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柏原市

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柏原市map
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柏原市(かしわらし)は、大阪府中河内地域に位置する。1958年(昭和33年)市制施行。

概要 かしわらし 柏原市, 国 ...

ぶどう栽培が盛んであり、また古墳遺跡も多く、市内にある横穴墓(高井田横穴群、玉手山横穴群の2箇所)は大阪府内では、現在柏原市でしか発見されていない。2006年11月、構造改革特区(「生きる学力育成」小中一貫教育特区)に認定された。

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地理

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高尾山
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大和川(写真左右方向)と石川(写真奥)合流点(写真右側・川の手前に旧市役所が見える)(高尾山頂から撮影)
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柏原市中心部周辺の空中写真。1985年撮影の2枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

大阪中心部から約20kmほどの距離に位置する大阪府ベッドタウン。市全体の約7割が山間部である。

また、中央部には一級河川である大和川が流れている。市役所の近くで石川と合流する。

地形

  • 総合: 市域北西部は比較的平坦である。市域北部には生駒山系から続く山がそびえている。大和川を挟んで南側は金剛山系に連なる山地となる。
  • 軟弱地盤地区(亀の瀬): 市域東部の亀の瀬(峠地区)近辺は軟弱地盤であり、大雨になれば大和路線関西本線)の列車が運休になることや国道25号が通行止めになることがあったが、1962年に亀の瀬地すべり対策工事が行われ、今もなお地すべりを防いでいる。
  • 軟弱地盤地区(その他):かつては近鉄大阪線の電車が、現在の大阪教育大前駅付近にあった急曲線・軟弱地盤上を徐行して走っていた。

隣接している自治体

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歴史

要約
視点

旧石器・縄文・弥生時代

歴史は古く、3万年ほど前の後期旧石器時代にまでさかのぼるとされる。

4世紀〜7世紀頃

4世紀から7世紀頃に作られた遺跡や古墳は現在でも市内に数多く残っている。古代より大和川が大和から難波へと抜ける地点に位置している為、交通の要所としても栄えた。741年、聖武天皇が国状不安を鎮撫するために建立を命じた国分寺建立に、河内国分寺として現在の柏原市国分東条(こくぶひがんじょう)町にも作られたが、後に廃寺となる。

戦国時代

戦国時代後期には織田豊臣氏の支配下となり、徳川政権下の江戸時代になると、戦争時には大坂の前衛地となる事から、重要な拠点として天領となり、幕府の支配下に置かれた。大坂の陣では奈良街道から亀の瀬を経て、現在の国分あたりに進出してきた徳川方と後藤基次が先頭に立つ大坂方が道明寺の戦いで激突した。今日、市内には両軍関わらず、多くの供養碑が建てられている。

江戸時代

1620年元和6年)と1633年寛永10年)に起きた大和川の洪水によって、柏原は壊滅的な被害を受けた。柏原が位置する河内国志紀郡代官を務めていた摂津国住吉郡平野郷末吉孫左衛門は、柏原を大坂・平野郷方面と南河内・大和方面を結ぶ水運の中継市場とするべく復興に尽力し、1636年(寛永13年)には平野川に柏原船の通行が始まった。以降の柏原村は、本郷・古町(当初は古新町)・今町(当初は新町)に三分される形態となった。大和川は1704年宝永元年)の付け替えによって柏原から西流するようになり、旧河床では翌年から新田開発が始まり、1708年(宝永5年)に市村新田が成立した。

年表

近代

現代

  • 1956年(昭和31年)9月30日 - 南河内郡国分町と合併して中河内郡柏原町となる。
  • 1958年(昭和33年)10月1日 - 大阪府下で25番目に市制を施行して柏原市となる。同時に中河内郡が消滅する。
  • 1960年(昭和35年)4月24日-マヘンドラ国王夫妻(ネパール王国)、国賓として訪問
  • 1969年(昭和44年)3月 - 西名阪道路の供用が開始される。
  • 2004年(平成16年)12月 - 市立柏原病院が開館する。
  • 2004年(平成16年)12月 - 市立国分図書館が開館する。
  • 2006年平成18年) - 構造改革特区(「生きる学力育成」小中一貫教育特区)に認定。
  • 2010年(平成22年)8月31日 - ダイエー柏原店が閉店する。
  • 2013年(平成25年)9月16日 - 大和川が氾濫水位に達する。
  • 2014年(平成26年)4月1日 - 柏原市の中学校給食を開始。
  • 2017年(平成29年)2月12日 - 柏原市長選挙でふけ正浩が選ばれる。下記の通り、1ヶ月後に現代の市長になる。
  • 2017年(平成29年)3月11日 - 現代の市長がふけ正浩になる。
  • 2018年(平成30年)10月1日 - 柏原市の誕生から60周年。
  • 2018年(平成30年)11月3日 - 市制60周年式典が執り行われる。
  • 2020年(令和2年) - 「龍田古道・亀の瀬」が日本遺産に認定される。
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人口

平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、2.85%減の74,840人であり、増減率は府下43市町村中36位、72行政区域中61位。

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柏原市と全国の年齢別人口分布(2005年) 柏原市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 柏原市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
柏原市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 53,104人
1975年(昭和50年) 63,586人
1980年(昭和55年) 69,836人
1985年(昭和60年) 73,252人
1990年(平成2年) 76,819人
1995年(平成7年) 80,303人
2000年(平成12年) 79,227人
2005年(平成17年) 77,034人
2010年(平成22年) 74,773人
2015年(平成27年) 71,112人
2020年(令和2年) 68,775人
総務省統計局 国勢調査より

地域

要約
視点

柏原市では、一部の区域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されている。なお、住居表示実施年月日欄に※印があるものについては、その町域の一部に住居表示未実施の区域があることを示す。

さらに見る 柏原地区, 町名 ...
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行政

市長

歴代市長
さらに見る 代, 氏名 ...

政治

市議会

定数は16人。令和3年9月30日時点での会派構成は以下の通り。

さらに見る 会派名, 議席数 ...


大阪府議会

柏原市及び藤井寺市選挙区(定数1)

  • 中谷恭典(大阪維新の会大阪府議会議員団)

衆議院

さらに見る 選挙区, 議員名 ...

経済

要約
視点

産業

  • 農業
    • ブドウ栽培[1] - 柏原市から太子町にかけてブドウの栽培が行われており、丘陵地には多くのブドウ農家が存在するが、これらブドウ栽培の中心的な役割を果たしたのが柏原市堅下地区である。7月から9月にかけてブドウの直売所も見られる。このブドウを使ったワイン醸造所もあり、「河内ワイン」や「柏原ワイン」として販売されている。
  • 染色業 - 最盛期にはゆかた生地の生産が全国シェア約25%を占めるなど、重要な産業として成り立っていたが、中国からの輸入などで急激に減少し、現在では手がける業者も少ない。

柏原市に本社を置く主な企業

主な事業所

主な商業施設

  • スーパーマルヒ国分店
  • サンプラザ柏原店
  • ユーポス25号柏原店

かつて存在した商業施設

金融機関

  • JA大阪中河内 堅下支店、同柏原支店、同堅上支店、同国分支店、同玉手出張所
  • りそな銀行 柏原支店、同国分出張所(いずれも旧大和銀行。大和銀行時代より市指定金融機関
  • 関西みらい銀行 柏原支店(旧関西銀行)
  • 徳島大正銀行 国分支店 同堅下出張所(旧大正銀行)
  • 大阪シティ信用金庫 柏原支店、国分支店、法善寺支店(いずれも旧八光信用金庫→大阪東信用金庫)

かつては近畿大阪銀行の支店も市内に存在したが、りそな銀行傘下入り後の重複店舗整理の際、志紀支店(八尾市)や道明寺支店(藤井寺市)へ統合された。

日本郵政グループ

(令和3年10月現在)

  • 柏原郵便局(大正)
  • 柏原国分本町郵便局(国分本町)
  • 柏原旭ケ丘郵便局(旭ケ丘)
  • 柏原法善寺郵便局(法善寺)
  • 柏原国分東条(ひがんじょう)郵便局(国分東条町)
  • 柏原堅下郵便局(大県=おおがた)
  • 柏原玉手(たまて)郵便局(玉手町)
  • 柏原上市郵便局(上市)
  • 柏原堅上郵便局(雁多尾畑=かりんどおばた)
  • ゆうちょ銀行
    • 大阪支店 大阪教育大学内出張所(旭ケ丘)(ATMのみ)
その他上記の各郵便局にATMが設置されており、柏原・柏原旭ケ丘の各郵便局ではホリデーサービスを実施。

※柏原市内全域の郵便番号は「582-00xx」(柏原郵便局の集配担当)となっている。

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姉妹都市・提携都市

海外

1984年に柏原市少年少女合唱団が中国を訪問[2]。1980年代半ば以降新郷市と相互交流を深めた[3]
互いにぶどうの産地であることをきっかけに1990年から交流がはじまり、翌年には市長・県知事が柏原市を訪問した。1999年に柏原市・グロッセート市・グロッセート県の3者で正式提携の議定書が調印された[2]

生活

警察

消防

ゴミ・し尿処理

  • 柏原羽曳野藤井寺環境事業組合

学校給食事業

病院

水道

  • 柏原市水道事業

教育

柏原市では平成22年度より、市立中学校全6校と大阪府立柏原東高等学校との間で連携型中高一貫教育を行っていたが、柏原東高等学校は令和2年度末をもって廃校となった。

また平成19年度以降、市立堅上小学校・堅上中学校を小規模特認校としている。堅上小学校・中学校では小中一貫教育を実施し、また希望者は柏原市の他校区からの通学が可能となっている。

大学・短期大学

専修学校

高等学校

中学校

小学校

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交通

鉄道

中心となる駅

隣接市町村への連絡

バス

  • 市内循環バス「きらめき号」
    • 柏原市の自家用バスを使用し、運行ルートに設置した停留所を市直営で循環。平日のみ運行。運賃は無料[5]
    • 1号車から5号車まであり、1,2,4号車は旧トヨタ・コースター、3号車はトヨタ・コースター(現)、5号車はトヨタ・ハイエースで運行している。
    • 1,2号車は東側の地域、3,4号車は西側の地域、5号車は国分地区を走っている。
    • 冬季の「きらめき4号」循環バスルートは道路凍結が起こりやすいため、大阪府道183号本堂高井田線が通行止めになると運休する場合がある。
    • バスロケーションシステムを導入しており、柏原市の公式ホームページでバスの位置情報を見ることができる。
  • 奈良交通河内国分駅-王寺駅のルートが昭和60年代まで存在していたが、いつの間にか廃止されていた。
  • かつては近鉄バスも河内国分駅から市内外(阿倍野橋堺東駅王寺駅など)へ多数の路線を持っていたが、最後に残った雁多尾畑への路線が2006年6月末で撤退(きらめき号に移行)。2022年現在、同社は大阪教育大前駅と大阪教育大学柏原キャンパス間の輸送のみ担当しており(12時台と18時台の2便のみ国分駅前まで運行)、それ以外に柏原市内を走る一般の路線バスは存在しない。

道路

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主な公共施設・名所・旧跡・祭事

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高井田横穴墓群
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柏原市立歴史資料館
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河内国分寺塔跡
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三田家住宅(重要文化財)

主な公共施設

名所・旧跡

祭事・催事

現在も続いている 祭事・催事

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大和川鯉のぼりまつり
  • 柏原ぶどう狩り(8月初旬 - 10月中旬)
  • 市民健康マラソン(3月)
  • 大和川鯉のぼりまつり(4 - 5月)
  • 柏原市民総合フェスティバル(9 - 10月)
  • 柏原ふれあい広場(11月)

過去の 祭事・催事

  • オガタ通りサマーフェスタ
  • 長瀬川アクアロードまつり
  • 環境フェア「ザ・かしわら やま と かわ」
  • 柏原市民郷土まつり(2009年から市民総合フェスティバルに統合)
  • 河内音頭おどり全国大会(2005年8月までは下記の花火大会と同日に開催。2009年から市民総合フェスティバルに統合。2013年は花火大会復活により再び8月に花火大会と同日開催)
  • 大和川納涼花火大会(2006年8月より一旦廃止。2013年8月に8年ぶりに復活。上記の河内音頭おどり全国大会と同日開催)
  • 柏原市国際交流フェスティバル

著名な出身者

脚注

関連項目

外部リンク

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