バンダイビジュアル(英: BANDAI VISUAL)およびエモーション(英: EMOTION)は、株式会社バンダイナムコフィルムワークスの映像レーベル。
概要 バンダイビジュアル / エモーション BANDAI VISUAL / EMOTION, 親会社 ...
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また、バンダイビジュアル株式会社(英: BANDAI VISUAL CO., LTD.)は、2018年3月まで上記の事業を展開していた企業。
そもそもは日本国内のアニメ、特撮の発売を目的に発足された。このため『ガンダムシリーズ』や『ウルトラシリーズ』などのアニメ・特撮が多いことで知られるが、「プリズナー№6」や「謎の円盤UFO」などの海外作品も発売。これ以外にも北野武、押井守(一部作品を除く)監督作品を発売。
東映やそのグループ企業との関係は比較的良好なそれ以外の事業とは対照的に、ビデオグラムの機器が富裕層にしか普及していなかった頃の1970年代初頭の極初期には東映ビデオの前身企業が当時東映代表取締役社長の岡田茂によって設立された歴史的経緯上、映像部門に限って犬猿の仲であるため、東映グループの作品は一切販売しないという暗黙の了解がある。
1983年に世界初のOVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)である『ダロス』を発売した。
1990年頃には高田馬場のB-CLUBショップに併設された映画館エモーションシアターの運営も行っていた。
2006年5月1日にランティスを子会社化した。
バンダイナムコグループの戦略ビジネスユニットのひとつ「映像音楽コンテンツSBU(戦略ビジネスユニット)」の主幹会社であったが、2010年4月のグループ再編「バンダイナムコグループ リスタートプラン」(同年2月発表)により、「ゲームコンテンツSBU」(主幹会社:バンダイナムコゲームス)と統合した「コンテンツSBU」(主幹会社:バンダイナムコゲームス)に属する一事業会社に格下げされたが、2015年度より「映像音楽プロデュースSBU」として主幹会社に復帰した。
2018年4月1日にランティスを吸収合併し、株式会社バンダイナムコアーツに商号変更した。「バンダイビジュアル」「エモーション」はレーベルの名称として、シンボルロゴと共に継承された[1]。
2022年4月1日にバンダイナムコアーツの映像事業部門とサンライズ、バンダイナムコライツマーケティングが合併・統合してバンダイナムコフィルムワークスが発足され、「バンダイビジュアル」「エモーション」は引き続きブランド継承されることになっている[2]。
同時に、旧バンダイビジュアルの法人格(バンダイナムコアーツ本体)は、バンダイナムコミュージックライブへ移行したため、「バンダイビジュアル」の法人格とブランドが分離されることになった。
概要 種類, 市場情報 ...
バンダイビジュアル株式会社
BANDAI VISUAL CO., LTD.
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種類 |
株式会社 |
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市場情報 |
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略称 |
BV、バンダイV、バンビジュ |
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本社所在地 |
日本 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1丁目18番14号 恵比寿ファーストスクエア4・5階 北緯35度38分51.0秒 東経139度42分53.0秒 |
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設立 |
1983年8月23日 (株式会社エィ・イー企画) |
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業種 |
情報・通信業 |
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法人番号 |
3010701021621 |
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事業内容 |
映像コンテンツおよびパッケージソフトの企画、製作、販売 |
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代表者 |
代表取締役社長 川城和実 |
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資本金 |
21億8250万円[3] |
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売上高 |
24,727,882千円(2017年3月期)[3] |
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営業利益 |
3,120,594千円(2017年3月期)[3] |
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経常利益 |
4,457,268千円(2017年3月期)[3] |
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純利益 |
3,387,978千円(2017年3月期)[3] |
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純資産 |
14,202,678千円 (2017年3月31日現在)[3] |
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総資産 |
21,471,184千円 (2017年3月31日現在)[3] |
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従業員数 |
167人(2017年4月1日現在) |
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決算期 |
3月31日 |
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主要株主 |
バンダイナムコホールディングス 100% |
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主要子会社 |
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外部リンク |
http://www.bandaivisual.co.jp/ |
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特記事項:法人格は、2018年4月1日付でランティスを吸収合併しバンダイナムコアーツに、2022年4月1日付でバンダイナムコライブクリエイティブ・サンライズミュージックを吸収合併しバンダイナムコミュージックライブとなる。事業は、バンダイナムコアーツを経て、2022年4月1日付でバンダイナムコフィルムワークスに承継。 |
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- 1983年 - 株式会社エィ・イー企画(AE企画、Account Exective Planing)を設立。バンダイの映像ソフト販売代理店になる。同年11月21日にビデオカセット(VHS)の発売を開始。
- 1984年 - レーザーディスク(LD)の発売を開始。
- 1987年 - バンダイがウォルト・ディズニー・カンパニーと映像ソフト販売契約を結ぶ(1989年に契約終了)。
- 1988年 - 株式会社バンダイ メディア事業部を設立。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のために、ガンダムはEMOTIONレーベルのマスコットになった。[要出典]
- 1989年 - エィ・イー企画がバンダイビジュアル販売株式会社に社名変更。
- 1991年 - バンダイビジュアル販売がバンダイビジュアル株式会社(英: BANDAI VISUAL CO., LTD.)に社名変更。
- 1992年 - バンダイ メディア事業部の映像ソフト事業をバンダイビジュアルに統合、これにより企画・製作・発売・販売が一体化する。
- 1998年 - 公式サイトを開設。
- 1999年 - 真ゲッターロボ 世界最後の日を皮切りに、DVD発売に参入。同年12月発売のウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦を持ってLDの発売を終了。
- 2003年 - 東京証券取引所第二部上場。エモーションミュージックを子会社化。
- 2005年 - アメリカに現地法人を設立。これ以前は北米向けバンダイビジュアル発売の作品は同じく現地法人のバンダイエンタテインメントより発売されていた。
- 2006年
- 2月1日 - 東京証券取引所第一部上場。
- 2月6日 - ランティスと業務提携を行なうと発表。
- 3月1日 - エモーションミュージックの商号をエモーションに変更、荻窪スタジオ運営業務及び出版系事業を同社に譲渡。
- 5月1日 - ランティスを連結子会社化。
- 2007年
- 11月8日 - バンダイナムコホールディングスが完全子会社化を目指し株式公開買い付け(TOB)を開始。
- 12月17日 - バンダイナムコホールディングスによるTOBが成立。
- 2008年
- 2月15日 - 株式上場廃止。
- 2月21日 - 株式交換によりバンダイナムコホールディングスの完全子会社となる。
- 12月8日 - 本社を東京都品川区東品川4-12-4 品川シーサイドパークタワー(22階、23階)に移転。
- 2009年
- 2010年
- 4月1日 - サンライズとの共同出資によりバンダイナムコライブクリエイティブを設立[4]。
- 10月1日『YOMBAN』を『Webコミックゲッキン』としてリニューアル
- 10月29日 - 新コミックスレーベルとして「エモーションコミックス」を2010年12月10日より創刊することを発表[5]。
- 2011年4月1日 - エモーションを吸収合併。
- 2012年9月3日 -『Webコミックゲッキン』更新終了
- 2013年4月1日 - ランティスの株式を追加取得し、完全子会社化[6]。
- 2014年11月4日 - 本社を東京都渋谷区恵比寿一丁目18番14号に移転[7]。
- 2017年9月1日 - アクタスの株式を全取得し子会社化[8]。
- 2018年4月1日 - 当社を存続会社としてランティスを吸収合併し、株式会社バンダイナムコアーツ(英: BANDAI NAMCO Arts Inc.)に商号変更。ロゴもバンダイナムコグループ共通デザインに変更[9][10][11]。
- 2022年
オープニングロゴについては「#オープニングロゴ」で後述。
現行レーベル
- EMOTION(エモーション)
- 1983年の設立時から続くロングセラーレーベル。2012年以降はBDとDVDの統一レーベルとなる。ロゴはイースター島のモアイ像がモチーフ(渡辺繁を参照)。1997年11月21日には創立15周年記念スローガンとして「感動、冒険!EMOTION」が、2022年11月21日には創立40周年記念スローガンとして「たくさんの感動と、これからも EMOTION 40th ANNIVERSARY」がそれぞれ用いられた。一部のアニメ作品では製作部分で「エモーション」とクレジットされることがある。
- BANDAI VISUAL(バンダイビジュアル)
- 2002年の現行ロゴ発足と同時に変更されたレーベル。2011年以降はBDとDVDの統一レーベルとなり、実写映画作品にも使われるようになった。ロゴは初期のCGアニメ、現行のCGIアニメと赤い楕円形の無いCGIの2パターンに分類される。
現行販売受託音楽レーベル
- Lantis(ランティス)
- 2009年4月 - 2018年3月、2022年4月 - 。バンダイナムコミュージックライブのメイン音楽レーベル。バンダイナムコアーツへの合併により制作から販売まで一元化された後、バンダイナムコフィルムワークスとバンダイナムコミュージックライブへの再編により、再び受託。
- Kiramune(キラミューン)
- ランティスとの共同プロデュースによる男性声優の音楽レーベル。
過去のレーベル
- BANDAI HOME VIDEO(バンダイ ホームビデオ)
- 1984年から1992年の統合まで使用されたレーベル。「バンダイ スーパービデオセレクション」、「ママがえらんだビデオシリーズ」にも使われた。2002年の現行ロゴ発足までは実写映画作品のみの使用だった。
- BANDAI(バンダイ)
- 1992年の統合から2002年の現行ロゴ発足まで使用されたレーベル。主に『クレヨンしんちゃん』などのシンエイ動画制作のアニメ作品。ロゴはクレイアニメだったが、「てれびっこ」などおもちゃに付属するビデオでは静止画のみだった。2002年にBANDAI VISUALに移行。
- ばっちしV/ばっちしVα(アルファ)
- 子供向けアニメ・特撮の紹介ビデオなどに付けられた。BANDAI HOME VIDEO→BANDAI→BANDAI VISUALと併用。
- EMOTION DIGITAL SOFTWARE(エモーション デジタルソフトウェア)
- ゲームソフト向けを中心としたレーベル。
- C.MOON(シームーン)
- AE企画時代から発売していた、OVA作品の統一レーベルの呼称。C.MOONの「C」はクレッセント(三日月)を指す。頭文字も三日月を意識している。
- HALF MOON(ハーフムーン)
- AE企画時代から発売していた、R指定(15歳未満は視聴不可)作品、ならびに成人向けOVA作品の統一レーベルの呼称。
- Midnight(ミッドナイト)
- ネットワークTOP10事業部から発売していた、カルト系洋画作品の統一レーベルの呼称。
- INFERNO(インフェルノ)
- ネットワークフロンティア事業部から発売していた、「ユーロシネ」作品(後のR指定相当となるホラー・エロスを中心とした洋画作品)の統一レーベルの呼称。
- BANDAI VIDEO NETWORK(バンダイ・ビデオ・ネットワーク)
- 1987年から1989年まで使用。DHV Japan, Ltd.の発足前に使われた、ディズニー作品・タッチストーン・ピクチャーズ作品統一レーベルの呼称。
- HONNEAMISE(オネアミス)
- 『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の公開20周年を記念し、2007年から2014年まで使われたBDの国内外統一レーベル(アメリカ合衆国などではこれ以前よりこのレーベルが使われていた[13])。名称およびロゴは舞台の「オネアミス王国」に由来。初出はBDとDVDの2枚組で発売されている作品が多く、そのためかDVDにはEMOTIONではなくHONNEAMISEのロゴが使われていた。2012年8月以降には一部作品がEMOTIONに吸収されたため、2014年6月6日発売の『機動戦士ガンダムUC episode 7「虹の彼方に」』を最後に同レーベルは廃止となった。
バンダイナムコホールディングスの完全子会社化に伴い、2008年度以降は廃止。
- 半年毎に、持ち株数に応じて下記の株主優待が受けられる。
- 1 - 4株:DVDまたはビデオカセット。(以下同)1本
- 5 - 9株:DVD2本
- 10 - 19株:DVD3本
- 20 - 29株:DVD4本
- 30株 - :DVD5本またはDVDボックス
- 年2回送られてくる株主アンケートに回答することにより、希望者には同社が発行する月刊誌BEATマガジンの無料郵送サービスを受けられる。
- 毎年5月の土曜日に開催される株主総会の後に、同社作品の株主限定上映会が開催される。
EMOTION
- 初代(1983年11月 - 1997年11月)は「BANDAI PRESENTS」(BANDAIの文字はロゴ)または「NETWORK Presents」(ネットワークフロンティア事業部時代に使われた)と出た後に、紫色と橙色の線が入った光景に左から2つの光が飛び出してきて向こうで衝突すると、青い線で描かれたモアイとEMOTIONのロゴが登場。向かいざまに後ろから本物のEMOTIONが合わさると同時にモアイと橙の光が浮かびがり、ロゴの周囲が青色となる。
- 2代目(1997年11月 - 2002年3月)は「BANDAI VISUAL PRESENTS」の表示の後、イースター島を模した風景が流れ、モアイを囲む白い雲が無数の白い鳥に変わる。やがて昼から夕方へと移り変わり、モアイの後ろに橙の光が上ると背景が青色となり、銀色のモアイの下にEMOTIONロゴが合わさる。
- 3代目(2002年3月 - 2012年8月)は「BANDAI VISUAL PRESENTS」の表示から眩い光が現れ、光の中からEMOTIONのロゴが登場。ロゴの背景は黒となっている。
- 4代目(2012年8月 - )は初代のCGIアレンジ版。前半部の背景は光の帯となっており、中盤から紫色と橙色の線による背景となる。初代と同様に2つの光が衝突すると、モアイとEMOTIONの文字が手前から現れ、それらが合体する前後に橙の光がせり上がり、最後に周囲が青色となる。BGMも初代のアレンジとなっている。冒頭の「BANDAI VISUAL PRESENTS」は一行での表示となったが、2018年4月以降は削除されている。
BANDAI HOME VIDEO→BANDAI→BANDAI VISUAL
- 初代(1984年 - 1992年)はBANDAI HOME VIDEO時代のロゴで、アニメーションで黒い画面で黄色の光が出て「BANDAI」の文字が出てその周辺に金色の光が出て四角の枠を構成してその後下に「BANDAI ENTERTAINMENT GROUP」の文字が出て「BANDAI」ロゴが赤色になる。
- 2代目(1992年 - 2002年)はBANDAI時代のロゴで、クレイアニメ。白い箱と2頭の象のキャラクターが登場。箱が回ると、熊、怪獣、ロボットのキャラクターが出てくる。そして箱が小さくなり、その後「BANDAI」ロゴになる。
- 3代目(2002年 - 2011年)はBANDAI VISUAL時代のロゴで、CGアニメで緑、紫、橙色の球を回したピエロのキャラクターが現れ、その後たくさんのキャラクターが現れ、その後ラッパや鍵盤に囲まれた「BANDAI VISUAL」ロゴが現れピエロのキャラクターが通り過ぎると「BANDAI VISUAL」ロゴがフェードされ白バックで表示される。
- 4代目(2011年 - )はBANDAI VISUAL時代のロゴで、2パターンがある。アニメーション作品では白画面で右下からロボットのキャラクターが来て、その後多数の動物や乗り物(戦車、キリンなど)が現れロボットが上を指すとロボット以外が全員逃避し「BANDAI VISUAL」の手書きロゴに引っかかる。ロボットが抜け落ちたところに再び動物や乗り物が集合しロボットが欠陥した「U」をくっつけると上から薬玉が出てきて割れ、最後は「BANDAI VISUAL」ロゴが入ったカーテンが閉まる。邦画・洋画作品では無地の背景で後方から現れた「BANDAI VISUAL」のロゴ文字が中央部分に合わさる。
C.MOON
青い光がフラッシュすると同時に三日月と「C.MOON」のロゴが浮かびがり、中央部分に合わさるとフラッシュしながら白背景に変わる。
HALF MOON
青と白の複合した背景に半月と「HALF MOON Video」のロゴが出てくるシンプル映像。
HONNEAMISE
青・黄・赤の回転する光が中央部分に合わさると白背景になり、「HONNEAMISE」→「Presented by BANDAI VISUAL」の順でロゴ文字が表示される。
ただし、吸収合併したランティスと異なり、バンダイナムコアーツ発足後に発売された映像ソフトのCMでは、従来「バンダイビジュアル」表記されていた部分が「バンダイナムコアーツ」表記になった。
“第34期 決算公告” (PDF). バンダイビジュアル株式会社 (2017年6月12日). 2017年12月8日閲覧。
“第30期 決算公告” (PDF). バンダイビジュアル (2013年6月14日). 2014年1月31日閲覧。
“企業情報 沿革”. バンダイビジュアル. 2014年11月15日閲覧。