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横手駅

秋田県横手市駅前町にある東日本旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅 ウィキペディアから

横手駅map
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横手駅(よこてえき)は、秋田県横手市駅前町[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)のである。

概要 横手駅, 所在地 ...
概要 横手駅, 所属事業者 ...
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西口(2023年10月)
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乗り入れ路線

奥羽本線北上線が乗り入れており、奥羽本線を所属線としている[5]。北上線は当駅が終点である[6]。なお、奥羽本線の当駅から秋田方面と、北上線はJR貨物の第二種鉄道事業区間でもあり、当駅は貨物駅としても扱われているが、現在は貨物列車の発着のない新営業所に移行している。

歴史

要約
視点

開業に至るまで

1891年(明治24年)7月の「鉄道政略二関スル議」において、全国的な官設鉄道敷設の必要性が述られ、翌年6月14日に帝国議会から鉄道敷設法が公布された[7]。ここで、福島から山形秋田を経て青森へと至る奥羽線の構想が示されるが[7]、秋田県南地区では、奥羽線の横手経由派と浅舞経由派で対立が発生した[8]。浅舞(当時の浅舞村、後の浅舞町→平鹿町浅舞→横手市平鹿町浅舞)は平鹿郡の中心部に位置し、郡内物資の集散地として発展してきたが、1881年(明治14年)に角間川街道・平和街道の開通により物資集散ルートが変わると、浅舞に代わり横手が平鹿郡の商都として発展したという背景がある[8]。両路線の経由地は以下の通り[9]

両ルートの形状はと弧に例えられ、浅舞経由であれば直線的で短距離、横手経由であれば曲線で若干の大回りとなる[9]。両者では誘致合戦が繰り広げられたが、最終的に横手経由で決定した[9]。横手は平鹿郡の郡役所所在地であり、また同郡の政治・経済の中心地、平和街道などを擁する県下第二の商都であったため、横手は鉄道路線から外せなかったと推測される[9]。また、鉄道敷設法により、黒尻沢(北上)もしくは花巻から横手に至る路線を第二期予定線としていたことや、誘致合戦の際に県会議員が浅舞に居なかったこと、横手の沼田宇源太弁護士)らが関係者に働きかけたこと、角間川で地主らが田畑が鉄路に転換されることを拒み、反対していたことなども影響した[9]

奥羽線の敷設は、北は1893年(明治26年)7月に青森から、南は翌年2月に福島から始まり[10]日清戦争による建設中断などを経て[10]1903年(明治36年)に入ると、奥羽北線の敷設工事が横手にまで進んだ[11]。しかし、日露戦争の勃発により、奥羽北線は大曲まで、南線は院内まで開通したところで工事が止まってしまった[12]。その後、1905年に大曲 - 横手間が開通し、1905年明治38年)6月15日[2]に横手駅は開業した[12]

年表

概要 映像外部リンク ...
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駅構造

単式ホーム2面2線と島式ホーム1面2線、合計3面4線のホームを持つ地上駅で、橋上駅舎を持つ[15][新聞 4]

横手・大曲統括センター所在駅(直営駅)。管理駅として、従前の横手管理駅エリアである奥羽本線の院内駅 - 飯詰駅間および北上線の黒沢駅 - 相野々駅間の各駅を管理している。

駅舎は構内東側にある。2階に自動改札機Suica非対応、えきねっとQチケ対応[1][報道 2]話せる指定席券売機自動券売機待合所が設置されている。ジェラート店「Stella」は、高校生を対象としたキャリア教育の一環として、JR東日本と一般社団法人Sail On Japanが企画したもので、ジェラートの製造や販売を高校生らが担っている[19][報道 3][新聞 8]。現在は駅弁の販売はない。

廃線となった羽後交通横荘線のホームが現在でも4番線として利用されている。ここはやや狭くなっている。4番線の向かいにも番線表記のない線路があるが、これは廃線となった羽後交通横荘線の名残りである[15]

駅構内に横手・大曲統括センター乗務ユニットが併設されている。また、転車台があり、奥羽本線や北上線でSLが運行される際に方向転換に使用されている。

東口に隣接してNewDaysが営業を行なっている。また、横手市による施設として、東口駅舎の1階に総合ラウンジ(観光案内所)[21]、西口1階には交流スペースが設けられている[22]

のりば

さらに見る 番線, 路線 ...
付記事項
  • 2番線は奥羽線下り・奥羽線上り出発信号機があるため奥羽線折り返しが可能。
  • 3・4番線は奥羽線下り・奥羽線上り・北上線出発信号機があるため奥羽線折り返し、北上線直通が可能である。
  • 夜間留置が設定されている。

横手新営業所(JR貨物)

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横手オフレールステーション(2010年9月)

横手新営業所は、旅客駅舎南側にあるJR貨物横手駅に属するコンテナ集配基地である。12フィートのコンテナ貨物を取扱っており、貨物列車代替のトラック便秋田貨物駅との間で1日2往復運行されている[24]。おもな発送品目は米である[25]

当駅はかつて貨物列車が発着していたが、1996年平成8年)にトラック代行輸送に転換され自動車代行駅となった。その後2006年(平成18年)の名称整理の際に「横手オフレールステーション」(略称、横手ORS)となり、2019年3月時点では業態規模が見直され「横手新営業所」を名乗っている。

1996年(平成8年)3月まで、当駅取扱貨物の輸送のために当駅 - 秋田貨物駅間に1往復の高速貨物列車(1995年の時点ではコンテナ車8両編成)が運行され[25]、秋田貨物駅で各方面の列車とコンテナの継送が行われていた。他に、2010年(平成22年)3月まで北上線経由で秋田貨物駅と仙台貨物ターミナル駅を結ぶ高速貨物列車が深夜に1往復運行されており[25]、当駅にも停車したが、貨物の積卸はしない運転停車であった[26]

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利用状況

JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員1,062人である[利用客数 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

さらに見る 1日平均乗車人員推移, 年度 ...
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駅周辺

要約
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東西自由通路(2024年5月)

東口は横手市の旧市街であり、市役所本庁舎を始めとする行政機関が駅東側に所在する。駅前の広場には「かまくら」という題の石像がある。また、仙台・東京方面への往復JRきっぷを購入した乗客が無料で利用できる「こまち駐車場」がある(30台分)。

かつてはユニオンやジャスコ横手店など商業施設の他、地域の中核病院である平鹿総合病院が立地する中心市街地となっていたが、店舗の郊外移転(駅西側)が相次ぎ、空洞化が顕著となっている。そのため横手駅東口の再開発が進められた。

  • 横手駅東口第一地区第一種市街地再開発事業
    • 横手駅東口第一地区第一種市街地再開発事業は2012年(平成24年)に竣工した[27]。区画は「よこてイースト」と名付けられ、区画内にはオープンスペースや児童センターを併設する「横手市交流センター『Y2(わいわい)ぷらざ[28]』」のほか、スーパーマーケットなどがあり、分譲マンションや高齢者施設も同時に整備された[29]
    • この横手市が推進した横手駅東口再開発事業に伴い、橋上駅舎に改築された[報道 1]。旧駅舎の跡地(東口)に鉄筋コンクリート造りの新駅舎(改札口は2階)を建て、線路を跨いで西口に向け延長約70メートルの自由通路(愛称は「こころ~ど」[新聞 11])を造った。総工費は約27億円で、横手市が26億円、JR東日本が1億円を負担した[30][新聞 6][新聞 12]。新たに設けられた西口より、市役所(条里北庁舎・南庁舎)・平鹿総合病院や、郊外型店舗が立ち並び現在の中心的な商業地である国道13号横手バイパス)沿いへのスムーズなアクセスが期待されている。
    • またこの再開発事業により、旧マックスバリュ横手駅前店(マックスバリュ以前は、ジャスコ横手店が入居していた)が入居していた羽後交通ビルや旧・平鹿総合病院などが解体され、2009 - 2010年(平成21 - 22年)にかけて新・横手バスターミナルや銀行・集合住宅・高齢者住宅が完成した。2010年(平成22年)10月には商業施設・店舗棟が完成しオープン済み、さらに2011年(平成23年)4月には横手市交流センター「Y2(わいわい)ぷらざ」[28]が完成・供用開始した。

西口には国道13号横手バイパスの整備によって発達してきた市街地がある。駅の西口は2011年の駅舎建て替えの際に新設されたもので、周辺では区画整理事業などが実施されている[32]。バイパスや周辺道路沿いにはロードサイド店舗が軒を連ねており、商業の中心となっている。

駅東側

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横手駅東口の再開発街区(2024年8月)

駅西側

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バス路線

路線バスはすべて羽後交通が運行している。2011年平成23年)9月以前の状況については、横手バスターミナル#沿革を参照。

  • 1番線のりば
    • 朝日が丘四丁目[33]
    • 大森病院[33]
    • 二井山[33]
    • イオンモール大曲 ※日曜・祝日のみ運行[34]
  • 2番線のりば
    • 横手バスターミナル
    • 上台[33]

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
奥羽本線
快速(下り1本のみ運転)
十文字駅横手駅飯詰駅
普通
柳田駅 - 横手駅 - 後三年駅
北上線
快速・普通
相野々駅 - *矢美津駅 - 横手駅
*打消線は廃駅

かつて存在した路線

羽後交通
横荘線
横手駅 - *栄村駅 - 樋ノ口駅

 *:打消線は路線廃止以前に廃駅

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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