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石垣市
沖縄県の市 ウィキペディアから
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石垣市(いしがきし)は、八重山列島の石垣島及び尖閣諸島を市域とする沖縄県の市。市としては日本最南端及び最西端に位置している[3]。

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概要

空港や港湾を中心として八重山圏域(八重山列島)の行政、経済、文化等の中枢をなす拠点都市となっている[4]。沖縄県八重山事務所(旧・八重山支庁)が所在するほか、数々の島から成り立つ隣接自治体である竹富町も町役場を石垣市内に置いている。人口は沖縄県内の市町村で第10位。
八重山が琉球(中山)王府の支配下に入ったのは1390年とされるが、石垣島などの島々には首領級の人物がおり、琉球国の統治下に入るのは1500年のことである[4]。
地理
要約
視点

沖縄県では沖縄島と西表島に次ぐ3番目に大きな石垣島と、尖閣諸島とからなる。尖閣列島は現在は無人島で、実質的には一島一市である。
沖縄県最高峰の於茂登岳(標高526 m)を中心に、その西側を名蔵川、南側を宮良川が流れ、川に沿って低地や広がり、貴重な動植物の生息域となっている[4]。
気候
最寒月平均気温が18°C以上である石垣市は、ケッペンの気候区分の定義によれば熱帯(熱帯雨林気候、Af)に属する。なお、ケッペンの気候区分ではないが、石垣市や石垣島地方気象台では亜熱帯海洋性気候に属するとしている[5]。1896年の観測開始以来、気温は上昇傾向にある[6]。
石垣市の気候には四季の明確な区別がなく、総じて温暖多湿である。しかし、夏は太平洋高気圧に覆われ、晴れが多く高温多湿の日が続く。特に、2012年(平成24年)7月8日に市内の伊原間アメダスで観測した最高気温36.1°Cは、南城市玉城糸数(2013年(平成25年)8月7日)、宮古島市下地(2016年(平成28年)7月5日)と並んで沖縄県内の観測史上最高気温である[注 1]。一方、冬は大陸高気圧が張り出し、肌寒い日が多く小雨も混じり[5]、年によっては最寒月の平均気温が18°Cを下回ることがある。なお、1898年 (明治31年) 2月16日に石垣島で観測した最高気温29.1°Cは、日本国内での2月の史上最高気温である[8]。
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歴史
→尖閣諸島の歴史については「尖閣諸島#構成」を参照
- 1908年(明治41年)4月1日 - 島嶼町村制により間切が廃止され、石垣間切・大浜間切・宮良間切の3間切(現在の石垣市及び竹富町域に相当)が与那国島とあわせて八重山村となる。
- 1914年(大正3年)4月1日 - 八重山一円を村域とした八重山村が分村し、現在の石垣市域は石垣島西部が石垣村、東部が大浜村となる。
- 1926年(大正15年)12月1日 - 石垣村が町制施行、石垣町となる。
- 1945年(昭和20年)石垣島事件。
- 1947年(昭和22年)
- 1952年(昭和27年)4月28日 - サンフランシスコ講和条約発効により日本の統治下から離れ、米国統治の琉球政府所属となる。
- 1964年(昭和39年)6月1日 - 石垣市が大浜町を編入合併し、現在の市域となる。
- 1967年(昭和42年)
- 1972年(昭和47年)
- 1975年(昭和50年)4月1日 - 県道石垣港線と石垣平久保線(登野城 - 伊原間)が国道390号に昇格。市内初の国道となる。
- 1976年(昭和51年)12月22日 - 電話がダイヤル自動化され、沖縄本島や本土との即時同時通話が可能に(市外局番は09808(一部地域は098088又は098089))。また、時差放送されていたNHKテレビが沖縄本島や本土と同時放送となり、新たに教育テレビとFM放送の放送が開始(これまでのチャンネルは総合テレビとなる)。
- 1993年(平成5年)12月16日 - 琉球放送(RBC)と沖縄テレビ(OTV)の民放テレビ2局がテレビ放送開始。
- 2002年(平成14年)
- 2004年(平成16年)4月1日 - 琉球放送(RBCiラジオ)とラジオ沖縄(ROK)の民放AMラジオ局がFMによる中継局開設・放送開始。
- 2005年(平成17年) - 与那国町の離脱を受けて、3月4日に竹富町との1市1町による合併協議会設置。合併関連議案は石垣市議会では可決されたものの、竹富町議会では2度にわたり否決され、竹富町長は3月28日に合併断念を表明[16]。
- 2013年(平成25年)3月7日 - 新石垣空港(現名称:石垣空港、愛称:南ぬ島石垣空港)が開港。
行政
要約
視点
- 市長 - 知念永一郎(副市長による職務代理)
歴代市長
近隣自治体との合併協議
→詳細は「八重山市」を参照
石垣市と竹富町、与那国町では2002年6月に「八重山地域合併検討会」を、12月に任意合併協議会を設置し、2003年7月には法定合併協議会に移行したが、与那国町では2004年10月に行われた住民投票で反対多数となったため、協議会は休止(12月に解散)となった[16]。
その後、同年11月に石垣市と竹富町は任意協議会を設置し、12月には法定協議会移行を議会に諮ったが、竹富町議会では法定協議会設置案を3度にわたり否決し、2005年2月28日に4度目の審議でようやく可決して法定協議会が設置された[16]。
合併期日は2005年10月1日、新市名は「八重山市」に決定し、3月18日に合併協定調印に漕ぎ着けたが、合併関連議案を石垣市は可決した一方で、竹富町は2度にわたり否決し、結局合併を断念することとなった[16]。
官公庁・公的機関
国
沖縄県
公的機関
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議会
- 市議会
→詳細は「石垣市議会」を参照
- 定数:22人
- 任期:2018年(平成30年)9月28日 - 2022年(令和4年)9月27日[59]
- 議長:平良秀之(公明石垣)
- 副議長:石垣亨(自由民主石垣)
地域
かつて石垣間切だった地域は●印、大浜間切だった地域は◆印、宮良間切だった地域は■印
- 市制時の石垣市
- 新川(あらかわ)●
- 石垣(いしがき)●
- 大川(おおかわ)◆
- 川平(かびら)●
- 崎枝(さきえだ)●
- 登野城(とのしろ)◆
- 登野城尖閣(とのしろせんかく)◆-2020年、登野城より独立。
- 名蔵(なぐら)●
- 桴海(ふかい)●
- 旧大浜町
- 伊原間(いばるま)■
- 大浜(おおはま)◆
- 白保(しらほ)■
- 桃里(とうざと)■
- 野底(のそこ)■
- 平得(ひらえ)◆
- 平久保(ひらくぼ)■
- 真栄里(まえざと)◆
- 宮良(みやら)■
- 盛山(もりやま)■
- 埋立により追加された町名
人口
高い出生率による自然増と移住者等による社会増とがあいまって、人口は増加傾向にある[60][61][62]。
このうち、人口の自然増については、石垣市の合計特殊出生率は2.2人で、日本の市区町村の中で8番目に高い自治体である[63]。
また、社会増については、2003年頃から本土からの移住者が急増して移住ブームが起きた。2008年以降、ブームと呼ばれた状況は沈静化しているが[64][65]、引き続き移住希望者は多い[66]。移住ブーム当時は、本土の競争社会に見切りをつけ南国の楽園にあこがれて移住したり、退職した団塊の世代が老後の住処を求めて転入したが、石垣島では目立った産業が無く、殊に若者の場合は計画を立てずに移住すると経済的に行き詰まるケースもあった[67]。また、転入した新住民と地元コミュニティーとの軋轢や乱開発によるインフラストラクチャー整備への負担増の問題も指摘された[68]。
人口統計
![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
石垣市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 石垣市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 石垣市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
石垣市(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
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経済
石垣市に本社を置く主な企業
運輸業については#交通参照
姉妹都市・提携都市
日本国内
日本国外
教育
高等学校
小中併置校
中学校
小学校
- 石垣市立吉原小学校
- 石垣市立新川小学校
- 石垣市立石垣小学校
- 石垣市立登野城小学校
- 石垣市立平真小学校
- 石垣市立大浜小学校
- 石垣市立川原小学校
- 石垣市立大本小学校
- 石垣市立宮良小学校
- 石垣市立白保小学校
- 石垣市立伊野田小学校
- 石垣市立明石小学校
- 石垣市立野底小学校
- 石垣市立八島小学校
- 石垣市立真喜良小学校
- 海星小学校(私立)
幼稚園・認定こども園
幼稚園
- 石垣市立みやまえ幼稚園
- 石垣市立おおかわ幼稚園
- 石垣市立あまかわ幼稚園
- 石垣市立みやなが幼稚園
- 石垣市立しらほ幼稚園
- 石垣市立かわはら幼稚園
- 石垣市立なぐら幼稚園
- 石垣市立いのだ幼稚園
- 石垣市立のそこ幼稚園
- 石垣市立あかし幼稚園
- 沖縄県立八重山特別支援学校幼稚部
- 海星幼稚園(私立)[72]
認定こども園
- 石垣市立おおはまこども園
- 石垣市立まきらこども園
- 石垣市立へいしんこども園
- 石垣市立あらかわこども園
- 石垣市立かびらこども園
- 新栄町こども園(私立)
- 認定こども園なごみの広場(私立)
- ふくぎこども園(私立)
- 平得わらべ保育園(私立)[72]
特別支援学校
- 沖縄県立八重山特別支援学校
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医療
交通
空港


- 石垣空港(南ぬ島石垣空港)
- (旧)石垣空港(廃止)
道路
- 一般国道
路線バス
港湾

放送
要約
視点
テレビジョン
- 石垣島南部及び周辺離島(竹富島・黒島・小浜島など)、西表島東部、さらに波照間島までカバーする石垣中継局と、石垣島北部をカバーする川平中継局の2ヶ所ある。
- アナログ放送時代は、NHKはVHF、民放はUHFで放送していたため、RBCテレビは10、OTVは8と、親局と同じチャンネルに合わせているところが多く、石垣島の日刊紙八重山毎日新聞や八重山日報のラテ欄でもRBCは10、OTVは8とCH表示していた。ちなみにNHKは、総合9、教育12と、当時の石垣局のチャンネルを表示していた。
- 石垣島では、1993年12月16日に新規に中継局が出来るまでは、石垣ケーブルテレビにおいて、当該民放両局と、系列キー局のTBSとフジテレビの番組の時差配信をしていたものの、テレビ朝日や日本テレビに比べ少なかった。
- QABは、開局以来長らく宮古島同様アナログ中継局もなく、石垣ケーブルテレビでの再配信も行われていないため、テレビ朝日系の番組はほとんど見られなかったが、2009年、開局14年にしてようやくデジタル中継局が開局し、14年ぶりにテレビ朝日系の番組が見られるようになった。
- 2006年に沖縄県内でも開始された地上デジタルテレビジョン放送は、石垣島ではNHKが2008年12月に石垣中継局で開始され、2009年4月に川平中継局で開始。民放は2009年10月21日に石垣中継局をはじめとした八重山各地で開始された(アナログ放送をしていなかったQABもデジタル新局として開局。なお石垣ケーブルテレビ加入者は、デジアナ変換(レターボックス16:9)を利用することでアナログ放送での視聴は可能だった)。
- テレビ中継局周波数一覧
(TVの単位はch)
ラジオ
- NHK3波すべてと、RBCiラジオとROKが中継局を設置しているが、AM局のRBCiとROKはFMによる中継局が設置されている。一方FM沖縄は直接受信できず、中継局設置の予定は今のところないが、2017年10月2日からradikoにて有料会員制のエリアフリー・無料両方とも聴取可能になった。
- 2007年7月15日に、八重山地方では初のコミュニティFMであるFMいしがきサンサンラジオが開局(76.1MHz)。
- ラジオ中継局周波数一覧
(単位はNHKAMがkHz、ほかはMHz)
- 出力はNHKAMが1kW、NHKFMと民放ラジオが100W、FMいしがきが20W。
名所・旧跡・観光スポット
文化財
史跡
名勝
天然記念物
- 石垣島平久保のヤエヤマシタン
- 米原のヤエヤマヤシ群落
- 荒川のカンヒザクラ自生地
- 宮良川のヒルギ林
- 平久保安良のハスノハギリ群落
- 石垣島東海岸の津波石群 - 石垣島内または沿岸にある津波大石、高こるせ石、あまたりや潮荒、安良大かね、バリ石の5つの津波石が指定されている。
- ンタナーラのサキシマスオウノキ群落
重要文化財
登録有形文化財・登録記念物
その他
- 野底岳(野底マーペー) - 西表石垣国立公園の特別地域に指定されている。
- 白保サンゴ礁 - 海域が西表石垣国立公園の海域公園地区に、海岸が特別地域に指定されている。
- 平久保崎・平久保埼灯台
- 玉取崎展望台
- 名蔵アンパル - 西表石垣国立公園特別地域、ラムサール条約登録地、環境省指定「特定植物群落」。
- 吹通川 - 西表石垣国立公園の特別地域に指定されている。
- 米原海岸 - 海域が西表石垣国立公園の海域公園地区に、海岸が特別地域に指定されている。
- 底地海水浴場
- 石垣御神埼灯台
- 桃林寺 - 八重山列島最古の仏教寺院。仁王像は沖縄県で現存最古の木彫像。
- 唐人墓
- 石垣市立八重山博物館
- オヤケアカハチの碑
- 730シィーシィーパーク(730記念碑)
- 沖縄県営バンナ公園
- 石垣島天文台
- 具志堅用高記念館
- ユーグレナモール
- 川平湾
- フルスト原遺跡
- 先島諸島火番盛・平久保遠見台
- 於茂登岳
- 米原のヤエヤマヤシ群落
- 宮良川のヒルギ林
- 石垣島東海岸の津波石群・津波大石
- 宮良殿内
- 権現堂
- 石垣やいま村・旧森田家住宅
- 野底岳(野底マーペー)
- 白保サンゴ礁空撮
- 白保サンゴ礁
- 平久保崎・平久保灯台
- 石垣御神埼灯台
- 玉取崎展望台
- 名蔵アンパル
- 桃林寺仁王像(金剛力士像・吽形)
- 唐人墓
- 石垣市立八重山博物館
- 730シィーシィーパーク(730記念碑)
- 石垣島天文台
- 具志堅用高記念館
- ユーグレナモール
祭事・催事
出身有名人
政治・経済
軍人
- 伊舎堂用久 - 陸軍中佐。陸軍特攻隊員。
スポーツ
音楽
- 新良幸人 - ミュージシャン、パーシャクラブメインボーカル・三線。琉笛。
- I-lulu - ミュージシャン。
- MC RYOW.AG - 「Mセットラッパーズ!!」メンバー。
- 大島保克 - 歌手。
- 世持桜 - 八重山民謡歌手。
- カワミツサヤカ - ミュージシャン。元BUBBLEGUMのボーカル・ギター。
- きいやま商店 - リョーサ(崎枝亮作)、大ちゃん(崎枝大樹)、マスト(崎枝将人)の3人組音楽グループ。
- 国吉なおみ - 音楽グループ「ピアチェーレ」のメンバー。
- 大工哲弘 - 歌手。
- 夏川りみ - 歌手。市民栄誉賞[75]。
- 成底ゆう子 - シンガーソングライター。
- BUBBLEGUM - ミュージシャン。
- BEGIN - ミュージシャン。市民栄誉賞[75]。
- B-SHOP - ミュージシャン。
- ミヤギマモル - ミュージシャン。
- 宮良牧子 - 歌手、チュラマナボーカル。
- やなわらばー - ミュージシャン。
- 山森大輔 - ミュージシャン、ROCK'A'TRENCHボーカル・ギター。
- rica tomorl - ミュージシャン。元東京エスムジカボーカル(当時は本名の「平得美帆」)。
- RYOEI - ミュージシャン。
- RYOTATSU - ミュージシャン、SEX MACHINEGUNSギタリスト。
学者・教育者
芸術関係
芸能・マスコミ
ゆかりのある人物
脚注
関連項目
外部リンク
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