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柳井市

山口県の市 ウィキペディアから

柳井市map
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柳井市(やないし)は、山口県の南東部にある

概要 やないし 柳井市, 国 ...
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地理

要約
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柳井市中心部周辺の空中写真。
2008年5月6日撮影の12枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

地勢

山口県の南東部、室津半島の東岸から付け根に位置する。北と東は岩国市、西は光市田布施町平生町上関町と接しており、大畠瀬戸を挟んだ対岸に周防大島町がある[1]。市内からは琴石山を望み、瀬戸内海国立公園の一部である自然景観を有す。

市域は沿岸部、内陸部(伊陸地区、日積地区)、半島島嶼部平郡島)からなり、総面積の半分以上が山地丘陵地。市街地は平坦部と海岸沿いに形成。北部の内陸部に盆地が分布、農山村集落が散在。半島・島嶼部は、比較的急峻な丘陵地が入り組む海岸線で変化に富んだ地形。

気候

全域が瀬戸内海式気候で、冬も温暖で比較的雨が少なく過ごしやすい。年平均気温は、14℃から16℃程度、年間降水量は1,600mmから1,700mm程度である。

さらに見る 柳井(1991年 - 2020年)の気候, 月 ...

隣接する自治体

人口

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柳井市と全国の年齢別人口分布(2005年) 柳井市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 柳井市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
柳井市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 42,841人
1975年(昭和50年) 43,341人
1980年(昭和55年) 42,912人
1985年(昭和60年) 41,798人
1990年(平成2年) 40,478人
1995年(平成7年) 38,963人
2000年(平成12年) 37,251人
2005年(平成17年) 35,927人
2010年(平成22年) 34,730人
2015年(平成27年) 32,945人
2020年(令和2年) 30,799人
総務省統計局 国勢調査より

地名

旧柳井市

旧市域。柳井町を除いてすべての村が大字未設置だったため、市制施行後は旧村がそのまま大字となった。

  • 柳井(旧柳井町)
  • 柳井津(旧柳井町)
  • 古開作(旧柳井町)
  • 新庄
  • 余田
  • 平郡
  • 日積
  • 伊陸
  • 伊保庄
  • 阿月

以上が大字であり、以後、旧柳井町(旭ヶ丘を除く)において住居表示が実施されている。()書きで実施年を記載する。

  • 南町1丁目 - 7丁目(4丁目・5丁目以外は1985年。4丁目・5丁目は1993年
  • 旭ケ丘(ここのみ伊保庄から発足。1993年)
  • 南浜1丁目 - 4丁目(1995年
  • 中央1丁目 - 3丁目(1997年
  • 駅南(1997年)
  • 土手町(1999年
  • 天神(1999年)
  • 新天地(1999年)
  • 東土手(1999年)
  • 新市北(1999年)
  • 新市(1999年)
  • 新市南(1999年)
  • 新市沖(1999年)
  • 北浜(1999年)
  • 姫田(2000年
  • 山根(2000年)
  • 片野西(2000年)
  • ニュータウン南町(年不詳。住居表示未実施)
旧大畠町

単に旧町の大字を引き継ぎ、大字大畠を除けば旧町名を表記することはしていない。

  • 大畠(旧鳴門村)
  • 遠崎(旧鳴門村)
  • 神代(旧神代村西部。合併前は単独村制のため大字未設置。東部は現在の岩国市由宇町神東)
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歴史

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旧周防銀行本店
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周防銀行本店の形をした郵便ポスト

古代・中世

江戸時代

近現代

概要 やないし 柳井市, 廃止日 ...

農業産品の集積地としての柳井は、商業を中心としながら零細な製造業も存在した。山陽鉄道(現在の山陽本線)敷設当時は柳井機関区がおかれ、優等列車を含む多数の列車が停車していた。 1947年(昭和22年)12月5日、県内に昭和天皇の戦後巡幸があり、お召し列車が柳井駅に停車。行幸先から漏れた久珂郡、熊毛郡、大島郡の各村民が参加する奉迎場が駅前に設けられた[3]大戦後の農村景気までは繁栄を謳歌し、美空ひばりが訪れたこともあった。それ以降、柳井は工場誘致や商業開発がある程度進んだ。しかし、地理的な関係から国道2号山陽新幹線山陽自動車道が柳井を経由せずに整備されたということもあり、軍需都市からの転換で高度経済成長期に発展した周南地区岩国市と比べ、時流に十分乗ることができなかったという指摘がある。

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行政

市役所

  • 本庁
  • 大畠総合支所(旧大畠町役場)
  • 出張所8カ所
  • 柳井市伊保庄財産区(1956年に旧柳井市が旧伊保庄村を編入合併する際、旧村有林の伐採益を伊保庄地区に限定して使うことを法制上確約したものである。財産区には地方自治法で定める議会が設置され、議員は公選法に従って選挙されている。ただし無投票が続いている)

市長

2005年合併による新市発足後

議会

柳井市議会

  • 定数:16人
  • 任期:2022年1月1日 - 2025年12月31日[5]
  • 議長:山本達也[6](3回連続4度目)[6]
  • 副議長:平井保彦(連続2度目)[6]

柳井市選出県議会議員

国及び県の行政機関

国の行政機関

県の行政機関

  • 山口県柳井総合庁舎
    • 柳井土木建築事務所
    • 柳井県税事務所
    • 柳井県民局
    • 柳井健康福祉センター
      • 柳井環境保健所
  • 小瀬川工業用水道事務所柳井分室

公共機関

警察

柳井警察署が市内全域を管轄しており[7]、市内に1交番と7駐在所を置く[8]

  • 柳井駅前交番、柳井港駐在所、日積駐在所、伊陸駐在所、伊保庄駐在所、阿月駐在所、平群駐在所、大畠駅前駐在所

消防

柳井地区広域消防組合が市内全域を管轄しており、市内に1消防署と1出張所を置く[9]

  • 柳井消防署、柳井消防署東出張所

司法

産業

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伝統工芸品の金魚ちょうちん。弘前ねぷたを参考に考えられたと言われており、色は柳井縞の染料が用いられている[10]

花き(カーネーション・ミニバラ)および果実(ミカン・ぶどう・いちご)を中心とした農業・漁業と商工業が中心。近年では、自然薯栽培発祥の地として、自然薯を使用した加工品開発に取り組んでいる。市内には中国電力の柳井火力発電所LNG発電所)がある。伝統工芸品として、金魚ちょうちん柳井縞がある。また、仕込み行程で生醤油に再び麹を投入して再発酵させる甘露醤油(再仕込み醤油)発祥の地であり、その様子は鉄道唱歌にも歌われた[11]

  1. 風に絲よる柳井津の 港にひゞく産物は 甘露醤油に柳井縞 からき浮き世の鹽の味
鉄道唱歌/山陽・九州篇

 

市内に本社を置く主な企業

漁港

  • 柳井漁港
  • 伊保庄漁港
  • 阿月漁港
  • 平郡漁港
  • 大畠漁港

特産品

  • 甘露醤油
  • 自然薯(柳井市は自然薯栽培発祥の地である)
  • カーネーション
  • ミニバラ
  • ミカン
  • ぶどう
  • いちご
  • タコ
  • 鯛(真鯛、血鯛)
  • 天草
  • 柳井縞
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姉妹都市・提携都市

海外

メディア

新聞

教育

高等学校

県立
(平成18年4月に商業高校と工業高校を統合)
私立

中学校

市立
  • 柳井市立柳井中学校
  • 柳井市立柳井西中学校
  • 柳井市立大畠中学校

小学校

(休校中の学校は除く)

市立
  • 柳井市立日積小学校
  • 柳井市立柳井小学校
  • 柳井市立柳東小学校
  • 柳井市立柳北小学校
  • 柳井市立新庄小学校
  • 柳井市立余田小学校
  • 柳井市立伊陸小学校
  • 柳井市立柳井南小学校
  • 柳井市立小田小学校
  • 柳井市立神西小学校
  • 柳井市立鳴門小学校
  • 柳井市立遠崎小学校
  • 柳井市立平郡東小学校

専修学校・各種学校

  • 国立療養所柳井病院付属看護学校(平成13年3月で閉校)
  • 柳井医師会附属柳井准看護学院(令和5年3月で閉校[12]

交通

鉄道

※中心駅は柳井駅。

このほか、現在の柳井市域にあたる地域を通過する路線として1920年代に「周防鉄道」(玖珂 - 伊陸 - 日積 - 由宇駅)及び「周東鉄道」(平生 - 柳井津駅 - 伊陸)の敷設が計画された。このうち周防鉄道に関しては免許を取得し建設目前まで計画が進んだが頓挫、周東鉄道は免許申請後頓挫している(未成線[13]

バス路線

隣の平生町に営業所を持つ防長交通が市内一帯に路線網を持つ。同社は広島行き(山陽道玖珂IC経由)の高速バスも運行していたが、これは2023年3月17日をもって廃止された[14]

※上記以外に岩国市由宇地区の1路線が柳井市北部の大原停留所を通る

旧大畠町域ではかつて国鉄バスJRバス中国が周防大島方面の路線(大島線)を有していたが、この路線も2007年(平成19年)9月30日をもって防長交通に移管されている。

道路

高速道路

一般国道

主要地方道

一般県道

航路

柳井港駅付近にある港(柳井港)に発着する近距離・遠距離航路網が整備されている。

空港

最寄り空港は岩国錦帯橋空港

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観光

観光地

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柳と井戸

レジャー

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柳井ウエルネスパーク

祭り・イベント

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金魚ちょうちん祭り
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サザンセトロングライド 周防大島西側
  • 柳井まつり
  • 金魚ちょうちん祭り
  • 柳井天神祭
  • 日積八朔大踊り
  • 伊陸天神祭り
  • 阿月神明祭
  • 大畠俄まつり

柳井市を舞台とした作品

  • 花実のない森(1962年)……松本清張の小説。市内の白壁の町並みが描写され、1997年には同作にちなんだ文学碑が、市内「白壁ふれあい広場」の一角に建立された。2017年にテレビドラマ化され、柳井市内でロケが行なわれた。
  • 箱庭(1993年)……内田康夫の小説で、同氏の浅見光彦シリーズの一つである。柳井駅や町並み資料館(旧・観光案内所)などが物語の舞台として登場する。
  • ときめきメモリアル (映画)(1997年)……ゲーム『ときめきメモリアル』の映画化作品。吹石一恵が、藤崎詩織役で女優デビューした作品としても知られている。 柳井市内の主なロケ地は 白壁の街並み、JR山陽本線大畠駅である。
  • ほたるの星(2003年)……防府市の小学校教諭の実話を原案とした映画。菅原浩志監督、小澤征悦主演。

出身者

ゆかりのある人物

  • 井伏鱒二 - 作家井伏鱒二は1924年に親友を頼って柳井に滞在。お露という女学校の生徒を好きになった切ない思いを親友に宛てた書簡が2010年に見つかった[17]

脚注

外部リンク

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