北部九州
九州の北部 ウィキペディアから
九州の北部 ウィキペディアから
古くは
2007年の鹿児島県南九州市の誕生により、「南九州」も「北部九州」に倣って「南部九州」という呼称が用いられることもあったが、そもそも「北部九州」という呼称にやや無理があったこともあり、近年では一般的な「九州北部・九州南部」の呼称が定着しつつある。
九州を南北に分割する区分はしばしば用いられ、二分する場合は北九州(北部九州、九州北部)と南九州(南部九州、九州南部)、三分する場合はこれに中九州(中部九州、九州中部)が加わる。
一般的には、二分する場合は福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県の5県を、三分する場合は福岡県・佐賀県・長崎県の3県を指すが、前者に関しては官公庁の業務管轄および民間企業の業務所掌エリアによっても大きく違ってくるため、必ずしもこの通りになるとは限らない(後述)。
なお、熊本県や大分県だけでなく、福岡県大牟田市や長崎県島原半島についても中九州と呼んだり、佐賀県・長崎県を西九州、福岡県北九州地方の瀬戸内海沿岸地域や大分県を宮崎県などとともに東九州と呼んだりすることも多い。
また、在福(福岡)の民放テレビ局のうち、九州朝日放送(KBC)・RKB毎日放送(RKB)・福岡放送(FBS)・TVQ九州放送は、法律上の放送区域は福岡県域であるものの、実際の視聴可能エリアと取材エリアは福岡・佐賀の両県にまたがるため、地域ニュースを扱う時に「北部九州」或いは「九州北部地方」という言葉を使うことが多い。
古くからアジア大陸との窓口として盛えた地方で、特に中国や朝鮮半島からの文化を輸入する窓口となった。稲作が伝来した地とも言われ、金印、吉野ヶ里遺跡、大宰府、
黒田氏のお膝元だった福岡(博多)は、
ヤマト王権誕生以前の時代においては、大和(近畿)、出雲(山陰)と並ぶ有力な地域であった。磐井などの豪族や、伊都国(糸島市付近)や末盧国(唐津市付近)などの小国家が存在した。
長崎や平戸、府内(大分市)をはじめとして、南蛮貿易やキリスト教布教の地盤となった。又、商人の自治都市が造られるようになり、その中で博多は商人町となって九州の要衝となり、バテレン追放令の舞台ともなった。
鎖国体制下で、長崎が本土では唯一[注釈 5] の貿易港として盛えた。主な藩や天領としては、黒田氏の福岡藩、小笠原氏の小倉藩、鍋島氏の佐賀藩、細川氏の熊本藩、日田天領などが置かれた。
明治時代になると、北部九州や山陽地方は経済や軍事の要衝となった。特に北九州・筑豊一帯には、筑豊炭田や八幡製鉄所などが立地し製鉄工業の中心地ともなった。また、有明海沿岸の三池炭鉱なども隆盛を極めた。この時代は、高度経済成長期まで続いた。
全体を通して見ると温暖・夏雨・(太平洋側としては)冬季
本州のように最高気温が40℃以上になることはないが、真夏日や熱帯夜日数は本土でもトップクラスに多い。低緯度かつ中国大陸からの熱波(チベット高気圧)の影響を受けやすいため、暑い期間が本州の猛暑地帯と比べても長く、都市化の影響を受けない地域でも夜の気温が下がりにくいのが特徴である。熊本市、日田市などの内陸部は猛暑日も全国でも特に多い地域で、最高気温は南九州よりも高くなる日が多い。また、冷夏となることもほとんどなく安定して暑い。また、晩夏から秋にかけては南九州ほどではないが台風の影響を受けやすい。
玄界灘沿岸の福岡県・佐賀県の北部は日本海側に位置し、山陰・北陸地方よりは降雪日数は少ないが、冬季は北西からの季節風の影響を受けやすいため曇りの日が多く、雪が降ることもある。福岡市の降雪日数は約17日(1971年(昭和46年) - 2000年(平成12年)の平年値)。ただ、積雪は英彦山などが属する筑紫山地のような山地では見られるものの、平野部や都市部では多くはない。
瀬戸内側である福岡県北九州地方から大分県北・中部にかけての地域は瀬戸内海気候に属し、温暖で梅雨や台風を除いて降水量は少なく、日本海側とは対照的に晴天が多い気候である。また、長崎県・佐賀県南部から福岡県筑後地方、熊本県にかけての有明海沿岸地域も似たような気候傾向がある。
太平洋ベルトの西端に当たる。洞海湾から周防灘にかけての地域には北九州工業地帯が形成されており、ここは日本の工業地帯の先駆けとなった地域でもある。自動車工業や造船業が盛ん。
交通拠点としては、北九州・下関が本州と九州の接点として、鳥栖が九州の東西軸(長崎・佐世保と大分)と南北軸(福岡と熊本・鹿児島・宮崎)が交差する十字路として機能している。
山陽新幹線(東海道山陽新幹線系統も)が博多駅を終点とする。また、2011年(平成23年)3月12日に全通した九州新幹線は、博多駅を起点、鹿児島中央駅を終点とする。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.