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舞鶴地方隊

海上自衛隊の地方隊 ウィキペディアから

舞鶴地方隊
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舞鶴地方隊(まいづるちほうたい、英称:Maizuru District)は、海上自衛隊地方隊の一つ。主要部隊は京都府舞鶴市にある舞鶴基地に配備されている。日本海の中部域の防衛警備を担当する。

概要 舞鶴地方隊, 創設 ...

概要

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雪の舞鶴基地北吸岸壁

1952年昭和27年)8月1日保安庁警備隊発足と同時に横須賀地方隊とともに新編された。

警備区域は、北側が青森県秋田県の境界線から西方270度方向に引いた線と南側が島根県山口県境から北北西315度方向に引いた線に達する間の日本海沿岸海域と内陸部に及んでいる(秋田県山形県新潟県富山県石川県福井県滋賀県京都府兵庫県豊岡市及び美方郡に限る。)、鳥取県及び島根県の区域並びに青森県と秋田県の境界線が海岸線と交わる点から270度に引いた線と島根県と山口県の境界線が海岸線と交わる点から315度に引いた線との間にある京都府及びこれらの県の沿岸海域[1][2])。北から南までの警備範囲の海岸線は約1,630キロにも達し日本一長い海岸線の防備を担当している。

主な任務は、担当警備区域内の警備及び災害派遣自衛艦隊等の正面部隊に対する後方支援機雷・爆発性危険物の除去及び処理、民生協力等である[3]

舞鶴地方隊所属の艦艇の実力部隊としては、第2ミサイル艇隊及び第44掃海隊のみであるが、舞鶴地方総監は、必要に応じフォースユーザー(事態対処責任者)として、護衛艦隊航空集団から提供された護衛艦回転翼機を運用して事態対処にあたる。

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沿革

8月1日保安庁警備隊発足と同時に「舞鶴地方隊」が新編。
  ※新編時の舞鶴地方隊の編成(舞鶴地方総監部、舞鶴・新潟各航路啓開隊)
  ※新編時の舞鶴地方総監部の編成(総務部、警備部、航路啓開部、経理補給部、技術部)
  ※総監部は海上保安庁第八管区海上保安本部庁舎内に舞鶴地方総監部設立準備室として設置。
8月11日:総監部が松ヶ崎の旧舞鶴海兵団跡(現:舞鶴教育隊)に移転。
11月10日:舞鶴地方総監部が余部(旧水交社跡)に移転。
11月20日:第1期初任警査(第1期練習員)が入隊、舞鶴で教育開始。
12月27日:「舞鶴練習隊」が新編。
9月16日:「舞鶴基地警防隊」を新編。舞鶴、新潟各航路啓開隊が廃止。
10月16日:総監部組織の改組(航路啓開部の廃止、調査室の設置、通信所の昇格)
7月1日:「防衛庁」が創設され、「海上自衛隊」が発足。
5月1日:「舞鶴通信隊」を新編。
6月16日:舞鶴練習隊を「舞鶴第1練習隊」に改称、「舞鶴第2練習隊」が旧海軍機関学校跡に新編。
1月16日:舞鶴第1練習隊を「舞鶴練習隊」に、舞鶴第2練習隊を「舞鶴練習分遣隊」に改称。
4月1日:「新潟基地分遣隊」を新編。
5月10日:舞鶴練習隊を「舞鶴教育隊」に、舞鶴練習分遣隊を「舞鶴教育分遣隊」に改称。
6月5日:舞鶴教育分遣隊が廃止。
11月27日:総監部が旧海軍機関学校跡(現在地)に移転。
4月1日:新潟基地分遣隊を舞鶴基地警防隊に編成替え。
2月1日:総監部組織の改組(総務部を廃止し人事部を新設、防衛部に第1~第4幕僚班を設置)
    「舞鶴補給所」、「舞鶴工作所」及び「舞鶴水雷調整所」を新編。
12月20日:「第31護衛隊」を新編。
3月20日:「舞鶴防備隊」を新編。舞鶴基地警防隊を「舞鶴警備隊」に改称。
10月1日:第31護衛隊が第3護衛隊群隷下に編成替え。
  • 1970年(昭和45年 3月2日:総監部組織の改組(人事部を管理部に改称、第1~第4幕僚班を幕僚室に改称、第5幕僚室を新設、監察官を新設)
     「舞鶴造修所」、「舞鶴衛生隊」を新編。 舞鶴工作所を廃止。
    10月1日:総監部に幕僚長を設置。新潟基地分遣隊を舞鶴防備隊から「舞鶴警備隊」に編成替え
  • 1976年(昭和51年)
5月11日:「舞鶴音楽隊」を新編。
12月27日:舞鶴防備隊に「水中処分隊」を新編。
7月1日:「舞鶴水雷整備所」を新編[4]。舞鶴水雷調整所を廃止。
7月1日:部隊改編により舞鶴防備隊が廃止[5]。警備隊の組織改編及び「舞鶴基地業務隊」を新編[5]
1月25日:「第2護衛隊」が第3護衛隊群から編入。
3月24日:隊番号の改正により第2護衛隊が「第24護衛隊」に改称
12月8日:補給整備部門の組織改編。 舞鶴補給所と舞鶴造修所が統合され「舞鶴造修補給所」に改編。 舞鶴水雷整備所が「舞鶴弾薬整備補給所」に改編。
3月23日:舞鶴警備区内の能登半島沖で不審船事案が発生する。防衛庁設置法に基づく「調査・研究」として、舞鶴地方隊第31護衛隊所属の護衛艦あぶくま」が、舞鶴基地を定係港とする第3護衛隊群の「はるな」及び「みょうこう」とともに出動、「はるな」・「みょうこう」はそれぞれ実弾による警告射撃を実施し、臨検の準備をする等活躍したが、「あぶくま」は護衛艦の中で比較的低速だったため、充分に活躍できなかった。
3月22日:舞鶴通信隊が「舞鶴システム通信隊」に改編され、システム通信隊群隷下に編成替え。
3月25日:舞鶴警備隊に「第2ミサイル艇隊」を新編。
3月26日:体制移行による部隊改編により、第24護衛隊が「第14護衛隊」に改称され護衛艦隊隷下に編成替え。
4月3日:部隊改編により多用途支援艦「ひうち」を地方隊直轄から舞鶴警備隊隷下に編成替え。
3月17日自衛隊舞鶴病院が廃止され、舞鶴病院の施設を使用した舞鶴衛生隊隷下の「診療所」(19床)に改編[6][7][8]
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編成

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舞鶴地方総監部の入口
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舞鶴音楽隊の楽器運搬車

※ 令和5年3月15日時点

総監部

主要幹部

さらに見る 官職名, 階級 ...
さらに見る 代, 氏名 ...
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舞鶴基地

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舞鶴基地北吸岸壁と、対岸のJMU舞鶴事業所。同事業所は修繕専門造船所であり、商船から自衛艦、米艦艇に至るまで点検整備を実施可能な重要施設。

舞鶴基地は、現在は「ひゅうが」を旗艦とする護衛艦隊第3護衛隊群の母港でもある。

第二次世界大戦前は帝国海軍舞鶴鎮守府が置かれていたが、平時は戦艦は置かれず、ワシントン体勢時代には要港部に格下げされるなど、他の鎮守府に比べ運用上軽視されていた。近年は北朝鮮工作船の活動に備えるためミサイル艇2隻、また日本海の戦略的重要性からイージス艦2隻も順次配備された。また直近では、隣接する大波燃料庫施設が拡充されるなどしている。島根県山口県県境から秋田県青森県県境までという広大な守備範囲を持つ、日本海側唯一の海上自衛隊の基地として増強が図られている。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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