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柵木幹太
日本の将棋棋士 ウィキペディアから
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柵木 幹太(ませぎ かんた、1998年2月18日 - )は、日本の将棋棋士である。愛知県西尾市出身。名古屋大学工学部卒業、名古屋大学大学院工学研究科中退[1]。増田裕司七段門下。棋士番号は338。
棋歴
要約
視点
2009年、奨励会に入会。三段リーグには第59回(2016年前期)から参加。同期に藤井聡太、西山朋佳がいる。
三段リーグでは初参加の第59回リーグで降段点(4勝14敗)を記録。続く第60回リーグでも7勝11敗と負け越すが降段点を回避し、3期目以降は悪くとも指し分け(9勝9敗)以上の成績を残していた。
三段リーグ11期目となる第69回リーグでは、12勝4敗で迎えた最終日の2局に2連勝すれば2位以上の可能性があったが、1勝後の最終局で岡部怜央に敗北した事で13勝5敗の3位・次点に終わった[注釈 1]。
14期目となる第72回リーグにおいて、成績8位で迎えた最終日に2連勝し13勝5敗で成績3位となり、2回目の次点を獲得した[注釈 2]。なお、この第72回リーグでは6位以内が全て13勝5敗となる激戦で、前期成績による順位の差が命運を左右した。3位の柵木(順位10位)と4位の齊藤優希(順位11位)の順位差は1枚差で、一つ前の期の第71回リーグでの柵木と齊藤優の直接対決で柵木が勝利していたことが、この順位差に影響していた。
2つ目の次点を獲得した柵木は四段昇段の権利を行使し、2023年4月1日付での四段昇段(フリークラス編入)を決めた[2]。また、当時の柵木は第59回三段リーグ最後の「生き残り」であり、柵木の四段昇段によって第59回リーグ当時の参加者29名全員が三段リーグを「卒業」(四段昇段または退会)した[注釈 3]。
プロ入り3年目となる2025年度、4月25日の第38期竜王戦6組昇級者決定戦の南芳一九段戦に勝利し、「良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上」という順位戦・フリークラスからの昇級規定を満たしC級2組へ昇級を果たした[3]。順位戦への参加は第85期からとなる。
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人物・エピソード
- 柵木は師匠である増田裕司門下初のプロ棋士であり、大師匠である森信雄にとって初の孫弟子でもある(ただし、女流棋士を含めるとカロリーナ・フォルタン(片上大輔門下)の方が先にいる)。そのため、四段昇段時は大師匠の森からも祝福された[4]。
- 四段昇段時に母親へ電話で報告した時の心境について、「『よかったね…』と言ってもらえた、自分からは言葉が出なかった」と語っている[5]。
- 将棋に専念するため2021年時点で大学院を休学しており、文字通り背水の陣で三段リーグに臨んでいた。そして三段リーグで昇段枠に及ばない状況が続いた事に付随して、「プレッシャーがかかると弱い」と自己分析をしている。しかし、プロ入りを決めた際の第72回三段リーグは最終日時点で11勝5敗の8番手という状況だったが、「厳しい位置だったからこそプレッシャーなく指せた。勝てば上がれると信じていた」と振り返る様な冷静さを保ち、プレッシャーを跳ね除けた[6]。
- 三段時代の公式戦は苦戦が続き、6勝10敗と負け越している。特に第12期加古川青流戦では里見香奈に敗戦しており、同棋戦において女流棋士・女性相手に「対三段棋士」の初白星を献上する結果となってしまった。
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昇段履歴
→昇段規定については「将棋の段級」を参照
主な成績
要約
視点
棋戦成績一覧
- 竜王戦:第38期 6組(1勝・昇決進行中) / 過去最高:6組(2勝・昇決-勝、第35期 = 当時三段)
- 順位戦:(第85期から参加 / 過去最高:記録なし)
- 王位戦:第67期 予選進行中 / 過去最高:予選(2勝、第65期)
- 叡王戦:第10期 予選敗退 / 過去最高:予選(1勝、第10期)
- 王座戦:第73期 一次予選敗退 / 過去最高:一次予選(1勝、第73期)
- 棋王戦:第51期 予選敗退 / 過去最高:予選(3勝、第50期、第51期 )
- 王将戦:第75期 一次予選 敗退 / 過去最高:一次予選(3勝、第75期)
- 棋聖戦:第97期 一次予選 敗退 / 過去最高:一次予選(1勝、第95期・第96期)
(一般棋戦・若手棋戦)
在籍クラス
竜王戦と順位戦のクラスは、将棋棋士の在籍クラスを参照。
年度別成績
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脚注
関連項目
外部リンク
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