』

公式サイトで配信されているスピンオフドラマ。星川を主人公としているが、北・美和・山野は登場しない。

あらすじ

住居不法侵入の被告人・長崎を追及する星川だが、あることがキッカケで長崎に嘘つき呼ばわりされてしまう。星川はこの窮地をどう乗り切るのか?

キャスト(スピンオフ)

  • 星川梨沙子 - 吉田羊
  • 松戸裁判官 - 野元学二
  • 長崎徳夫 - 伊藤竜也

スタッフ(スピンオフ)

  • 原作 - 松橋犬輔・北尾トロ「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」(新潮社・週刊コミックバンチ)
  • 脚本 - 山岡真介
  • 音楽 - 松本晃彦
  • チーフプロデューサー - 田中壽一
  • 演出・プロデューサー - 岡本浩一
  • 制作プロダクション - テレビマンユニオン
  • 制作 - ytv
さらに見る 読売テレビ 木曜ナイトドラマ, 前番組 ...
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映画

要約
視点
概要 監督, 脚本 ...

裁判長!ここは懲役4年でどうすか』は、2010年11月6日に公開された日本映画。漫画を原作としたテレビドラマ版とは異なり、エッセイを原作としている。設楽統は本作が映画初主演となる。相方の日村勇紀も映画に出演する他、スピンオフドラマ『裁判長!トイレ行ってきていいすか』で初主演する[4]

キャッチコピーは「傍聴、無料。立ち見、不可。

キャスト(映画)

  • 南波タモツ - 設楽統バナナマン)…ライター。須藤に依頼されて、裁判傍聴をする羽目になる。一度だけ最初に書いた裁判モノの映画の脚本でヒットした事があるが、それ以降はコンビニエンスストアに置いてあるようなエロ雑誌のライターをしている。クールな性格で、客観的に人を見られる。一応ライターなだけあって、雑学も詳しい。流されやすい部分もあり、傍聴マニアの集いに参加したり、キャバクラに行くなどアクティブだが、基本的に面倒な事は嫌いであり、まだまだ傍聴マニアとは言えず、さらにマリリンに傍聴を注意された事でしばらく傍聴を辞める。しかし西村のある事がきっかけで奮起する。
  • 長谷部真理 - 片瀬那奈…マリリンと呼ばれる検事。美人だがどSな部分があり、裁判を見た南波ですらドキッとして心を奪われた。「実際にSMクラブの女王様として働いている」と噂があり、たまたま南波が長谷部を見かけて追いかけたところ、本当にSMクラブに入って行き驚くも、実際はとある事情があり、どSな性格もそのことから来ていることを南波が知る。
  • 西村幸吉 - 螢雪次朗…傍聴マニア。「ウォッチメン」の最年長で10年ほど傍聴している。特にこだわりはないが、ある夢があるため傍聴を続けている。とても絵が上手く、記事などをスクラップしている。
  • 谷川哲也 - 村上航…傍聴マニア「ウォッチメン」のメンバー。裁判官マニアであり、裁判長に詳しい。眼鏡をかけており、酔っ払うとハイテンションになるうざキャラだが、普段はインテリっぽい風貌でスーツ。弁護士も詳しい。
  • 永田邦明 - 尾上寛之…傍聴マニア「ウォッチメン」のメンバー。赤いパーカーを愛用し、茶髪気味で30代過ぎあたり。チャラチャラしてそうだが、発言はまとも。女好きで、裁判所に関わる女性なら加害者でもイラスト付きでメモしている。
  • 須藤光子 - 鈴木砂羽…映画プロデューサー。昔南波が担当した映画が好きで「裁判員制度が始まった今年から裁判の映画が増える」と予測し、南波に脚本を依頼する。仕事はなかなか出来るタイプで、前年にプロデュースした映画二本はそこそこヒットした。基本のテーマは「愛と感動」でいかにも夢見がちな女性が好きそうな作品を好む。リアクションが大きすぎて、南波が心の中で「この人バカなんじゃねぇの?」と思うほど。

402号法廷

529号法廷

302法廷

529号法廷

666号法廷

529号法廷

402号法廷

302号法廷

簡易裁判所・302号法廷

  • 滝沢検察官 - 廻飛雄
  • 村田弁護士 - 黒田俊幸(ダブルブッキング)
  • 宮武被告 - 飯田孝男

×××号法廷

533号法廷

637号法廷

高等裁判所

裁判所の気になる人物

タモツの仲間たち

スタッフ(映画)

DVD(映画)

  • 裁判長!ここは懲役4年でどうすか(アニプレックス、2011年5月25日発売)
  • 裁判長!トイレ行ってきていいすか(アニプレックス、2010年10月27日発売)
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舞台

2013年版

裁判長! ここは懲役4年でどうすか The Stage(- ザ・ステージ)』のタイトルで、2012年1月25日から29日まで全労済ホールスペース・ゼロで上演された。

2012年4月25日にDVDが発売される予定だったが、発送直前に製品の不備が見つかり、発売延期となった。 2012年8月13日に発売中止がオフィシャルブログにて発表された。

キャスト(舞台・2012年)

スタッフ(舞台・2012年)

  • 原作:北尾トロ「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」(鉄人社 / 新潮文庫)
  • 演出・脚本:舘川範雄
  • 演出助手:平子悟
  • 演出補佐:佐藤直樹
  • 舞台監督:小林武
  • 音響:川西秀一
  • 照明:百々恵生
  • 美術:島川とおる
  • 衣装:松竹衣裳
  • ヘアメイク:瀬戸智賀子
  • 音楽:あいあい、林清
  • 稽古場司会:飯尾和樹
  • プロデューサー:林清、藤崎淳
  • 企画・制作・主催:バードランドミュージックエンタテインメント、アクロス エンタテインメント

2016年版

裁判長!ここは懲役4年でどうすか 2016』のタイトルで、2016年10月19日から23日まで全労済ホールスペース・ゼロで上演された。

2017年2月3日にDVDが発売された。

キャスト(舞台・2016年)

スタッフ(舞台・2016年)

  • 原作:北尾トロ
  • 脚本・演出:塩田泰造
  • 美術:島川とおる
  • 音響:川西秀一
  • 照明:阿部将之
  • ヘアメイク:安田有里
  • 舞台監督:伊藤清一
  • 制作:池朋美
  • 票券:坂裕美
  • 音楽:Rin-say
  • プロデューサー:はやしきよし、藤﨑淳、中﨑裕介
  • 企画・制作・主催:バードランドミュージックエンタテインメント、アクロス エンタテインメント、ぴあ
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脚注

外部リンク

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