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中京記念

日本の中央競馬の重賞競走 ウィキペディアから

中京記念
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中京記念(ちゅうきょうきねん)は、日本中央競馬会(JRA)が中京競馬場で施行する中央競馬重賞競走GIII)である。

概要 中京記念, 開催国 ...

競馬番組表での名称は2022年(令和4年)の第70回まで「トヨタ賞 中京記念」と表記され、トヨタ(豊田自動織機製作所→トヨタ自動車工業→トヨタ自動車)の寄贈賞が授与されていた[3]が、トヨタ自動車の社会貢献スポーツ振興活動見直しのため2023年(令和5年)の第71回から寄贈賞の提供が終了、名称も単に「中京記念」とされることになった[2]。なおCBC賞が創設される前の1954年から1959年(昭和34年)までは、中部日本放送(現・CBCラジオ)も寄贈賞を提供していた。

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概要

1953年に「中京開設記念(ちゅうきょうかいせつきねん)」の名称で創設された[4]、4歳(現3歳)以上の馬による重賞競走[5]。第1回は中京競馬場の砂1800m(現在のダートとはやや異なる)で施行された。翌1954年には名称が「中京記念」に変更[5]され、「中京競馬場開設5周年記念」の名称で施行した1958年[5]を除き、「中京記念」の名称が定着している。現在中京競馬場で行われている重賞競走では、最も古い歴史を持つ[4][5]

トヨタの寄贈賞が付いたのは、トヨタおよび母体の豊田自動織機が、中京競馬場を所有する名古屋競馬株式会社から寄贈賞の提供を要請されたことに由来する。

創設当初は夏季開催の8月に施行していたが、1957年以降は春季開催で定着[5]。この間、距離・コースともに幾度かの変遷を経て、2011年までは芝2000mのハンデキャップ競走で概ね定着していた[5]。2012年から施行時期が7月となり、あわせて距離も芝1600mに短縮[5]されたほか、サマーマイルシリーズの第1戦(2020年から2024年は第2戦、2025年からは第3戦)にも指定された[4][5]。2025年より施行時期を8月に再度変更されるとともに負担重量もグレード別定に変更されることになった。

外国産馬は1994年から2001年まで出走可能だったが、2002年から2004年までは出走できなかった[6]。2005年には国際競走となり、外国調教馬及び外国産馬が出走可能になった[6]。2012年からは特別指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬も出走可能になった[7]

競走条件

以下の内容は、2024年[2][1][8]のもの。

出走資格:サラ系3歳以上、2023年7月22日以降2024年7月14日まで1回以上出走馬、未出走馬および未勝利馬を除く

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(2頭まで)
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:ハンデキャップ

賞金

2024年の1着賞金は4100万円で、以下2着1600万円、3着1000万円、4着620万円、5着410万円[2]

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歴史

要約
視点
  • 1953年 - 4歳以上の馬による重賞競走として「中京開設記念」の名称で創設、中京競馬場の砂1800mで施行[5]
  • 1954年
    • 名称を「中京記念」に変更[5]
    • (豊田賞)の副称が付き、正賞として豊田賞、CBC賞(第6回まで[9])が贈られる[10]
  • 1955年 - 負担重量をハンデキャップに変更[5]
  • 1957年 - 出走資格を「5歳以上」に変更。
  • 1958年
    • この年のみ「中京競馬場開設5周年記念」の名称で施行[5]
    • 副称が(トヨタ賞)になる[11]
  • 1967年 - この年から「トヨタ賞 中京記念」となる(2011年を除く)[6]
  • 1984年 - グレード制施行によりGIII[注 1]に格付け。
  • 1994年 - 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる(2001年まで)[6]
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「4歳以上」に変更。
  • 2005年 - 国際競走に指定され、外国調教馬は4頭まで出走可能となる[6]
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大[12]
  • 2009年 - 外国調教馬の出走枠が9頭に拡大[13]
  • 2011年
    • 中京競馬場全面改造工事のため小倉競馬場で施行。
    • 当初は3月12日施行予定も前日に発生した東日本大震災の影響により3月20日に施行。
  • 2012年
    • 夏季開催への開催時期移行に伴い出走条件を「3歳以上」に変更。
    • サマーマイルシリーズに指定[5]
    • この年のみ「近代競馬150周年記念」の副称を付けて施行[7]
    • 特別指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能になる。
    • 外国調教馬の出走枠が8頭に縮小[7][14][15][注 3]
  • 2020年
    • 京都競馬場の改修工事等の関連で阪神競馬場で施行。これにより、出走可能頭数は前年までの16頭から18頭に拡大、この年の勝馬は18番人気であった。(競走結果の出典欄参照。2020年の競馬番組一般事項[17]によると、中京1600mのフルゲートはA/Bコースとも16頭、阪神1600mはA/Bコースとも18頭。)
    • 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、「無観客競馬」として実施[18]
  • 2021年 - 京都競馬場の改修工事に伴う開催日割の変更のため小倉競馬場芝1800mで施行(2022年も同様)[19]、出走可能頭数は16頭に戻る[20][注 4]
  • 2023年
    • 「中京競馬場開設70周年記念」の副称を付けて施行[21]
    • 正賞の「トヨタ賞」が外れる。
  • 2024年 - 阪神競馬場のスタンドリフレッシュ工事に伴う開催日割の変更のため小倉競馬場芝1800mで施行[22]
  • 2025年
    • 施行時期を8月に、負担重量をグレード別定にそれぞれ変更予定。
    • 暑熱対策による最終競走の発走時刻を18時15分に設定したことに伴い、競走番号が第11競走から第7競走に変更。

歴代優勝馬

コース種別を記載していない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

競走名は第1回が「中京開設記念」、第6回は「中京競馬場開設5周年記念」、ほかは「中京記念」[6]

さらに見る 回数, 施行日 ...
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参考文献

  • 「トヨタ賞中京記念(GIII)」『中央競馬全重賞競走成績集【古馬関西編】』日本中央競馬会、2006年、491-572頁。

脚注・出典

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外部リンク

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