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世界陸上競技選手権大会
奇数年の8・9月に開催される陸上競技の世界大会 ウィキペディアから
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世界陸上競技選手権大会(せかいりくじょうきょうぎせんしゅけんたいかい、英語: World Athletics Championships)は、奇数年8 - 9月に9 - 10日間開催される陸上競技で世界最高峰の大会である。通称世陸、世界陸上、世界選手権。
歴史
1980年モスクワオリンピックの西側諸国のボイコット問題(1979年12月に発生したソ連のアフガニスタン侵攻の影響)を機に新設され、1983年にヘルシンキで第1回大会を開催した。1991年東京大会までは4の倍数年の前年(卯年・未年・亥年)に開催されていたが、1993年シュトゥットガルト大会以降は隔年(奇数年)開催となっている。当初はヨーロッパ地域での開催が多かったが2005年ヘルシンキ大会以降2019年までアジア(夏季オリンピック前年の大会)とヨーロッパ(夏季オリンピック翌年の大会)の交互開催となっていた。世界選手権は、選手にとってオリンピックに並ぶ価値を持ち、数々の名勝負を演出してきた。オリンピックよりも世界記録や参加する国と地域の総数が多く(2004年アテネオリンピックの202に対し、2003年パリ大会では210)、歴史は浅いが陸上競技では最高峰の大会である。
実施競技についてはこれまで次のように変化している。
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大会一覧
この他、当時オリンピックで行われなかった種目についての世界選手権として、以下の2大会3種目がIAAFから認められている。
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全体の競技結果
要約
視点
1983年のヘルシンキ大会から2023年のブダペスト大会まで19回の大会で通算874の競技が行われ、合計2642個のメダルが授与されている[注 1]。そのうち、アメリカ合衆国選手団は国別で最多となる443個のメダルを獲得し、金メダル数では195個で他国を圧倒している(銀メダル134個、銅メダル14個)。メダル獲得総数・金メダル数とも2位は男子長距離走で有力な選手を多く揃えるケニアで、ロシア連邦が金メダル数で3位となっている。また、今までに106の国や地域(現存しないものも含む)の選手がメダルを獲得し、そのうち77の国や地域(承前)では金メダルを獲得している。
全体の国別メダル獲得数は以下の通りである
- Notes
^[1] 中立選手 is the name under which Russian athletes competed in the 2017 and 2019 Championships. Their medals were not included in the official medal table.[2][3]
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主要各国と日本の年代別金メダル数の変遷
選手の参加資格
文字通り世界一の陸上競技選手を決する大会であるが、かつてのオリンピックの様に各国の陸上競技連盟の推薦のみ。[注 2] で選手出場を無条件に認めてしまうと参加選手数が激増し、大会が肥大化して宿泊施設、食事の供給、選手の移動、競技の長時間化など様々な面で支障が発生する。そのため、開催年毎に各種目ごとにA・B二段階参加標準記録 が設定されており、この標準記録を突破した選手のみに参加資格が与えられるという一種の足切りが行われている。ただし、遠征費用などの都合からこれ以外にも派遣設定記録など個別に派遣条件を課している国もあり、たとえ標準記録を突破していても自国から大会参加が認められるとは限らない。
参加資格は、大きく分けて以下に大別できる[4] [5] [6] [7]。
- A標準記録突破者もしくはB標準記録突破者
- A標準記録突破者は下記の特例選手を除いて1国3名まで(マラソンは7人エントリー5人出場[注 3]、リレーは6人エントリー4人出場)参加できる。
- A標準記録突破者2名以内(0名の場合も含む)とB標準記録突破者1名の計3名までを参加させることができる[注 4]。
- 全種目でAとBいずれも突破者のいない国は特例として男女1名ずつの参加が許される[注 5]。特例としての出場ではあるがその1名のエントリーは何種目でも構わない(ただし、10000メートル、3000メートル障害、十種競技、七種競技を除く)。
- 2009年大会より標準記録さえ突破していれば1種目につき補欠選手を含めた4名までエントリーできるようになった。実際に出場するのは従来どおり上記の3名まで。
- 各個人種目のエリアチャンピオン
- 各個人種目のエリアチャンピオン(アジア選手権などの優勝者)は自動的にエントリー資格を取得、A標準突破者として扱われる。(マラソンを除く)
- 開催国枠
- 開催国に限り、標準記録突破者がいない場合でも各種目1名(もしくはリレー1チーム)の出場枠が設けられている。
- 特別出場枠(ワイルドカード)
- 前回大会優勝者と、前年のIAAFダイヤモンドリーグ・ダイヤモンドレース優勝者[注 6] に、各国の出場枠に関係なくIAAFから特別出場枠(ワイルドカード)が与えられる。
- ただし両者とも同じ国の場合は片方だけ与えられる[8]。
*注記(項目1-3について) 第15回世界陸上競技選手権(2015/北京)から参加標準記録A、Bの区分は廃止された。 [9] [10] [11]
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大会記録
要約
視点
太字で記載されている記録は世界記録も兼ねている記録。
男子
女子
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日本の大会別獲得メダル数
テレビ中継放送
→日本における報道については「日本における世界陸上競技選手権大会の報道」を参照
1997年より日本のTBS→TBSテレビがワールドアスレティックス(当時IAAF)のオフィシャルブロードキャスターとなっている[12]。この大会以後、日本国内の民放では地上波・衛星を通してTBS系列[注 7]の独占放送となっている。TBSの放映権取得後は、2022年の第18回オレゴン大会までの25年間・13大会にわたり織田裕二・中井美穂が進行役を務めた[13]。
なお日本においては、第1回の1983年はテレビ朝日、第2回の1987年から第5回の1995年までは日本テレビ放送網が放映権を得ており、特に東京開催となった第3回・1991年大会はホストブロードキャスター(他にサブライセンスでNHK BS1(当時衛星第1放送))を担当した。
アメリカではNBCユニバーサル、ヨーロッパでは欧州放送連合加盟各局(ユーロビジョン・ネットワーク)、韓国ではKBS、中国ではCCTVがそれぞれ放送を行っている。
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陸上競技主要大会
脚注
関連項目
外部リンク
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