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第68回有馬記念
有馬記念 ウィキペディアから
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第68回有馬記念(だいろくじゅうはちかいありまきねん)は、2023年12月24日に千葉県船橋市の中山競馬場で行われた競馬の競走である。
2022年のダービー馬であるドウデュースが制し、GI3勝目を挙げた。
また、騎乗した武豊は第35回のオグリキャップ、第51回のディープインパクト、第62回のキタサンブラック以来、池添謙一に並ぶ通算4度目の本競走制覇となり、GI最多勝と最年長勝利記録を更新した[1]。
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競走前の状況
本年の天皇賞(春)を優勝し、前走の天皇賞(秋)で2着となったジャスティンパレスはファン投票で3位となり、出走予定馬の中では最上位の投票順位となった[2]。
前年のダービー馬であるドウデュースは、2走前と前走は戸崎圭太が騎乗していたが、本競走から右足負傷[注釈 1]によって離脱していた武豊が鞍上に復帰し、騎乗した[5][6]。
アメリカのBCターフに出走した後、当初は香港ヴァーズへと転戦する予定だったものの、開催3日前の検査で不整脈と診断され、出走取り消しとなったシャフリヤールは急遽、本競走に特別登録し、出走することとなった[7][8]。ドウデュースとタスティエーラの出走予定もあり、史上初の3世代のダービー優勝馬による本競走での対決が実現した[9]。
また、2022年の天皇賞(春)、宝塚記念などを制したタイトルホルダーはこのレースがラストランとなり、レース後に引退式を行うこと、レックススタッドでの種牡馬入りが発表されている[10][11]。他にウインマリリンもこのレースがラストランとなる予定[12]。
GI競走を6連勝し、ファン投票でも1位となった[13]イクイノックスは本年のジャパンカップでの優勝後、程なく引退を表明し、そのまま社台スタリオンステーションへ種牡馬入りとなった[14][15]。またジャパンカップで2着となり、今回のファン投票でも2位となった本年の三冠牝馬のリバティアイランドや菊花賞馬のドゥレッツァは本競走に出走せず年内の休養を陣営が明言した[16][17]。
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ファン投票
要約
視点
2022年11月16日から12月3日までインターネットにおいてファン投票が行われ[18]、11月23日に第一回中間発表[19]、11月30日に第二回中間発表が行われた[20]。最終の有効投票数は前年と比べて6万票以上[21]少ない4,075,363票であった[22]。
以下の表において出走馬は太字で表示する。
- 最終順位上位20頭[22]
スルーセブンシーズ(19位)、ライラック(28位)、ハーパー(32位)までがファン投票によって優先出走権を獲得した。
上位20頭の中では、イクイノックス(1位)、ジェラルディーナ(12位)、ソングライン(14位)、ヴェラアズール(17位)はすでに競走馬登録抹消・引退していたため出走しなかった。また、2位のリバティアイランドが回避したことにより、ファン投票の上位2頭が不出走という史上初の事態となった。
なお、当初出走登録を行っていたドゥラエレーデ(15位)は12月29日に行われる東京大賞典に参戦するため回避した。また、マテンロウレオ(52位)、ディアスティマ、ブローザホーン(100位)は通算取得賞金が出走馬に満たさなかったため、出走できなかった。
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主な競走の結果
- 第84回菊花賞 GI
※性齢は全て3歳牡馬。
- 第168回天皇賞(秋) GI
※性齢は全て4歳以上。
- 第48回エリザベス女王杯 GI
- 京都・2200mで実施[25]。
※性齢は全て3歳以上の牝馬。
- 第43回ジャパンカップ GI
- 東京・2400mで実施[26]。
※性齢は全て3歳以上。
出走馬と枠順
要約
視点
2023年12月24日 第5回中山競馬第8日目 第11競走[27]
コース:芝2,500m(Aコース)
※短期騎手免許でイギリスより参戦中のL.モリス、カザフスタンより参戦中のB.ムルザバエフは、本競走初騎乗。
公開枠順抽選会
競走3日前の12月21日に東京都内の品川プリンスホテルにて、4年ぶりに陣営関係者の出席(第23回名古屋グランプリ(名古屋競馬場)参戦の武豊・川田将雅を除く)と観覧者を募集し、実施された[28][29]。
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レース結果
要約
視点
スタートではドウデュースやスルーセブンシーズがやや立ち遅れるもののまずまず揃ったスタートを見せる。大外からスターズオンアースが出てくるがハナを切ったのはタイトルホルダー。中団からソールオリエンス、タスティエーラ、スルーセブンシーズが追走していき、後方からドウデュース、1番人気ジャスティンパレスは最後方からの追走となった。
タイトルホルダーが1000mを60.4秒で通過し、2番手と7,8馬身の差をつけて逃げ、向正面ではやや縦長の馬群となった。3〜4コーナーに入ってもタイトルホルダーは2番手と5,6馬身の差をキープし、後方からドウデュースやジャスティンパレスらが動いていったことで、2番手以降の馬群は一団となった。タイトルホルダーが依然リードを保ったまま直線へと向き、それをスターズオンアースやドウデュースが追いかける形になった。前は粘るタイトルホルダーと追うドウデュースとスターズオンアースが3頭抜けた形になり、残り100mを通過したところでドウデュースがタイトルホルダーを捉えて前へ出ると、内から追いすがるスターズオンアース、外から追い込むジャスティンパレス、シャフリヤールをしのいで上がり最速の34.3秒で1着でゴールした。2着には1/2馬身の差食らいついたスターズオンアース、3着には逃げたタイトルホルダー、4着に1番人気のジャスティンパレス、5着にはシャフリヤールが入線。3番人気スルーセブンシーズは12着、4番人気ソールオリエンスは8着、5番人気タスティエーラは不利を受けたのもあって6着に敗れた。
レース着順
制裁
データ
1000m通過タイム | 60.4秒(タイトルホルダー) |
上がり4ハロン | 47.9秒 |
上がり3ハロン | 35.9秒 |
最速上がり3ハロン | 34.3秒(ドウデュース) |
払戻金
当日のWIN5(5重勝単勝式)
- 発売票数:9,616,104票
- 発売総額:961,610,400円
- 的中票数:104票
- 払戻金:6,472,370円
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エピソード
- 売得金:55,541,244,400円[34]
- 入場人員:53,453名(有料入場人員 50,912名)※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ネット抽選による事前予約者に限定
- ファンファーレ生演奏及び昼休憩時間帯の生演奏は、海上自衛隊東京音楽隊が担当。
- ダービー馬による有馬記念制覇はオルフェーヴル以来10年ぶり[35]9頭目で、三冠馬以外ではハクチカラ・ダイナガリバー・トウカイテイオーに次いで30年ぶり4頭目となった。ドウデュースはファン投票では7位での選出であったが、ファン投票7位での有馬記念勝利は1975年・第30回のイシノアラシ以来48年ぶりとなった。
- ドウデュースは父ハーツクライとの本競走親子制覇を達成。本競走での親子制覇は史上6回目[36]となった。
- このレース結果により、ドウデュース、タイトルホルダー、シャフリヤールの3頭の総獲得賞金が10億円を突破した。
- この競走で武豊は、12月24日に行われた有馬記念を3連勝となり[37]、JRAGI通算81勝目。なお12月24日のレースで武豊が挑んだはこの有馬記念のみである。中央競馬では通算4466勝目。なお武豊は当日はこのレース1鞍のみ騎乗した。
- 2着のスターズオンアースは、有馬記念16番枠からの発走では初めて馬券内に入る好走となった[39](最高は2009年フォゲッタブルと2015年マリアライトの4着)
- ウィナーズサークルで行われた記念撮影や表彰式のウイナーズレディは前年同様、ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』と中山馬主協会とのコラボ企画として行われ、同作品出演声優の春川芽生・夏吉ゆうこが務めた[40]。
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テレビ・ラジオ中継
本レースのテレビ・ラジオ放送の実況担当者およびその他の出演者。NHK職員の勤務局や民放各社社員の役職、ゲストの肩書は出演当時のもの。
実況担当者
- 日本放送協会 (NHK):高木修平(広島放送局、2年ぶり3回目)[41]
- ラジオNIKKEI(含・グリーンチャンネル・BS11[注釈 2]):大関隼(東京本社、初実況)
- フジテレビ(みんなのKEIBA):青嶋達也(編成局アナウンス室スポーツ統括担当部長、7年連続9回目)
- ニッポン放送(第49回ラジオ・チャリティー・ミュージックソン内で放送):清水久嗣
- アール・エフ・ラジオ日本:細淵武揚
他社・系列局利用社局
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脚注
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