トップQs
タイムライン
チャット
視点

大捜査線

ウィキペディアから

Remove ads

大捜査線』(だいそうさせん)は、1980年1月10日から12月25日まで、フジテレビ系列で毎週木曜20:00 - 20:54(JST)に全42話が放送された、杉良太郎主演の刑事ドラマである。

同年9月25日放送分(第31話)より『大捜査線シリーズ 追跡』(だいそうさせんシリーズついせき、以下本文中では『追跡』)と改題されており、本項目でも『追跡』までを通して詳述する。

概要

犯罪事件の初動捜査を任務とする警視庁刑事部第四機動捜査隊・通称「四機捜」[1]を舞台に、主人公で捜査主任の加納明が率いる加納班の活躍を描く[2]。同時期に本作品と同じスタッフ・杉主演で制作されたテレビ時代劇『新五捕物帳』(日本テレビ系列)での立ち回りとハードな展開を踏襲した作風を目指した。音楽は『仁義なき戦い』の津島利章が、アクションものにふさわしいファンキーなサウンドを提供。杉良太郎は吹き替えなしのファイヤー・アクションを務めるなど、体当たりの演技を見せた。

番組開始当初は初動捜査に至るまでのシステム的な描写や、警察用語を用いた無線交信のディティール[3]などが、ある程度現実の捜査に則した形で描かれていた。同様に、当時における刑事ドラマの見せ場であった、犯罪者との銃撃戦やカースタントも番組初期を中心に積極的に描かれていた。主人公の加納明が使用したモデルガンは、常用したのがカスタムされたMGC パイソン 6in、中盤からはMGC ローマン 2inを使用した[4]

当初、1980年6月いっぱいまでの2クールでの放送が予定されていたが、6ヶ月延長され4クールでの放送となった[5]。その一方で視聴率は、第1話こそ17.8%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)と好スタートを切ったが、第2話以降は下降。1980年3月の時点では10%を若干上回る程度という、当時としては“低空飛行”であり、「週刊TVガイド」1980年3月28日誌上においては「局の期待に反して伸び悩んでいる」とされた。「あまりにも杉良のオンステージになり過ぎている」という批判の意見も掲載された[5]。そしてこの時のテコ入れとして青木義朗赤塚真人の加入[5]、そして下条班がこの時の構想[5]通り新設され、その後も新刑事の加入が随時行われた。

Remove ads

キャスト

Remove ads

スタッフ

  • 企画 - 佐々木太郎(金剛プロダクション)、高橋久仁男、河村雄太郎(フジテレビ
  • プロデューサー - 山本剛正(ユニオン映画)、矢島進(金剛プロダクション)
  • 音楽 - 津島利章
  • 撮影 - 岩佐一泉、津田宗之
  • 美術 - 福留八郎、松井敏行
  • 照明 - 三萩国明、嶋田宣代士、吉田協佐
  • 録音 - 片桐登司美、木村瑛二
  • 編集 - 西村豊治
  • 助監督 - 加藤哲郎、藤田保行、吉田啓一郎息邦夫
  • 調音 - 小峰信雄
  • 選曲 - 山川繁
  • 音響効果 - 東洋音響
  • 現像 - 東洋現像所
  • 衣裳 - 東京衣裳
  • 装飾 - 高津装飾
  • 美粧 - 八木かつら
  • カースタント - セキトラ・カーアクション
  • テクニカル・アドバイザー - トビー門口
  • 衣裳協力 - フレーバー紳士服、allee fasion
  • 美術協力 - マルシン日本マランツ
  • スタジオ - 国際放映にっかつスタジオセンター
  • 協力 - MAZDA日産自動車
  • 制作協力 - 金剛プロダクション
  • 制作 - ユニオン映画、フジテレビ

放送日程

大捜査線

さらに見る 放送回, サブタイトル ...

大捜査線シリーズ 追跡

さらに見る 放送回, サブタイトル ...
Remove ads

主題歌

概要 「君は人のために死ねるか」, 杉良太郎 の シングル ...
オープニング
  1.  第1話から第13話用のインストゥルメンタル曲。
  2.  第14話から第42話(最終回)用のインストゥルメンタル曲。
1980年4月24日放送分(第14話)よりオープニング曲と併せて映像も刷新され、改題後もこのバージョンが通しで使用された。2曲とも曲名・作曲者については番組中ではクレジットされず、商品化も2019年現在なされていない。
エンディング
  1. 「君は人のために死ねるか」 発売:CBSソニー 06SH694
    • 作詞:杉良太郎、作曲:遠藤実、編曲:斉藤恒夫、唄:杉良太郎(1 - 17話、26話、31 - 42話)
  2. 「いま愛のために」 発売:CBSソニー 06SH694
    • 作詞:いではく、作曲:遠藤実、編曲:斉藤恒夫、唄:杉良太郎(18 - 25話、27 - 30話)
エンディング映像は前述のオープニング変更の際、さらに『追跡』への改題の際の2度にわたって変更された。また『追跡』より再びエンディング曲となった「君は人のために死ねるか」も、以前のものとは歌唱やアレンジが異なるバージョンとなっている。
この2曲を収録したシングル盤は、同一品番で「君は人のために死ねるか」をA面としたもの、「いま愛のために」をA面としたものの2種が存在する。「君は人のために死ねるか」は杉のテイチクエンタテインメント移籍後に再録音版(こちらの編曲は若草恵)が発売され、1997年4月21日にシングルカット(規格品番:TEDA-10386/TESA-386)されている。
Remove ads

小説版

長篇ハードアクション〜大捜査線
著:白井更生 / 発行:徳間書店
白井の小説処女作として書き下ろされた完全オリジナルストーリーで、ドラマのノベライズというより、体裁としては原作本に近い。同作品における加納は警視庁特命捜査官という設定で、テレビドラマよりも全体にハードな作風となっている。

DVD・Blu-rayBOX

DVD

2005年1月26日から3月25日にかけて全2巻(GNBD-7128およびGNBD-7136、各巻15話収録、4枚組)が日本クラウンより、2014年4月25日に全1巻(VIBF-5580、各4話(ディスク8のみ2話)収録、8枚組 ※予告編や特典映像は未収録)がビクターエンタテインメントより、それぞれ発売された。いずれも改題前の30話分を収録。

Blu-ray Disc

2020年8月28日にベストフィールドより、『追跡』に改題後の12話分を収録したBlu-ray(BFTD-0360、2枚組)が発売された。

脚注

前後番組

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads