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新五捕物帳

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新五捕物帳』(しんごとりものちょう)は、1977年昭和52年)10月18日から1982年(昭和57年)11月16日まで日本テレビ系列にて毎週火曜日20時から20時54分に放映された陣出達朗原作のテレビ時代劇。全196話。

内容

天保年間を舞台に、主人公の御用聞き駒形の新五が様々な難事件を解決していくハードボイルド時代劇。

他の多くの時代劇と同様の勧善懲悪物ながらも、庶民の悲哀を前面に打ち出した話が多く、ハッピーエンドの話が少ないことが特色である(作品も後期になると徐々にコミカルな描写が加えられるようになり、作風も明瞭化され円満に終了する話も増えていった)。本作では善良に暮らす庶民が悪辣な連中の手にかかって情け容赦なく無惨な死を迎えたり、逆に善良に暮らしていた庶民がやむにやまれぬ事情で罪を犯してしまうエピソードが多く、その非業の死を見届けた新五が逆上してその仇を討つというのが基本フォーマットである。物語終盤の新五の立ち回りは単に悪人を捕縛するだけでなく、ほとんど一方的な形で拳や十手を振るう壮絶なものであり、時には十人がかりで襲いかかる帯刀の敵を十手さえ使わず素手で全員を叩きのめしてしまう場合もあった。制作に当たっては他のテレビ時代劇捕物帳と異なり、当時の風俗を出来る限り事実に近付けて制作するよう心懸けられ、御用聞きの携帯する十手は房の付けられていない小型の物にして普段は懐に隠し持つ事や、下っ引きが商売を持っており普段は魚屋で、事件が起こると捜査を開始する事、捕縛に出向く時に、定町廻り同心の服装が着流しではないことなどを、史実に合わせて造られた。

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エピソード

  • オープニングテーマのテンポは第118話まで変わることはなく、その代りその時々で映像が若干差し替えられている。第24話からは山形勲演じる今戸の弥兵衛が、蕎麦屋ののれんをくぐる映像が用いられた。本人は五回しか出演しなかったが、これが第118話まで続いた。第119話から最終話(第196話)までは、玉川伊佐男演じる同心・吉井が中心になって颯爽と走る映像から始まる新しいオープニング映像になり、同時にこれまで使われていたテーマ曲も、よりアップテンポのものに差し替えられた。なお、大場伝蔵役の有島一郎は初期の段階で降板したが、予告編では新五の後姿を見送るカットが最後まで使われていた。
  • 1981年9月29日に同枠を19時30分から20時54分に拡大して杉が主演の『遠山の金さん』の遠山金四郎景元(金さん)が本作の世界に登場する『大江戸桜吹雪、八千両の舞』が放送された(杉は二役を演じ、新五と金さんが同時にいるシーンは合成された)。
  • 1982年4月6日には、やはり同枠を19時30分から20時54分までの74分枠に拡大した『春姿ふたり鼠小僧』が放送され、主演の杉が駒形の新五と鼠小僧次郎吉(弥平次)の二役を演じた(なお、前述の『大江戸桜吹雪、八千両の舞』の時と同じく、新五と弥平次〈次郎吉〉が同時にいるシーンは合成された)。
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キャスト

魚屋の棒手振りで、新五配下の下っ引
定町廻り同心
  • おいてけ堀の安五郎:山城新伍(第1話~第14話、第20話)
  • 稲荷町の伊蔵:玉川良一(第1話~第14話)
  • さよ:若原瞳(第1話~第162話)
銀次の妹
今戸の弥兵衛の娘、次女
  • 今戸の弥兵衛:山形勲(第24話、第28話、第34話、第36話、第80話)
  • お島:水野久美(第24話~第42話)
弥兵衛の娘、長女

準レギュラー(EDに表示されるが複数回出演)

  • 定町廻り同心・榊:河野弘(初期から最終話まで出演)
  • 定町廻り同心・山田:青木義朗(主に中期に出演)
  • 定町廻り同心・木村:波戸崎徹(主に中期以降に出演)

主題歌 (CBSソニーレコード)

以下の2曲はどちらも、作詞:いではく/作曲:遠藤実/編曲:斉藤恒夫/歌唱:杉良太郎

  • オープニング「江戸の黒豹」
  • エンディング「明日の詩」

スタッフ

  • 原作:陣出達朗
  • 脚本:放映リストを参照
  • ナレーター:納谷悟朗
  • 音楽:津島利章
  • 製作:野崎元晴(第1話〜第145話)、増井正武(第146話から最終話までプロデューサー)
  • プロデューサー:佐々木太郎、森田義一 
  • 撮影:岩佐一泉
  • 照明:吉田協佐
  • 録音:吉山恒夫津田宗之
  • 美術:松井敏行
  • 編集:井上治
  • 記録:田畑三代石山神子
  • 演技事務:村上和也
  • 助監督:藤田保行
  • 選曲:山川繁
  • 色彩計測:渡辺毅
  • 正気流鎖術:名和弓雄
  • 合気道指導:養神館
  • 殺陣:大内竜生
  • 制作担当:長谷川朝次郎(途中から最終話までプロデューサー)、喜田外志之
  • 進行主任:木村貴司
  • 監督:放映リストを参照
  • 効果:日活効果、東洋音響
  • 録音:日活録音スタジオ
  • 制作協力:金剛プロダクション杉友プロダクション
  • 製作:ユニオン映画

放映リスト

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視聴率

  • 最高視聴率:第67話の27.3%

ビデオリサーチ調べ、関東地区。

放送局

特記の無い限り全て放送時間は火曜 20:00 - 20:54、同時ネット。

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関連商品

書籍

  • 『新五捕物帳』(陣出達朗、双葉新書〈1979年〉、春陽文庫〈1982年〉、捕物出版〈2019年〉ISBN 978-4-909692-19-1

DVD

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脚注

外部リンク

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