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ラジオフォーラム

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ラジオフォーラム一般社団法人ラジオアクセスフォーラムが制作し、全国のコミュニティーFMラジオ放送各局(一部の災害FM局含む)と、京都放送 (KBS)、南海放送長崎放送熊本放送ラジオ沖縄、およびカナダの日本語専門ラジオ「CHMB AM1320 Radio 日本」(C-ZOOMラジオ日本)にて放送されている報道教養番組である。

概要 ラジオフォーラム, ジャンル ...
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番組開始までの経緯

要約
視点
概要 創立者, 団体種類 ...

この番組のルーツはMBSラジオ2010年10月から2012年9月に放送された帯番組RadioNews たね蒔きジャーナル」で、リスナーからの意見・情報を募集しながら、最新のニュースや話題の核心に迫る番組内容を展開。東日本大震災以後は特に東京電力福島第一原子力発電所の被ばく事故や、被災地の心のケアや復興へ向けた課題に向き合い、近畿地方はもとより全国から圧倒的な支持を得るまでになった。しかしMBSが人件費の抑制・削減を目的として2012年10月改編で打ち切りを検討していることが、同8月の朝日新聞大阪本社[1] に掲載された。

この「たね蒔きジャーナル」打ち切り報道をきっかけに、同番組の精神を引き継ごうということで、「たね蒔きジャーナル」にゲストとして出場したジャーナリストやリスナーが中心となって「すきすきたね蒔きの会」なる市民運動団体を結成。署名や寄付金を集めた存続運動が展開されたが、2012年9月に大団円(同趣旨の番組は「報道するラジオ」に継承)となった。

この「たね蒔きジャーナル」終了から3か月が経過した2013年1月、「すきすきたね蒔きの会」を発展させた一般社団法人ラジオアクセスフォーラムという団体が設立され、この「たね蒔きジャーナル」のコンセプトを生かした「ジャーナリズムの広場(市民ジャーナリズム)」を目指した報道教養番組を、市民からの寄付金を元手にして製作することになった。現在[いつ?]寄付金(後述)を基に番組やイベントを企画・製作しており、リスナー(市民)参加型報道教養番組を実践している。

当初はコミュニティーFMラジオ局とカナダ・バンクーバーの日本語専門放送局のみのネットであったが、開始3か月後の2013年4月より県域中波局でのネットを開始した。当初はコミュニティーFMのネットが少ない九州沖縄県含む)の3局からだったが、2014年1月から「たね蒔きジャーナル」の古巣である近畿地方でもKBS京都放送でのネットを開始、2015年4月現在では全国8県・6つの県域中波局[注釈 1] で放送されるようになった。

また番組開始当初から放送されていない地域への補完の意味合いで、インターネットラジオでの配信も展開している。当初、サイマルラジオでのストリーミング配信は三角山放送局札幌市)だけだったが、その後のネット局拡大に伴いストリーミング配信を行う放送局が拡大。現在[いつ?]はサイマルラジオのほか、radiko(一部を除く放送対象地域のみ)でも実施。さらに過去の放送のオンデマンド配信をYouTubeで開始し、2013年9月からはポッドキャスティングによるダウンロード配信も開始するようになった。

当番組の立ち上げ後も、「報道するラジオ」にレギュラーの石丸、石井、小出やゲストのリ・ハナらが特集コーナーの「ラジオ塔」のゲストとして参戦するなど、一定のつながりは持っている。

この取り組みは数多くのマスコミ機関に取材されている[2]

2016年3月第4週の配信をもって終了。この趣旨は新たな受け皿団体として発足した「一般社団法人・自由なラジオ」の製作による新番組「市民のための自由なラジオ Light UP!」に引き継がれた。

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放送日時・ネット局(2015年4月現在)

コミュニティーFM放送
キー局のFM HANAKOは土曜日 18:00 - 19:00(2015年3月までのキー局であるFMきしわだは同日 21:00 - 22:00だった[3])であるが、それより20時間先行となる三木市FMみっきぃで放送される金曜日 23:00 - 24:00の放送を基準として更新(翌週金曜日まで順次放送)。全国42放送局にネット(時間は局により異なり、60分フルで放送する局と、30分の短縮版<一覧表「30」欄に△を記載している局>で放送する局とがある。また再放送を実施している局<複数段掲載。最初に挙げた時間が初回>もある)。特記無しは2013年1月の開始と同時にスタート。一部インターネットラジオ放送実施局(サイマルラジオを利用したライブストリーミング 一覧表「LS」欄に○を記載している局)あり
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中波
radiko(県域放送のライブストリーミングサービス)でも当該府県に限り配信している(NBCラジオ佐賀・ラジオ沖縄は除く)[注釈 6]
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日本国外
カナダの日本語放送「CHMB AM1320 Radio 日本」(C-ZOOMラジオ日本。バンクーバー)にて現地時間日曜日9:10 - 10:10放送[注釈 12] 同局のオンデマンドサイトでも配信しており、聴取可能となっている。
インターネットラジオ
上記サイマルラジオとRadikoで行うライブストリーミング、およびCHMB AM1320 Radio日本でのオンデマンド放送とは別に、過去の放送分をポッドキャスティングYouTubeにアップロードして放送を行っている。当初、新作のネット放送への配信はコミュニティーFMでの配信がすべて終了してからの翌週土曜以後の配信であったが、現在[いつ?]はネット各局の了承を得て、翌週月曜日以後にネット配信を開始している[4]
なおYouTube・ポッドキャストでは音楽著作権の関係で、番組中盤の音楽コーナーの配信は割愛されている。特に第84回(ラヂヲきしわだ基準2014年8月16日放送。ネットラジオは8月18日から配信)「フォークソングから戦争と平和を考える」は、小室の生歌を含め、楽曲が多数放送されるため、大半の箇所は編集で割愛せざるを得なかった[5]
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オープニングナレーション

女性ナレーターの口上(2014年度<2015年3月>まで)。

「小さくても、ジャーナリズムの広場を作りたい。自分たちの足で、現場を取材して、そこで見たこと、聞いたこと、感じたことをじっくりと語り合う広場。ラジオにジャーナリズムを。ラジオから新たな世界が見えてくる番組。それがラジオフォーラム」

※2015年度(同4月)からオープニングテーマソングが変更されたため、この口上が割愛され、いきなり「ラジオフォーラム」のコールが流れる。

続いて、パーソナリティの口上。

「ごきげんいかがでしょうか。ラジオフォーラムのお時間です。小さな声に耳を傾けて、やさしい光をともして闇を照らす。ラジオフォーラムはそんな報道番組を目指します」(一部のパーソナリティーは「ラジオフォーラムのお時間です」だけにとどめる場合もある)

  • 番組開始当初は「ニュースの種、はなしの種、ラジオの種をお送りするラジオフォーラム」、あるいは「社会が見えてくる。世界が見えてくる。メディアが見えてくる。関西が見えてくる。この4つのテーマでお送りしている」というオープニングのアナウンスもあった。

パーソナリティー

大阪からの放送担当
  • 石丸次郎(ジャーナリスト)
  • 今西憲之(同上)
  • 西谷文和(同上)
  • 景山佳代子神戸女学院大学講師 2014年6月・第75回放送よりMCとして参加=下表のとおり過去にゲストとして出場した実績あり)
  • 矢野宏(「新聞うずみ火」代表 2015年6月・第129回放送よりMCとして参加=下表の通り過去にゲストとして出場した実績あり)
東京からの放送担当
以上8人が週替わり持ち回り担当。原則として隔週で大阪府内と東京都内の収録スタジオで交互に録音して放送する。ただし今西もまれにゲスト出場者の都合で東京で収録を行う場合があり、毎回放送では「今日は大阪(東京)からお送りしています」との説明がある。
週によってはこの7名のうちの2-3人が一緒に出演する場合がある。後述の第1回放送のほか、第12回と第36回には石丸と西谷が、第39回には石丸と湯浅がそれぞれ共演して放送を行っている。

コーナー担当

Thumb
小出裕章(番組内コーナー「小出裕章ジャーナル」のパーソナリティ)
番組枠内コーナー「小出裕章ジャーナル」のパーソナリティー。小出は原子力発電については反対の姿勢を取っており、福島第一原子力発電所津波地震被害以後、原発の安全性への疑念を訴えている。
実質的な前身「たね撒きジャーナル」においても、震災後、原発事故からの東北復興と、被災地の人々の心のケアとの向き合い方、原子力の在り方、核兵器や放射能汚染などについての問題提起を行っており、「ラジオフォーラム」でもこれらの原発のあり方、福島原発事故被災地の心のケアの在り方についての問題提起を継続している。基本的には電話での出演である。
この番組宛にも、「小出の出場パートを増やしてほしい」とか「小出のワンマンパーソナリティーの形で番組を作ってほしい」といった要望が数多く寄せられているが、この番組では震災・原発事故を含めた様々な社会問題が数多くはびこっている事情もあり、できる限り大手の報道機関が取り上げることが少ない身近な「ニュースの種」を取り上げるため、小出単独パーソナリティーという形とはせず、番組内コーナー担当パーソナリティーという扱いで参加している[4]
2013年1月12日(ラヂオきしわだ基準)の記念すべき1回目は小出、石丸、今西、西谷の4名による原発についての討論会から番組がスタートした。
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番組の大まかな進行

要約
視点
  • 00-03分ごろ オープニング(パーソナリティーの挨拶、その日のゲストコーナーの趣旨・内容説明、ゲストとその人のプロフィル紹介)
  • 03-04分ごろ ネット局の紹介(中波・コミュニティーFM東日本地区・日本国外)
  • 04-15分ごろ ゲストコーナー前編
  • 15-23分ごろ 小出裕章ジャーナル
  • 23-24分ごろ 番組へのお便り募集告知
  • 24-30分 番組からの告知事項、ゲストのリクエスト曲紹介(ネット局のうち△で示した局は飛び降り ネットラジオについては著作権管理上この箇所は省略)
  • 30-50分ごろ ゲストコーナー後編
  • 50-55分ごろ みんなジャーナル(電話インタビューによる地域トピックス)
  • 55-56分ごろ ネット局の紹介(中波・コミュニティーFM西日本地区・インターネットラジオ
  • 56-60分 エンディング(その日のまとめ、スタッフの紹介、次回予告)

基本的な進行パターンは上記の通りであるが、ごくまれに、「小出ジャーナル」とゲストコーナー前編の順序を入れ替えることもある。

基本的なテーマ

番組では基本的に週替わりでジャンル別のテーマを定めており、

  • 社会が見えてくる(主に湯浅、谷岡が担当)
  • 世界が見えてくる(西谷、石丸がほぼ交互に担当 回によっては景山が参加する場合もある)
  • メディアが見えてくる(主に石井が担当)
  • 関西が見えてくる(基本的には今西、景山、矢野が担当するが、回によって西谷、石丸が参加する場合もある)

この4つのジャンルをベースとして番組を展開している。開始当初は第1週から順に「社会」→「世界」→「メディア」→「関西」のローテーションとしていたが、幹事局(ラヂオきしわだ(2015年3月まで)→FM HANAKO(2015年4月から))の放送基準日である土曜日が5週ある場合や、パーソナリティーの取材スケジュールの都合などから、現在[いつ?]は週のテーマ固定はされておらずほぼランダムで放送されている。

番組開始当初から第1週は湯浅、第3週は石井でほぼ固定され、第2・4週(ある場合は第5週も)は大阪担当の3人のパーソナリティーがローテーションという形を取っていたが、パーソナリティーが増えた2014年ごろから、第1週は湯浅、第2週は西谷でほぼ固定、第3-5週はそれ以外のローテーションというケースが増えている。ただし西谷と石丸は海外取材に出ることがあるため、この原則から外れて他のパーソナリティが担当する場合もある。また今西は2014年ごろから東京での取材が多いことからほとんどは東京発の出演になっている。また幹事局の放送日である土曜日が5週ある月は第4週を東京発(この時には谷岡が担当する場合が多い)、第5週は大阪発となることもよくある。

また番組開始当初は「たね蒔きジャーナル」の体裁をほぼ踏襲する形で、ゲストコーナー・前編が「ニュースのたね」、後編が「はなしのたね」、また電話インタビューは「ラジオのたね」とそれぞれコーナー題があった。現在[いつ?]は「ゲストコーナー」(前後編)、「小出ジャーナル」、「みんなジャーナル」で構成されている(一時期、「小出ジャーナル」のコーナー以外はタイトルコールがなかったが、2014年2月から電話インタビューのタイトルが再び設定された)。

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テーマ

ゲストコーナー

※番組開始当初の「ニュースのたね」「はなしのたね」で取り上げたものも含む
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小出裕章ジャーナル

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みんなジャーナル(電話インタビューによるトピックス)

※番組開始当初の「ラジオのたね」として放送されたものを含む
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寄付金制度

ラジオアクセスフォーラムでは、「市民が番組の提供・協賛スポンサーである」ということをモットーとして、市民の視点で良質な番組を目指すにあたり、市民からの寄付金を募集している。

  • 維持会員:年会費3000円
  • 特別維持会費:年会費1万円
年会費は会計年度で、3月までに更新すること。
少額のカンパ募金も可
振り込みは銀行口座、及びゆうちょ銀行による振替口座で行う。

公開講演会・トークショー

[6]

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協賛イベント

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出版

  • 「ラジオは真実を報道できるか 市民が支える『ラジオフォーラム』の挑戦」(2015年2月 岩波書店 クレジット上の著者は「ラジオフォーラム+小出裕章」。出版当時の同番組パーソナリティー7名に加え木内みどりも共著に参加している)ISBN 4000255010

脚注

外部リンク

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