伊勢原市
神奈川県の市 ウィキペディアから
神奈川県の市 ウィキペディアから
伊勢原市(いせはらし)は、神奈川県のほぼ中央に位置する市。神奈川県の地理的な中心は伊勢原市石田にある。
人口は約10.1万人。
小田急線・伊勢原駅北口地区では2029年度の完成を目指した再開発事業が進んでいる。同事業の対象地は伊勢原1・2、桜台1地内の区域約1.5ha。北口駅前の敷地を東街区と西街区にわけ、東街区に延べ約3万2400㎡の店舗・住宅などからなる複合商業ビル、西街区に延べ約3800㎡の店舗で構成する低層ビルを建設する。このほか、1階を交通ロータリー、2階は歩行者用デッキとして、約6260㎡の駅前広場の整備も計画している。
市の北西端には古来より信仰されてきた大山があり、市のシンボルになっている。また、東海大学医学部や産業能率大学の湘南キャンパスがあるほか、専修大学体育寮などもあり、産学官の協働が進むアカデミックな都市である。
秋には江戸城築城で知られ、市内でその生涯を閉じた戦国の武将・太田道灌にちなんで、太田道灌公鷹狩り行列、北条政子日向薬師参詣行列、観光総おどりなどが行われる市内最大のイベント「伊勢原観光道灌まつり」が行われている。
1960年代前半までは純農村地帯であったが、1960年代後半から宅地開発が進み、現在では東京郊外のベッドタウンとしての側面が強い。ベッドタウン化が進む一方で、稲作、果樹作、酪農などの農業は現在でも神奈川県内では盛んな部類に入る。
令和5年3月8日には、小田急電鉄株式会社と「持続可能なまちづくりを推進する連携協定」を締結。伊勢原市が進める「都市計画道路田中笠窪線整備事業」と、小田急電鉄が進める「新たな総合車両所」の実現に向けて相互に連携することが決まった。さらに、両者のパートナーシップにより、新たな産業都市軸の形成やスマート新駅の検討など、持続可能なまちづくりの推進に取り組むことが発表されるなど、近未来のスマートモビリティ社会へ向けて発展が期待される都市である。
伊勢原地区は大山からの土砂が堆積してできたとされる扇状地の伊勢原台地、成瀬地区は愛甲台地南端にあり、東南部の水田地帯は相模平野、北西にそびえる大山は丹沢山地の東南端に位置する。市の中央部と西部にまたがる県道63号線の旧道沿いをなぞるように伊勢原断層が所在する。
人口は、伊勢原駅を中心とする伊勢原地区と、東端に愛甲石田駅(厚木市との市境にあり、所在地は厚木市になっている)がある成瀬地区に集中している。その他の地区も、昭和の大合併以前の中心地付近よりも、伊勢原駅への利便性が高い伊勢原地区の付近に集中している。
一部を除き川は町外れを流れており、いずれも氾濫を起こすような川ではないためか護岸整備もなされておらず、雑草が生え放題で放置されている。そのようななか、渋田川の一部区間では1970年ごろから地域住民の手によって川岸一面に芝桜が植えられ、1990年代に入ってからテレビや雑誌に取り上げられたためか芝桜が咲く春になると多くの見物客が訪れ、ちょっとした観光スポットとなっている。
晴天時は相模平野を駆け抜ける風が強く、日照時間が短く、雪が降っても積もらないのが特徴である。
南にある相模湾から吹く湿った風が大山にぶつかると雲がたまりやすくなる関係で曇りの日が多く雨も多い(雨量が多いわけではない)。東京都内では晴れていても伊勢原に来ると雨、ということが春から夏にかけては多々ある。大山が「雨降山」とも呼ばれる所以である。
関東地方では冬場、南岸低気圧が八丈島付近を通過すると大雪が降るとされるが、八丈島を通過すると南岸低気圧に向かって吹く北風が伊勢原では北西にある大山をはじめとした丹沢山地の影響により弱くなり、低気圧が巻き込んだ暖気により気温が高くなるので雪から雨に変わってしまう。関東地方から南岸低気圧が過ぎ去っても東京都内や横浜では数センチの積雪があるのに対し、伊勢原市の中心部ではすっかり雪がなくなっていることが多い。
多摩丘陵や相模原台地などでは東京都内や横浜以上の積雪があり、近接の海老名市や厚木市付近でもうっすらと雪が残っているが、雪がすっかりなくなるのは歌川よりも西である。この現象は北西に丹沢山地を抱える地域独特なもので、神奈川県の伊勢原や平塚市より西側の平野部では同様な現象が起きる。逆に山梨県東部で大雪になる場合は伊勢原市でも大雪となり、2014年2月14日から15日にかけて降った平成26年豪雪では市内でも数十センチの積雪がみられた。
伊勢原市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 伊勢原市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 伊勢原市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
伊勢原市(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
候補者名 | 当落 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 |
---|---|---|---|---|---|
渡辺紀之 | 当 | 52 | 自由民主党 | 現 | 17,852票 |
舘大樹 | 落 | 45 | 無所属 | 新 | 13,660票 |
近隣の平塚市、厚木市、海老名市などに商業施設が充実しているため、中規模の生活密着型店舗が中心となっており、東京50km圏 (新宿 - 伊勢原間52.2km)の近郊都市としては駅周辺に商業施設が充実している。 また、平塚市内、厚木市内の渋滞を避けるため、平塚市北部や厚木市南西部から、地形の関係で秦野盆地内より伊勢原市内へ出やすい秦野市大根地区からも買物客が訪れる。
国道、主要地方道の多くが江戸時代に整備が進んだ大山街道が元になっている。国道246号は江戸とを結ぶ街道(青山通り大山街道)、県道22号は戸塚とを結ぶ街道(柏尾通り大山道)、県道44号は江の島とを結ぶ街道(田村通り大山街道)が元になっているほか、県道61号は平塚とを結ぶ街道(豊田中原通り大山街道)、県道63号も八王子や大磯と結ぶ街道(八王子通り大山街道、伊勢原通り大山街道)、県道64号も甲州(今の山梨県。津久井通り大山街道)とを結ぶ街道が元になっている。
市内に所在する鉄道駅が伊勢原と愛甲石田の二つしかないという現状から、近隣移動は自動車で行なわれる典型的な車社会の街である。厚木市や平塚市へのアクセスは比較的よい。海老名市や茅ヶ崎市など相模川左岸へや、秦野市へは間に川や山などがある地理的制約の関係で使えるルートが少なく、交通量が一本の道路に集中するため渋滞が頻発し、アクセスが悪い。
電車の場合、海老名駅まで小田急、海老名駅から横浜駅まで相鉄線、横浜駅から神奈川県庁の最寄駅である日本大通り駅までみなとみらい線を利用し、乗換・待ち時間を除いた所要時間は伊勢原駅から48分。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.