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朝霞駐屯地

東京都、埼玉県にまたがる陸上自衛隊の駐屯地 ウィキペディアから

朝霞駐屯地map
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朝霞駐屯地(あさかちゅうとんち、JGSDF Camp Asaka)は、東京都練馬区大泉学園町(他に埼玉県朝霞市和光市新座市にまたがる)に所在する陸上総隊司令部東部方面総監部等が駐屯する陸上自衛隊駐屯地である。

概要 朝霞駐屯地, 位置 ...

概要

要約
視点

東部方面総監部幕僚長が朝霞駐屯地司令を兼務する(東部方面総監部の移駐前は第1施設団長が兼務)。

重要施設の周辺地域の上空における小型無人機等の飛行の禁止に関する法律」による対象防衛関係施設に指定されている。

地理

駐屯地の面積91.0ヘクタール(ha)。所在地は練馬区だが、練馬区には練馬駐屯地もあり、朝霞駐屯地と練馬駐屯地は6.5kmほどの距離にある。

前述のように駐屯地の敷地は東京都練馬区埼玉県朝霞市和光市及び新座市の1都1県・1特別区3市にまたがって所在している。東京都練馬区にかかるのは東部方面総監部庁舎及び正門部分のみだが、自衛隊の駐屯地の住所は駐屯地司令部がある場所によって判別されるため、陸上自衛隊公式サイトなどに記載されている便宜上の住所は「〒178-8501 東京都練馬区大泉学園町」、国有財産情報では「東京都練馬区大泉学園町無番地」として登録されている。なお、地図上では「東京都練馬区大泉学園町9丁目4番」に当たる。

なお、電話の市外局番は埼玉県地域の048川口MA)が適用されている。ただし、駐屯地内で東京都練馬区内の場所にある公衆電話は、03(東京MA)が適用されている。

施設

朝霞訓練場

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朝霞訓練場内の中央観閲式会場(旧朝霞訓練場離着陸場)。
部隊が行進する道路を挟んで、観覧者のための仮設スタンドが並ぶ

公道を挟んで駐屯地の西側に隣接する形で朝霞訓練場(あさかくんれんじょう、Asaka Training Field[2])が設置されている。訓練場の敷地は埼玉県朝霞市新座市にまたがって所在している。

訓練場内は自動車教習所屋内射撃場・高射地区(弾薬庫含む)などが設置されており、一部の区域で陣地構築等の小規模な訓練が可能となっている。

2024年まで3年に一度実施されていた自衛隊中央観閲式では、後述の広場と道路を会場としていた。

前述の通り1964年東京オリンピックの射撃競技会場となったほか、2021年(令和3年)開催の2020年東京オリンピックパラリンピックでも、オリンピック基準に適合した仮設施設を整備した上で射撃競技が実施された[3][4][5]。公式の競技会場名は、日本語では「陸上自衛隊朝霞訓練場」、英語では「Asaka Shooting Range[6]」であった。

旧朝霞訓練場離着陸場

訓練場敷地内の中央部やや東寄りの区画には、北東から南西に向かって直線道路があり、周囲は大きく開けた広場となっている。この場所は、かつては「朝霞訓練場離着陸場」の名称で小型の連絡機(L-21 パイパーなど)の発着に用いられていたもので、航空法に基づく飛行場ではなく、飛行場としての設備も設けられていなかったため、公的な地図等に「飛行場」として記載されていたことはないが、当時の周辺住民には「朝霞の飛行場」等と呼ばれていたことがあり、「かつて朝霞駐屯地には飛行場があった」と記述されている書籍他が存在する他、「朝霞駐屯地は戦前は陸軍の飛行場だった」という誤説の元にもなっている。

現在では小型連絡機が全て退役したため、北側の一部を自動車教習所に転用し、発着場としては用いられていないが、時折ヘリコプターの発着場として用いられている他、中央観閲式の会場として用いられている。

広報施設

国道254号川越街道)に接する朝霞門の右側には陸上自衛隊広報センターが所在する。

行事

隣接する朝霞訓練場では3年に一度、自衛隊記念日中央観閲式が実施される。

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沿革

要約
視点

東京ゴルフ倶楽部

日本陸軍

アメリカ陸軍(キャンプ・サウス・ドレイク)

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予科より早く市ヶ谷台から神奈川県座間市(現在のキャンプ座間座間駐屯地)に移転した陸軍士官学校(本科、相武台)の皇族舎を、1978年に陸自が朝霞駐屯地に移設し、現在は振武臺記念館として主に陸軍予科士官学校関連史料を展示している。手前は予士の正門門柱。
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駐屯地構内の池「びわ湖」は東京ゴルフ倶楽部三番ショートホールの名残りである[8]

警察予備隊

  • 1952年(昭和27年)6月20日:第906輸送中隊、第907輸送中隊が新編[9]

陸上自衛隊

  • 1954年(昭和29年)
    • 7月1日:第906輸送中隊は第302輸送中隊に、第907輸送中隊は第303輸送中隊に称号変更[10]
    • 9月29日:第302輸送中隊が立川駐屯地(現:東立川駐屯地)へ移駐[10]
    • 9月30日:第303輸送中隊が立川駐屯地(現:東立川駐屯地)へ移駐[10]

陸上自衛隊朝霞駐屯地

  • 1960年(昭和35年)3月15日:朝霞駐屯地が開設[8][11]
  1. 陸上自衛隊輸送学校立川駐屯地から移駐し、輸送学校長が駐屯地司令に職務指定[12]
  2. 第1建設群が豊川駐屯地から移駐。
  3. 朝霞駐屯地業務隊が新編[13]
  • 1961年(昭和36年)8月17日:部隊新編等。
  1. 第1建設群を母体として第1施設団が新編され、第1施設団長が駐屯地司令に職務指定[14]
  2. 自衛隊体育学校が設置。
  1. 東部方面情報保全隊が新編。
  2. 東部方面指揮所訓練支援隊が新編。
  1. 東部方面情報処理隊が新編。
  2. 対特殊武器衛生隊が新編。
  • 2009年(平成21年)3月30日:第2高射特科群隷下の第337高射中隊、第301高射直接支援中隊第1直接支援小隊が古河駐屯地へ移駐。
  • 2013年(平成25年)3月26日:中央即応集団司令部の座間分屯地移駐に伴い、朝霞駐屯地隷属の座間分屯地が駐屯地に昇格。
  • 2018年(平成30年)3月27日:部隊等の新編・廃止。
  1. 陸上総隊司令部が設置。
  2. 陸上自衛隊研究本部を廃止(防衛省目黒地区陸上自衛隊幹部学校と統合、陸上自衛隊教育訓練研究本部として新編)。
  3. 中央情報隊(隊本部および本部付隊、情報処理隊、現地情報隊)が市ヶ谷駐屯地から移駐。
  4. 対特殊武器衛生隊三宿駐屯地へ移駐。
  5. 中央野外通信群第301通信運用中隊が久里浜駐屯地から移駐のうえ、第301指揮所通信中隊に改編。
  6. 東部方面輸送隊第102輸送業務隊を廃止・改編し、陸上自衛隊中央輸送隊第3方面分遣隊として新編。
  1. 第1師団の地域配備師団化に伴い、第1戦車大隊駒門駐屯地)及び第1偵察隊練馬駐屯地)を廃止、統合し第1偵察戦闘大隊(約290人)が新編[21]
  2. 陸上総隊隷下に電子作戦隊を新編し、電子作戦隊本部、第101電子戦隊を配置[21][22][23]
  • 2025年(令和07年)3月24日:東部方面情報処理隊を廃止し、東部方面情報隊を新編[24]
  • 2026年(令和08年)3月:部隊新編[25]
  1. 後方支援教育の再編に伴い、輸送学校を廃止し、後方支援学校(仮称)を新編予定[26]
  2. 情報作戦隊(仮称)を新編予定
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駐屯部隊・機関

陸上総隊

陸上総隊直轄部隊

東部方面隊

東部方面隊隷下部隊

防衛大臣直轄部隊

防衛大臣直轄機関

共同の部隊

共同の機関

最寄の幹線交通

脚注

関連項目

外部リンク

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