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2009 日本女子サッカーリーグ

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2009 日本女子サッカーリーグ(plenusなでしこリーグ2009)は、2009年4月から11月まで開催。第21回目のシーズンとなるこの年も、プレナスの協賛により「plenusなでしこリーグ2009」の愛称で行われた。

概要 シーズン, 優勝 ...
概要 シーズン, 優勝 ...

概略

21シーズン目となるこの大会は、昨年に引き続きプレナスのスポンサードで行われた。

参加チームは、TASAKIペルーレFCの休部による脱退[1] と、準加盟だった鹿児島鴨池フットボールクラブアサヒナの正式加盟承認により、1部リーグ(ディビジョン1)、2部リーグ(ディビジョン2)とも8チーム3回戦総当たりで行われた。なおディビジョン1からディビジョン2には伊賀フットボールクラブくノ一が降格し、ディビジョン2からディビジョン1にはジェフユナイテッド市原・千葉レディーススペランツァF.C.高槻が昇格した。また3チームの名称変更があり、INACレオネッサがINAC神戸レオネッサ、バニーズ京都サッカークラブがバニーズ京都SC、鹿児島鴨池フットボールクラブアサヒナはジュ ブリーレ 鹿児島となった。

この年は女子代表の試合として、5月20日から25日にかけてアメリカ合衆国及びカナダで国際親善試合が予定されたが、現地での新型インフルエンザの大流行により中止となりJヴィレッジでのトレーニングキャンプに変更。7月22日から8月4日にかけてドイツ女子代表ドイツマンハイム)、フランス女子代表フランスモンタルジ)と、11月14日にニュージーランド女子代表対戦した。

また、なでしこリーグオールスターが競技強化支援助成事業助成金の給付により8月30日に実施された。

翌年から1部リーグが10チームによる「なでしこリーグ」、2部リーグが新規参入を含んだ12チーム(2地域)による「チャレンジリーグ」に再編されるため、2部の上位2位チームは自動昇格、1部最下位と2部3位は入れ替え戦(ホーム・アンド・アウェー方式)を行うことになった。

なお、5月17日にホームズスタジアム神戸で開催予定だったディビジョン1第7節・INAC対ベレーザ戦は、近隣地域で新型インフルエンザ感染者が確認されたため延期となり、8月22日に兵庫県立三木総合防災公園陸上競技場で開催された。

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有料試合

昨年と同様、浦和レッドダイヤモンズ・レディース(高校生以上1,000円)とアルビレックス新潟レディース(前売り大人1,000円・小中高生500円、当日大人1,300円・小中高生800円)が全ホームゲーム、日テレ・ベレーザが6月28日の東京電力女子サッカー部マリーゼ戦(ひたちなか市総合運動公園陸上競技場:小学生以上・前売り700円、当日800円)で行ったほか、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースが7月19日の浦和レッドダイヤモンズレディース戦(フクダ電子アリーナ:一般1,000円、小中高生400円)、ジュ ブリーレ 鹿児島が6月21日のルネサンス熊本フットボールクラブ戦(鹿児島県立鴨池陸上競技場:200円)と伊賀フットボールクラブくノ一戦(鹿児島県立鴨池陸上競技場:500円)で行った。

選手動向

休部となったTASAKIペルーレFCの選手のうち14人が他チームに移籍し、2人がアメリカのWリーグへ、また引退した選手でも数名が他チームで現役復帰した。(詳細はTASAKIペルーレFC#最終年に所属していた選手参照)

また、前年に女子特別指定選手制度としてリーグ戦等でプレーした菅澤優衣香がアルビレックス新潟レディースに、亀岡夏美がTEPCOマリーゼに入団。マリーゼにはほかに、ディビジョン2へ降格した伊賀くノ一と宮本ともみが移籍し、JFAアカデミー福島から山根恵里奈が入団。浦和レッズレディースには後藤三知が、INAC神戸レオネッサには高良亮子高瀬愛実が入団し、岡山湯郷Belleには日テレ・ベレーザから井関夏子が、スペランツァF.C.高槻にはバニーズ京都から上野友紀子が移籍したのが特筆される。

一方、この年からアメリカ合衆国アメリカ女子プロサッカー(Women's Professional Soccer、略称WPS)が開幕し、澤穂希荒川恵理子(ともにベレーザ)、宮間あや(岡山湯郷)が移籍。3選手ともWPSのシーズン終了後の9月にベレーザ、岡山湯郷へレンタル移籍により復帰した。

2009年度の女子特別指定選手制度は小山季絵(早稲田大学ア式蹴球部女子)がマリーゼ、浜田遥(JFAアカデミー福島)が大原学園JaSRA女子サッカークラブに、それぞれ5月7日から11月1日の期間で認定された。

大会概要

  • 開催期間:2009年4月11日‐11月1日
  • なでしこリーグディビジョン1(1部)
    2009年4月11日‐5月17日、6月7日‐7月19日、8月22日、9月5日-9月21日、10月11日-11月1日
    8チームによる3回戦総当たり。
  • なでしこリーグディビジョン2(2部)
    2009年4月11日‐5月17日、6月7日‐7月26日、8月30日‐9月21日、10月11日-11月15日
    8チームによる3回戦総当たり。
  • 入れ替え
    2部の1位チームと2位チームは翌シーズン自動昇格、1部最下位と2部3位は入れ替え戦2試合(ホーム・アンド・アウェー)の結果により勝者が昇格。敗者はチャレンジリーグに所属となる。
  • 選手登録
    日本サッカー協会に登録している選手で30名まで。うち「下部組織チーム」から5名まで登録することができる。外国籍選手は5名まで登録、3名まで出場できる。
  • 試合時間
    90分(45分ハーフ)。90分以内で勝敗が決しない場合は引き分けとする。
  • 順位
  • 勝ち点(勝利3点、引分1点、敗戦0点)の多いチームを上位とし、勝ち点の合計が同じ場合は以下の順序で順位を決める。
    1. 全試合の得失点差
    2. 全試合の総得点数
    3. 直接対決の成績(1.勝ち点2.得失点差)
    4. 順位決定戦(必要な場合のみ)
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参加チーム

なでしこリーグ ディビジョン1(1部)

  1. ※印は新任
  2. 「INACレオネッサ」から改称。

なでしこリーグ ディビジョン2(2部)

さらに見る チーム名, 監督 ...
  1. ※印は新任
  2. 「バニーズ京都サッカークラブ」から改称。
  3. 「鹿児島鴨池フットボールクラブアサヒナ」から改称。
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成績

要約
視点

○:勝利 △:引き分け ●:敗戦

なでしこリーグ ディビジョン1(1部)

主力選手の海外移籍したベレーザはマリーゼに1勝も上げられず、序盤にはアルビLと岡山湯郷に引き分けるなどで一時は5位まで低迷。それでも終盤の追い上げにより2位に。同じく主力選手の海外移籍した岡山湯郷はケガなどにより選手が揃わず6位に終わった。

ベレーザに2勝1分と健闘したマリーゼは、序盤のつまづきから立て直すも、4連勝2連敗を2度も記録した後に3勝2分で終了。INACが最終節でベレーザに敗れたため、過去最高の3位となった。

そのようななかでレッズLは、新戦力の出現などもあって順調に勝ち星を重ね、3試合を残して優勝。レッズLとなってからは初の、前身のさいたまレイナスを含めると2004年以来2度目の優勝となった。

昇格チームでは、ジェフLが初のディビジョン1で序盤に勝ち星を重ねるも、第7節(5月17日)から第19節(10月17日)までの13試合では、3シーズンぶりにディビジョン1復帰のスペランツァだけからしか勝利をあげられず5位で終了。そのスペランツァは、岡山湯郷に2分、アルビLに1分しただけで、早々に入れ替え戦進出が決定してしまった。

  • 開催期間:2009年4月11日‐5月17日、6月7日‐7月19日、8月22日、9月5日-9月21日、10月11日-11月1日
さらに見る 順位, チーム ...

※スペランツァF.C.高槻の入れ替え戦出場決定

なでしこリーグ ディビジョン2(2部)

上位3チームと中位3チームの争いに、下位2チームがかかわる展開となった。

当初は伊賀くノ一が独走し、そのまま一気に昇格を決めるかと思われたが、アンクラスとの対戦を落とすなどにより、エルフェン狭山を含めた3チームによる混戦に。アンクラスが7位のジュブリーレにまさかの敗戦を喫したことから伊賀くノ一が1節を残して昇格を決めたものの、最終戦ではエルフェン狭山が伊賀くノ一を破って優勝。アンクラスも同じく最終戦を勝利したものの、勝ち点2差により入れ替え戦で昇格への望みをつなぐこととなった。

中位グループでは清水第八が伊賀くノ一に1勝、アンクラスに1分、大原学園がエルフェン狭山に1分と健闘。ルネサンス熊本は5年連続で1桁勝ち点の最下位となり、正式会員となったジュブリーレと差をつけられた。

  • 開催期間:2009年4月11日‐5月17日、6月7日‐7月26日、8月30日‐9月21日、10月11日-11月15日
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※ASエルフェン狭山FC、伊賀フットボールクラブくノ一の自動昇格、福岡J・アンクラスの入れ替え戦出場決定

なでしこリーグ入れ替え戦

リーグ戦全日程終了後、Div.1最下位のスペランツァF.C.高槻とDiv.2で3位の福岡J・アンクラスの間で11月8日に第1戦、11月15日に第2戦が行われた。

  • 勝敗の決定:1試合90分(前後半各45分)で行い、2試合が終了した時点で、勝利数が多いチームを勝者とする。勝利数が同数の場合には、次の順序により勝者を決定する。
  1. 2試合の得失点差
  2. アウェイゴール数
  3. 第2戦終了時に20分間(前後半10分間)の延長戦
  4. PK方式(各5人ずつ、決着がつかない場合は6人目以降一人ずつで勝敗が決するまで)

2009年11月8日
13:00
さらに見る 0 - 3 ...
高槻市萩谷総合運動公園サッカー場, 高槻市
観客数: 628人

2009年11月15日
14:00
さらに見る 0 - 1 ...

※福岡J・アンクラスの次年度なでしこリーグ参入、およびスペランツァF.C.高槻の次年度チャレンジリーグ参入が決定

チャレンジリーグ参入決定戦

翌年から2部リーグを「チャレンジリーグ」とし12チームに拡大するのに伴い、チャレンジリーグ参入を希望するチームによる参入決定戦を行った。

8チームを4チームずつの2組に分け、それぞれ1順の総当たり戦を行い、各組上位3チーム(合計6チーム)がチャレンジリーグに参入する[2]

試合は全試合時之栖スポーツセンター静岡県裾野市)にて行われた[2]

Aグループ

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さらに見る 0 - 3 ...

さらに見る 0 - 7 ...

さらに見る 5 - 1 ...

さらに見る 0 - 3 ...

さらに見る 1 - 1 ...

さらに見る 4 - 0 ...

Bグループ

さらに見る 位, チーム名 ...

さらに見る 3 - 1 ...

さらに見る 1 - 0 ...

さらに見る 0 - 5 ...

さらに見る 2 - 1 ...

さらに見る 3 - 1 ...

さらに見る 1 - 4 ...

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表彰

この年も「なでしこリーグ表彰式」が11月29日に日本サッカー協会ビル(JFAハウス)でサポーター25組50名を招待して行われ、個人記録では安藤梢(浦和)が18得点により2回目の最多得点と、2回目の最優秀選手(MVP)で表彰された。ベストイレブンでは山郷のぞみ(浦和)が9回目の受賞となったほか、土橋優貴庭田亜樹子北本綾子(以上、浦和)と上尾野辺めぐみ(新潟L)が初受賞。新人賞は高瀬愛実(INAC)が獲得。またディビジョン2では笠嶋由恵(狭山)がMVPとなった。

特別表彰ではインターネットの公式ホームページにより行われた「サポーターが選ぶMVP」で安藤梢(浦和)が2回目となる選出をされ、会場のサポーター代表1名による表彰が行われたほか、観覧当選者と抽選に漏れた人のそれぞれ5名ずつにサイン入りボールのプレゼントが行われた。

なでしこリーグ ディビジョン1(1部)

個人

チーム

  • 優勝:浦和レッドダイヤモンズ・レディース(初)[3]
  • 準優勝:日テレ・ベレーザ(7回目)
  • 3位:東京電力女子サッカー部マリーゼ(初)
  • フェアプレー賞:東京電力女子サッカー部マリーゼ(初)

なでしこリーグ ディビジョン2(2部)

個人

チーム

特別表彰

個人

  • サポーターが選ぶMVP:安藤梢(浦和)2回目
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脚注

関連項目

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