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上信越自動車道

群馬県から新潟県に至る高速道路 ウィキペディアから

上信越自動車道
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上信越自動車道(じょうしんえつじどうしゃどう、英語: JOSHIN-ETSU EXPWY[1])は、群馬県藤岡市藤岡ジャンクション (JCT) から長野県長野市を経て新潟県上越市上越JCTに至る高速道路高速自動車国道)である。東日本高速道路が管理・営業中である。略称上信越道(じょうしんえつどう)。

概要 高速自動車国道(有料), 路線延長 ...

高速道路ナンバリングによる路線番号は「E18」が割り振られている[2]

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概要

国道18号北陸新幹線と並走し、関東地方と長野県北信地方・新潟県上越地方を結ぶ。東京から富山金沢などの北陸地方中西部を結ぶ高速道路の最短ルートともなるため、関東北陸間の物流の動脈としての役割も担う路線である。

北関東自動車道の全線開通後は、東北・北関東方面と東海関西方面を、東京都内を経由せずに高速道路のみで往来できるルートとして重要度が増した。

藤岡ジャンクション (JCT) - 上越ジャンクション間の全線が4車線で供用済みである。碓氷軽井沢IC - 更埴JCT間は開通以前から4車線化の施行命令が出されていたが、1998年平成10年)の長野オリンピック開催に間に合わせるために暫定2車線で開通させた経緯がある。

信濃町IC - 上越JCTについては2009年(平成21年)4月27日の第4回国土開発幹線自動車道建設会議にて4車線への整備計画変更が決定したが、民主党の2009年(平成21年)度補正予算の執行見直しにより、信濃町IC - 上越JCTを含む高速道路6路線6区間の4車線化事業が凍結された。その後当該区間の2009年(平成21年)における10キロメートル (km) 以上の渋滞発生回数が19回を数えたことから4車線化の必要性があると判断され、一旦は凍結が解除され[3]、2012年(平成24年)4月には事業を再開することが発表された[4]。 供用予定は当初2018年(平成30年)度であったが、2018年(平成30年)12月7日に区間延長の約8割を完成させ[5]、残りの2割は2019年(令和元年)12月5日に4車線化された[6]

最高地点の標高は932メートル (m) であり、八風山トンネル内にある[7]

国土開発幹線自動車道の路線名は関越自動車道上越線であり、上信越自動車道はそのうち藤岡JCT以西の区間の道路名である。また、更埴JCT - 長野IC間は中央自動車道長野線との重複区間となっている。

藤岡JCT-藤岡IC間は、1980年に関越道藤岡支線として開通した。

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インターチェンジなど

さらに見る IC 番号, 施設名 ...
  • 豊田飯山IC - 黒姫野尻湖PAにチェーン脱着場が2箇所ある。そのうち、豊田飯山IC寄りのチェーン脱着場は下り線である。また、上田菅平IC - 坂城ICに上り線のチェーン脱着場が1カ所ある。
  • 2018年12月、国土交通省により信濃町IC - 新井PA間が大雪時のチェーン装着義務化区間に指定された。気象庁により大雪特別警報や大雪に関する特別情報が発表された場合、たとえスタッドレスタイヤ装備車であっても同区間ではチェーン装着が義務付けられることとなった[11]
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歴史

各年ごとの開通区間
1980(7月)藤岡JCT - 藤岡IC
1981
1982
1983
1984
1985
1986
1987
1988
1989
1990
1991
1992
1993(3月)更埴JCT - 須坂長野東IC
藤岡IC - 佐久IC
1994
1995(11月)佐久IC - 小諸IC
須坂長野東IC - 信州中野IC
1996(11月)小諸IC - 更埴JCT
1997(10月)信州中野IC - 中郷IC
1998
1999(10月)中郷IC - 上越JCT
Thumb
上田ローマン橋
東部湯の丸IC - 上田菅平IC間。1996年完成。
  • 1966年昭和41年)7月1日 : 東京都 - 直江津市(現・上越市)間 予定路線決定。
  • 1971年(昭和46年)6月8日 : 更埴市(現・千曲市)- 須坂市間 基本計画決定。
  • 1972年(昭和47年)6月30日 : 藤岡市 - 長野市間 基本計画決定。
  • 1973年(昭和48年)
    • 10月19日 : 更埴市 - 須坂市間 整備計画・施行命令。
    • 11月1日 : 長野市 - 上越市間 基本計画決定。
  • 1979年(昭和54年)3月2日 : 藤岡市 - 佐久市間 整備計画・施行命令。
  • 1980年(昭和55年)7月17日 : 藤岡JCT - 藤岡IC間が関越自動車道の支線(藤岡支線)として開通。
  • 1982年(昭和57年)1月20日 : 須坂市 - 中野市間 整備計画決定。
  • 1985年(昭和60年)5月16日 : 須坂市 - 中野市間 施行命令。
  • 1986年(昭和61年)1月21日 : 佐久市 - 更埴市間・中野市 - 中郷村(現・上越市)間 整備計画決定。
  • 1987年(昭和62年)12月8日 : 佐久市 - 更埴市間 施行命令。
  • 1988年(昭和63年)
    • 1月31日 : 中郷村 - 上越市間 整備計画決定。
    • 9月22日 : 中野市 - 中郷村間 施行命令[12]
  • 1989年平成元年)11月19日:中郷村 - 上越市間 施行命令[13]
  • 1992年(平成4年)12月10日 : 佐久市 - 更埴市間 4車線化施行命令。
  • 1993年(平成5年)
    • 3月25日 : 更埴JCT - 須坂長野東IC間開通(接続する長野自動車道豊科IC - 更埴JCT間も同日開通)[14]。長野IC - 須坂長野東IC間は暫定2車線。
    • 3月27日 : 藤岡IC - 佐久IC間開通[15]。藤岡JCT - 藤岡IC間が関越自動車道(藤岡支線)から上信越自動車道になる。碓氷軽井沢IC - 佐久平PA間は暫定2車線。
  • 1995年(平成7年)
    • 11月7日 : 佐久IC - 小諸IC間開通(当時は暫定2車線)[16]
    • 11月30日 : 須坂長野東IC - 信州中野IC間開通[17]。長野IC - 須坂長野東IC間 4車線化[17]
  • 1996年(平成8年)11月14日 : 小諸IC - 更埴JCT間開通。(当時は暫定2車線)
  • 1997年(平成9年)10月16日 : 信州中野IC - 中郷IC間開通[18]。(当時は暫定2車線[18]、妙高SA - 中郷IC間は4車線)
  • 1998年(平成10年)12月25日 : 中野市 - 信濃町間 4車線化整備計画・施行命令。
  • 1999年(平成11年)10月30日 : 中郷IC - 上越JCT間開通により全線開通、上越JCTで北陸自動車道と接続[19]
  • 2000年(平成12年)4月28日 : 藤岡PA(藤岡ハイウェイオアシス、関越自動車道方面) 開設。
  • 2002年(平成14年)
    • 7月26日 : 佐久IC - 小諸IC間 4車線化。
    • 12月18日 : 小諸IC - 上田菅平IC間 4車線化。
  • 2003年(平成15年)12月20日 : 碓氷軽井沢IC - 佐久IC間 4車線化。
  • 2004年(平成16年)
    • 7月17日 : 上田菅平IC - 更埴JCT間 4車線化。
    • 12月18日 : 佐久平PA(佐久平ハイウェイオアシス) スマートIC社会実験開始(2007年〈平成19年〉3月31日まで)[注釈 1]
  • 2005年(平成17年)
    • 1月11日 : 新井スマートIC 社会実験開始(2006年〈平成18年〉3月31日まで)[注釈 2]
    • 4月24日 : 小布施PA(小布施ハイウェイオアシス) スマートIC社会実験開始(2006年〈平成18年〉3月31日まで)[注釈 3]
    • 4月29日 : 信州中野IC - 豊田飯山IC間 4車線化。
  • 2006年(平成18年)10月1日 : 小布施スマートIC・新井スマートIC 供用開始。
  • 2007年(平成19年)4月1日 : 佐久平スマートIC 供用開始。
  • 2009年(平成21年)
  • 2010年(平成22年)4月9日 : 国土交通省より、一時凍結のあった信濃町IC - 上越JCT間の4車線化事業を再着手すると表明。
  • 2011年(平成23年)3月26日 : 佐久小諸JCT 開通により中部横断自動車道と接続。
  • 2012年(平成24年)4月6日 : 前田武志国土交通相(当時)が、信濃町IC - 上越JCT間の4車線化事業を同月中旬より再開すると表明。
  • 2014年(平成26年)
    • 4月8日 : 八風山トンネル 長野県側入口付近 (62.4KP) の盛土のり面と管理用道路に亀裂が発見され、その進行が継続しているため、碓氷軽井沢IC - 佐久IC間の上り線が通行止、下り線も車線規制が実施される[20]4月11日に対面通行で暫定開通し、4月25日に下り線が2車線に戻り、上り線は1車線のみ復旧した。
    • 7月18日 : 4月25日より1車線通行規制が行われていた佐久IC - 碓氷軽井沢IC間の上り線が完全復旧[21]
  • 2017年(平成29年)12月1日 : 新井スマートICの利用可能時間帯が24時間に拡大される[22]
  • 2018年(平成30年)12月7日 : 新井PA/スマートIC - 上越JCT間が4車線化[5][23]
  • 2019年令和元年)12月5日 : 信濃町IC - 妙高SA、中郷IC - 新井PA/スマートIC間が4車線化[6]。これにより全線4車線化[6]
  • 2023年(令和5年)3月25日 : 甘楽スマートIC 供用開始[24]
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路線状況

要約
視点

車線・最高速度

さらに見る 区間, 車線 ...

道路施設

サービスエリア・パーキングエリア

売店はすべてのサービスエリア (SA) と甘楽パーキングエリア (PA) ・佐久平PA・千曲川さかきPA・松代PA・小布施PAに、レストランは横川SAと東部湯の丸SAに設置されている。また、藤岡PA・佐久平PA・小布施PA・新井PAにはハイウェイオアシスが併設されている。

ガソリンスタンドは横川SA・東部湯の丸SA・松代PAにあり、東部湯の丸SAの下り線が深夜営業をしていない他は24時間営業である。24時間営業の売店は、藤岡PAのハイウェイオアシス(ららん藤岡)・横川SA・東部湯の丸SA・千曲川さかきPA(セブン-イレブン)・新井PAのハイウェイオアシス(道の駅あらい)にある。

主なトンネルと橋

トンネル橋梁シェッドの延長は、NEXCO資料に基づく[25][26][27][28]

さらに見る 区間, 構造物名 ...

※碓氷橋・赤松沢橋・遠入川橋の3橋は、「碓氷三橋」として1992年(平成4年)に土木学会田中賞を受賞している[29]

トンネルの数
さらに見る 区間, 上り線 ...

※千曲川さかきPA - 更埴JCTでは長大切土のり面をカルバート化する工事が進行中である[31][32]

※新井PA -上越高田ICの下り線は4車線化工事の際に観音平トンネル・宮内トンネル・鮫ヶ尾トンネル・天神堂トンネルが積雪対策のために、トンネル間にスノーシェルターが取り付けられており、1つの長いトンネルとなっている。

道路管理者

2005年10月の道路公団民営化後は全区間が東日本高速道路(NEXCO東日本)の管轄区間となり、信濃町ICを境に南側を関東支社が、北側を新潟支社がそれぞれ管理・運営している。

  • NEXCO東日本関東支社
    • 高崎管理事務所 : 藤岡JCT - 松井田妙義IC
    • 長野管理事務所 : 松井田妙義IC - 信濃町IC
  • NEXCO東日本新潟支社
    • 上越管理事務所 : 信濃町IC - 上越JCT

ハイウェイラジオ

  • 藤岡(藤岡IC - 吉井IC)
  • 富岡(富岡IC - 下仁田IC)
  • 長野(長野IC - 須坂長野東IC)

コールサインは「ハイウェイラジオ上信越道○○」と放送される(例: 藤岡であれば「ハイウェイラジオ上信越道藤岡よりお伝えしました。」)。

現在は岩槻管制局から放送されているが、2006年9月30日(日本道路公団時代、および民営化後1年間)までは八王子管制局より放送されていた(八王子管制局は現在は中日本高速道路八王子支社であり、同じ形態の放送が中央自動車道長野自動車道で2012年3月まで放送されていた)。現行の岩槻管制局に移管されたのは、民営化から1年後の2006年(平成18年)10月のことである。

交通量

24時間交通量(台) 道路交通センサス

さらに見る 区間, 平成11(1999)年度 ...

(出典:「平成17年度 道路交通センサス 一般交通量調査結果」(関東地方整備局ホームページ)「平成17年度 道路交通センサス 一般交通量調査の概要」(北陸地方整備局ホームページ)「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

2002年度

区間別日平均交通量(2003年度JH年報)

  • 平均 : 19,346台(区間平均。前年度比99.3%)
  • 最大 : 藤岡JCT - 藤岡IC 38,525台(100.2%)
  • 最小 : 上越高田IC - 上越JCT 8,955台(99.1%)

渋滞

ゴールデンウィークお盆の時期および観光シーズンになると、最後の暫定2車線区間であった信濃町IC - 新井PA間で渋滞が発生していた。主な渋滞の先頭は妙高高原IC付近、観音平トンネル付近、中郷北BS付近である。この区間では、ICやSA・PA付近で車線減少を繰り返していたほか、上越方面から長野県境までの37.5 kmで600 m以上登る急勾配区間でもあり、冬季には累計で10 mを超える降雪がある交通の難所である。4車線化後にはこれらの交通集中による渋滞のほか、重大事故や通行止めの回数も減少する見込みである[5]

他区間では、暫定2車線であった群馬・長野県境の八風山トンネル五里ヶ峯トンネル(坂城IC - 更埴JCT間)でも休日を中心に渋滞が多く発生していたが、4車線化によって少なくなった。

また、土日と祝日には主に午前中を中心に下り(長野方面)が、夕方から上り(関越道方面)が藤岡JCT藤岡IC・富岡トンネル・甘楽PA富岡IC下仁田IC松井田妙義IC横川SA碓氷軽井沢ICの各付近と、佐久IC - 松井田妙義IC間の各トンネルを先頭に5 km以上の渋滞が発生することが多い。他にも関越道上りの花園IC付近を先頭とする渋滞が藤岡JCTを過ぎて上信越道に延びてくる場合もあり、合流地点を先頭に20 km以上の長い渋滞になる場合が多い。

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地理

通過する自治体

接続する高速道路

関連項目

脚注

外部リンク

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