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仲村トオル

日本の俳優 ウィキペディアから

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仲村 トオル(なかむら とおる、1965年昭和40年〉9月5日[3] - )は、日本俳優タレント。本名は中村 亨(読み同じ)[4]。株式会社KITTO所属[5]

概要 なかむら とおる 仲村 トオル, 本名 ...

ビー・バップ・ハイスクール』(1985年)でデビュー。特技は乗馬スキューバダイビング

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来歴

東京都大田区に生まれ、0歳から3歳まで大阪府寝屋川市で育ち、幼稚園に入る前に神奈川県川崎市に転居[6]。小学校3年から千葉県流山市で育つ。専修大学松戸高等学校専修大学文学部卒業。

専修大学文学部在学中の1985年に『ヤングマガジン』に連載されていた漫画『ビー・バップ・ハイスクール』の映画化に際し公募された主演オーディションに応募し合格。映画主演デビューでの芸能界入りを果たし、本作の演技により第10回日本アカデミー賞などの様々な映画賞で新人賞を受賞した[3](後述する#受賞欄を参照)。

1986年に『あぶない刑事』でドラマ初出演し、本作はシリーズ2作、SPドラマ1作、映画全8作という38年間に渡り制作される大ヒット作となった[7]。『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズ、刑事ドラマ『あぶない刑事』と人気となった作品に立て続けに、「トオル」役[注 1]で出演したことで、広い世代に顔と名前が浸透し、人気を得た。1988年公開の映画『ラブ・ストーリーを君に』では主人公(後藤久美子)の元家庭教師(大学山岳部員)・明を演じた。

その後、2008年の『チーム・バチスタの栄光』(フジテレビ系)を始めとする『チーム・バチスタ』シリーズなど、多数のドラマ・CM・映画に出演。1990年代からは海外作品にも参加するようになり、2002年の韓国映画『ロスト・メモリーズ』で第39回大鐘賞(てじょんしょう)映画祭男優助演賞を受賞するなど高い評価を受ける[3]。また、日本のODAを紹介するドキュメンタリー番組『仲村トオルの地球サポーター』の司会を担当した。

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人物・エピソード

要約
視点

妻は女優鷲尾いさ子[8]1992年、自身の主演するドラマ『俺たちルーキーコップ』で相手役を務め、その共演が交際と結婚のきっかけとなった。長女はモデルミオ[9]

学生時代

東京のごく平均的なサラリーマン家庭の次男として育つ[3]。大阪に引っ越した後、3歳で川崎に引っ越したが当時は関西弁を話していたため幼稚園では異端児扱いされ、小学校2年生まで同級生などとのコミュニケーションが苦手だった[注 2]。小学3年生で千葉に引っ越した後、クラスメイトから誘われたドッジボールで活躍できたことをきっかけに、会話が上手くできるようになった[3]

当時はプロ野球選手になりたいと思い野球を練習していたが、中学2年生の頃に近隣校の打者の場外ホームランを目の当たりにして挫折[3]。自信をなくしたことが影響して徐々に成績が下がり、3年生の頃に県立の志望校の受験に失敗[3]。私立高校に進学したが、本人曰く「野球での挫折や受験失敗が尾を引いて、曇り空みたいな高校生活を過ごした」という[注 3]。放課後は校庭で部活に熱中する同級生を見るのも嫌だったため、さっさと帰ってビルの清掃や運送会社の手伝いなどのアルバイトをした[3]

大学入学直後の4月に突然父親が倒れて2、3週間後に亡くなったが、悲しみの中いきなり中退して社会人になる自信がなかった[3]。「いずれ中退するまでに就職に繋がる何かを早く探さないと」と考え、とにかくバイトしながら学生生活を送った[3]。大学2年生の夏、書店で立ち読みした雑誌に「映画の出演者男性2人募集」との広告を見つけた[3]。「映画会社に履歴書を出せば就職のコネができるかも」と気軽に応募したのが、映画『ビー・バップ・ハイスクール』の主役オーディションだった[3]

『ビー・バップ・ハイスクール』

当時原作漫画をよく知らないまま[7]オーディション会場に訪れると、参加者の多くは不良やヤンキーばかりだった。本人は「何か勘違いしていた」と場違いなことに気づいたが、意図せず主役キャラクター“中間徹”に選ばれた[3]。この時、役名と本名が似ていたこともオーディション合格の一因となったことが、後に『ヤングマガジン』の編集者によって語られている。決定的となったのは、原作者のきうちかずひろが「自分がおもい描く“中間徹”にイメージがピッタリ」と言ったこと。後に本人は、「会場には本物のツッパリの人もたくさん来ていて、僕みたいな普通の大学生みたいなのがいると目線が怖かったですよ、帰りに因縁つけられそうになったり」とラジオ番組で語っている。

撮影前の1か月間、千葉の自宅から府中高瀬道場に通い、人を殴ったように見える殴り方や受け身などのアクションの練習をした[7]。初めての芝居で何度もテイクを重ねることもあったが、撮影現場が面白かったことから俳優業に憧れるようになった[注 4]

長年、ヒロシ役の清水宏次朗とは不仲であると言われていたが、2025年6月28日に『さよなら丸の内東映』の企画として「ビー・バップ・ハイスクール」が上映後、舞台挨拶に立った仲村が、司会者の質問に答える形で清水について語った。それによれば、すでに芸能の仕事をしていた清水は1歳年上の頼りになる先輩であり、映画撮影開始前、高瀬道場でのアクション稽古後に「腹が減りましたね」と話しかけた仲村に「そうめんでよかったらウチで食ってく?」と清水が自宅に誘い、そうめんを茹ででもらったというエピソードが披露された[10]

その他

  • 憧れの俳優は松田優作。松田は仲村の所属事務所だったセントラル・アーツの先輩俳優であり、生前の松田本人も仲村を弟のようにかわいがっていた。松田がで他界した際も、仲村は遺体の前で「優作さん、起きてください!早すぎます!」と絶叫しながら泣き崩れたという[11][注 5][注 6]
  • 松田優作が1989年のアメリカ映画『ブラック・レイン』に出演したことが刺激となり、海外作品でもやってみたいという気持ちが芽生えた[7]。1994年に日米合作映画『刺青 BLUE TIGER』に主演し、以降1999年の香港映画『ジェネックス・コップ』、2002年の『ロスト・メモリーズ』、2003年の中仏合作映画『パープル・バタフライ』など海外作品にも意欲的に出演するようになった[7]
  • 『ビー・バップ・ハイスクール』、『もっとあぶない刑事』など各シリーズでは喫煙シーンが多数あったが、本物のタバコは苦手で演じるのに苦労したことがあった[12]
  • 『ビー・バップ・ハイスクール』の後、同作の那須博之監督とコンビを組んだ『新宿純愛物語』にも主演した。本人なりに頑張って撮影に臨んだが公開後の客の反応はイマイチだったものの、この敗北感はその後の役者人生の原動力となった[7]
  • 歌が苦手であることを自認している[13]。1986年には映画『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌』の挿入歌『ビー・バップ・パラダイス』を歌うビー・バップ・少年少女合唱団のメンバーとしてレコードデビュー。1987年には映画『新宿純愛物語』で共演した一条寺美奈とデュエット曲、同年12月に映画『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲』の主題歌『It's All Right』でソロデビューしている。『It's All Right』はオリコンシングルチャートで最高位3位を記録[14]
  • 『劔岳 点の記』の撮影時、「クレバスに落ちるシーンを自分でやらせてほしいとスタッフに懇願したというエピソードがある」と、多賀谷治が明かした[15]
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受賞歴

出演

要約
視点

テレビドラマ

配信ドラマ

映画

日本映画

配信映画

海外映画

複数国の合作映画を含む。

オリジナルビデオ

  • 狙撃 THE SHOOTISTシリーズ 全4作(1989年 - 1994年、東映Vシネマ) - 主演・松下晃二 役
  • NEW YORK UNDERCOVER COP ニューヨークUコップ(1993年、東映Vシネマ) - 主演
  • 神様のい・う・と・お・り 3部作(1994年、明治生命オリジナルビデオ)

舞台

テレビアニメ

吹き替え

ゲームソフト

  • ぼくのなつやすみ2 海の冒険篇 - 君野さん
    • ぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密! - 君野さん
  • えんぴつで奥の細道DS(ニンテンドーDSソフト) - 音読

ラジオドラマ

朗読CD

  • 永遠に残したい日本の詩歌大全集3「中原中也詩集」(2012年、ポニーキャニオン)
  • 平成28年度版 中学国語教科(2016年)
  • オーディオブック 藤沢周平傑作選 「必死剣鳥刺し」(2016年、NHKサービスセンター)
  • 令和3年度版 中学国語教科書 付帯CD 工藤直子、谷川俊太郎、作品ほか(2021年、光村図書
  • 令和6年度版 小学国語教科書 付帯CD やなせたかし、作品ほか(2024年、光村図書)

ナレーション

※ドキュメンタリー番組やドラマ・アニメ・映画以外

  • しぜんとあそぼ「かぶとむし」(NHK教育)
  • 日本の轍(関西テレビ)
  • ラグジー・ドライブ(2012年 - 2013年、BSフジ) - 語り
  • 朝メシまで。(2024年4月10日、テレビ朝日) - 特別ナレーション

ドキュメンタリー

レギュラー番組
  • 仲村トオルの地球サポーター(2004年 - 2006年、テレビ東京) - 司会
  • きらり夢ファイル(2004年 - 2010年、テレビ新潟) - 司会
  • 飛行人(2008年 - 2009年、TBS) - 朗読
  • アスリートの魂 (2011年 - 2017年、NHK総合) - ナレーション(不定期)
  • 土曜名馬座(2017年10月7日 - 、テレビ東京) - 語り
  • ザ・チーム 勝利への方程式(2018年、BS11) - 語り
    • ザ・チーム 勝ち負けの向こう側(2018年4月6日 - 2019年、BS11) - 語り
特番等

ラジオ

CM

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ディスコグラフィ

ビー・バップ・少年少女合唱団は、「ビー・バップ・少年少女合唱団#ディスコグラフィ」を参照

シングル

さらに見る 枚, 発売日 ...

アルバム

さらに見る 枚, 発売日 ...

その他

  • 新宿純愛物語オリジナル・サウンドトラック(1987年6月21日、LP:28FB-2099、CT:28FC-2099)
  • ビー・バップ・ハイスクール 〜高校与太郎行進曲〜(CD:32XL205)
  • ビー・バップ・ハイスクール 〜高校与太郎狂騒曲〜(CD:33CA2120)
  • RUNNING SHOT 柴田恭兵 feat.T.NAKAMURA,SENRI KAWAGUCHI & SHIGEO NAKA(2015年12月「さらばあぶない刑事オリジナルサウンドトラック」収録、BVCL-689)
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写真集

  • 要注意写真編 トオルがトオル(1986年8月1日、東映株式会社
  • 新宿純愛物語(1987年7月20日、講談社スコラ
  • 悲しい色やねん(1988年)
  • BLUE SPRING BLUE

脚注

外部リンク

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