Loading AI tools
映画やテレビドラマ、演劇やアニメで流れる伴奏音楽 ウィキペディアから
劇伴(げきばん、「げきはん」とはあまり言わない[要出典])は、映画やテレビドラマ、演劇、アニメ等の視覚作品に合わせて流される音楽であり、転じて音楽ジャンルのひとつ。「劇中伴奏音楽」の略称。
映画やテレビドラマなどの劇中で流れる音楽を指す。歌ものについては「挿入歌」と言った語があるため「劇伴」は器楽曲を指すことが多いがその限りではない。
類似の語として「映画音楽」などがある。
ミシェル・シオンの著書「映画の音楽」では次のように論じられている。映画の中の音(音楽あるいはそれ以外の広範囲の音も含む)にはイン、画面外、アウトの3種類があり、インは画面の中で実際に鳴らしている音。画面外は画面に映っていないが劇中世界の中で鳴って登場人物にも聞こえている音。アウトは劇中世界の外で流れている音や音楽で、劇伴はここに含まれる。映画作品によっては画面外とアウトの境界をうまく利用した演出を用いる場合もあり、例えば『間諜最後の日』(アルフレッド・ヒッチコック監督)では、冒頭に教会の中でオルガンの音がずっと鳴っている。ここではアウトとしてのBGMのように聞こえるが、実はそれはオルガンを弾く男が死んでいて、それが鍵盤にもたれかかって鳴っている音であり、画面外からインになる劇中の音だった、というような演出である。また『野良犬』(黒澤明監督)で、終盤に主人公の刑事と殺人犯が格闘するシーンでは、背景に近所の家で弾いている清楚なピアノの曲が流れ、画面外の(劇中で鳴っている)音楽にわざとドラマの雰囲気とは異なる曲調のものを当てる「映画音楽の対位法」という手法が用いられている。(対位法とは本来は複数の声部を書くときの作曲上の技術を指すが、ここでは異なる意味に用いられている。)
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.