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ホセ・アルトゥーベ
ベネズエラの野球選手 (1990 - ) ウィキペディアから
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ホセ・カルロス・アルトゥーベ(José Carlos Altuve, 1990年5月6日 - )は、ベネズエラ共和国アラグア州マラカイ出身のプロ野球選手(二塁手、外野手)。MLBのヒューストン・アストロズ所属。愛称はトゥーべ(Tuve)、
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経歴
要約
視点
2007年3月6日にヒューストン・アストロズと契約。
2011年はAA級コーパスクリスティ・フックスに昇格し、35試合の出場で打率.361、5本塁打、OPS.958、5盗塁の成績を残す。7月20日のワシントン・ナショナルズ戦でメジャーデビュー[2]。
2012年5月1日のニューヨーク・メッツ戦では、MLB史上最長身のジョン・ラウシュ(6フィート11インチ≒210.8cm)と初対戦し、身長差18インチ≒45.7cmの対決は野球版「ダビデ対ゴリアテ」として話題になった[3]。打率.303、5本塁打、OPS.782、15盗塁の好成績で前半戦を折り返し、オールスターゲームにアストロズから唯一選出された。
2013年7月13日にアストロズと総額1250万ドルの4年契約(2018年・600万ドル、2019年・650万ドルの球団オプション付き)に合意した[4][5]。この年は152試合に出場し、打率.283、5本塁打、52打点、35盗塁(盗塁死はリーグ最多の13個)だった。
2014年は前半戦で93試合に出場し、打率.335、2本塁打、27打点、41盗塁の大活躍で、2年ぶりにオールスターゲームに選出された。最終的に、首位打者(.341)[6]、盗塁王(56)の2つのタイトルに加え、両リーグでの最多安打(225)を記録した。この3つを同一シーズンで記録したのは2001年のイチロー以来の快挙だった。 オフの10月1日にジャスティン・モルノー、ブライス・ハーパーと共に日米野球2014のMLB選抜に選出された[7]。
2015年は154試合に出場。同年もオールスターゲームに選出された。シーズンではリーグ3位の打率.313、昨年からほぼ倍増となる15本塁打、リーグ最多の38盗塁(13盗塁死も同じく最多)を記録し、2年連続で200安打をクリアすると共に、引き続き盗塁王のタイトルを獲得。二塁手の守備では守備率.993を記録し、ゴールドグラブ賞を受賞。
2016年は開幕から高打率を維持し、6月には打率.420(100打数42安打)、4本塁打、15打点、OPS1.112で初の月間MVPを受賞。最終的に打率.338で2年ぶり2度目となる首位打者のタイトルを獲得。同じくリーグ最多の216安打を放ち、3年連続でシーズン200安打を記録。本塁打は24本と長打力が開花し、四球率が昨年の4.8%から8.4%に上昇したこともあり、OPSはリーグ5位の.928を記録した。MVP投票ではマイク・トラウト、ムーキー・ベッツに次ぐ3位だった[8]。オフの12月5日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のベネズエラ代表に選出された[9]。
2017年はシーズン開幕前に選出されていた第4回WBCに参加。シーズンでは7月には5試合連続猛打賞を記録するなど、打率.485(99打数48安打)、4本塁打、21打点、OPS1.251で2度目のプレイヤー・オブ・ザ・マンスを受賞。9月25日にはバントによる内野安打で、右打者でありながら一塁到達まで3秒33というスタットキャストでの計測史上最速の記録を残した[10]。9月27日のテキサス・レンジャーズ戦で、1947年以降では5人目となる4年連続シーズン200安打を記録した[11]。最終的に153試合に出場し、打率.346、24本塁打、81打点、OPS.957を記録。打率、OPS等で自己ベストを更新し、2年連続3回目となる首位打者を獲得。10月5日のディビジョンシリーズ第1戦でキャリア初、史上9人目となるポストシーズンでの1試合3本塁打を記録した[12]。オフシーズンにはシルバースラッガー賞やハンク・アーロン賞、ベーブ・ルース賞など数々の賞を受賞した[13]。さらに新人ながら驚異的な成績を収めたアーロン・ジャッジを抑え、ア・リーグのMVPも受賞した[14]。
2018年はシーズン開幕前の3月16日にアストロズと2024年までの5年総額1億5100万ドルで契約延長した[15]。これは球団史上最高額であり、年俸平均が3000万ドルを超えたMLB史上6人目の選手となった[16]。シーズンでは開幕から好調で、5月25日から同27日までのクリーブランド・インディアンス戦では10打席連続安打を記録し、自身の持っていた球団記録を更新した[17]。オールスターゲームにはファン投票で全選手中最多となる484万票を集め、5年連続で選出された[18]。しかし7月25日のコロラド・ロッキーズ戦で膝を痛めて途中交代すると[19]、7月29日に右膝の怪我のため初めてILに入った[20]。8月21日のシアトル・マリナーズ戦で復帰したが、故障の影響で以降は少し調子を落とした。最終的に137試合に出場し、打率.316、13本塁打、61打点だった。ポストシーズンにも出場したが、足を引きずるシーンも見られるように強行出場だったことをA.J.ヒンチ監督が明かしている。ALCS直後の10月19日に右膝の膝蓋骨剥離骨折の手術を受けた[21]。連続シーズン200安打の記録は途切れたが、オフシーズンには5連連続でシルバースラッガー賞を受賞した。
2019年4月9日のニューヨーク・ヤンキース戦で通算100号本塁打を達成した[22]。同12日のシアトル・マリナーズ戦で自身2度目の満塁本塁打を放ち、翌日にはフェリックス・ヘルナンデスから5試合連続となる本塁打を打っている[23]。しかし、5月12日にハムストリングスの負傷で故障者リスト入りすると、1か月以上離脱した[24]。7月28日のセントルイス・カージナルス戦で通算1500安打に本塁打で到達した[25]。最終成績は124試合の出場で、打率.298、31本塁打、74打点で、6年ぶりに打率3割を切ったが、本塁打は初めて30本を超えた。ポストシーズン、全体で打率.329、4本塁打、9打点、OPS.971を記録し、ALCS第6戦ではサヨナラ本塁打を放ってシリーズMVPに輝いた[26]。 オフに同年から新設されたオールMLBチームのセカンドチーム二塁手に選出された。
2020年2月に、2017年と2018年にアストロズがサイン盗みを行ったことが発覚し、選手代表として謝罪会見に出席した[27]。シーズンでは新型コロナウイルスの影響で60試合の短縮シーズンとなる中、力を発揮することはできず、48試合の出場で打率.219、5本塁打、18打点に終わった。チームも勝率.483と振るわなかったが、ワイルドカードでポストシーズンに進出。PSではALDS第1戦で逆転打を放つと、第3戦からALCS第1戦にかけて3試合連続本塁打を記録する。ALCSでチームは敗退し、自身の連続失策も3連敗につながったが[28]、3本塁打を放ち、ポストシーズンでの通算本塁打を歴代5位タイの18本まで伸ばした[29]。
2021年7月4日に選手間投票で控え野手として通算7度目となるオールスターゲームに選出されたが[30]、辞退している[31]。
2022年オフの11月17日に全米野球記者協会(BBWAA)の投票による最優秀選手賞では4位票6、5位票9、6位票4、7位票3、8位票3、9位票2、10位票1の計142ポイントで5位だった[32]。12月5日には自身初めてファーストチームの二塁手として、通算では3年ぶり2度目となるオールMLBチームに選出された[33]。
2023年は、シーズン開幕前に選出されていた第5回WBCに参加し、準々決勝のアメリカ戦でダニエル・バードから死球を受けて左手親指を骨折し、手術を受けた[34]ことにより、12年連続開幕戦出場は叶わなかった。シーズンでは、5月19日に初出場となり、8月5日のヤンキース戦の3回にネスター・コーテズから通算200本塁打を達成した[35]。8月18日のシアトル・マリナーズ戦で通算2000本安打に到達し、200本塁打・200盗塁も達成している選手としては史上34人目となり、その記録を史上最速の1631試合で達成した[36]。8月28日のボストン・レッドソックス戦では、自身初のサイクル安打を達成した[37]。シーズンでは故障の影響で90試合の出場に留まったが、ポストシーズンでは史上7人目となる通算100試合の出場に到達した[38]。
2024年2月6日、アストロズと2025年から5年総額1億2500万ドルで契約延長し、二塁手としては史上初の年俸総額3億ドルを超えることとなった[39]。
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選手としての特徴
身長168cm[40][41]、体重75kgと小柄ながらMLBを代表する選手の1人である[42]。また足も速く、盗塁王のタイトルを2回獲得している。2017年にはMVPも受賞し、30本塁打は2回記録している。
詳細情報
年度別打撃成績
- 2024年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
WBCでの打撃成績
年度別守備成績
- 2024年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
- 各年度の太字年はゴールドグラブ賞受賞
ポストシーズン打撃成績
- 2024年度シーズン終了時
- シリーズの太字はMVP受賞
- 赤太字はシリーズ歴代最多記録
タイトル
表彰
- シーズンMVP:1回 (2017年)
- シルバースラッガー賞(二塁手部門):6回(2014 - 2018年、2022年)[43]
- ゴールドグラブ賞(二塁手部門):1回(2015年)
- ハンク・アーロン賞:1回(2017年)
- ベーブ・ルース賞:1回(2017年)
- リーグチャンピオンシップシリーズMVP:1回(2019年)
- プレイヤー・オブ・ザ・マンス:2回(2016年6月、2017年7月)
- オールMLBチーム[44]
- ファーストチーム二塁手:1回(2022年)
- セカンドチーム二塁手:2回(2019年、2024年)
記録
- MiLB
- オールスター・フューチャーズゲーム選出:1回(2011年)
- MLB
- MLBオールスターゲーム選出:9回(2012年、2014年 - 2018年、2021年、2022年、2024年)
- サイクル安打:1回(2023年8月28日)
- AP通信年間最優秀男性アスリート:1回(2017年)
- スポーツパーソン・オブ・ザ・イヤー (スポーツ・イラストレイテッド):1回(2017年)
- ヒコックベルト:1回(2017年)
諸記録
背番号
- 27(2011年 - )
代表歴
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脚注
関連項目
外部リンク
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