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一休さん (テレビアニメ)
1975年から1982年にテレビ朝日系列で放送された東映動画制作のテレビアニメ作品 ウィキペディアから
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『一休さん』(いっきゅうさん)は、日本の禅僧・一休宗純の子供時代の説話『一休咄』などを基にしたテレビアニメである。
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作品解説
要約
視点
1975年10月15日から1982年6月28日まで、NETテレビ(日本教育テレビ、本作本放送中の1977年からテレビ朝日)系列で全296話が放送された。中央児童福祉審議会推薦番組。
制作は東映動画。
初期には日本船舶振興会(会長が笹川良一の時代。現・日本財団)の単独提供番組で、間には山本直純作曲「火の用心のうた」を用いたCMがオンエアされていた。当初は水曜 19:30 - 20:00 に放送されていたが、『水曜スペシャル』の編成に伴い、半年後に月曜 19:30 - 20:00 へ移動した。末期にはハウス食品工業(現・ハウス食品)の一社提供となり、提供読み上げは増山江威子が担当した[注釈 1]。
1960年代末に日本の民話をアニメ化する企画がこのアニメの原案である。その際、他の物語が数案あったが、最終的にこの物語に決定した。しかし、衣装の古さや仏教色の強さなどから、作品が日の目を見るには、本放送期間並みの年月を要することになった[1]。
禅寺の安国寺(あんこくじ)を舞台に、一休がとんちを使って身の回りで起こるさまざまな問題や事件を解決していく。登場するキャラクターをユーモア豊かに描きつつも、南北朝の騒乱さめやらぬ混乱した時代背景を織り交ぜて展開する。
なお、大半の期間は一休の事件解決の痛快さが売り物だが、初期については南北朝の動乱直後の問題の深さゆえに失敗する話や、伊予の局と会えずに悩む話(後の作品では一休に会って助言する話もある)など、痛快とは言い難い話もある。また、一休が武家同士の利己的な戦乱に蹂躙される庶民の姿に心を痛めたり、同じく将軍の命に忠実に従って出陣する新右衛門を複雑な表情で見送るなど、頓智咄の枠に収まらないシリアスな描写もみられる。中期以降は頓知話の種が尽きて、古今東西の物語を翻案したエピソードが多い。
番組初期の第20話で、一休の母親・伊予の局の「あなたは父も母もない」という厳しい言葉に衝撃を受けた末に、一休は琵琶湖へ身を投げる。第21話の冒頭で救われるが、本放送では時間帯が移動しており、かつ1976年春期の番組改編期における特別番組の放映で第20話と第21話の間が数週間開いていた。
アイキャッチでは寺の小坊主たちが口々に一休を呼び、一休が「はーい。慌てない慌てない。一休み一休み…」と答え、フェードアウトしてCMとなる。
各回のサブタイトルは、第9・44・最終回以外は全て「○○と××」というパターンで統一されている。各話の終わりに、座禅を組んでいる一休が、さよちゃんの呼びかけに応じて目を開け、「はーい。面白かったー?じゃーねぇー」とのセリフを言うエンディングで話が締めくくられる。これは、虎や橋の話など、ユーモアのある笑い話系ではこの終わり方で、政治や人権、道徳に関するシビアな話、または感動系のときには「はーい。どうだったー?じゃーねぇー」に変わる。なお、このエンディングは最終回では行われていない。
ただし第1話と第2話では、前半のアイキャッチのバックは太陽のみ(通常は太陽のほか風景のシルエット)、また小坊主たちの呼び声に対する一休のセリフが、第1話では「慌てない慌てない、一休み一休み」(「はーい」のセリフが無い)、第2話では「慌てない慌てない、私は一休。一休み一休み」、後半のエンディングでは、さよちゃんに対する一休のセリフは、第1話では「はぁーい、これでおしまい。また見てねー」、第2話では「これでおしまい」の前に「今日は」が入っていた。また第74話のみ、外観和尚がとんちを考える話で、その回は先述のCM前のアイキャッチ「慌てない慌てない」も含めて、外観和尚が務めた[注釈 2]。その際、表示されるタイトルロゴも本来のものとは異なっていた。この他、第143話では足利義満がアイキャッチを担当している。
テレビアニメの放送と並行し、日貿出版社からテレビアニメ製作スタッフによる単行本コミックスが発行された。また、小学館の学習雑誌で漫画版も連載された。作者はヨシダ忠。小学館の学習雑誌の漫画版について当初はアニメとのタイアップ作品であったが、開始から2, 3か月後には『とんちの一休さん』と改題し、テレビアニメ作品とは無関係の作品として描かれている。ヨシダはその理由を「テレビアニメのスポンサーからクレームが入ったらしい」と説明している[2]。この『とんちの一休さん』は、現在「マンガ図書館Z」から常時無料配信されている[3]。
最高視聴率は1976年3月10日放送分の27.2%(ビデオリサーチ・関東地区調べ)で、関西地区では最高視聴率42%を記録した[4]。本放送終了後に版権が切れた本作を購入して放送した系列外の福岡放送では、当時の日本テレビ系列の視聴率が悪かったこともあって本作が視聴率トップであったこともあった[5]。
番組の休止は、開始して間もない水曜時代の1975年11月26日と同年12月10日に『全日本歌謡音楽祭』(この年から開始。前者はノミネート選考会、後者は本戦)で早くも休止、月曜に移動すると春秋の改編期特番や、『ちびっこものまね紅白歌合戦』などの年末年始特番、プロ野球中継などのスポーツ中継、そして、当時直後の月曜20時台に編成されていた渡辺プロダクション制作番組(『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』など)を枠拡大するかたちでのザ・ドリフターズなどのバラエティ特別番組[注釈 3]で度々休止、その後1979年4月にナベプロ番組が廃止されドラマ枠に転換されると、先述の特番の他、映画放送などで休止される様になった。
宗教法人・パーフェクト・リバティー教団の関連企業である光丘が運営していた遊園地『PLランド』では、他の宗教を題材にした作品でありながら本番組のキャラクターショーを行ったことがある。
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番組の終焉とその後
末期には視聴率が10%(ビデオリサーチ・関東地区調べ)を下回ることも出て来た[6]。これについてテレビ朝日編成部は「(1981年10月にフジテレビでスタートした裏番組の)『意地悪ばあさん』に食われた(視聴者を取られた)ことも確か」と認めた[6]一方で「七年も続いたので今が潮時では」とも話している[6]。
最終回は一休が安国寺を去り修行の旅に出る話で、レギュラー登場人物一同が別れを惜しみつつも一休の旅の無事を祈るという設定である。ハッピーエンドの結末であるとともに一休(史実のこの時の名は周建)の子供時代の終わりと成長そして高僧への道を暗示した内容となっている。これをもって、6年9か月の放送に幕を降ろした。
このアニメは、日本国外でも放送された。特に仏教国のタイでは教育的な内容から好まれ、『Dr.スランプ アラレちゃん』や『ドラえもん』が放送されるまではもっとも人気のあるアニメだった。中国でも人気があり、孫佳星が歌った主題歌が100万枚を超えるヒットになった[7]。2006年7月からは、ハワイの日本語ケーブルテレビ局・Nippon Golden Network (NGN) で英語字幕つきで放送されている。
東映ビデオから、本作を収録したVHSビデオが1987年から順次発売された(全話収録ではない)。また、2005年にはビクターエンタテインメントから、一休と伊予の局とのエピソード回を収録したDVD『一休さん〜母上さまシリーズ』全5巻が発売された。
また、2012年6月30日にフジテレビ系列で放送されたスペシャルドラマ『一休さん』(主演 - 鈴木福)では、原作の名義が本作を製作した「東映アニメーション」となっているほか、本作で一休の声を演じた藤田淑子がナレーションを担当した。
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とんち
このアニメではたびたびとんち勝負や様々な問題のために、一休が頓智(知恵)を使って解決させる。
頓智を働かせるときには、まず胡座をかき両手の人差し指を舐め、その指で側頭部に2回ほど円を描いてから結跏趺坐で座禅し、ポク、ポクという木魚の音をバックに瞑想する。 その後、閃いたときにはチーンという仏鈴の音と共に一休は“これだ!”と目を見開く。何も浮かばない時には一休は瞑想をやめ「だめだ……」と溜息をつく。細部は省略されることもある。
一休以外の者が同じことをする場合は音が変だったりして、失敗したりすることが多い。例えば新右衛門の場合は木桶の底を叩いたような音が、桔梗屋や将軍の場合はたらいに水滴が落ちたような音がする。
とんち勝負の出題時には毎回、出題者が「そもさん(什麼生。宋代の俗語で「さあどうだ」「いかに」)」と問い、回答者が「せっぱ(説破)」と返し、「汝に問う!」で始まる問答が入る。
登場人物
要約
視点
安国寺
- 一休
- 声 - 藤田淑子
- 本作品の主人公で、実在の人物「一休宗純」をモデルとする。幼名は千菊丸(せんぎくまる)。第63話の時点で8歳。安国寺では一番の後輩。正義感が強く心優しい、聡明な小坊主。一人称は「私」。周りから時々“とんち小坊主”、“とんち小僧”と呼ばれることもある。聡明である反面ぬけた一面もあり間抜けな面や頼りない面もある。さよからも「一休さん頼りないのね」と呆れられたりする。基本的に頼まれると断れない性格で正義感が強く慈悲深く困っている人を見ると放って置けない。桔梗屋、弥生、将軍からの無理難題もものともせず、あくまで本人は「いじめ」とはとらえずに笑って許せるとんち仲間として桔梗屋や将軍さまの繰り出す難題に挑んでいる。うっかりおねしょをしてしまうなど子供っぽい一面もあり、初期は母親を恋しがる場面もあったが、和尚の使いで母親に会いにいく話で「今夜は吹雪なので泊まっておいきなさい」といわれるも「みんなが待っていますから」と吹雪の中寺へ帰るまでに成長する。
- 苦手なものは蜘蛛、雷、絵を描くこと、竹馬に乗ること、泳ぐことでかけっこも遅い。他にもやんちゃ姫(=五条露)、どちて坊やなどが苦手で特にやんちゃ姫には手を焼いており、身勝手でやりたい放題な彼女に関わるたび、頭を痛めている。
- 後小松天皇の庶子であることがアニメでは(特に初盤に)少しだけ触れられている。ちなみに一休は第6話で初めて自身の父が帝であることを新右衛門から知らされ、それまでは「ただの公家」と教えられてきた。
- さよちゃん
- 声 - 桂玲子
- 一休の友達。第35話の時点で6歳。安国寺境内の裏手に祖父の吾作と一緒に暮らしている。和尚からは「さよ坊」と呼ばれている。一人称は「わたし」。両親とは死別しており、どちて坊やとの会話で、戦に巻き込まれて犠牲になったことが語られている。懐に母の形見の櫛を持っている。一休のことが大好きで、弥生や若い女の子と一休が親しく話すだけで嫉妬して機嫌を損ねてしまうことが多い。心優しく勇気があり自分が正しいと思ったことは、周りが気兼ねして言えないことや相手が大人であろうと率直な気持ちをぶつけることもある。
- 第8話までおよび第10話のエンディングのクレジット表示では「さえちゃん」と表示されていたが、第9話および第11話から後は「さよちゃん」と表示される。
- サブタイトル(第1話と最終回以外)や次回予告ナレーションも担当しており、「さあ~一休さんたちどうなるのかしら?」に続いて、「○○(タイトル)をお楽しみに、ねっ!」で締める(ただし、最終回の予告では「ご期待ください」で締め、同回のサブタイトルは一休役の藤田自らのナレーションをしている)。
- 秀念(しゅうねん)
- 声 - はせさん治
- 安国寺最年長の兄弟子。兄貴風を吹かすものの、調子に乗りやすい面があるお調子者。桔梗屋の弥生に惚れている。惚れるがあまりに弥生に付きまとってしまう一幕も。そして弥生の婚約話では思うがあまりにやきもちを焼いてしまう一面もあった。初期は一休を小生意気と辛く当たることもあったが、ある一件(第29話で秀念が弥生に好意を寄せていることが利兵エにバレて咎められそうになったのを一休が身代わりになってくれた)を境に和解し、良き兄貴分となる。よくとんちの際一休を応援したりしていた。第289話の主役回では、倒産寸前だった堺の和泉屋の跡取り息子、善吉に弥生がほだされて乗っ取られかけた桔梗屋を身を捨てて助け、破門を解かれた。生家は元武士。明け暮れる修行の苦しさからか、家に帰れる時は人一倍喜んでいた。
- 哲斉(てっさい)
- 声 - 清水マリ(第5話まで) → 神谷明(第6話・第7話)→ 井上和彦(第22話以降)
- 安国寺の小坊主。 出家しているものの、将軍に敵対する南朝方の新田家ゆかりの人物。当初義満のことを敵視して第7話で一時還俗し戦いの世界へ戻るが、第22話で再び寺へ戻ってくる。年齢も一休たちとは少し上で、責任感も強く、初めは生真面目で頑固な性格だったが、本来は困っている人は見捨てられない人一倍優しい性格。露姫に見つかってしまった場面で思わず砕けた表情を見せてしまうなど、中盤からは性格が丸くなっていく。頼りがいがあり、落ち着いた大人の雰囲気で、一休の相談相手になることもある。絵を描くことが趣味。勉強家で、第22話では外観和尚から「読み書きそろばんは、一休に勝る」と評されている。
- 陳念(ちんねん)
- 安国寺の小坊主。 太っちょで食いしん坊。おっとりしてマイペース。年齢は一休とおなじか少し上くらい。口調は一休に対しては厳しい。「珍念」と誤記されることがある。秀念とつるんで、よく悪さをしている。主役を務めた回もあり、「私に御仏はいない、修行なんて意味はない」という理由に悩み苦しんだ回があった。そのときは悩むあまりに口も聞かず、皆の元から思わず飛び出してしまったほど。その時、道に迷い一休と迷子になってしまったとき、御仏のありがたさや教えを彼なりに悟っていた。
- 黙念(もくねん)
- 声 - 鈴木富子
- 安国寺の小坊主。年齢や背丈は一休くらいで、ちょっとおっちょこちょい。先輩の秀念に頭が上がらないらしくいつも秀念の腰巾着で目立たない存在であるが寺のおつとめに関しては誰よりも真面目で和尚から叱られることもほとんどない。年齢の近い陳念や哲梅たちと仲が良く、よく一緒にいることが多い。
- 哲梅(てつばい)
- 声 - 中野聖子
- 安国寺の小坊主。 地味であまり目立たないが、母親の借金を立替える回では主役を務めた(第72話)。年齢は一休と同じくらい。そばかすが特徴。陳念が御仏に悩んでいたときに親身になっていた。
- 外観和尚(がいかんおしょう)
- 声 - 宮内幸平、大久保正信(第248 - 250話)
- 貧乏寺である安国寺の住職。小坊主達を厳しくも温かく見守っており、とんちに優れる一休に対し特に目をかけている分、第28話では敢えて厳しい方法で彼に教えを説くこともある。将軍が一休をへこましたいがためにたびたび難題を持ちかけてくるのを「義満公にも困ったものじゃ」とぼやく。腰痛持ち。秀念によると外観は夏生まれで暑さには強いとのこと(第126話)。度量の広い人物で、頼られれば日頃は厄介な存在でもある将軍や桔梗屋の相談に乗る。俗名は徳松(第263話)。
- 製作者の設定では「外観和尚」とされているが、史実の住職は像外集鑑(ぞうがいしゅうかん)[注釈 4]。当時の安国寺は室町幕府が後援している寺院であり貧乏寺ではない。
- 吾作
- 声 - 山田俊司
- さよの祖父。貧しい寺男。大根作りの名人であり、天候を予想する特技も持つ。高齢からか腰痛であり、木から落ちてしまったり病に倒れたりと事あるたびになにかとさよを心配させている。両親がいないさよをいつも不憫に思いながら、2人で支え合っている。一日だけ外観と立場を交換して安国寺に来た修行僧たちととんち問答をしたことがある(第83話)。
- たま
- さよが飼っている猫。
- 性別は不明確で、回によってはメス猫の前で張り切るたまがオスとされたり、将軍様の可愛がるメス猫”ルリ”に焼きもちを焼くシーンでさよに「お姉さんなんだから」とメス扱いされたりと、まちまちである。
- てるてる坊主
- 一休が安国寺に修行に入る際、母が自らの小袖から作り持たせた。表情豊かで、普段は安国寺の渡り廊下前の木にぶら下げられている。初期の頃は、常に“優しく微笑むような表情”をしていたが、第41話辺りから徐々に暗い表情や怒りなどの様々な表情をしたり、風もないのにポーズが変わったり(第71話)、くしゃみまでするようになる(第102話)。
- 時折、悩んだ一休が母に見立てて相談をしたりする。
- エンディングでは独演に近い。
幕府
- 蜷川 新右衛(ヱ)門(にながわ しんうえもん)
- 声 - 野田圭一
- 寺社奉行という幕府の高官で、武芸の達人でもある一本気で誠実な性格の青年武士であるが、その正体は将軍の側近及び、蜷川家の跡取り。一人称は「拙者」。名前は周りから“しんえもん”と呼ばれているが、読みは“しんうえもん”で第51話などのタイトルテロップの新右衛門の字に上記のルビが振られている。将軍の側近としては、部下へ命令や指示を出したり、戦や一揆が起きた際には、愛馬(白馬)を駆って鎮圧に駆け付けるなど、果敢に勤めを果たしている。最初は将軍の命により、天皇の落胤という出自を持つ一休の監視を命じられていたが、一休に接しているうちに、そのとんちの鮮やかさと性格にほれ込み、自ら弟子入りを希望するようになる。次第に一休とは本当の仲間のようなかけがえのない関係となり、「新右衛門さん」と呼ばれ、一休から「親友」と言われたり、さらに、第98話では「新右衛門さんと私は兄弟同然の仲」とも評されている。そのため、寺の小坊主たちや外観和尚、さよたちからも仲間のように慕われ、頼りとされる存在になっていく。しかし、一休たちの力が及ばないときは、寺社奉行の「蜷川新右衛門」として、政治の力を借りて問題を解決することもある。
- 毎回、何かしらの難題について、彼が一休のところに相談に来る場面から物語が始まるパターンが多く、まず、新右衛門が安国寺の境内に「一休さーん、一大事で御座るー!」と駆け込み、「どうしました、新右ヱ門さん」「どうしたもこうしたもないで御座るよ」という会話のやりとりから始まるのがお約束である。時々、自らも一休の真似をしてとんちを働かせ解決しようとする場面がある(彼がとんちを思案している時の音は、一休の木魚の音よりも鈍い音になる)。また、桔梗屋の主人や弥生のずるがしこさやあくどさには辟易しており、桔梗屋の主人とも折り合いが悪い。あまりに陰険でしつこい桔梗屋を「さっさと立ち去れ!」と追い返したこともある。
- 初期には一休の出自もあって「一休殿」と呼んでいたが、一休に嫌がられたために「一休さん」と呼ぶようになった(第21話より)。
- 末姫に惚れているが、自らが末姫に惚れられていることには気付いていない。ちなみに末姫が登場する回では新右衛門の「それにつけても姫の愛しさ」という言い回しが口癖となる(第54話)。
- 最終回では、修行のために安国寺を発った一休と最後に出会う。互いに別れを惜しみ、滂沱の涙を流しながら「一休さぁーん!」と叫びながら、去り行く一休を見送った。
- モデルは、実在の人物である蜷川親当(にながわ ちかまさ)で、蜷川家当主代々の通称が「新右衛門(しんうえもん)」である。史実では一休宗純の連歌の弟子であり、「頓智(とんち)」の弟子ではない。また実際には、一休宗純が壮年になってからの子弟関係であり、一休よりも若年である。蜷川氏は山城守護および政所執事を世襲した伊勢氏の親族であったため、伊勢氏の下で山城守護代および政所代として軍事・警察および財務・訴訟を司る一族として活躍した。また幕府の奉公衆でもあり、隣国丹波に所領を与えられ有事の際には軍事力を提供した。「寺社奉行」という役職も、史実では室町幕府には存在せず江戸幕府三奉行の一である。
- 足利義満(あしかが よしみつ)
- 声 - 山田俊司
- 室町幕府の3代将軍。2代将軍義詮の子で、初代将軍尊氏の孫。劇中では「将軍さま」と呼ばれるが、新右衛門はじめ家臣のみ「上さま」と呼称する。一人称は「我」を意味する「余」(よ)だが、私人として接するときには「わし」を用いる。南朝方の母を持つ一休の行動を警戒しており、市井でも冷酷非情な暴君と噂されているが、根はおおらかな人物。一休やさよからも「優しい将軍さま」と慕われている反面、「わがままで子供っぽい将軍さま」と呆れられている面もある。当初は一休がどんなとんちを出すかを余興として楽しむだけであったが、次第に桔梗屋と手を組んで無理難題をふっかけるなど、悪ふざけがエスカレートしていく。一休をしばしば呼び寄せては自作の頓智をふっかけるが、たいてい一杯食わされて地団駄を踏むはめになり、「またしても一休殿にしてやられたわ、ナハハハ・・」と豪快に笑ったりする。素直に一休に負けを認めるなど度量も大きい。甥の少将小太郎が一休のとんちを認めず、駄々をこねるのを「見ぐるしい」とたしなめるエピソード(第36話)もある。気まぐれかつ短気でわがままで、戦も頻繁に行い、民の生活を顧みないことが多いが、時には正義感から仁政を行うこともある。ただしこれも、一休の頓智に負けた結果によることが多い。露姫(やんちゃ姫)が苦手で、遊びに来たときには新右衛門や一休に面倒を見させている。作中では親族として、わがままな夫に諫言する賢夫人の奥方さま(第15話他)や長男の義持(第15話他)、孫娘の朝姫(第115、258話)が登場する。ネズミが苦手(第150話)で、幼少時は守り役の綾乃に泣きついていた(第214話)。自己中心で家臣を振りまわす困った主君だが、太田八斎(第149話)や綾乃(第214話)など幼少時に世話をかけた旧臣には手厚く報いている。
- 史実の足利義満は、一休が生まれた時には既に将軍職を義持(作中では義持はハイハイが終わったばかりの幼児)に譲り出家しており、金閣寺も義満の隠居所である。そのため、一休の時代においては「将軍さま」ではなく「大殿さま」「大御所さま」などと呼ぶのが自然であるが、番組スタッフがあえて将軍として登場させ、出家もしていない。史実でもアニメの描写に輪をかけてワンマンな性格だったと伝えられるが、室町時代の全盛期を築いた有能な人物だった。
桔梗屋
- 桔梗屋 利兵エ(衛)(ききょうや りへい)
- 声 - 緒方賢一
- 幕府御用達の商人。本職は米問屋らしいが、色々と手広く商売をやっている。豪商の常でお金に目が無く、阿漕な商売を企んでは一休にとんちでとっちめられ痛い目に遭う。それでも懲りずに反撃するも、自らしむけた無理難題が、必ず自分に跳ね返って散々な結果になってしまう。ずるがしこくあの手この手で一休を陥れようと企み、「今度こそ一休さんをギャフンと言わせますよ」と将軍を引き込むことも多い。また、あくどい商法で住民たちから嫌われており、そのずるさで名が知れ渡っている。一休に近づくときはたいていなにか企んでいる時であり、嫌がらせをすることもしょっちゅうだが、困り事が生じたときは一休に泣きついて相談を持ちかける。悪徳商人の見本のような人物だが、本来は悪い人ではなく、安国寺にも度々つけ届けをしており、案外信心深い。「そんな無茶な」「冗談ですよ〜、一休さん」「そんな殺生な」「将軍さまもノリノリだったじゃありませんか」が口癖。実は子供の頃に戦で住む場所も両親も失い生きるために卵を万引をしたが、相手に許されて京都にたどり着きその後必死に働き続けて自身の店を持った苦労人(第27話)。巳年生まれ(第72話)。第89話で桔梗屋開店30周年を迎えている。
- 桔梗屋 弥生(ききょうや やよい)
- 声 - 小山まみ(第1話 - 第3話)→吉田理保子(第4話以降)
- 桔梗屋利兵衛の一人娘。一人称は「あたし」。父の商いの手伝いをしている才媛。器量は良いが、豪商のお嬢様なせいか、わがままな性格で時々一休への嫌がらせも行うが、父親ほどではない。少し小悪魔的なところもあり、一休に媚態で寄り添い、さよの嫉妬を買うこともあった。また、一休への当てつけに安国寺の面々をからかったりいじわるもするが(決していじめではない)、時には手を差し伸べたり、優しさを見せたりもする。しかしそれも一休に近づくための芝居がほとんどであり、結局ボロが出て悔しがる結末となる。このように、普段は一休たちとはいわゆる喧嘩友達のような間柄だが、自分がピンチのときには、父親同様一休に泣きついて、結局助けてもらうパターンも多くみられる。一休の兄弟子・秀念に、秘かに想いを寄せられている(弥生は全く気づいていない)。第289話では窮地に陥ったとき自身とお店(たな)の身代を秀念に救われた。第114話で年始の挨拶に来た一休に「私は、午年生まれで今年年女なの」と言っている。ただし、第72話で「(父、利兵衛よりも)二回り下の巳年生まれ」と口にする場面もある。第245話の主役回では、借金のカタに取り上げられた十一面観世音菩薩を取り戻すために、老骨に鞭打つ機織りのお甲婆さんを憐れんで狂言強盗を一計、密かにお甲婆さんに返却するなど優しい一面も見せた。
その他
- 伊予の局(いよのつぼね)
- 声 - 坪井章子→増山江威子
- 一休の母。俗名照子。日野中納言・持明院基親の娘で天皇の女官。後小松天皇との間に生まれたのが一休。将軍に敵対していた南朝側・藤原氏系日野家の出身であったため、将軍によって一休と引き離され小さな家に使用人・おはる(声 - 坪井章子)と暮らしている。将軍は後にこれを恥じ、一休と住めるように大きな家を建てるが、一休はこれを断る。息子の身を日々案じ、修行を重ねて立派な僧になって欲しいと願っている。普段は機織りをするなどして過ごしている(第8話)。母を恋しがるさよを慰め、「今日からさよちゃんのお母さんになります」との言葉通りそれ以降彼女の母のように接するようになる(第34話、第109話)。
- ナレーターは伊予の局と二役で坪井が行っており、後に伊予役と共に増山に引き継がれた。
- 五条 露(ごじょう つゆ)
- 声 - 白石冬美
- 五条家の末娘。名付け親は外観和尚。第55話で初登場。一人称は「わらわ」。日々退屈からくるストレスからよく屋敷を飛び出しては、ひと騒動起こす。将軍さえも恐れぬそのやんちゃな性格から、露(姫)ではなくやんちゃ姫と呼ばれることの方が多く、その扱いには一休ですら手を焼かされる有様。反面、頭の回転が早く、その派手な行動ぶりは一休や義満ら周囲を唖然とさせる。本来は心優しいところもあるが、あまりのやんちゃぶりのせいで、そういった印象は希薄である。
- しかし、さよや一休の協力で村の子供達と普通に仲良く遊んだり、唯一心を開く一休の言うことには耳を傾けるなど、次第にあまりにも傍若無人なわがまさは薄れていく。また、ロマンチストな一面もあるらしく、自身が飼う番いの小鳥の雄に「秋の日の 鳥の鶏冠の 藤三郎」と(一休原案の「籐三郎」に無理やり、雅やかにして欲しいと)一休に名付けさせたりしている(第55話)。雌の名は「ぴぴ」である。しかし、そんな露姫も父親の五条公にだけは全く頭が上がらない他、自らのペースに動じない相手への対処も苦手で、元義満傅役・太田八斎のスパルタ教育には根負けして一休に助けを求めている(第149話)。ライバルは”おすまし姫”こと中務(なかつかさ)家の須磨姫(第158話)。頭を剃られてしまったことがある(実はカツラだった)(第274話)。「~ぞよ」、「打ち首じゃ!」が口癖。
- 末姫(すえひめ)
- 声 - 増山江威子
- 西国の大大名大内家の娘。淑やかで美しい姫。新右衛門とは実は相思相愛だが、女心に疎い新右衛門は彼女の想いに気付いていない。一休も(時には新右衛門に頼られて)何とか仲を取り持とうと画策するが、外観和尚から子供が大人の色恋沙汰へ介入すべきではないと、叱られる羽目になる。普段は物腰が柔らかく奥ゆかしい性格だが義満の家来との試合でなぎなたで相手を打ち負かすなど女性ながら武芸に長けている(第54話)。謹厳な性格で、鷹丸という名の弟がいる(第170話)が、旅の途中であまりの姉のスパルタ教育ぶりに辟易して逃げ出している。
- どちて坊や
- 声 - 潘恵子
- 安国寺近辺でよく遊んでいる幼い少年で、素直ではあるが接した相手へなにかにつけて少しでも疑問を感じると即座に「どちて?」と質問を投げかけることからこう呼ばれる。まだ幼児故に説明されても難しいことは理解しきれないのに納得するまで引き下がらず、さらには簡単な質問で相手に答えられて納得しても次の新たな質問を矢継ぎ早にする事まで多い(悪気はない)ため、多くの者が回答に窮するか嫌気が差して退散する。このせいで周囲からは苦手意識を抱かれたり嫌われてもおり、一休でさえ苦手にしている人物の一人。あまりに「どちて」と聞くと「知らない事もあるから、相手が困る時はもう止めなさい」と叱られたり、酷い時はその場から追い出されてしまう幕も。実は戦災孤児で、南北朝争乱によって両親を失っていて寂しがりやな面も強い。当初新右衛門から“幼くて名前も住所も言えない迷子”として安国寺で預かってもらうが、本名は“こうた”で、安国寺の隣村で祖父母と暮らしていることが判明する(第127話)。
※エンディングではその回の出演した声優全員はクレジット表示されず、主役クラスの声優のみ表示され、その他の声優は「協力:青二プロ」の表示で統一されていた。
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スタッフ
- 製作 - 今田智憲
- プロデューサー - 坂梨港、高見義雄、栗山富郎
- 音楽 - 宇野誠一郎
- 製作担当 - 吉岡修→菅原吉郎
- キャラクターデザイン・監修 - 我妻宏
- 総作画監修 - 石黒育
- 美術設定 - 影山勇
- 美術 - 影山勇、福本智雄、千葉秀雄、伊藤雅人、佐貫利勝、襟立智子
- チーフディレクター - 矢吹公郎
- NET→テレビ朝日プロデューサー - 宮崎慎一→碓氷夕焼
- 編集 - 花井正明、鳥羽亮一(タバック)
- 録音 - 神原広己、今関種吉、田中英行、佐藤守(タバック)
- 音響効果 - 大平紀義(E&M)
- 選曲 - 賀川晴雄
- オーディオディレクター - 小松亘弘
- 製作進行 - 佐々木章、永丘昭典、高山秀樹 他
- 現像 - 東映化学
- 制作 - NETテレビ→テレビ朝日、東映動画
主題歌・挿入歌
- オープニングテーマ「とんちんかんちん一休さん」
- 作詞 - 山元護久 / 作曲・編曲 - 宇野誠一郎 / 歌 - 相内恵、ヤング・フレッシュ
- エンディングテーマ「ははうえさま」
- 作詞 - 山元護久 / 作曲・編曲 - 宇野誠一郎 / 歌 - 藤田淑子
- オープニングでは、冒頭に鐘の音が鳴り、さよちゃんが「一休さーん」と呼んだ後に、一休さんが「はーい!」と返事をすると同時にタイトルロゴが飛び出す。返事をした時点から曲がスタートする。
- 主題歌を歌った相内はヤング・フレッシュのメンバーで、録音当時小学2年生の少女であった[9]。日本での主題歌のレコード売り上げはミリオンセラーを記録した[10]。主題歌シングルは、オリコンの「TVマンガ・童謡部門」のチャートで1976年度の年間チャート1位を記録した[8]。日本音楽著作権協会(JASRAC)の著作権使用料分配額(国内作品)ランキングで「とんちんかんちん一休さん」は2019年度の年間7位を獲得した[11]。
- 2010年7月には、沢村一樹が一休さんに扮した「一休.com」のCMで、「すきすきすき…」で始まるオープニングの冒頭部分がインストゥルメンタルで使用された。
- 2018年度のNTTドコモのキャンペーンCMにて「とんちんかんちん一休さん」の替え歌が使用されている(演奏部分はオリジナルを使用)[12]。なお同年11月10日から、演歌歌手の細川たかしが出演・歌唱しているバージョンが放送されている(演奏部分はバージョンが異なるものを使用)[13]。
- オープニングの曲は中国・上海で放映された薬のテレビCM「可迪」に無断で使用されたことがある。後年、アサヒ飲料の「三ツ矢サイダー」のCM(2012年度のみ[14])で替え歌として使用、キリンの「午後の紅茶」のCM(2017年度、歌 - 中納良恵(EGO-WRAPPIN')[15])にも使用され、CMでは宮崎あおいによるアイキャッチ台詞「慌てない慌てない」が使用された。また、FMラジオの仏教バラエティ番組「拝、ボーズ!!」のテーマ曲にも使用されている。
- エンディングの歌詞は一休が書いた母宛の手紙の内容になっており、歌も一休役の藤田が歌っている。また、映像は安国寺のてるてる坊主が四季の風景を背景に描かれる。
- 1時間の拡大版では、オープニングとエンディングは現実の京都の風景を使った、特別バージョンが使用された。またエンディングに使用されたてるてる坊主の表情は、通常が「うつむき」と「口閉め笑顔」の2つであるのに対し、拡大版ではその2つの他、「怒り」・「口開き笑顔」が使用された。
- アルバム
- 日本コロムビアより「一休さん・とんち集」と「一休さん・うたとおはなし」の二種類の30センチLPレコードが製作された。
- いずれもテレビまんが製作スタッフによる声優の吹き込みによるお話しと、オープニングテーマとエンディングテーマの他、挿入歌4曲が収録されている。
- 挿入歌
- 「ひとやすみの歌」
- 作詞 - 矢吹公郎 / 作曲 - 宇野誠一郎 / 歌 - ヤング・フレッシュ
- 「てるてる坊主の歌」
- 作詞 - 矢吹公郎 / 作曲 - 宇野誠一郎 / 歌 - 藤田淑子、増山江威子
- 「鐘がゴーンと鳴りゃ」
- 作詞 - 辻真先 / 作曲 - 宇野誠一郎 / 歌 - 藤田淑子
- 一休達が作中よく歌っている曲。
- 「そもさんせっぱのうた」
- 作詞 - 矢吹公郎 / 作曲 - 宇野誠一郎 / 歌 - 千葉由美、ヤング・フレッシュ
- 第51話の冒頭などで流れる。
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各話リスト
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放送局
要約
視点
系列は放送当時の系列。
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配信動画
Amazon.comの有料動画配信サービスであるAmazonビデオで全話が配信されている。
YouTubeでは、東映アニメーションによる第1話「てるてる坊主と小僧さん」の無料公開が行われている。一方2018年12月13日から2020年1月14日12:00まで、残りの295話が1ヶ月交代で分割して公開されていた。配信期間は次の通り(配信時刻は日本標準時)。
なお配信されているオープニング映像にあるプロデューサーと制作のクレジットは、1975年10月当時の「NET」表記ではなく1977年4月以降の「テレビ朝日」表記になっており、また冒頭(さよちゃんの「一休さ〜ん」の場面)には初回から「中央児童福祉審議会推薦」がクレジットされている。これに対してアイキャッチ2種類は、先述の通り当時のバージョンをそのまま使用している。
劇場版
東映まんがまつりの1本として公開されている。
- 一休さん(1976年3月20日)第1話のブローアップ版。
- 一休さん 虎たいじ(1976年7月22日)第5話のブローアップ版。
- 一休さん おねしょお姫さま(1976年12月19日)第13話のブローアップ版。本作のみ一部地域での上映。
- 一休さん ちえくらべ(1977年3月19日)第2話のブローアップ版。
- 一休さんとやんちゃ姫(1978年3月18日)完全新作。
- 一休さん 春だ!やんちゃ姫(1981年3月14日)完全新作。
中国版映画
- 『聡明的一休之反斗公主』
2014年4月30日に中国で公開された『聡明的一休(一休さん)』劇場作品。原作の「味」をそのまま表現すべく、本作の作画監督を務めた日本の石黒育も参加。1997年での一休役中国語吹替を担当した王暁燕も起用。明朝のイタズラ皇女・玉蘭がとんち比べのため日本に来るという内容の放送終了後初の完全新作である。吹き替え版は制作されていない。[49]。中国では1983年から日本版アニメを放送しており中国で最も愛された日本のアニメとして親しまれてきた。
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脚注
外部リンク
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