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神栖市
茨城県の市 ウィキペディアから
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神栖市(かみすし)は、茨城県の鹿行地域にある市。県の最東南端に位置し、千葉県と接する。海岸線一帯は鹿島臨海工業地帯となっている[1]。2005年(平成17年)市制施行。
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概要
隣接する鹿嶋市とともに鹿島臨海工業地帯を形成する。鹿嶋市・潮来市・鉾田市・行方市とともにJリーグ鹿島アントラーズFCのホームタウンである。
以前は農業と漁業が中心の「陸の孤島」と呼ばれた非常に貧しい地域であったが、1960年に始まった鹿島開発によって、掘込式人工港「鹿島港」を核に、鉄鋼・石油を中心とした重化学コンビナートが形成された。現在も工場立地企業からの税収が財政を支えている。このため、鹿嶋市との広域市町村合併構想については、自主財源の確保を理由の一つとして、反対であった。2024年度末には日本製鉄の高炉休止が予定されており、人口流出と地域経済の悪化が懸念されている[2]。
神栖市は犯罪発生率が県内でも高く、刑法犯認知件数が多い市であるにもかかわらず、警察署が設置されていない市だったため、2017年に警察署が開署した[3]。
波崎区域はアウトドアスポーツを観光の中心に据えており特にサッカー合宿が盛んである。
2003年には、有機ヒ素化合物で汚染された井戸水により、住民がヒ素中毒を起こした事件が各メディアで報道され全国的に知られるようになった。環境省は、2007年にこの原因が当初言われていた旧日本軍の化学兵器説ではなく、近年に不法投棄された産業廃棄物に含まれた有機ヒ素化合物による可能性が高いと結論づけた。なお、住民は2006年7月24日に公害等調整委員会に対して国・県の責任を認める裁定を下すよう申請を行った。同委員会は2012年5月11日に国に対する責任については棄却したが、県に対しては地下水汚染が判明してから健康被害が生じるまで住民周知等の措置を取らなかったことの責任を認める裁定を下した[4]。
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地理
東は太平洋(鹿島灘)に面し、南は利根川(常陸利根川)が流れる。かつては広大な面積の池「神之池(ごうのいけ)」があったが、現在は鹿島開発のため一部を残して大部分が埋め立てられている。
隣接する自治体
歴史
年表
市制施行以前
- 1953年(昭和28年)5月18日 - 国道124号が制定。
- 1955年(昭和30年)3月1日 - 息栖村、軽野村が合併、神之池と息栖神社から新村名を「神栖村」とする。
- 1963年(昭和38年)5月 - 常陸川水門が竣工。
- 1970年(昭和45年)1月1日 - 神栖村が町制施行改称し神栖町となる。
- 1970年(昭和45年)7月21日 - 鹿島臨港線(貨物線)が開業。
- 1971年(昭和46年)
- 1977年(昭和52年)3月1日 - 防災行政無線運用開始。
- 1981年(昭和56年)5月26日 - 神栖町文化センター(現・神栖市文化センター)が開館。
- 1985年(昭和60年)8月1日 - 新町名として知手中央7丁目 - 10丁目(旧・知手、横瀬、奥野谷の各一部)を設定[5]。
- 1993年(平成5年) - 土地区画整理事業に伴い、住居表示区域に深芝南1丁目 - 3丁目(旧・大字深芝)を設定[6]。
市制施行以後
行政区域変遷
- 変遷の年表
- 変遷表
人口
市外への転出増加、少子化の深刻化により、近年の人口は伸び悩んでいる。
![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
神栖市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 神栖市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 神栖市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
神栖市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
2024年4月末日現在93,909人、うち外国人住民3038人[13]。
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行政
市長
国の行政機関
※ナンバープレート:水戸
県の行政機関
- 茨城県農林水産部農業総合センター鹿島地帯特産指導所
- 茨城県土木部鹿島港湾事務所
- 茨城県土木部鹿島下水道事務所
警察
消防
- 鹿島地方事務組合消防本部(神栖市・鹿嶋市を管轄)
神栖消防署・鹿島港消防署・ 波崎消防署・土合分署
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議会
市議会
県議会
→「2022年茨城県議会議員選挙」も参照
- 選挙区:神栖市選挙区
- 定数:2人
- 任期:2023年1月8日 - 2027年1月7日
- 投票日:2022年12月11日
- 当日有権者数:77,042人
- 投票率:38.57%
衆議院
- 選挙区:茨城2区(水戸市(旧内原町域)、笠間市(旧友部町・岩間町域)、鹿嶋市、潮来市、神栖市、行方市、鉾田市、小美玉市(旧美野里町・小川町域)、東茨城郡(茨城町・大洗町))
- 任期:2021年10月31日 - 2025年10月30日
- 当日有権者数:355,390人
- 投票率:49.80%
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産業
農業
- なめがたしおさい農業協同組合 - 蔬菜販売高県内一、全国でも有数を誇る大型農協の本店(金融共済本部)が所在しており、市内ではとりわけピーマンの生産が盛ん。生産量、作付け面積ともに日本一を誇る[14][15]。
工業
神栖市に工場を立地している企業
- AGC(旧:旭硝子)
- 鹿島電解
- ADEKA(旧:旭電化工業)
- エーザイ(旧:エーザイ化学)
- 花王
- 鹿島石油
- 鹿島ポリマー
- カネカ
- ケイミュー(旧:クボタ松下電工外装)
- クラレ
- 三洋化成工業
- JSR
- 昭和産業
- 信越化学工業
- 日本製鉄
- 全酪連
- ダイキン工業
- DIC(旧:大日本インキ化学工業)
- フィード・ワン(旧:協同飼料)
- 明治飼糧
- 平成飼料
- 鹿島飼料
- 日清丸紅飼料
- ジャパンフィード(旧:日本配合飼料)
- 高砂香料工業
- タカラスタンダード
- 中国木材
- 中部飼料
- JERA - 鹿島火力発電所
- トクヤマ
- NSファーファ・ジャパン(旧:ニッサン石鹸)
- 日本農薬
- 日本メクトロン
- レゾナック(旧:日立化成)
- 沢井製薬(田辺三菱製薬工場より譲渡)
- 三菱ケミカル(旧:三菱化学)
- 三菱ガス化学
- 中央化学
- ユポ・コーポレーション
- 雪印種苗
- JA東日本くみあい飼料
- 全農サイロ
- 清水港飼料
- 関東グレーンターミナル
- ライオンケミカル
- 日本水産
- クラレ
漁業
- 波崎漁港 - イワシ陸揚げ量 日本第2位
- 太田漁港
商業
神栖市内の商業地域は国道124号沿いを中心に広がっている。鹿島セントラルホテルやアトンパレスホテルといった宿泊施設のほかショッピングセンターなどのロードサイド店舗が立地している。
市内に本社を置く企業
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地域
教育
小学校
- 息栖小学校
- 軽野小学校
- 軽野東小学校
- 大野原小学校
- 横瀬小学校
- 大野原西小学校
- 深芝小学校
- 波崎小学校
- 波崎西小学校
- 植松小学校
- やたべ土合小学校
- 太田小学校
- 須田小学校
- 柳川小学校
中学校
- 神栖第一中学校
- 神栖第二中学校
- 神栖第三中学校
- 神栖第四中学校
- 波崎第一中学校
- 波崎第二中学校
- 波崎第三中学校
- 波崎第四中学校
高等学校
- 公立高校
- 中等教育学校
本市には存在しないが、隣接する鹿嶋市にある私立清真学園高等学校・中学校に通学する生徒も少なくない。
姉妹都市・提携都市
海外
ユーリカ市(Eureka, California, アメリカ合衆国カリフォルニア州)
- 1991年に姉妹都市提携。
交通
要約
視点
鉄道
バス
神栖市内のバス路線には、都心方面を結ぶ高速バスと、路線バスは、隣の鹿嶋市(鹿島神宮駅)と銚子市(銚子駅)を結ぶ路線と波崎海水浴場へ向かう便がある。 また、2018年より、市内中心で運行している「神栖市コミュニティバス」が運行されている。
高速バス
はさき号・かしま号を始め、東関東自動車道を経由する複数の路線が運行され、東京駅、羽田空港、海浜幕張駅、東京ディズニーリゾート、お台場地区などと結ばれている。
停留所のある鹿島セントラルホテルが市内の交通拠点の役割を持っている。全路線とも、鹿島神宮駅・波崎総合庁舎~水郷潮来バスターミナル間の途中乗降は出来ない。
路線バス
- 利根川線 (日川バス停から、銚子大橋まで利根川沿線のルートを走行。)
- 鹿島神宮駅 - (この区間は鹿嶋市) - 鹿島セントラルホテル - 神栖市役所 - 池ノ端 - 日川 - 太田 - 寺前 - 矢田部公民館 - 関鉄波崎車庫 - 波崎総合支所 - 銚子駅
- 海岸線 (知手入口バス停から、銚子大橋の手前まで海岸沿いのルートを走行。)
- 鹿島神宮駅 - (この区間は鹿嶋市) - 鹿島セントラルホテル - 神栖市役所 - 池ノ端 - 神栖済生会病院 - 知手入口 - 柳川上 - ゆーぽーとはさき - 植松 - 土合ヶ原東電社宅前 - 労災病院 - 舎利 - 銚子駅
- 波崎海水浴場線 (一部便は、波崎車庫発着。)
- 波崎海水浴場 - 新港 - 波崎中央 - 銚子駅
神栖市コミュニティバス
2018年11月1日に実証実験を兼ねての運行開始。当初は、1系統・2系統のみの運行で、2020年10月より、3系統・4系統が追加された。
2021年3月末までの実証実験を経て、2021年4月より、本格運行を開始した。全路線とも、関東鉄道に運行を委託。
- 1系統 (平泉関下 - 鹿島セントラルホテル - 息栖稲荷 - 小見川駅)
- 2系統 (息栖神社 - 白十字総合病院 - 平泉関下 - 鹿島セントラルホテル - 神栖市役所 - 奥ノ谷公民館 - 神栖済生会病院 - 知手団地入口 - ふれあいセンター湯楽々)
- 3系統 (鹿島神宮駅 - チェリオ・イオン前 - 平泉関下 - 鹿島セントラルホテル - 息栖稲荷 - 小見川駅)
- 4系統 (神栖済生会病院 - うずもコミュニティセンター - 知手南部団地 - 奥ノ谷南 - 利根川水門前 - 下総橘駅)
なお、神栖市での「コミュニティバス」は、以前に、波崎車庫が運行していた「タウンストリーム」以来となり、約10年半ぶりに復活した。
道路
港湾
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施設
ホール・コミュニティセンター
- 神栖市文化センター
- かみす防災アリーナ
- 大野原コミュニティセンター
- うずもコミュニティセンター
- 平泉コミュニティセンター
- 波崎東ふれあいセンター(市立波崎東小学校跡地に新設)
図書館
- 神栖市立図書館
- 中央図書館
- うずも図書館
博物館・資料館
公園
スポーツ施設
- 神栖市矢田部サッカー場
- かみす防災アリーナ
- 神栖海浜公園
- 神栖海浜球場
- 神栖海浜温水プール
- 若松運動場
- 神栖市武道館
医療
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観光・文化
寺社
観光地
祭事
出身者
芸能
漫画家
スポーツ選手
その他
神栖PR大使
2020年度より、神栖市の魅力を全国にアピールすると共に市の知名度とイメージアップを図るため、地元出身者や神栖にゆかりのある著名人をPR大使として起用。2020年の初年度には5名、2年目の2021年度には1名を加え、計6名が務めている。[21]
- 2020年(初年度)
- オスペンギン - 吉本興業所属のお笑いコンビで「茨城県住みます芸人」として活躍。メンバーの山中崇敬は、神栖市出身。
- 信太美月 - 東京・表参道にあるカフェLATTESTの店長・バリスタ・モデルとしても活躍。神栖市出身。
- 安松青葉 - オリンピック強化指定のトライアスロン選手、神栖市出身。
- 柳家三之助 - 噺家。出身は「千葉県銚子市」だが、中学時代に「神栖市立波崎第四中学校」に在籍。
- 2021年(2年目)
- 鴨川実歩 - 女子サッカー選手。WEリーグ ジェフユナイテッド市原・千葉レディース所属し、小学生時代には地元サッカーチームに在籍。
脚注
関連項目
外部リンク
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