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京都殺人案内

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京都殺人案内』(きょうとさつじんあんない)は、和久峻三の推理小説『京都殺人案内シリーズ』を原作とし、その推理小説に登場する音川音次郎を主人公に据えた実写映像化作品シリーズ。

藤田まこと版

要約
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概要 京都殺人案内, ジャンル ...

1979年から2010年までテレビ朝日系「土曜ワイド劇場」で放送された刑事ドラマシリーズ。全32回。制作は朝日放送(ABC、現・朝日放送テレビ〈ABC TV〉)と松竹(京都映画撮影所、現・松竹撮影所[1])。主演は藤田まこと

第1作は山村美紗の原作で、藤田が狩矢警部を演じた(だが原作はキャサリンシリーズの「花の棺」)。

第2作からは和久峻三原作のドラマシリーズで京都市内で起こった難解な殺人事件を京都府警察本部捜査一課係長・音川音次郎警部補が解決するというものである。

藤田の死去に伴い、第32作で終了となった。

ドラマの内容

主に京都市内の名所で起こった難解な殺人事件を音川音次郎が解決していくものであるが、その容疑者はおおむね芸術家や学者、実業家といった、京都の財界や政界に有力なコネを持つ社会的な地位の高い人物であり、音川は容疑者の警察上層部を通じての圧力を排しながら、地道な捜査をもとに事件を解決していく。

また、容疑者は行動範囲が広いことが多く、音川は日本全国を巡って容疑者および事件に関する捜査を行う。そのため京都府警の管轄地域内で事件が解決したことはなく、音川は上司の秋山虎五郎課長から毎回、

「音やん、おまはん、たまには京都の事件は京都で片付けなはれ。どんだけ出張したら気ぃ済むんや。」
「行財政改革の折、無駄使いは許されまへんのやわ」

などと小言を喰らいながらも、出張先の名産を土産に持ち帰ることを条件に出張の許可を貰い、捜査を行ってゆく。ちなみに、土産に関しては、秋山の期待したもの(例:北海道ならば)を音川が持ち帰ることはなく、秋山はほぼ毎回予想外の土産(例:沖縄県ならブタのお面、石川県なら絵ろうそく)に腰を抜かしているが、音川の説明に納得して、これを嘉納している。この一連のやり取りは一種の名物と化している。

平安神宮大覚寺琵琶湖疏水祇園鴨川嵐山、上賀茂など京都市内にある観光名所でもロケを行い、セット撮影では再現の難しい歴史の古い古都ならではの佇まいを美しい映像でドラマの背景として織り込んでいるのが映像面での特徴。そして、ドラマのエンディングは、クロード・チアリ演奏の『夜霧のシルエット』[2]の、せつないギターの音色が哀しさを盛り上げ、無常感を引き締めていく(1996年7月から「土曜ワイド劇場」固定のエンディングテーマソングが登場した関係で2000年の第23作からすべて流れず、エンドロール時に切り替わってしまう)。

キャスト

狩矢荘助
演 - 藤田まこと(第1作)
京都府警捜査一課 係長。階級は警部。
音川音次郎
演 - 藤田まこと(第2作 - 第32作)
京都府警捜査一課 係長。第2作は、上京警察署捜査一課係長(秋山課長ほかレギュラーメンバーも所属)階級は警部補 → 警部。
叩き上げの刑事。秋山課長からは「音やん」と呼ばれる。
音川洋子
演 - 初代・小林かおり(第2作 - 第5作)、二代・荒木由美子(第6作)、三代・萬田久子(第8作 - 第32作)
音川の娘。
秋山虎五郎(1985年3月23日放送、シリーズ第10話『からたちの花は死んだよ』では、 "秋山啓介" とある)
演 - 遠藤太津朗(第2作 - 第32作)
京都府警捜査一課長。階級は警部 → 警視。

スタッフ

放送日程

  • 第32作は、当初『天才刑事・野呂盆六5』を放映する予定だったが、藤田の急逝を受けて急遽本作を優先して放映されることになった。
  • 第22作まではフィルム撮影、第23作から第27作まではVTR撮影、第28作以降はハイビジョン撮影。
  • 第32作が藤田の遺作となる。
さらに見る 話数, 放送日 ...

映像ソフト化

ベストフィールドよりデジタルリマスター版のDVD-BOXが発売。なお、著作権表記は「ABC TV[3]/松竹」となっている。

  • 第1巻(第1作、第3作〜第7作収録[4]) - 2021年11月26日発売
  • 第2巻(第8作~第13作収録)- 2021年12月24日発売
  • 第3巻(第14作~第19作収録) - 2022年1月28日発売
  • 第4巻(第20作~第24作収録) - 2022年2月25日発売
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橋爪功版

概要 新 京都殺人案内, ジャンル ...

藤田まことが2010年に死去した後、長らく制作されなかった本作であったが、フジテレビへ移籍する形で、フジテレビと松竹の制作で『ミステリードラマスペシャル 新 京都殺人案内』と題し、橋爪功が主役の音川音次郎を演じるなど、装いも新たにする形で2018年2月9日に『金曜プレミアム』枠(19:57 - 21:49)で放送された[5]2016年に死去した声優、肝付兼太の遺作となった。

キャスト

京都府警捜査一課 秋山班
  • 音川音次郎(係長) - 橋爪功
  • 土井賢人(刑事) - 風間俊介
  • 山根(刑事) - 加藤大祐
  • 加賀(刑事) - 仲野毅
  • 秋山五郎(課長) - 平泉成
その他
  • 音川洋子(音川とふみの娘) - 本上まなみ
  • 須永(消防局調査課課長) - 渡辺梓
  • 白浪善治郎(白浪エステイトのオーナー・京都府議会議員) - 勝部演之
  • 野々村蓮太郎(七宝焼「野々村」元店主・明雄の父) - 菅野菜保之
  • 真里子(カフェの女主人) - 朴璐美[6]
  • 巳之吉(上羽朝子を知っているおじいさん) - 肝付兼太
  • 大芳(魚屋) - 谷口高史
  • 千木良(香川県警 刑事) - 関貴昭
  • 倉内(白浪エステイト 営業部長) - 伊庭剛
  • 鮎川(古い町家の家主) - 柴田善行
  • 中井(所轄刑事) - 美藤吉彦
  • こと美(野々村明雄の娘) - 長田莉乃朱
  • 京都ホウラク寺の僧 - 大石昭弘
  • 郁惠(鮎川の妻) - 園英子
  • 八木美術店 店主 - 窪田弘和
  • 茜のいとこの女房のはとこ - 泉知奈津
  • 溝口浩一郎(本物の溝口浩一郎・病死) - 吉井基師
  • 音川ふみ(音川の妻・25年前死亡) - 渋谷めぐみ
  • リポーター - 脇谷悠記子
  • 五十嵐史郎(不動産ブローカー) - 加納竜
  • 上羽朝子(七宝焼「野々村」元住み込み家政婦) - 左時枝
  • 茜(音川の知り合い) - 角替和枝
  • 溝口浩一郎(シェアハウスの管理人・本名「野々村明雄」) - 野村宏伸(幼少期:稲田都亜

スタッフ

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脚注

関連項目

外部リンク

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