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杵築市

大分県の市 ウィキペディアから

杵築市map
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杵築市(きつきし)は、大分県の北東部にある国東半島南部に位置する[1]2005年(平成17年)10月1日に旧杵築市、山香町、大田村が新設合併して誕生した[1]

概要 きつきし 杵築市, 国 ...
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地理

要約
視点
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杵築市中心部周辺の空中写真。
2013年6月4日撮影の4枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

市の東南部は美しい海岸線となっており、東には伊予灘、南には別府湾が広がる[1]大分市とは別府湾を挟んだ北向かいに位置する。南東部には守江湾と呼ばれる小さな湾がある。一方、市の北西部は200メートルから600メートルのなだらかな山間地となっている[1]。宇佐市と隣接する立石峠は旧豊後国豊前国との境界である。

隣接する速見郡日出町別府市とは、かつて同じ速見郡として歴史や文化を共有してきたことから、「別杵速見(べっきはやみ)」「別速杵(べっそっき)地区」と呼ばれ、市民生活や文化面での結びつきが強い。また大分市との結びつきも強い。しかし、日出町とは平成の大合併での合併協議が決裂した経緯がある。

気候

気候は瀬戸内式気候に特有な温暖な気候である[1]

さらに見る 杵築(1991年 - 2020年)の気候, 月 ...

隣接する市町村

人口

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杵築市と全国の年齢別人口分布(2005年) 杵築市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 杵築市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
杵築市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 38,504人
1975年(昭和50年) 36,299人
1980年(昭和55年) 35,066人
1985年(昭和60年) 34,816人
1990年(平成2年) 34,095人
1995年(平成7年) 33,370人
2000年(平成12年) 33,363人
2005年(平成17年) 33,567人
2010年(平成22年) 32,083人
2015年(平成27年) 30,185人
2020年(令和2年) 27,999人
総務省統計局 国勢調査より

地名

全域で明治以来の大字を継承する。平成の大合併より前の市域は「杵築市」の次に大字がつくが、旧山香町は大字の前に「山香町」、旧大田村は「大田」がつく。

  • 杵築(旧杵築町)
  • 馬場尾(旧杵築町)
  • 南杵築(旧杵築町)
  • 宮司(旧杵築町)
  • 大内(旧大内村→杵築町)
  • 猪尾(旧東村→杵築町)
  • 片野(旧東村→杵築町)
  • 熊野(旧東村→杵築町)
  • 岩谷(旧北杵築村)
  • 大片平(旧北杵築村)
  • 鴨川(旧北杵築村)
  • 船部(旧北杵築村)
  • 溝井(旧北杵築村)
  • 相原(旧八坂村)
  • 中(旧八坂村)
  • 日野(旧八坂村)
  • 本庄(旧八坂村)
  • 八坂(旧八坂村)
  • 狩宿(旧奈狩江村)
  • 奈多(旧奈狩江村)
  • 守江(旧奈狩江村)
  • 横城(旧奈狩江村)
山香町
  • 内河野(旧中山香町)
  • 野原(旧中山香町)
  • 小武(旧東山香村)
  • 倉成(旧東山香村)
  • 広瀬(旧東山香村)
  • 久木野尾(旧上村)
  • 日指(旧上村)
  • 山浦(旧山浦村)
  • 吉野渡(旧山浦村)
  • 下(旧立石町)
  • 立石(旧立石町)
  • 向野(旧立石町)
  • 南畑(旧南端村)
大田
  • 石丸(旧田原村)
  • 小野(旧田原村)
  • 沓掛(旧田原村)
  • 永松(旧田原村)
  • 白木原(旧朝田村)
  • 波多方(旧朝田村)
  • 俣水(旧朝田村)
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歴史

要約
視点

江戸時代杵築藩松平氏3万2000石の城下町として栄え、廃藩置県まで国東半島の政治・経済の中心地であった。

日出藩の分家、交代寄合旗本木下氏の陣屋が山香町の立石陣屋に置かれた。

近現代

概要 きつきし 杵築市, 廃止日 ...
杵築市の変遷
さらに見る 所属郡, 明治以前 ...
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市政

歴代市長

議会

定数:18[3]

公共機関

国の出先機関

警察

  • 大分県警察杵築日出警察署
    • 杵築幹部交番
    • 八坂警察官駐在所
    • 大田警察官駐在所
    • 山香上警察官駐在所
    • 山香中警察官駐在所
    • 立石警察官駐在所

裁判所

図書館

金融機関

産業

農林水産業が柱だが、大分空港大分市別府市の中間に位置するという好条件から、大分キヤノンマテリアルなど先端技術産業が立地している。

出版文化産業振興財団の調査によると、2024年8月現在で、市内に書店が1軒もない全国15道県24市のひとつ(大分県内の市では唯一)である[4]

主要生産品・特産品・地酒

教育

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杵築高等学校

高等学校

中学校

市立

小学校

市立
  • 豊洋小学校
  • 護江小学校
  • 大内小学校
  • 杵築小学校
  • 東小学校
  • 八坂小学校
  • 北杵築小学校
  • 東山香小学校
  • 山香小学校
  • 立石小学校
  • 上小学校
  • 山浦小学校
  • 向野小学校
  • 朝田小学校
  • 田原小学校
    • 小野分校(廃校)

交通

空港

隣の国東市にある大分空港が最寄りであり、杵築市内と大分空港を結ぶバスが運行されている。

鉄道

中心駅は杵築駅だが、市の中心部から大きく離れている。

なお、1922年から1966年まで国東鉄道(のちの大分交通国東線)が市内を通っていた。

路線バス

  • 大分交通グループ - 大分交通本体と子会社の国東観光バスが運行する。中心部に杵築バスターミナル(旧国東線・杵築市駅)があり、杵築駅前とともに杵築市内路線の主要停留所となっている。
    • 杵築駅前 - 中平 - 杵築BT - 安岐 - 国東市民病院前 - 大分空港 - 武蔵 - 国東市役所前 - 国東
    • 杵築駅前 - 杵築市役所前 - 杵築BT
    • 杵築駅前 - ハーモニーランド - 日出 - 暘谷駅
    • 杵築BT - 山口 - 安岐町役場前 - 国東市民病院前 - 安岐
    • エアライナー - 大分空港連絡特急バス。市内の大分空港道路杵築ICにある停留所に停車する。
      • 杵築IC - 大分空港
    • ノースライナー - 県北部の中津市・宇佐市・豊後高田市と大分空港を結ぶ連絡バス。旧大田村内の大田支所前から利用可能。大分空港で乗降しない利用も可能。
      • 大貞車庫前 - 中津駅前 - 法鏡寺 - 宇佐八幡 - 宇佐駅前 - 豊後高田 - 田染中村 - 大田支所前 - 安岐町役場前 - 大分空港
  • 杵築市コミュニティバス - 杵築市中心部と旧山香町および旧大田村を結ぶ市内循環コースと、旧杵築市・旧山香町・旧大田村のそれぞれの域内を運行する路線がある。いずれも土日祝日は運休する。

道路

ほかに東九州自動車道宇佐別府道路)が市内を通過しているが、市内にインターチェンジはない。大分農業文化公園インターチェンジおよび速見インターチェンジは杵築市域に近い場所にあり、これらのインターチェンジが最寄りとなる場所もある。

一般国道

主要地方道

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

名所旧跡など

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酢屋の坂
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杵築城
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白鬚田原神社

祭事・催事

  • きつきお城まつり(5月)
  • ツール・ド・国東(5月)
  • 天神祭(7月)
  • 国東半島きつきトライアスロン(9月)
  • 城下町健康歩行ラリー(10月)
  • どぶろく祭り10月17日18日(白鬚田原神社)
  • 若宮八幡社例大祭(12月)

盆踊り

杵築市は、古くから盆踊りの盛んな地域であり、現在でも昔の踊りが残っている。殊に、山香は、テンポの速い踊りで有名で「山家踊り」などと呼ばれたものである。「よんべ山香の踊りをみたら…」で始まる口説き文句は広く知られており、いかに踊り熱心であったかがうかがわれる。現在でも、庭入りこそ行わなくなったものの盆踊りは盛んである。「供養踊り」「地蔵踊り」を分けて、2回盆踊りを行う地区もあるし、昔は、「お大師様の踊り」「八朔踊り」果ては「供養踊りの練習」などと名目を作って、何回も踊る地区も多かった。 以下、盆踊り唄を列挙する。

  • 三つ拍子 - 市内全域で踊る。杵築の盆踊りの定番である。近隣の町でも踊る。
  • レソ - 山間部で踊る。急テンポの踊りで、山浦地区には古い型が残る。別名「さえもん」。県を代表する踊りの一つ。
  • 六調子 - 悠長な踊り。旧杵築市全域で踊る。なお、県北で踊る急テンポの六調子とは全く別の曲である。近隣の町でも踊る。
  • 二つ拍子 - 太田と山香で踊り方や口説きの著しく異なる踊り。
  • 豊前踊り - 主に、山香で踊る。六調子、二つ拍子と同系統の曲である。
  • セーロ - 市内全域で踊るが添え物的なものである。別名「ヤッテンサンノ」。
  • らんきょう坊主 - 向野地区に残る踊り。
  • 一つなえ - 倉成地区に残る踊り。
  • 粟踏み - 小武地区に残る踊り。
  • ベッチョセ - 加貫地区でのみ踊る急テンポの踊り。県内でも加貫でしかみられない。
  • マッカセ - 山間部に踊る所がある。県北を代表する踊りの一つ。
  • さえもん - 旧杵築市全域で踊る。大分県内各地で踊るが、曲や踊りは多様である。(レソとは異なる。つまり杵築市内には大きく分けて2種類のさえもんがあるということ。昔は、大字大方平の一部では両方踊ったが今はどちらかしか踊らない。)

これらの唄で、一般に七・七調の段物を口説く。「鈴木主水」「阿波の鳴門」「四谷怪談」などの他に、「七島の由来」「孝子平助」「阿南清兵衛」「高熊山霊験」「田染」など、地域に根ざした口説きが伝承されている。 なお、「さえもん」「ベッチョセ」「らんきょう坊主」「一つなえ」および一部地域の「レソ」は、七・七・七・五の切り口説きである。

以下の踊りは、昔は踊っていたが現在は廃れているものである。大分県内の他の地域にはまだ残っている場合が多い。 猿丸太夫、浦辺の唐芋、団七、三勝、小町踊り、銭太鼓、かげ踊り、ばんば踊り他。特に団七踊りは、ひと頃は隆盛を極めたが、男・女・男の3人組み踊りというめずらしい形態のうえ道具がいるので、戦後は一気に廃れてしまった。

杵築市出身の著名人・有名人

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杵築市ゆかりの人物

脚注

外部リンク

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