トップQs
タイムライン
チャット
視点
ルパン三世 (2015年TVシリーズ)
テレビアニメ『ルパン三世』の第4シリーズ(2015年〜2016年) ウィキペディアから
Remove ads
『ルパン三世』(ルパンさんせい)は、モンキー・パンチの漫画を原作とする日本のアニメ『ルパン三世』の作品群のうち、日本では2015年から2016年まで放送されたテレビアニメシリーズを指す。映像上の題名は『ルパン三世』で、『ルパン三世 PART4』としても知られる。
![]() | この記事には複数の問題があります。 |
Remove ads
概要
要約
視点
ルパン三世が主人公のテレビシリーズとしては『ルパン三世 PARTIII(以下、TV第3シリーズ)』以来30年ぶりとなり[1]、スピンオフ作も含めると、峰不二子を主人公としたシリーズ『LUPIN the Third -峰不二子という女-』以来3年ぶりの作品となる。また、『峰不二子という女』を除くシリーズでは初となる深夜枠での放送となった。
独立した作品となっているが、アイキャッチにてルパンが『TV第1シリーズ』の敵に変装する描写があるなど、過去作との繋がりが暗示される部分はある。また、過去の3シリーズは一話完結で過去の話の内容が後の話に影響することはほとんどなかったが、本作はレギュラーキャラクター以外にシリーズを通しての準レギュラーキャラクターが登場し、それぞれの回では後の話に繋がる伏線が張られてシリーズ全体のストーリー構成が構築されている。
ルパンたちの年齢は20代後半から30代前半に設定され、主な舞台はイタリアのサンマリノとなっている[2][3]。
本作は、イタリアで先行放送の後に日本で放送するという、シリーズ初の放送展開が成された。当初、イタリアでは5月からイタリアRTI局で放送が開始される予定だったが、何度か時期変更され[1][4]、最終的に8月30日からイタリア1で『Lupin III - L'avventura italiana』のタイトルで放送[注 1]。日本ではこれまで通り日本テレビ系列で放送されているが、ルパンシリーズでは初となる深夜ローカル枠での放送となったため(『峰不二子という女』を除く)、各局で放送日や放送時間は異なることとなった。
1995年のTVスペシャルからルパンを演じる栗田貫一や2011年からの新キャストである山寺宏一、沢城みゆき、浪川大輔等にとっては、スピンオフではないテレビシリーズへの初出演作品となった。
『TV第2シリーズ』以降恒例となっていたオープニングにおけるメインキャストのクレジットはなくなり、エンディングに他キャストと共にクレジットされることになった。次回予告のナレーションは、基本的にルパンだけが行っていた従来のテレビシリーズとは異なり、メインキャラクターが交代で担当している。
本作終了の2年後となる2018年からは『ルパン三世 PART5(TV第5シリーズ)』が放送を開始。主要スタッフや衣装デザインは本作から引き継いでおり、本作の後日談的エピソードも制作されたほか、オリジナルキャラのレベッカもゲスト出演している。
服装デザイン
ルパン、次元、五ェ門、銭形警部の服装デザインは各テレビシリーズごとに異なっており、『TV第3シリーズ』以来、30年ぶりの新作テレビシリーズとなった本作でもそれを踏襲し、4人の服装デザインは今までに無い新しいものとなった。
本シリーズでのルパンは青のジャケットを着用。これは「こじゃれた感じにしたい」というスタッフの思いや、舞台としたイタリア側から好評を得たという理由でデザインされた[3]。
製作概要
2014年10月に、フランスのカンヌで開催された『MIPCOM』にて制作が発表された[1]。
プロデューサーの浄園祐は本作を「大塚康生ルパンの継承」としている[5]ほか、『TV第2シリーズ』をベースにしたとも語っている[6]。
企画や製作は、浄園が自らが陣頭指揮を執ったという[7]。総監督には過去のシリーズにアニメーター・作画監督として参加した友永和秀、シリーズ構成には『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』で脚本を務めた高橋悠也が起用された[3][1]。キャラクターデザインの横堀久雄は、バイク王のCM「次元のバイク愛篇」を制作し好評を得たことが起用の理由となっている[3][7]他、「テレコム・アニメーションフィルム内外のアニメーターから"制作に参加させて欲しい"という依頼が数多くあった」と浄園は語っている[8]。
音楽には大野雄二が続投。オープニングは再度編曲した「ルパン三世のテーマ」が使用され、テレビシリーズで「ルパン三世のテーマ」が使用されるのは『TV第2シリーズ』以来35年振りとなった[注 2][注 3]。また、劇中BGMには新曲の他に過去のBGMのアレンジ版も使用されており[注 4]、演奏名義も『TV第2シリーズ』の「You & Explosion Band」が復活した。その一方、長年選曲や音楽監督を務めてきた鈴木清司が本作では降板した。
国内未放映作に関して
日本では全24話だがイタリアでは全26話で放送されており、国内では当時未放映となった「ヴェニス・オブ・ザ・デッド」、「ノンストップランデブー」の2話が存在する。後にBD/DVDの特典映像として「ヴェニス・オブ・ザ・デッド」はVol.4、「ノンストップランデブー」はVol.8に収録されているが、レンタル版のDVDには収録されていない。[10]。
日テレプラスでの帯放送にて2016年12月15日と2017年1月11日にそれぞれ日本初放送がおこなわれ、以降の同局での再放送では2話共に組み込まれるようになった。TOKYO MXで2021年から行われた再放送は全26話編成となり、上述の2話がそれぞれ第25・26話として同年8月9日・16日にそれぞれ放送。独立放送局ではあるものの、これが事実上の地上波初放送となった[11]。2016年1月8日には、『金曜ロードSHOW!』枠で本作の第1話・第3話、「ノンストップランデブー」をベースに新作映像を追加したテレビスペシャル『ルパン三世 イタリアン・ゲーム』が放送された[12]。
Remove ads
登場人物
要約
視点
シリーズ・レギュラー
※なお、本作で毎回登場するのはルパン三世のみ。
今作オリジナル
- レベッカ・ロッセリーニ
- 声 - 藤井ゆきよ[13]
- サンマリノの9大名家の1つであるロッセリーニ家の若き女当主にしてイタリア最大のホテルチェーンの総帥、さらに16歳でモデルデビューして以来、モデルやファッションデザイナーや作家や女優や歌手をも掛け持つマルチ性溢れるスーパーセレブで、別名「アドリア海のダイヤ」と呼ばれている。その派手な行状が注目の的となる大人気のゴシップクィーン。
- 好きな食べ物は、フライドポテトのようなジャンクフードで、愛用しているタバコは、アーク・ロイヤルである。
- 退屈な生活に飽きてスリルに飢えている中、お宝を狙って自身に接近してきたルパンの意図を察しつつも、あえて彼の求婚に応じて結婚する。その後、お宝奪取のために動くルパンを出し抜こうとするが、結局は敗北する。この一件の後、ルパンとは離婚調停に入ったものの、それに応じず「ルパン夫人」を勝手に名乗り、彼の行く先でちょっかいを出していたが、イタリアの夢の一件で本当に惚れていくことになる。身体能力は総じて高く、変装もかなりの腕前で男性にも変装でき、知人ですらその変装に気づかなかった。変装道具を入れたポーチを常時所持している。
- あくまでもスリルを追い求めており、不二子とは対照的に、金や宝には興味が無く(本人いわく「金は腐るほどある」)、色気も皆無に近い。性格は総じて子供っぽくわがままでわんぱくな面も多い。
- 次のTVシリーズ「ルパン三世 PART5」の終盤でゲスト出演する。
- 愛車はフェラーリ・458イタリア。愛用拳銃は、ベレッタ92。
- ロブソン・ズッコーリ
- 声 - 山野井仁
- ロッセリーニ家の執事。レベッカを常に忠実に補佐し、彼女の泥棒としての側面を知る数少ない人物の1人。
- 若い頃、屈強な軍人だった為、銃器類や、ジェット機の扱いにも馴れている。
- 愛車は、BMW・X5など。第7話で使用していた拳銃は、ベレッタ・ARX160。
- ニクス
- 声 - 咲野俊介[14]
- イギリス情報部MI-6のエージェント。
- 「ニクス」とはギリシア神話の夜の女神を意味するコードネーム。表向きは「ジャスティン・パーソン」という外交官を名乗っており[15]、妻と3人の娘と共に暮らしている。
- 物音と反響だけで相手の居場所をつかむエコーロケーション能力を持ち、その能力で先回りすることで次元を捕らえ、ルパンを追う。銃や格闘の腕も超一流で、ルパンを仕留める寸前まで追い詰めた。
- 任務に忠実かつ冷徹非情で、命令とあらば殺しも辞さず、そしてまた命令とあらばルパン殺しを中断して即座に撤収する。
- ただし一方で家族は任務以上に大切にしており、他者が家族に危害を加えようとすると激しい怒りを露わにし「暴走」を始める。
- 第18話では浦賀の研究データを全て脳内に記録したうえで、MI6を退職したことが明らかにされた。
- 愛用拳銃はワルサーP99。愛車はBMW・i8だが、キドニーグリルが描かれておらず、ドアの開閉方法が普通のヒンジ式になるなど、意匠が若干変更されている[16]
- 暴走
- 家族を危険にさらされて怒りが頂点に達した状態。普段の冷徹さから一転、顔中を真っ赤に血走らせ、人間離れした身体能力を発揮する。この状態は味方からも危険視されており、ロブソンに家族を人質に取られかけて暴走した際は、パーシバルからその場のMI6エージェントに最優先で食い止めるよう命令が下った。しかしニクスは四方八方から至近距離で放たれる銃弾を紙一重で避けつつ、制止にかかる十人以上のエージェントたちを圧倒し叩きのめした。ルパンはこの状態をネズミに例え、心拍数が急上昇することで周囲がスローモーションに見えているのではと推測していた。
- パーシバル・ギボンズ
- 声 - 藤真秀
- イギリス諜報部「MI6」の本部長で、ニクスの上司。極秘作戦「イタリアの夢」を指揮している。作戦や、任務遂行のためならニクスをも使い捨てるほどの冷徹さで暗躍する。
- 第3話では、表向きはジェームス皇太子の護衛が任務だが、「マリー・アントワネットの首飾りの欠片」を保護するためとはいえニクスにルパン一味殺害許可を出した。しかし、第19話でダ・ヴィンチと対峙した際に細工された銃に気づかず、暴発によって死亡した。
- 浦賀航(うらが こう)
- 声 - 花輪英司
- あらゆる分野に秀でた天才科学者で、その中でも脳科学のエキスパート。かつてはレベッカの恋人だった。
- 浦賀の研究内容を模倣し、人体実験をしていたMl6に命を狙われてしまう。研究内容の秘密を記した解読不能の奇書「イタリアの夢」を遺したまま謎の自殺を遂げる。
- ダ・ヴィンチ[17](謎の男)[18]
- 声 - 井上和彦
- MI6に捕らえられていたが、脱走した謎の男。その正体は、MI6の命による「世界最高のエージェント育成プログラム」を遂行するため、マッド・サイエンティストたちがレオナルド・ダ・ヴィンチ[注 5] ら過去の「偉大な偉人たち」の人格を抽出し、それを脳に植え付けたクローン人間。
- 「世界の調和」と題した「世界解剖」とは、ダ・ヴィンチの「人格」をイタリア全国民に植え付け、世界の構図を変革させて「設計」し直すこと。ルパンがダ・ヴィンチの「人格」に制圧されそうなレベッカの夢に入り込み、記憶を取り戻させることにより、「世界の調和」のルールのもとダ・ヴィンチの「人格」を全イタリア国民の夢の中から制圧する。その実、クローンであるがゆえに偉大な偉人の「人格」に肉体が耐え切れず、ダ・ヴィンチが自らの死期を悟り、その「人格」を現世に残そうと意図したことがルパンの口から語られた。
ゲストキャラクター
- 第1話「ルパン三世の結婚」
- パトリック
- 声 - 土田大
- 9大名家の婚姻の儀式のときだけ公開されるサンマリノの秘宝「リベルタスの宝冠」の警備隊長。
- ルパンの予告状を受け、銭形と共に宝冠の警備に当たる。
- 第2話「偽りのファンタジスタ」
- マウロ・ブロッツィ
- 声 - 小松史法
- サッカーチームACサンマリノと呼ばれるクラブに所属しているストライカー。サンマリノの至宝(主砲)と呼ばれるファンタジスタ。イタリアではレベッカと並び称されている。
- 薬物濫用でドーピング検査に引っかかり、サッカー界追放の危機に。それをネタにライバルチームを買収したモンディーニに、コパ・イタリア決勝を出場辞退しろと強要され、自暴自棄に陥り、ルパンにモンディーニ邸からドーピングの証拠を盗み出すよう依頼する。しかし、傲慢な性格が仇となり一度は断られてしまう。
- リカルド・モンディーニ
- 声 - 土師孝也
- 表向きは宝石会社のCEOだが、正体はサンマリノに拠点を置くマフィア。
- 自身が買収したインター・ローマを優勝させるため、ドーピングの証拠をネタにブロッツィを脅迫する。
- 第3話「生存率0,2%」
- ジェームズ皇太子
- 声 - 清水秀光
- 英国皇太子。
- サンレオに展示されている「マリー・アントワネットの首飾りの欠片」の見学に向かう道中に、レベッカの元を訪れる。
- 第4話「我が手に拳銃を」
- 第5話「魔法使いの左手」
- 第6話「満月が過ぎるまで」
- 第7話「ザッピング・オペレーション」
- 第8話「ホーンテッドホテルへようこそ」
- 第9話「殺し屋たちの鎮魂歌」
- 第10話「恋煩いのブタ」
- 第11話「イタリアの夢 前篇」
- 第12話「イタリアの夢 後篇」
- 詳細は#今作オリジナルの項を参照。
- 第13話「ルパン三世の最期」
- 所長
- 声 - 宝亀克寿
- ルパンが収監された刑務所の所長。
- 銭形に対し警備の万全さを誇るが、その矢先にルパンに三度までも脱獄未遂を起こされてしまう。
- 第14話「モナリザを動かすな」
- 第15話「ハイスクール潜入大作戦!」
- 第16話「ルパンの休日」
- 第17話「皆殺しのマリオネット」
- 第18話「始まりの晩餐」
- 詳細は#今作オリジナルの項を参照
- 第19話「龍は静かに眠る」
- 第20話「もう一度、君の歌声」
- マーティン
- 声 - 坂口芳貞(青年期 - 川本克彦)
- ノラ・アニタの夫であり元マネージャー。
- 長年ノラが愛した愛車(フィアット・500トポリーノ)を自動車仲介業者を通じて売り払おうとするが、ルパンに愛車を奪われてしまう。
- ノラ・アニタ
- 声 - 武田華
- 「お散歩しましょ」をヒットさせたイタリアの国民的女性歌手。
- 時を経て、現在は余命幾許も無い状態が続いている。
- 第21話「日本より愛をこめて」
- 第22話「ルパン、頂きに参ります」
- 詳細は#今作オリジナルの項を参照
- 第23話「世界解剖 前篇」
- 第24話「世界解剖 後篇」
- 詳細は#今作オリジナルの項を参照
Remove ads
スタッフ
- 原作 - モンキー・パンチ
- 総監督 - 友永和秀
- 監督 - 矢野雄一郎
- シリーズ構成 - 高橋悠也
- キャラクターデザイン - 横堀久雄
- キャラクターデザイン補佐 - 稲手遥香、田口麻美
- 美術監督・美術設定(第1 - 4話) - 山子泰弘
- 美術設定 - うつのみや理(第3話)、松本弘(第5話)、河野次郎(第6、7、9 - 13、16 - 18、20 - 24話)、宮野隆(第8、14、15、19話)
- 色彩設計 - 山本智子
- 撮影監督 - 田沢二郎
- CG監督 - 田村和弘
- 編集 - 笠原義宏
- 音響監督 - 清水洋史
- 音響効果 - 倉橋静男
- 音楽 - 大野雄二
- 演奏 - You & Explosion Band
- 音楽制作 - トムス・ミュージック、日本テレビ音楽
- 音響製作 - 東北新社
- 企画 - 加藤州平
- プロジェクトプロデューサー - 加藤良太
- プロデューサー - 浄園祐
- アニメーションプロデューサー - 井内知樹
- アソシエイトプロデューサー - 鈴木禎
- アニメーション制作 - テレコム・アニメーションフィルム
- 製作・著作 - トムス・エンタテインメント
主題曲
日本版
- メインテーマ「THEME FROM LUPIN III 2015」
- 作曲・編曲 - 大野雄二 / 演奏 - You & Explosion Band / レーベル - バップ
- オープニング映像は片目で見ると3D映像に見えるような工夫がされている[19]。
- エンディングテーマ「ちゃんと言わなきゃ愛さない」
- 作詞 - つんく / 作曲・編曲 - 大野雄二 / 歌 - 石川さゆり / 演奏 - You & Explosion Band / レーベル - テイチクエンタテインメント
海外版
- オープニングテーマ「U belong to me feat.オーサカ=モノレール」
- 作詞・作曲 - SWEEP / 編曲 - SWEEP、オーサカ=モノレール / 歌 - meg / レーベル - アルテメイト
- エンディングテーマ「Don't leave me feat.オーサカ=モノレール」
- 作詞・作曲・歌 - SWEEP / 編曲 - SWEEP、オーサカ=モノレール / レーベル - アルテメイト
Remove ads
各話リスト
要約
視点
Remove ads
放送局
要約
視点
![]() | プロジェクト:放送または配信の番組#放送に基づき、本放送期間内の放送局および配信サイトのみを記載しています。 |
※特記のない局は全て日本テレビ系列。
Remove ads
BD / DVD
Remove ads
漫画版
2015年10月20日発売された『漫画アクション』同年No.21より、TVシリーズのコミカライズが連載開始。作画は早川ナオヤ。
→「ルパン三世H」も参照
評価
中川翔子は本作について「ルパン新作かっこいいなぁトムスのアニメの雰囲気すてき!作画の人のぬくもりあじわい!」とコメントしている[24]。
脚注
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads