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『怪談新耳袋』(かいだんしんみみぶくろ)は、TBS系BSデジタル放送BS-i(現・BS-TBS)で放送された『新耳袋』を原作とするテレビドラマ。英語版DVDのタイトルは「Tales of Terror from Tokyo and All Over Japan」。
1話5分で構成されるショートフィルム形式のホラードラマであり、2003年2月の放送開始以降、断続的に5シリーズが放送された。清水崇や雨宮慶太といったトップクリエーターも監督として参加している。
2004年8月にオムニバス映画化され、2005年8月の映画第2弾は、シリーズ初の長編となった。
本作は世界23カ国で放送され、映画版も世界配給されるロングセラーとなった。
原作は、実話怪談集『新耳袋』(木原浩勝、中山市朗、メディアファクトリー)である。しかし、映像作品としてそれぞれ独自の解釈・脚色がなされている為、原作とは異なる怖さやテイストを持つ話が多数存在する。
テレビシリーズは、原作者の木原が女優の三輪ひとみに怪談を語るビデオソフト『新耳袋 木原浩勝の美女怪談』(2002年)を前身としており、『美女怪談』の監督を務めた鈴木浩介の協力によりテレビドラマ化された[1]。
以下、各シリーズの小見出し(第○夜、○○編)は、DVD発売時のサブタイトルで、本放送時には画面上の表記はされていない。英語表記は米国発売のDVDでのサブタイトルである。
なお、TVシリーズのDVD第1夜、第2夜、白いひも編、 開けちゃ駄目編、近づく編、花嫁さん編、御祓いは効かない編、三人来るぞ編、ふたりぼっち編、最終夜1、最終夜2に収録されていない81話、82話、83話、84話はそれぞれ「夜警の報告書1」、「夜警の報告書2」、「夜警の報告書3」、「夜警の報告書4」である[2]。第1シリーズから99話の製作が目指され[1]、第5シリーズで達成した。
違うエピソードに同じ登場人物(人物名、設定、演者が全く同じ)が出てくることも多い。中には10回以上も怪奇現象を体験させられた不幸な人も。
地上波・BSでの再放送時には、下記とは違う組み合わせで30分番組として放映される場合も多い。
2003年2月放送。DVDとVHSは2003年6月4日と7月2日にキングレコードより発売された[1]。
2003年8月放送。
2004年5月放送。
2005年3月放送。
主演はすべて黒川芽以
主演はすべて黒川芽以。
2006年7月5日にDVDが先行リリースされ、7月8日から2週にわたって土日深夜に放送された。
ある一家(父:嶋田久作、長女:星野真里、次女:桐谷美玲、三女:小池里奈)のそれぞれを主人公としたオムニバスとなっている。
怪談新耳袋、初の1時間のスペシャル版。
2007年6月30日放送。失踪した同級生の謎に迫る大学生、今日香に忍び寄る黒い影。
2007年7月7日放送。
2008年6月29日放送。B級ホラー映画のロケ隊が、ロケ先で偶然見つけた廃屋で奇怪な現象に巻き込まれる。「黒い男たち」の続編。
2008年7月6日放送。家庭教師を引き受けた女子大学生に迫る恐怖を描く。
2009年7月2日放送。女子高生・姫野やよいが巻き込まれる恐怖体験を描く。
本作の幽霊は、「見たら死にたくなるようなすごい顔」をしているのが特徴で、その顔は最後まで視聴者には明かされない[3]。
キャスト
スタッフ
2009年7月9日放送。バイト仲間と心霊スポットに行った青年の恐怖体験を描く。
4年ぶりにショートフィルム形式で放送。2010年5月2日放送。
スピンオフ企画として作された心霊スポットを巡るドキュメンタリービデオシリーズ。『怪談新耳袋 殴り込み!』は2008年発売。『怪談新耳袋 殴り込み! 2』は2009年発売。 『怪談新耳袋 殴り込み! <東日本編>』『怪談新耳袋 殴り込み! <西日本編>』は2010年同時発売。2011年から『怪談新耳袋 殴り込み! <関東編>』を皮切りに劇場版が公開される。2013年には『怪談新耳袋 殴り込み! <地獄編>が前後編で発売。
2023年7月27日から9月14日まで、BS-TBS・BS-TBS 4Kの「木曜ドラマ23」枠で放送された[4]。
「闇」がテーマ。10分の新作1本+5分の最恐セレクション(傑作選)3本の4本立ての8回で構成される[4][5]。新作の「人形村」は4話完結の連続ドラマ[5]。
2023年7月27日放送。
2023年8月3日放送。
2023年8月10日放送。
2023年8月17日放送。
2023年8月24日から9月14日まで放送。
回数 | 放送日 | サブタイトル | 備考 |
---|---|---|---|
#1 | 7月27日 | 病院に来た子供 | 新作 監督:鈴木浩介 脚本:加藤淳也 |
中学の同級生 前編 | 第79話 監督:三宅隆太 出演:桐谷美玲 | ||
中学の同級生 後編 | 第80話 監督:三宅隆太 出演:桐谷美玲 | ||
幽霊屋敷と呼ばれる家 | 第41話 監督:佐々木浩久 出演:堀北真希 | ||
#2 | 8月 | 3日ハトの出る部屋 | 新作 監督:川松尚良 脚本:加藤淳也 |
第三診療室 前編 | 第22話 監督:吉田秋生 出演:要潤、尾野真千子 | ||
第三診療室 後編 | 第23話 監督:吉田秋生 出演:要潤、尾野真千子 | ||
恋人 | 第60話 監督:鶴田法男 出演:橘実里 | ||
#3 | 8月10日 | 乗客 | 新作 監督:鈴木浩介 脚本:加藤淳也 |
正座する影 | 第43話 監督:井口昇 出演:今井春奈 | ||
隣の女 | 第76話 監督:村上賢司 出演:藤沢大悟 | ||
ニシオカケンゴ | 第35話 監督:鶴田法男 出演:奥貫薫 | ||
#4 | 8月17日 | カズオ | 新作 監督:川松尚良 脚本:加藤淳也 |
オルゴール | 第53話 監督:豊島圭介 出演:黒川芽以 | ||
庭 | 第12話 監督:高橋洋 出演:中原翔子 | ||
カセットテープ | 第34話 監督:佐野史郎 出演:大森南朋 | ||
#5 | 8月24日 | 人形村 第1話 | 新作 監督・脚本:佐藤周 |
社長室 | 第90話 監督:井口昇 出演:星野真理 | ||
現場調書 | 第14話 監督:堀江慶 出演:筧利夫 | ||
近づく | 第21話 監督:佐々木浩久 出演:鈴木繭菓 | ||
#6 | 8月31日 | 人形村 第2話 | 新作 監督・脚本:佐藤周 |
エレベーター | 第7話 監督:清水崇 出演:内山理名 | ||
さとり | 第27話 監督:清水崇 出演:内山理名 | ||
手形 | 第29話 監督:太田隆文 出演:螢雪次朗 | ||
#7 | 9月 | 7日人形村 第3話 | 新作 監督・脚本:佐藤周 |
訪問者 | 第71話 監督:豊島圭介 出演:黒川芽以 | ||
ふたりぼっち | 第65話 監督:安里麻里 出演:黒川芽以 | ||
赤い三輪車 | 第50話 監督:三宅隆太 出演:中丸シオン | ||
#8 | 9月14日 | 人形村 第4話 | 新作 監督・脚本:佐藤周 |
無表情 | 第87話 監督:村上賢司 出演:桐谷美玲 | ||
水辺の写真 | 第94話 監督:三宅隆太 出演:小池里奈 | ||
花嫁さん | 第47話 監督:佐々木浩久 出演:黒田アーサー |
2004年8月公開。シリーズ初の映画作品となったこの作品は、1話10 - 15分の怪談8話で構成されるオムニバスである。テレビ放送版と異なり、それぞれに第○話の表記がない。
英語版タイトルは「Tales of Terror The Movie」。
DVDの特典であるオーディオコメンタリーにおいて原作者の木原が語るところに拠れば、本映画の宣伝として、「約束」に登場する異常に背が高い女性(ちなみにこのキャラクターは、原作に惚れ込んだ雨宮慶太監督が自らデザインから女優の選考まで手掛けたもの)の等身大大判ポスターが、劇場公開前にTBS本社のエレベーター前に掲示されたが、そのビジュアルのあまりの怖さとインパクトの強さに対してエレベーター利用者からの苦情が殺到し、局始まって以来初めて、番宣ポスターが役員会の議題とされることとなり、協議の結果、撤去されることとなったという。
2005年8月公開。シリーズ初の長編。
2006年7月公開。劇場版怪談新耳袋、長編第二作。JAPANESE BREAKTHROUGH FILMSの第一弾作品。
『怪談新耳袋 怪奇』(かいだんしんみみぶくろ かいき)は、2010年9月4日公開のシリーズ第4弾。「ツキモノ」と「ノゾミ」の2編構成。2編とも主演は真野恵里菜。監督は『東京島』の篠崎誠、脚本は『呪怨 白い老女』の三宅隆太とJホラーの実力派を起用。
キャッチコピーは「この恐怖、背負う気あるの?」。
『怪談新耳袋 殴り込み!劇場版 <関東編>』は2011年7月23日公開、『怪談新耳袋 殴り込み!劇場版 <沖縄編>』は2011年7月30日公開のスピンオフ映画。監督は村上賢司。『新耳袋 殴り込み』著者のギンティ小林も出演。
また、2012年夏には『怪談新耳袋 殴り込み!劇場版 <東海道編>』、『怪談新耳袋 殴り込み!劇場版 <北海道編>』が公開。監督は青木勝紀。2013年には『怪談新耳袋殴り込み! 劇場版 魔界編』が前編・後編で公開。監督は市川力夫、青木勝紀。
『怪談新耳袋 異形』(かいだんしんみみぶくろ いぎょう[11])は2012年8月11日順次公開[10]の映画。監督はリメイク版『電人ザボーガー』などで知られる井口昇。主演はスマイレージ[12]。エピソードは『おさよ』『赤い人』『部屋替え』『和人形』の4編から構成される。
キャッチコピーは「この恐怖、笑えない。」
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