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語学番組

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語学番組(ごがくばんぐみ)は、ラジオテレビ、またはその他の受信機によって受信される形式で放送する語学に関連する番組である。本項目では、NHKラジオ第2放送およびNHK教育テレビ(NHK Eテレ)で放送される「NHK語学番組」[1]を取り扱う。

概要

要約
視点

2022年4月現在、レギュラー放送では英語中国語フランス語イタリア語アラビア語朝鮮語(”ハングル講座”)・ドイツ語スペイン語ロシア語ポルトガル語日本語の11言語を扱う。その内、アラビア語・ロシア語・ポルトガル語はラジオ講座のみの放送となっている。

かつての英語を除くNHK語学テキストのひと月の値段は200円台で推移しており広告がとても少なかったが、2021年現在は550円を超えて[2]おりテキスト内容以外の項目も多い。とくに年度初めの4月号は出版社、ラジオ受信機、電子辞書語学学校の広告で他の月より一際分厚い。2021年現在のラジオ講座では「テキストをお持ちの方は」と断りを入れて講師がダイアローグを音読することが多い。

講座をまとめた形のムック[3]も多数販売されている。

時間帯は、NHK放送番組編成計画[4]やNHK番組表[5]を参照のこと。

ラジオ

英語講座番組は基礎から応用までクラス別に番組が用意される。2000年代のラジオの「まいにち○○語」の初期の頃は1週間1レッスンで、基本的なフレーズ100種をピックアップした「ステップ100(ほとんどは新しい単語やフレーズの紹介は基本的に月曜 - 木曜で、金曜はその週の復習に当たる)」という形式であったが、現在は一部を除き、月曜から水曜「入門コース」、木曜・金曜「応用コース」という体裁を復活させて復習回を廃止している。また、月曜日が第5週まである場合は、一部の例外はあるが、原則として第4月曜日からの週の生放送分の再放送に充当する講座もある。

かつては、多くの講座が月曜日から土曜日まで週6回の放送が編成され、英語番組は夏休みに集中再放送が編成されることもあった。日曜日に『やさしいビジネス英語』の集中再放送が組まれたことから、NHKR2は教育番組というよりは外国語教育専門チャンネルとしての様相を色濃くしていく。2019年度にベトナム語ニュースとインドネシア語ニュースが加わったことにより、その傾向は推し進められている。

入門編と応用編は内容面・レベル面において全く関連性がない。入門編をマスターしたからといってそのまま応用編を理解できるかというとそうではない。特に応用編は講師によって何を取り上げるかが著しく異なるので、年度によってレベルが異なる事に注意しなければならない。石井晴一が1990年にラジオ講座を担当[6]したとき、入門編をすべて終えると応用編にスライドできるように過去最大の詰め込みを行った。当時のバックナンバー巻末には、難易度について読者の抗議を受けたと思われる記述が散見される。2000年代から徐々に応用編は軽いタッチの読みやすい仕上がりに変わっていった。1980年代まで扱われる講座にイタリア語、アラビア語、ポルトガル語がなく、土曜日は再放送のオンパレードになっていなかった。

語学番組の再放送枠は『やさしいビジネス英語』が発端で、「平日は聞くのが厳しく日曜日にまとめて聞きたい」という要望を受けて始まったのがきっかけである。これを切り口として多くの語学番組が土日にまとめて再放送を組むようになり、土曜日日曜日の日中に至ってはほとんど再放送で埋め尽くされている。

2026年4月からは番組は完全にNHK-FM放送へ移管される[7]

改革歴

ラジオ講座では、橋本元一元会長率いるNHKの経営改革に伴い英語以外の語学講座番組を縮小する動きがあると伝えられたため、2007年4月5日にはレギュラー放送での講座を持つ7言語(英語・アラビア語・日本語を除く)の13学術団体(日本独文学会を含む)が連名者となって、ラジオ語学講座の十分な維持を依頼する趣旨の要望書をNHKへ提出した。その1年前にNHK-FM停波[8]竹中平蔵の手で提起されたもののリスナーの理解が得られないとして立ち消えになっていた。2020年(令和2年)には、会長前田晃伸が将来的にラジオ第2を停波[9]することも視野に入れた事業計画を出してきた。

2008年に番組の抜本的な改編に着手することとなった。ラジオでは、要望を受け講座数そのものは維持されたが、英語(殆どは1年間のシリーズ)以外では1回の放送時間が5分短縮され15分となり、また日曜を除き毎日放送されたところを月曜から金曜までの5日間に短縮した。また、内容は従来の「入門編」に相当するものだけとなった。

2010年までにこれに対して多くの反発があり、前年度までの放送を「応用編」主体でアンコール放送を行うことにした。ただし前述のとおり2010年度から一部を除き入門コース、応用コースの1週2レッスン(週前半が入門、後半が応用)が再開された。英語は1年間を通してのシリーズであるが、それ以外は入門コースが概ね半年間、応用コースは3ヶ月間を一つの区切りとする。

2012年から2019年までは「中国語」「ハングル」については、入門編「毎日○○語」と、応用編「レベルアップ○○語」をそれぞれ平日週5日間コースで放送することになった。このうち「レベルアップ」コースは従来の「アンコール毎日○○語」からの転換で、新作は上半期は入門コース、下半期は応用コースで放送し、反対側のコースはそれぞれアンコール放送となった。学校放送は放送時間が短縮されたが、その代替として番組がインターネットで配信されるようになった。語学講座においても、コンテンツの一部がストリーミング配信されるようになった。

2020年4月から語学番組の削減としてレベルアップ中国語とレベルアップハングル講座がなくなる[10]ものの、各国語ニュースの充実として、ロシア語ニュースとタイ語ニュースが加わり、基礎英語0が帯番組に昇格する。

2021年は中学生の基礎英語_レベル1中学生の基礎英語_レベル2ほか英語講座がリニューアルされると同時に、韓国語の枠が元に戻った。ラジオビジネス英語が一週間の帯番組になる。ラジオ講座はまいにちドイツ語10~3月が入門ではなく初級編になって1年の継続を目指すスタイルに変更された。

また2020年度(2021年1月)に策定した長期経営計画の一環として、ラジオ第2を2026年度をめどに廃止する方向で調整していることから、2022年4月以後、平日6時台に生放送している「中学生の基礎英語 レベル1」「同 レベル2」と「中高生の基礎英語 in English」の3本をラジオ第2に加えてFM放送でもサイマル放送する編成を試験的に行うことになった[11]

2023年度以降は、CD発売が英語・フランス語・ドイツ語・中国語・韓国語の講座に絞られた。その代わり、限定配信という形で音声だけは無料でPCあるいはスマホから聴取が可能[12]になっている。また、ラジオ第2の廃止に向けた実証実験としてのFM放送での講座放送についても、従来の上記3番組の同時サイマル放送に加え、「ラジオ英会話」(ラジオ第2では6時台放送分のディレイ)と「ラジオビジネス英語」(初回生放送。ラジオ第2の初回はそれのディレイ放送)が新たに放送されるようになった。

2024年度は英語(の一部)のみならず、中国語とハングルの講座のFM再送信が始まる。同時にCD教材も英語のみの発売となる。

同年度を以て音声教材(カセットテープ→CD)の発売を完全に終了する代わりに、2025年度から英語のみではあるが、NHK語学テキスト音声のダウンロード発売が開始される予定である[13]

テレビ

2002年頃までは早朝(6 - 7時台)の放送を基本とし、再放送は0時以降の深夜や午後の15時台に放送された。しかし視聴者のライフスタイルの変化などを理由に、23時台またはそれに続く時間帯を本放送とし、早朝や正午前後を再放送とするようになった。また英語以外(イタリア語とアラビア語は除く)の言語は、1990年以前(アンニョンハシムニカ・ハングル講座は2008年以前)はラジオと同じく「…語講座」というタイトルだった。かつての講座はシルビア・ヘデニックハンス・ヨアヒム・クナウプなどの研究者が頻繁に出現していた(クナウプは現在も現役である)。

テレビ講座では、生徒役などにタレントを起用する番組が多い。2003年には「ゴガク系」と称し、生徒役の女性8人の同名ユニット「ゴガク系」(土屋アンナ長澤奈央清水ゆみ市川実和子三津谷葉子池澤春菜金田美香加藤夏希)によるテーマソング「バージョンアップ!ゴガク系」や、その年の生徒・講師・アシスタント等出演者全員によるオリジナルドラマが作られ放送されるなど、大々的なキャンペーンが行なわれた。基本的には通年講座だが、2004年以降は初心者の興味喚起のきっかけ作りに3か月から6か月単位で進められることも多い。主に基礎部分が前期の再放送で、文化コーナーだけが新作である。ドラマ部分のスキットはテレビ番組上はもちろんテキストでも全ての文について文法・単語の解説がなされないので、タレント出演でのとっつきやすさとは裏腹に初心者向きの構成ではない。テレビのロシア語会話アラビア語会話は半年だけ新作で、あとは再放送、およそ4年ごとに新作番組を制作する。2008年度以降は、テレビの中国語とハングル(以上は1年コース)を除いて、後期は再放送する。

2010年度には基本的に英語は1年、他は半年を1つのシリーズとし、ロシア以外のヨーロッパ大陸国の言語に“EURO24”という統一テーマを導入。各国の特徴を踏まえつつ、扱うフレーズ、番組のスタイルを統一した。EURO24は2016年からさらにリニューアルが図られ、「旅する○○」と題して現地でのロケを通じた実践形式となったが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で継続不可能となり、2020年からはスタジオ収録形式に戻したうえで「旅するための○○」と会話重視の構成に改まっている。

さらに、2022年度以降はイタリア語が、2023年度前期はそれ以外の言語の番組がそれぞれ新作の制作を見送った。

中国語とハングルはこの間も引き続き「テレビで◯◯」のタイトルを使用していたが、2022年度からは「◯◯!ナビ」へとリニューアルされることになっている。また、2022年3月一杯で「ロシアゴスキー」と「アラビーヤ・シャベリーヤ!」が終了。これに伴い、1973年から約半世紀近くに渡って放送されたロシア語講座、並びに2002年から約20年近くに渡って放送されたアラビア語講座のテレビ放映も終了した。尚、両講座のラジオ放送は同年4月以降も引き続き放送される。

2024年以降、いくつかのアプリは扱いを終了し、PC版の番組案内も単純化される。このため、テレビ版もNHKプラスによる再送信が実施される。

ムック

2021年4月から、季刊ムックと音声DLのみで供給される番組が登場している[14]

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現在放送されている番組

Eテレ

ラジオ第2放送

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過去に放送された番組

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過去の出演講師・アシスタント (テレビ版)

要約
視点

講座の配列は、放送開始年次順などによった。

各種英語講座
※は、2016年までに放送中または放送予定であった番組。
さらに見る 番組名, 講師 ...
英語以外の講座
2008年度以降
さらに見る 番組名, 講師 ...
2007年度まで
さらに見る 番組名, 講師 ...
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過去に出演した芸能人(テレビ版)

要約
視点

ここでは生徒役・コーナー担当者についてのみ取り上げる。指導アシスタントとして出演した芸能人(ネイティブに限る)については前項を参照。

各種英語講座
※は、2016年までに放送中または放送予定であった番組。
さらに見る 番組名, 男性 ...
3か月トピック英会話」と「新3か月トピック英会話」については番組の項を参照。
英語以外の講座
2008年度以降
「EURO24」ナビゲーターについては、直接言葉を教えるわけではなく、むしろ生徒役を兼ねた立場であるため、こちらに掲載した。
さらに見る 番組名, 男性 ...
2007年度まで
さらに見る 番組名, 男性 ...
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脚注

関連項目

外部リンク

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